異世界妖魔大戦〜転生者は戦争に備え改革を実行し、戦勝の為に身を投ずる〜

金華高乃

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第18章 ドエニプラ攻防戦編

第8話 シェーコフ大将は徹底抗戦を改めて決意する

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 ・・8・・
 9の月27の日
 午後1時25分
 妖魔帝国軍ドエニプラ方面軍総司令部

 二十一の日に妖魔帝国軍が切り出した『洗脳化光龍飛行隊』は、人類諸国側が切った『ロイヤル・フライヤーズ』というカードによって無意味とまでは言わなくとも、大きく効力を失う事となった。
 妖魔帝国軍にとって行方不明になっていたココノエを始めとする彼女等が生きていた事自体が驚愕であり、それが戦地に敵として投入されたなど悪夢に等しかった。
 妖魔帝国軍の名将が一人シェーコフ大将も、この現実に直面して苦虫を噛み潰したような表情になっていた。

「読みが外れたも加減があるだろう。まさか光龍皇国の皇女が生き残っていたなど、誰が想像出来た? さらには皇女自ら近衛を率いて戦陣に立ち、八面六臂はちめんろっぴの大活躍だと? これは戦争で、英雄物語なぞではないというのにな」

「帝都の外務省は大騒ぎでしょうね。進化を果たした参謀本部ですら、光龍が人類諸国側にいるなど誰も思わなかったでしょう」

「だろうな、チョスカー。皇女自体が生きているのが大問題なのだ。極東の島国にこの話が噂程度でも伝わってみろ。奴等は息を吹き返すぞ」

「しかもココノエ自身が臣下を引き連れて人類諸国軍の窮地を救ってみせたというオマケ付きです。暫くの間、諜報機関や内務省情報管理部門は不眠不休が不可避となるでしょう。それに、本国だけではありたせん。案の定というべきか、ドエニプラ近郊戦で勝利を確信していた我が軍は思わぬ一撃を貰って士気が低下。人類諸国諸国軍は南部方面でオルジョク市街に迫り、北部方面も予備戦力を投入したのでしょうコルロフカに再度近付きつつあります」

 チョスカー少将は芳しくない顔つきでシェーコフ大将へ戦況を簡潔に伝える。
 シェーコフ大将は大机に広げてある戦況図を眺めながらため息をついた。

「陛下より預かりし洗脳化光龍飛行隊は昨日までにその半数を喪失。易々と補給出来る兵科でも無い故に当面は補充出来ん。衝撃力に富むバケモノ銃砲兵も早々に対策を練られた挙句、それなりに撃墜したはずの戦闘機は数が減っとらん。さらに皇女達。悔しいが計算を狂わされたな……」

「人類諸国軍の対抗策は打ち出される時が余りにも早すぎますね。いや、知られていたとでも言うべきでしょうか。いくら奴等に我々の国情が漏れているとはいえ、それだけでは説明しきれません。まるで、『お前達の戦略など見透かしているぞ』と言わんばかりです。やはり、人類諸国の英雄の存在でしょうか……」

「十中八九間違いないだろう。我々が宣戦布告した大戦からずっと、アカツキにしてやられ続けてきた。今回も、な。陛下のお気に入りであるリシュカ特別相談役ではないが、忌々しく感じるものだな」

 シェーコフ大将は煙草に火をつけると、大きく息を吸って恨みごと紫煙に吐き出した。
 チョスカー少将もまるで掌で踊らされているようですね、と苦々しく呟く。

「防衛計画の目標である敵戦力の消耗を一部達成されたとはいえ、我々の存在が大きすぎます。――シェーコフ大将閣下、一つよろしいでしょうか」

「構わん、チョスカー、言いたまえ」

「ありがとうございます。ふと思ったのですがアカツキの奴のやり口は、リシュカ特別相談役と似ている所があるな、と」

「…………その発言、決して彼女の前ですなよ? 下手すれば首が飛ぶ」

「存じております。ここだから話しているのです」

 平然と言い放つチョスカー少将に、シェーコフ大将は相変わらず度胸のある奴だと思いつつもシェーコフ大将は彼の自論に同意した。

「確かにお前の言う通りだ。アカツキとリシュカ特別相談役、あの二人は共通点が多い。僅か十年前までは考えもつかなかった新兵器や新しい戦略。空の戦場という新しい概念がその最たる例だろう。多少運用の差はあれど圧倒的な火力で敵を制圧する点も、敵が嫌がる事を進んでやろうとする読み合いにしても、な。二人は新しい戦争方法の先駆者と言えるだろう」

「つまり、我々は時代の移り変わりの瞬間を目にしていると」

「ああ。休戦期間に帝国が大きく変化したのは、リシュカ特別相談役が提唱した『総力戦』と呼ぶソレに耐えられる構造にする為だという。これは率直な感想だがな、私はゾッとした。しかし同時に、この総力戦こそ我が帝国に最も有利となりうる戦争だとも感じた」

