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第12章 ブカレシタ攻防戦決着編
第3話 エリアス国防大臣へ送る書状に加えた内容とは。
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・・3・・
「まさか事情を述べる時間より圧倒的に短い時間で可否が決まるとは思わなかったなあ……」
僕は自分の執務室へ戻りながら、意外な程にあっさりと許可がおりたことに驚いていた。
マーチス侯爵の所に着いたのが午後九時。経緯を話したのが三十分ほど。そして。
「許可の言葉がお前の好きなようにやれ。お前が我が国の国益になると判断したのならばオレは首を縦に振るだけだ。何かあったら任せろ。これで終わり……。まさかの即断即決とはね……」
しようとしている事が他国への干渉にもなり兼ねない話だけれど、マーチス侯爵はあっさりとゴーサインを出してくれた。
有難い話ではあるけれど、どうやって説得しようか少し悩んでいた僕の心中はただの杞憂だったみたいだ。まさかここまで信用されているとは……。
まあいいや。話が進むのならそれに越したことはない。時刻は午後九時半を過ぎている。かれこれ二時間以上リイナを待たせているし早く戻らないと。
僕は歩行速度を上げて、自分の執務室兼寝室へと急ぐ。
「ごめんリイナ、エイジス。思ったより話が長引いちゃって」
「おかえりなさい旦那様。ラットン中将の話だもの、短く済むとは思っていなかったわ」
「推測。ラットン中将個人の相談事をマスターは聞いていたのでは」
「よく分かったね、エイジス……」
「ラットン中将は会議前からどこか心ここに在らずという様子であり、浮遊移動中にちらりと明日からの任務書類以外の書類を見ていたのを目にしましたので」
「なるほどね。よっぽど悩んでいたわけか」
「ということは旦那様とした話も、相談事だったわけね」
「うん。協商連合の内政問題に関してだったよ。具体的に言うなら、リチリアの件だね」
「リチリア……。ああ、あの少将のことね。協商連合も一枚岩じゃないと思ったけれど」
「そうそう。彼女の反対派閥はリイナも知ってるよね? ほら、先月末から時々僕らの耳にも入っていた」
「分かるわよ。お世辞にも政治手腕は上手いといえないから随分と敵も作っていたとか。でも、旦那様ならこういうでしょうね。軍人にそこまで求めるのは酷だって」
「すごいねリイナ……。ラットン中将閣下にほぼ同じ事を僕は言ったよ」
「でしょうね。旦那様の事なら大体お見通しよ。そうでなくても、私だって同様に考えるわ
。私達貴族にとっては上手に貴族界を生き抜く為に必須の能力だから、教育も施されるし比較的早期の段階で実践もする。けれど、彼女は上流階級とはいえそれらとの交流はほとんどしてこなかったらしいじゃない。だったら無理ね。実践も無しにひねくれた連中相手なんて一世代前の武器で戦うようなものよ」
「なかなかに辛辣だね。正論だけども」
「常識を述べた迄よ。それで、旦那様。アナタのその表情だと、何か引き受けたようね? お父様付の士官からアナタの帰りが遅れる事を伝えてもらっていたから、なんとなく察しはつくわ。たぶんだけど、お父様は首を縦に振ったでしょう? アナタに絶大な信頼を置いているもの」
「実は話を聞いてたんじゃ……。まあいいや。なら、話は早いね。正式な書状に使う連合王国紋章が印刷された紙と、万年筆。それにノースロード家の実印をお願いできるかな?」
「分かったわ。何かと使うものばかりだから全部揃ってるわ。――はい、どうぞ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
微笑むリイナに僕も笑みを返すと、すぐに書状作成に取り掛かった。文言は大体脳内で組み上がっているから、後はリイナやエイジスに相談して書けばいいだけだ。リイナはこの手の作業には慣れているし、エイジスも書類などを随分と目を通してきて知識の蓄積が増えたからか効果的で的確な助言をしてくれる。
途中、リイナはこんな提案もしてくれた。
「これって国防大臣宛なのよね?」
「そうだけど。何か気になる点でもあった?」
「んー。あの国防大臣って抜け目が無いお人でしょ? 旦那様は情で訴えかける事なんてしないから、あくまで正攻法でいくとしたら……。見透かされるのを承知で少し誇張して書いてみたらどう? 例えば……、協商連合とは情報共有している連邦のあの疑惑を使ってみるとか」
「疑惑……。ああ、だいぶクロで固まってきてそろそろ情報部が動く話?」
