異世界妖魔大戦〜転生者は戦争に備え改革を実行し、戦勝の為に身を投ずる〜

金華高乃

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第21章 英雄の慟哭と苦悩と再起編

第6話 数的不利によるジレンマに陥る統合軍にアカツキは

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 ・・6・・
 12の月21の日
 午後2時半過ぎ
 ムィトゥーラウ
 統合軍前線司令部・小会議室

 今年もあと残すところ十日になった二十一の日。
 前日までに前線視察を兼ねた僕自身の復活アピールを終えてからは、妖魔帝国軍の攻勢を挫く作戦を考える為にムィトゥーラウの司令部の中にある小会議室にいた。
 今この部屋にいるのは総司令官たるマーチス侯爵、参謀達を束ねる参謀総長、作戦参謀長、情報参謀長、兵站参謀長、そして僕の六人。
 立ち位置が少々特殊な僕を除けば統合軍の最上位陣が集まった形だ。リイナは各方面の調整に追われていて、エイジスも参謀本部の分析に力を貸していて今は不在。
 議題は当然ながら今後の作戦について。その話の前として現況の確認を行っていた。

「マーチス元帥閣下、現在我々統合軍はようやく守備体制が整いました。現在ムィトゥーラウ周辺に展開しているのは四個軍等約三七〇〇〇〇。ここにオディッサから移動中の一個軍が加わり総数は約四五〇〇〇〇となります。他戦線への展開と各都市防衛など必要な兵力を除けば統合軍全兵力の約半数を投入する形になりました」

 マーチス侯爵と年齢がさほど変わらない、暗めの金髪である参謀総長は淡々とだけれども、負けるつもりはないという意気を込めてマーチス侯爵へ報告をした。

「なんとか整ったというところだな。情報参謀長、帝国軍の兵力はどうだ」

「はっ。航空偵察によると帝国軍がムィトゥーラウ周辺に展開したのは約五〇〇〇〇〇であります。一個軍集団を基幹とし、そこへさらに三個軍が主力。後方予備は不明ですが、確実に存在はするでしょう。ただ、一個軍集団もの後方予備投入は考えにくいでしょう。帝国軍も他方面に展開している上、我々統合軍と妖魔諸種族連合共和国軍の北部方面軍が善戦している故にあちらにも戦力を割いているかと。それでも我々の数的不利は否めませんが……」

「構わん。帝国軍の兵力が我々の二倍三倍ならともかく、数万から十数万なら絶望的とまではいかない。確か、法国軍がさらなる援軍を送るとの事だったな作戦参謀長?」

「はっ。はい、法国本国は戦時体制を、総力戦も辞さないとして一個軍の派兵を決定しました。南方植民地の劣勢もあって全派兵戦力を従来師団までは出来ませんでしたが、半数は従来師団を、もう半数は昨年までに新編成した師団を送るとのことです。新編成師団の練度に不安は覚えますが、兵器は最新。今はとにかく兵力が欲しい時期。ありがたいかぎりです。ここへの到着は二の月初頭とのこと」

 作戦参謀長は法国の追加派兵を耳にした時はそれはもう安堵したらしい。このタイミングでの派遣は誰もが望んでいるからだ。
 これは法国の地理的要因が働いている。もしオディッサを陥落させられたら次はブカレシタ。ブカレシタまでとなれば真っ先に侵略されるのは法国だからだね。法国も必死というわけだ。

「この攻勢に、さらには我らが祖国の王都の件もあってどの国も尻に火がついたのだろう。連邦も五個師団の派兵をつい先程決めたと連絡があった」

 マーチス侯爵の話に参謀の面々が、おお! と、表情を明るくする。僕もこの報告は聞いていた。連邦軍は兵力こそ少ないが練度は悪くない。これまでは矢面に立つ機会が少なかったけれど、もし諸種族連合共和国軍が帝国軍に滅ぼされればそこから一番近いのが僕達連合王国と彼等だからだ。

「兵力差は中期的に見れば埋められつつあるというわけだな。フラスルイト共和国も対南方植民地では協力してもらっている。後方の輸送は払い下げ兵器と輸送機械の安価提供を引換に輸送を担当してもらっている。――そうだ。帝国軍の状況について、兵站参謀長。分析は進んだか?」

「はっ。帝国軍ですが、ここ数日の前進速度の低下はやはり帝国軍の弱点によるものだと推測されます。帝国軍はこの二十日間で約数百キーラに及ぶ前進をしましたが、故に補給線が伸びているようです。一昨日から放たれる砲撃等も数が減っているのがなによりの証拠でしょう。この分析については復帰早々のアカツキ中将に協力してもらいました。アカツキ中将、病み上がりだというのに助力を感謝する」