「国土、国力、兵力、ですか」

「ああ。今のように多少の兵力の喪失を見越した上で敵を国土深くへ誘引。然るべき反攻作戦の決行を待つまで耐え、敵が消耗した瞬間に致命的な一突きを与える。我が国だからこそ可能な戦争手法だと思ったわけだ」

 シェーコフ大将が開明派と呼ばれる所以はこの点にある。
 アカツキやリシュカが常に意識している『総力戦』という概念はこの世界にはつい数年前まで存在などしていなかった。この世界の人達にとって先に進みすぎた考えなのである。
 ところが二人の存在が戦争に大きな変化をもたらした。特に連合王国ではアカツキにより総力戦について個人差はあれど理解をしている者が多い。特に軍の頭脳たる参謀本部では休戦期間に徹底的な教育が行われていた。
 妖魔帝国軍とて同様である。リシュカが寝返り軍中枢にも関わるようになってから、比較的若い世代を中心に『総力戦』の研究が進んでいる。兵力の大々的な運用と数々の兵器の開発にもその端緒は現れている。
 ここで恐るべくは、どの世界どの時代にもいる軍の天才達や秀才達はアカツキやリシュカを発端として自陣営に最適化された形で運用をしているようになった点である。
『総力戦』理論にせよ新たな新兵器の運用にせよ、戦術から戦略に至るまで、純粋なこの世界の住人達は学んだ上で戦争形態としていったのである。
 シェーコフ大将もその一人であった。
 しかし、シェーコフ大将もさらにその先を生み出すには経験が足らなかった。これは仕方がないとしか言いようがない。
 何故ならば、アカツキやリシュカは前世からの知識を前世の歴史ごと持ち越してそれを経験値としているのだから。

「シェーコフ大将閣下。戦略的視点からは大きく変更はないのは自分も承知しております。あの計画が無事発動となれば我々は勝利を確信するでしょう。ですが、ドエニプラ防衛戦という一地域を争う攻防を巡って、我々は勝利を掴むことが出来るでしょうか……」

「チョスカー、お前の憂慮は最もだ。あのアカツキがこの地にいる以上、次に何をしでかすか検討もつかん。腹立たしいが、戦争屋としては奴の方が何枚も上手だ。だが、裏を返せば奴をここに釘付けにさせておくことこそ陛下が望まれる。リシュカ特別相談役にとっても、目的の一つなのだろう。であれば、我々は死力を尽くして反抗してやればいい。帝国臣民一億数千万の為に、私は命を投げ打つ。最も、大多数の臣民を守る為に兵士が十数万二十数万と骸を晒す矛盾も孕んでいるが、これが戦争だ。我々が成すべきは一つ。計画発動まで人類諸国諸国軍を、人類諸国の英雄をこの地に留めておくことだ」

「……承知しました、シェーコフ大将閣下」

「チョスカー。勝てると思っていた、あわよくば包囲殲滅してやろうとしていた時にこっぴどくやられてからお前にしても士気が下がっているが踏ん張れ」

「はっ」

 チョスカー少将が敬礼をすると、シェーコフ大将は再び戦況図を睨む。
 ココノエ達が現れるまでのシェーコフ大将の計画では、理想では人類諸国統合軍が展開した橋頭堡を奪還。最低でも反転攻勢によって二十一の日の防衛ラインは維持出来ると考えていた。
 しかし現実は非情であり、ドエニプラ郊外の二都市は占領されようとしている。

(ドエニプラ周辺やプレジチェープリにいる部隊を引き抜くか……。オルジョクやコルロフカが人類諸国軍に占拠されればカノン砲はともかくとしてもロケットの射程に易々と入る。今ですら長距離ロケットが時折飛んでくる始末だ。郊外二都市が占領されるのは、早すぎる……)

 手持ちの兵力をいかに運用するかを思案するシェーコフ大将。
 しかし、彼等にとって悪夢の象徴たるアカツキがいる人類諸国統合軍はとことん帝国軍が嫌がる作戦が好きらしい。
 突如として空襲警報が鳴り響いたのである。
 シェーコフ大将もチョスカー少将も素早く反応を示す。直後、ノックもせずに士官が飛び込んできた。