「ええ。旦那様は協商連合でも起こりうる話としてロンドリウム行きの列車の中で話してたじゃない。あの時は奴隷扇動に関する内容だったけれど。けど、連合王国にチャイカ姉妹が潜り込んでいて連邦でもきな臭い動きがあるなら、協商連合で起きないとは言えないでしょう?」
「なるほど……。ああ……、確かにそれはまずい。とてもまずいね……」
「でしょう? 今月初頭に撤退したなら、妖魔帝国陸海軍はヴォルティック艦隊の母港に月末にも到着するんじゃないかしら。そこから帝都まで早く動いたとして来月初頭から上旬には謁見が叶うはず。皇帝が馬鹿じゃなさそうだから、戦果報告と共にフィリーネ少将閣下がどうなったかをきっと知る。となると」
「協商連合に潜んでいたとしたら、情報を受け取り手回しなど準備をして実行へ、だね。幅が大きくなるけれど、年末までには何かあるかも。それまでに連邦の方が動けば協商連合の方も行動しづらくなるけれど、この辺りは微妙だし専門の者達に任せるしかないね」
「こればかりかはね。私達はブカレシタにかかりっきりだもの。けれど、書状に書いておくれば多少は違うはずよ? フィリーネ少将に起こり得る危険も含めて書けば、処分も緩むはず。あの国防大臣なら彼女の身辺警護と警戒態勢構築まで頭を働かせてくれると思うけれど……」
「了解。ちょっと脅迫じみた書き方になるけれど、その話も追加しておこう。内容は…………。――これでどうかな?」
僕は今のアドバイスを聞いて、最終項目として文章を書いていく。うん、なかなか現実味のある感じになったんじゃないかな。
「完璧ね。こんな風に書いてあったらいくらなんでも無視出来ないわ。ましてや、送ってきたのはアナタなのだもの」
「肯定。この書状の内容ならば国防大臣も受け入れ対処せざるを得なくなる可能性が高いと考えます」
「武であれ文であれ、持っている力は使うべきだからね。これで多少事態が改善すればいいけれど。そうじゃないと、背中を気にしながら戦わなきゃいけなくなるし、ラットン中将閣下に悪影響があるのだけは避けたいからね」
「ラットン中将閣下も明日から指揮に集中しなければならないものね」
「本当にね。上の空でいて何か起きてしまうなんて考えたくないから」
「ええ。最悪の事態が起きたとしたら、人類諸国にとって大きなダメージにもなるわ」
「だね……。リイナのお陰でなんとしても処分を緩和させないといけない理由が見つかったよ。僕だけだとこんな短時間じゃそこまで思い浮かばなかった」
「ふふん。褒めていいのよ?」
「めちゃくちゃ褒めるよ。本当にありがとう」
「確定事象。リイナ様はマスターに頭を撫でてほしい様子」
「もう、エイジス。せっかく言わないでおいたのにー」
「あははっ。撫でるのはリイナからの方が多いもんね」
僕は頬を緩ませながら言うと、リイナが頭を向けてきたので優しく彼女の髪の毛を撫でる。上とか、横とか。リイナはとてもニヨニヨしていた。至福な様が溢れ出ていた。
とまあ、軽いスキンシップを挟みつつも書状は二時間もかからずに完成した。後は封書して、連合王国が外交に用いている封筒に入れて完了だ。
「よし、できた。あとは明日の朝に最優先速達で届けるように兵站部郵便課に届けるだけだね」
「作戦開始は午前十一時から。初期の位置は総司令部から割とすぐだけど武装の準備や諸々を含めると、午前七時前には出さないといけなとわね」
「となると……、うへえ。もう日付が変わるじゃん……。せっかく戦いの前に湯浴みをしようと思っていたけれど、ちょっと無理だなあ……。いくら涼しくなってきとはいっても、湯に浸かりたかった……」
「戦場じゃ毎日とはいかないものねえ……。工兵隊が建築してくれたシャワーだけでもしておきましょう?」
「そうする……。あー……、僕のお風呂、しばしの別れだ……」
「生活系の魔法に身体を清潔にするものもあるけれど、あれだと何かさっぱりしたって気分に心底なれないものね」
「湯に浸かった。身体を温かいお湯で解したって感覚が一切ないからさ……」
工兵隊は士官用のシャワー室の他にも湯浴みが出来る施設を司令部群建築の際に工事してくれたんだけど時間的にもう使えるかどうか分からないし、何より明日の朝も早い事を考えるとのんびりなんてしてられない。
しょうがないからシャワーだけでも浴びて身体を綺麗にしておこうかな……、と、少し残念に思いながら書状を執務机に置いて寝る前のシャワーへ向かう準備を始める。ここはベッドが二つある通り、私室も兼ねてるからさくさくと動こう。
それからシャワーに行って戻り、一息ついたらあっという間に一時前だった。精神的にも少し疲労していたからすぐに寝れて、起床したのは午前六時。書状を兵站部に出したのが身支度をしてからの七時前。
