異世界妖魔大戦〜転生者は戦争に備え改革を実行し、戦勝の為に身を投ずる〜

金華高乃

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第6章『鉄の暴風作戦』

第1話 始まりは地道な作業

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8の月28の日
午前10時25分
国境から東30キーラ・旧ルトゥミヤ市付近

 八の月二十六の日は二十一、二十二の日の雨天を挟んでから連日の晴天で予定通り午前七時に奪還作戦が開始。十五万の軍勢は国境を越えて進軍を始め、僕も中央のB軍集団からその様子を見渡していた。
 華やかな出征パレードとはうってかわって、敵のいない国境線を越えての進軍は非常に地味なものだった。何せやることは銃を持って戦うんじゃなくて、荒れた道路を直したり拡張したりだ。大規模な土木作業によってどんどんと整った道に変わっていくのは、それはそれでなかなか見応えがあるけれど、戦争の一幕としては彩りに欠ける。けれど、何も殺し合いだけが戦争じゃない。進軍路の確保や今後の兵站構築の為には不可欠でこれも重要な任務の一つ。
 そして僕は中央軍のB軍集団から一足先に道路啓開などを行っている先行のA軍集団がいる旧ルトゥミヤ市に、リイナや護衛のアレン大尉など二十五名で馬に乗りながら向かっていた。
 行く道では雑草などで荒れている街道周辺を風魔法で刈り取りをしたり、それらを回収して一箇所に固めたり、既に道路拡幅の作業に移ったりしている兵達が汗水を流して働いていた。彼らが今手に持つのは銃では無くてスコップや草刈り鎌だ。

「思ったより旧シュペティウ街道は使えそうだね。これなら余計な手間が省けそうだよ、アレン大尉」

「偵察飛行隊の空中観測からある程度は把握していましたが、ルブリフ戦の際に魔物軍団がここから侵攻したお陰でそれなりに道が作られていたみたいですね。ただ、この幅だとまだ狭いので拡幅は必要ですが」

「そこは人海戦術ね。兵の疲労を考慮しつつ、魔法も使えばどうにかなるわ。それに今作戦と並行して『勝利の道作戦』も行われるわ。奪還作戦の軍とは他に後方地帯には志願制で五万人が動員され、兵站線構築の為の土木工事の他にも輸送もしてくれるもの」

「参謀本部とアレゼル中将の合同案だね。僕がアドバイスした話から思いついて布告されたのが二十日前なのに、エルフ族からの志願が殺到したんだって。いくら後方とはいっても戦場へ向かうのに、倍率三倍だなんて驚きだよね」

「エルフの人達にとっては東方領奪還は悲願ですからね。進んで志願したくもなるのでしょう。我々前線部隊にとっては大助かりですよ。復旧作業に人員を割かずに済みますし、万が一の余裕分におけますから」

「兵の士気高く、国民の意気も高い。今のところは理想以上で動けてるのはありがたい話だね」

「ええまったく」

「本当ね。――あら。旦那様、ルトゥミヤが見えてきたわよ。既に作業は始まっているみたいね」

 リイナが指をさした方角には崩れた城壁と荒れた街が見えてきた。あれが旧ルトゥミヤ市だね。
 旧ルトゥミヤ市は二百五十年前の、今に比べると大雑把な統計によると人口は約二万五千人。先の大戦前にはワルシャーとシュペティウを結ぶ街道の宿場町として栄えていた街だ。この頃はまだ今みたいに火器が発達していなくて、街の防備には城壁があって、そこから弓矢やマスケット銃で撃つというのが常識という時代。だからルトゥミヤでも小規模ながら城壁が存在していたわけだ。
 けれど、これだけ年数が経過している上に戦闘で破壊されているからかまるで使い物にならない状態になっていた。なので城壁を壊す作業を行っていて、ここからでもその景色がよく見えていた。ちなみに壊した後は資材に転用する予定だ。ゴミにするには勿体無いからね。

「確かA軍集団は昨日到着ですよね? 早朝から作業を行うとは聞いていましたが、かなり進んでいませんか?」

「A軍にはアレゼル中将とあの人直轄の連隊がいるからね」

「私は知ってるわよ」

「自分も分かりました。アカツキ准将閣下の発案のアレですね。人じゃないのがいますし」

「そそ。突発的模擬戦の後に提案したのだね」

「相変わらず准将閣下の発案は面白いですね。定評があるだけあります」

「目新しいものはアカツキ・ノースロードの息がかかっていると思えだっけ? 別に僕だけじゃなくて参謀本部の発案もあるんだけどなあ」

 戦争中とは思えないくらいにのどかな時間が流れる中、比較的リラックスした状態で僕達はルトゥミヤ市に到着した。たまたまいた作業指揮をする士官にアレゼル中将の居場所を聞くと、彼女は反対側の市街外周部にいるとの事だったのでそちらへ向かう。
 すると、着いた頃にはちょうどアレゼル中将は自身の召喚武器を使ってユニークスキルを詠唱し終えたところだった。