「何事だ! 空襲警報と関連があるのか!」

「はっ! 緊急通報です閣下! 北部方面からコルロフカを越えて例の光龍共が急速接近!」

「なんだと!? 数と距離に目標は!?」

「数は一〇、推定速度約三〇〇以上でここ、ドエニプラに接近中です! 到達まであと三分もありません! シェーコフ大将閣下、チョスカー少将閣下、避難を!」

「くそっ、どうして捕捉出来なかった!」

 続々と護衛の士官や兵士達が現れる中で、シェーコフ大将は舌打ちをしながら戦況図だけは抱えて屋外退避を始めた。
 妖魔帝国軍がココノエ達を察知出来なかったのも無理はない。
 人類諸国統合軍が敵の早期発見を可能としているのは、アカツキの前世で二十一世紀並のレーダー探知能力をエイジスが保有しているからであり、妖魔帝国軍にそのような便利な装置はない。頼れるのは目視と探知魔法のみだ。故にエイジスのように詳細な距離・速度・高度までは割り出せないのである。
 さらに、ドエニプラへ襲撃してきたのがココノエ達というのはさらにタチが悪い。
 報告によれば、ココノエ達光龍飛行隊の攻撃力は相当に高い。方面軍総司令部には弾薬庫や食料庫以上の魔法障壁が展開できるだけの兵士は詰めているが、耐えられるかは怪しい。屋外退避は正解と言えるだろう。
 二人が護衛達と共に外に出ると、対空射撃や法撃の音があちこちから発せられていた。だが、鳴り止まないあたり撃墜は出来ていないのだろう。しまいには敵の攻撃らしき音まで耳に入ってきた。

「シェーコフ大将閣下、チョスカー少将閣下! 地下壕の仮設司令部へ!! すぐに!!」

「分かった」

「待て!! この目で見させろ!!」

「シェーコフ大将閣下!?」

 司令部の建物からほど近い、来たるべき市街戦に備えて構築されている司令部地下壕へ入ろうとする前に、シェーコフ大将は立ち止まった。チョスカー少将はそれどころではとも言う。
 だがシェーコフ大将は地下壕には入らない。何としても自身で一目見たかったのである。報告にあったココノエ達のことを。
 すると通信要員は悲鳴を上げるかのように追加報告を上げた。

「迎撃失敗! まもなく到達します!」

 すると、空から少数の光龍は現れた。凄まじい速度で優雅に、しかし殺意に満ちた様子で大空を翔けている。自軍の対空攻撃をものともせず、飛んでいた。
 眩い光が光龍達の口から発せられた。

「危険です大将閣下!! …………ええい!! 御免!!」

 チョスカー少将は上位階級者たるシェーコフ大将の背中を掴むと抱え、自身も地下壕の入口へと飛び込んだ。
 直後、外ではとてつもない爆発音と破壊音が響き渡る。余りの衝撃に、シェーコフ大将も含めて身を丸めて守るしかなかった。外の攻撃音から推察するに、もし外に出ていたとしてもココノエ達の魔法が直撃していれば即死か良くて重傷だっただろう。事実、例としてココノエの魔法攻撃はAランク能力者の魔法障壁でようやく一撃を凌げるかどうかといったところなのだから。
 シェーコフ大将はこれがあの英雄が得意とする少数精鋭による首狩り戦術、しかも新しい手法である空からのものだと判断した。
 帝国軍の洗脳化光龍による邀撃はそろそろのはず。とはいえまだ何回かやられると思っていた。
 しかし、彼の予想に反して攻撃の後はもう一度だけあっただけで、敵の攻撃音やそれに伴う爆発音は以降聞こえてこなかった。

「…………終わった、のか?」

 シェーコフ大将は恐る恐るといった様子で顔を上げる。
 チョスカー少将が命じて護衛の士官が外に出てみると、

「連中は、もういません……。どうやら去ったようです」

「そうか……。で、今更こちらの光龍が上がってきたと……」

「またしてもやられましたね……。酷い、光景です……。おい、急ぎ負傷兵の治療の手配を。火災の消火もだ」

「は、はっ……!!」

 地下壕の外は凄惨な景色が広がっていた。
 ココノエ達による法撃によって司令部周辺の建物は崩れ、火災も発生していた。あちこちで呻き声が聞こえてくる。生きているのはまだマシな方で、中には焼け焦げた死体もあった。

「…………予定よりかなり早いが、司令部機能は一部を残して地下壕に移転させる。工事中の部分のみ構築を急がせろ。それと防空網、だったか。今以上にドエニプラ周辺を強化させろ」

「了解しました……」

 この日、ココノエ達によるドエニプラ方面軍司令部近辺への司令部空襲は妖魔帝国軍にさらなる衝撃を与えた。航空優勢が改めて人類諸国統合軍にあると思い知らされたのである。
 作戦発案者は無論、アカツキ。彼が得意とする首狩り戦術、それも手札を明らかにした空からによるもの。
 以降、ドエニプラも無事では無くなってしまった。翌々日、三日後と三度に渡って司令部近辺だけでなく食料庫や弾薬庫、さらにはどこで情報を得たのか洗脳化光龍の一部が格納されている建造物――見つけ出したのはココノエ達。同族独特の魔力を検知したのである。実は初回空襲時に大して攻撃しなかったのはこれの観測の為でもあった――も空襲で破壊されてしまった。
 三十の日までの計三度の空襲により、妖魔帝国軍は洗脳化光龍をさらに八騎喪失。地下壕への移転や隠蔽や防衛によって大部分の食料と弾薬は守れたが一部を失った。
 そして月が変わり、十の月二の日。南部方面オルジョクが占領。四の日にはコルロフカも占領される事となる。
 だがしかし、シェーコフ大将は諦めてなどいなかった。

「まだ戦える。徹底抗戦だ。ありったけの手札を、投入してやる」
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