多少慌ただしくなったけれど、ラットン中将の要望による協商連合への働きかけはこれで片付き、ついに作戦開始時刻直前を迎える事になった。
「まさか事情を述べる時間より圧倒的に短い時間で可否が決まるとは思わなかったなあ……」
僕は自分の執務室へ戻りながら、意外な程にあっさりと許可がおりたことに驚いていた。
マーチス侯爵の所に着いたのが午後九時。経緯を話したのが三十分ほど。そして。
「許可の言葉がお前の好きなようにやれ。お前が我が国の国益になると判断したのならばオレは首を縦に振るだけだ。何かあったら任せろ。これで終わり……。まさかの即断即決とはね……」
しようとしている事が他国への干渉にもなり兼ねない話だけれど、マーチス侯爵はあっさりとゴーサインを出してくれた。
有難い話ではあるけれど、どうやって説得しようか少し悩んでいた僕の心中はただの杞憂だったみたいだ。まさかここまで信用されているとは……。
まあいいや。話が進むのならそれに越したことはない。時刻は午後九時半を過ぎている。かれこれ二時間以上リイナを待たせているし早く戻らないと。
僕は歩行速度を上げて、自分の執務室兼寝室へと急ぐ。
「ごめんリイナ、エイジス。思ったより話が長引いちゃって」
「おかえりなさい旦那様。ラットン中将の話だもの、短く済むとは思っていなかったわ」
「推測。ラットン中将個人の相談事をマスターは聞いていたのでは」
「よく分かったね、エイジス……」
「ラットン中将は会議前からどこか心ここに在らずという様子であり、浮遊移動中にちらりと明日からの任務書類以外の書類を見ていたのを目にしましたので」
「なるほどね。よっぽど悩んでいたわけか」
「ということは旦那様とした話も、相談事だったわけね」
「うん。協商連合の内政問題に関してだったよ。具体的に言うなら、リチリアの件だね」
「リチリア……。ああ、あの少将のことね。協商連合も一枚岩じゃないと思ったけれど」
「そうそう。彼女の反対派閥はリイナも知ってるよね? ほら、先月末から時々僕らの耳にも入っていた」
「分かるわよ。お世辞にも政治手腕は上手いといえないから随分と敵も作っていたとか。でも、旦那様ならこういうでしょうね。軍人にそこまで求めるのは酷だって」
「すごいねリイナ……。ラットン中将閣下にほぼ同じ事を僕は言ったよ」
「でしょうね。旦那様の事なら大体お見通しよ。そうでなくても、私だって同様に考えるわ
。私達貴族にとっては上手に貴族界を生き抜く為に必須の能力だから、教育も施されるし比較的早期の段階で実践もする。けれど、彼女は上流階級とはいえそれらとの交流はほとんどしてこなかったらしいじゃない。だったら無理ね。実践も無しにひねくれた連中相手なんて一世代前の武器で戦うようなものよ」
「なかなかに辛辣だね。正論だけども」
「常識を述べた迄よ。それで、旦那様。アナタのその表情だと、何か引き受けたようね? お父様付の士官からアナタの帰りが遅れる事を伝えてもらっていたから、なんとなく察しはつくわ。たぶんだけど、お父様は首を縦に振ったでしょう? アナタに絶大な信頼を置いているもの」
「実は話を聞いてたんじゃ……。まあいいや。なら、話は早いね。正式な書状に使う連合王国紋章が印刷された紙と、万年筆。それにノースロード家の実印をお願いできるかな?」
「分かったわ。何かと使うものばかりだから全部揃ってるわ。――はい、どうぞ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
微笑むリイナに僕も笑みを返すと、すぐに書状作成に取り掛かった。文言は大体脳内で組み上がっているから、後はリイナやエイジスに相談して書けばいいだけだ。リイナはこの手の作業には慣れているし、エイジスも書類などを随分と目を通してきて知識の蓄積が増えたからか効果的で的確な助言をしてくれる。
途中、リイナはこんな提案もしてくれた。
「これって国防大臣宛なのよね?」
「そうだけど。何か気になる点でもあった?」
「んー。あの国防大臣って抜け目が無いお人でしょ? 旦那様は情で訴えかける事なんてしないから、あくまで正攻法でいくとしたら……。見透かされるのを承知で少し誇張して書いてみたらどう? 例えば……、協商連合とは情報共有している連邦のあの疑惑を使ってみるとか」
「疑惑……。ああ、だいぶクロで固まってきてそろそろ情報部が動く話?」
「ええ。旦那様は協商連合でも起こりうる話としてロンドリウム行きの列車の中で話してたじゃない。あの時は奴隷扇動に関する内容だったけれど。けど、連合王国にチャイカ姉妹が潜り込んでいて連邦でもきな臭い動きがあるなら、協商連合で起きないとは言えないでしょう?」