「おおお、壮観な光景だ」

「これだけ揃うと威容があるわねー」

「戦場では頼もしい存在になると聞きますが、これは一目見て納得できますね。今回は使い方が違いますが」

 僕達は目の前に並び広がるそれらを見て感想を言い合う。アレゼル中将はこっちに気付いたので僕は。

「アレゼル中将ー! アカツキでーす!」

「道中お疲れ様ー、アカツキくんにリイナちゃん、アレンくん達! こっちは丁度準備完了したとこだよー!」

「そのようですね。とても迫力のある景色です。見ているだけでもワクワクしますよ」

「へへへ、でしょー?」

 彼女が自慢げに笑う横にあるのは、ユニークスキル『土人形王召喚サモン・ゴーレムキング』によって顕現された全長十五メーラで陽の光を浴びて輝く土人形王と、その配下である全長三メーラのゴーレムが五十体。それらはゴーレムキングを先頭に、後ろには整列して並んでいた。
 まさにファンタジーというこれらに、僕は少し興奮してしまっていた。

「部隊の他の子達の中でも同じようにゴーレムを召喚可能な子には既に担当地域でやらせてるよ。わたしは今からさー」

「一番手間のかかる部分をお任せしてすみません。それも中将閣下はここの陣頭指揮で忙しいでしょうに」

「とんでもなーい。これがわたし達の仕事だもん。第一、発案したのは君でしょ?」

「ええ。本案はあの時の模擬戦後にしたものですから」

「小規模運用ならこういう使い方したことあるし応用しての大規模運用なんて初耳だったけどさ、既に好評だよー! すっごいサクサクって作業が進んでるもの!」

 アレゼル中将は喜色の笑みを浮かべて言い、周りにいたエルフの人達も頷いて同意する。
 あの時に僕がアレゼル中将に提案したのはこの事だ。
 魔法蒸気機関による建設重機もこの作戦に使用するから持ってきたけれど、それ以外にもゴーレム軍団を召喚可能なアレゼル中将や単一ながらも同様の召喚が出来る兵達のゴーレムを重機代わりに活用。城壁の破壊や廃屋の解体など、人間では人手も多く必要な上に時間のかかる作業も巨大なゴーレムなら何倍も早くやれるだろうと言う事でアレゼル中将に案を出したんだ。
 アレゼル中将が快諾したこれらは『勝利の道作戦』の一環であるんだけど、どうやら出だしから成功しているし現場の受けもいいみたいで僕は安心する。

「となると、作業進捗度は」

「予定より早いんじゃないかな? 召喚は顕現時に魔力を消費するだけだから後は命令するだけだし魔法能力者の負担も、作業従事の一般兵の負担も軽くなると思うよー」

「なら良かったです。今後の作戦を踏まえて余裕日数が増えるのは好ましいですから」

「冬が早く訪れるかもしれない不安要素もあるからねー。ささっ、じゃあ始めましょうか! キングくん達、さっきの命令通りよろしくね!」

 まるで後輩達に言うかのような口調でゴーレム達に命令をすると、彼等は軍人さながらの敬礼をして地響きを立てながら歩き出し、それぞれの持ち場で作業を始める。やっぱりSSランク召喚武器による召喚ってすごいよね。普通ゴーレムって単調な命令しかこなせないし、意思は感じないはずなんだけど、今の様子だとまるで感情があるみたいに振る舞うんだからさ。
 アレゼル中将がゴーレムキングを始めとする軍団を召喚してからはさらに復旧作業はスピードアップしていった。他のエルフ達や人間が召喚したゴーレムの他にも、腕力に自信があるドワーフ族の兵士もいるし兵士達が大勢参加している。前世で言えば建設重機くらいの効率があるゴーレムと人力が組み合わさればこれまでとは比較にならないくらいに事が早く進んでいく。
 昼食を挟んでここから南北にある小さな町の跡でも進む同様作業の報告を受けながら過ごす頃には既に城壁の撤去作業は大方終わり、ゴーレム達は巨体を活かして数カ所に集めているくらいになっていた。

「すごいすごーい! もう城壁撤去作業も終わっちゃったよ!」

「市内の廃屋解体作業も終わりました! 拠点に必要な仮設建築を明日には始められそうです!」

「ゴーレムを重機として活用とは、これは今後の作業もかなり素早く出来そうだ!」

 アレゼル中将だけでなく、復旧に従事したエルフやドワーフ、人間の兵士達は一様に嬉しそうにしていた。自分達の負担も減るし、作業も進むしで一石二鳥だからね。僕もリイナと目を合わせて、ニコニコとしていた。

「旦那様、これならシュペティウ到着も繰り上げられるんじゃないかしら?」

「可能性は高いね。アルヴィンおじさん達にも報告しておかなきゃ」

「アカツキ准将閣下、魔法無線装置の設置が完了しました! B軍集団及びC軍集団との連絡が確立。それに伴い、ワルシャーの作戦司令部ともコンタクトしました!」

「アレン大尉、ちょうどいいタイミングだったよ。報告ありがとう。南北の町の方はどう?」

「そちらも問題なく繋がりましたよ。南側はルブリフとも連絡しましたし、これなら万が一にどちらか一方が途絶しても情報網が寸断されることはありません」

「うん、上々だね。魔法無線装置の確保は悩みの種だったけれど、協商連合からの支援は本当に助かったよ。情報面で憂慮する必要が無くなったからさ」

「商売上手のあの国の事だから見返りを期待してでしょうけれど、有難い事だわ。それに持ちつ持たれつの方が後腐れないものね」

「大方東部領を奪還してから必要になる資材は我が国から買ってね? 商売についても優遇してね? ってとこだと思うよ」

 僕がリイナと話しているのは共和国の北にある島国の協商連合からの、同盟に基づいた支援の申し出についてだ。
『鉄の暴風作戦』にあたって、連合王国は領土が大きくなる。全ての作戦が成功した場合には最大で東に三百キーラは広がっているわけだ。ともすれば、必要になってくるのが国内と同様に魔法無線装置による情報網の構築なんだよね。
 でも、これだけ領地が大きくなるとそれなりの数の魔法無線装置を揃えないといけない。だけどA号改革で連隊単位に装置を導入した連合王国には心許ないストックしか残されていなくて、この作戦にあたって揃えられたのは少し不安が残る数だった。
 ところが、今月の十日過ぎに協商連合からこんな連絡があった。

『同盟条項に基づき、貴国に魔法無線装置の無償貸与及び有償譲渡を行う用意がある。有償譲渡に関しては購入につき返却不要。無償貸与分は貴国が装置生産を終えるまでを期限とする。これらは法国戦線における当国到着が遅れた事に対する謝罪分と、今後はこれまで以上に貴国と我が国の政治経済民間交流の活発化を期待するものである。是非、奪還作戦に役立てて貰いたい』

 協商連合の首長たる大統領と外務大臣、国防大臣三名のサイン入りで送られたこの書面に対して連合王国は即時受入を返信。協商連は事前にこうなると予期していたのかかなり手早く支援は進み、既に半数が連合王国に到着して早速使用されていた。
 お陰で連合王国軍は重要視している情報面で憂う必要が無くなり今に至るわけだ。
 ちなみに連合王国は見返りとして一部品目の関税減免措置を取る点を外務省を通じて通達した。協商連合も連合王国とまではいかないにしても立派な工業国だから、今後はますます貿易が活発化するだろう。同盟って本来こうやって使われるべきだよね。

「アカツキくーん」

「どうなさいましたか、アレゼル中将閣下」

 アレン大尉から情報線の確保とB軍集団及びC軍集団の現在地、通信要員からは兵站輸送の現状と物資デポの設置状況の報告を受けていると、アレゼル中将が声を掛けてきた。

「そろそろ顕現の限界時間になっちゃうし、これ以上は追加で魔力が必要になっちゃうからそろそろ終わりにしない? 明日の作業の為にも少し早めに切り上げてあげた方が、皆も嬉しがると思うからさ。魔力回復にもなるしー」

「そうですね。予定よりやや早くにはなりますが、今日はここまでにしておきましょう」

 軍服の内ポケットに入れていた懐中時計を取り出すと、時刻は午後四時になっていた。陽も傾いていて夕焼け空になりつつある。これでも終了予定時刻は五時だったんだけど、予定分はとっくに終わっている。だったら兵士達に多めに休息を出した方が負担も減るからと僕はアレゼル中将の言葉に頷く。

「りょーかい! 部下達にも伝えておくね!」

「よろしくお願いします、アレゼル中将閣下」

「いいっていいってー。アカツキくん達もゆっくり休むんだよー? 戦争はまだ始まったばかりで、シュペティウまではともかくこれから先はどうなるか分かんないからさー」

「ええ。なら僕達は市街で用意してくれている仮設テントに向かわさせて貰いますね。本日はありがとうございました。明日からもお願いします」

「もちろん! こちらこそよろしくね!」

 作戦開始から三日。僕やリイナ、アレン大尉だけじゃなくて周りにいる人達が笑顔でいられるくらいには順調に物事は運んでいた。
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