「なるほど……。ああ……、確かにそれはまずい。とてもまずいね……」
「でしょう? 今月初頭に撤退したなら、妖魔帝国陸海軍はヴォルティック艦隊の母港に月末にも到着するんじゃないかしら。そこから帝都まで早く動いたとして来月初頭から上旬には謁見が叶うはず。皇帝が馬鹿じゃなさそうだから、戦果報告と共にフィリーネ少将閣下がどうなったかをきっと知る。となると」
「協商連合に潜んでいたとしたら、情報を受け取り手回しなど準備をして実行へ、だね。幅が大きくなるけれど、年末までには何かあるかも。それまでに連邦の方が動けば協商連合の方も行動しづらくなるけれど、この辺りは微妙だし専門の者達に任せるしかないね」
「こればかりかはね。私達はブカレシタにかかりっきりだもの。けれど、書状に書いておくれば多少は違うはずよ? フィリーネ少将に起こり得る危険も含めて書けば、処分も緩むはず。あの国防大臣なら彼女の身辺警護と警戒態勢構築まで頭を働かせてくれると思うけれど……」
「了解。ちょっと脅迫じみた書き方になるけれど、その話も追加しておこう。内容は…………。――これでどうかな?」
僕は今のアドバイスを聞いて、最終項目として文章を書いていく。うん、なかなか現実味のある感じになったんじゃないかな。
「完璧ね。こんな風に書いてあったらいくらなんでも無視出来ないわ。ましてや、送ってきたのはアナタなのだもの」
「肯定。この書状の内容ならば国防大臣も受け入れ対処せざるを得なくなる可能性が高いと考えます」
「武であれ文であれ、持っている力は使うべきだからね。これで多少事態が改善すればいいけれど。そうじゃないと、背中を気にしながら戦わなきゃいけなくなるし、ラットン中将閣下に悪影響があるのだけは避けたいからね」
「ラットン中将閣下も明日から指揮に集中しなければならないものね」
「本当にね。上の空でいて何か起きてしまうなんて考えたくないから」
「ええ。最悪の事態が起きたとしたら、人類諸国にとって大きなダメージにもなるわ」
「だね……。リイナのお陰でなんとしても処分を緩和させないといけない理由が見つかったよ。僕だけだとこんな短時間じゃそこまで思い浮かばなかった」
「ふふん。褒めていいのよ?」
「めちゃくちゃ褒めるよ。本当にありがとう」
「確定事象。リイナ様はマスターに頭を撫でてほしい様子」
「もう、エイジス。せっかく言わないでおいたのにー」
「あははっ。撫でるのはリイナからの方が多いもんね」
僕は頬を緩ませながら言うと、リイナが頭を向けてきたので優しく彼女の髪の毛を撫でる。上とか、横とか。リイナはとてもニヨニヨしていた。至福な様が溢れ出ていた。
とまあ、軽いスキンシップを挟みつつも書状は二時間もかからずに完成した。後は封書して、連合王国が外交に用いている封筒に入れて完了だ。
「よし、できた。あとは明日の朝に最優先速達で届けるように兵站部郵便課に届けるだけだね」
「作戦開始は午前十一時から。初期の位置は総司令部から割とすぐだけど武装の準備や諸々を含めると、午前七時前には出さないといけなとわね」
「となると……、うへえ。もう日付が変わるじゃん……。せっかく戦いの前に湯浴みをしようと思っていたけれど、ちょっと無理だなあ……。いくら涼しくなってきとはいっても、湯に浸かりたかった……」
「戦場じゃ毎日とはいかないものねえ……。工兵隊が建築してくれたシャワーだけでもしておきましょう?」
「そうする……。あー……、僕のお風呂、しばしの別れだ……」
「生活系の魔法に身体を清潔にするものもあるけれど、あれだと何かさっぱりしたって気分に心底なれないものね」
「湯に浸かった。身体を温かいお湯で解したって感覚が一切ないからさ……」
工兵隊は士官用のシャワー室の他にも湯浴みが出来る施設を司令部群建築の際に工事してくれたんだけど時間的にもう使えるかどうか分からないし、何より明日の朝も早い事を考えるとのんびりなんてしてられない。
しょうがないからシャワーだけでも浴びて身体を綺麗にしておこうかな……、と、少し残念に思いながら書状を執務机に置いて寝る前のシャワーへ向かう準備を始める。ここはベッドが二つある通り、私室も兼ねてるからさくさくと動こう。
それからシャワーに行って戻り、一息ついたらあっという間に一時前だった。精神的にも少し疲労していたからすぐに寝れて、起床したのは午前六時。書状を兵站部に出したのが身支度をしてからの七時前。
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