 この中では一番穏やかな性格をしている兵站参謀長が僕に向けて表情を少し和らげて感謝の言葉をかけてくれた。

「とんでもないです、ザード兵站参謀長。この戦況下であのような失態。申し訳ないと感じております」

「気にするな。貴官を頼りすぎた我々にも責任がある。まあそれでも、貴官を頼らざるを得ないがね」

 兵站参謀長の言葉に参謀総長を含め参謀の人達は頷く。
 僕が数日前に決意をした以上、プレッシャーはもう無い。名案が出てくるかは別として、作戦面でも全力を尽くすまでだ。

「アカツキ中将。貴官が分析に協力したとの事だが、一つ質問しよう。貴官は帝国軍が攻勢を再開するとしたらいつくらいになる?」

「航空偵察など複数の情報をもとに推測するのならば、おそらく年明け。大体ですが今から二十日後辺りだと考えられます」

「根拠はなんだ?」

「帝国の広い国土には我々も補給面で苦しめられましたが、機械化された輸送力のほかゴーレム等でで補う事が出来ました。鉄路も本土での技術蓄積で軌間が違うとはいえ活用も出来ましたので。しかし、帝国軍は急速な近代化に兵站が追いついていません。かの国は人海戦術で幾分か補っているようですが、それでも急な戦線拡大に間に合っていない様子です。以前の帝国軍なら補給を無視して前進したかもしれませんが、良くも悪くも帝国軍は理性のある行動をするようになりましたから今回のような一旦停止をしたのでしょう」

 僕がここまで分析しやすかったのは、リシュカ・フィブラ。あの人の存在のおかげだ。彼女があの人だと分かれば、行動も幾分か読みやすくなる。僕と同じ前世の時代に生きた転生者だし。
 まあこの読みやすさがこっちの作戦を立てにくくしているデメリットもあるわけだけど……。

「ふむ。つまり、帝国軍が本格的に再侵攻を始めるのは今から約二十日後。それまでは我々にも猶予があるという訳だな」

「はっ。はい。そうなります」

「となると、懸念はやはり短期的、か……」

 マーチス侯爵はテーブルに広げられた戦況図を見つめてため息をつく。

「打開策があれば良いのですが、今の不利を覆すような作戦は我々参謀本部も思い浮かばず……。申し訳ございません……」

「いや、いい。参謀総長。むしろこの戦況を一転有利に出来るというのならば、後世まで教科書で語り継がれる話だからな。そういえば本国から新兵器たる新型戦闘機が届くんだったな。作戦参謀長、アレはどうだ?」

「AFー46でありますね。この戦闘機は現在のAFー44より大型化しましたが速度は時速二六五キーラに向上。搭載可能な兵装も魔石爆弾搭載量が増やせましたので、攻撃力は上昇しております。ただ、それでも洗脳光龍の速度には今一歩届きません。何より届く数が約一〇〇機でありまして、盤上をひっくり返すような数では……」

「むぅ……。一〇〇では足らんな……。AFー44もパイロットと共に追加で届いているが、足りん……」

 新型戦闘機AFー46は今年採用、量産開始している戦闘機だけど最新型だけにまだ大量生産出来ていない。速度向上によって速度こそ時速三〇〇キーラには届かないけど、パイロットの練度次第では洗脳化光龍に十分対抗出来る。しかし、数がとにかく足らない。しかもさらなる投入は難しい。
 というのも今作戦参謀長が口にした一〇〇機も挙国一致の量産体制でようやく先月末までに生産、輸送出来た数であってすぐに追加となるとこれ以上は厳しいんだ。
 何せ開発していたAF開発局は王都アルネセイラが本拠地で今はあの爆弾のせいで施設が半壊。爆心地からある程度離れていたのと、午後三時前という時間のおかげで不幸中の幸いか大半の従事者が施設にいたので死者は少なかった。しかし、生産施設もやられたから生産能力は半減。すぐの量産はもう一つの生産拠点になっているノイシュランデのドルノワ工業航空開発生産工場に頼るしかない状態になっていた。

「今あるAFー44は消耗したこともあり保有機数は約三〇〇機。来週の到着で約三五〇機。そこにAFー46が約一〇〇機なのだから、全体で約四五〇機だな。しかし、作戦参謀長。これはあくまで全戦線投入量であるのだろう?」

「はっ。はい。ですので、ムィトゥーラウに投入出来る機数は限られます。AFー46はムィトゥーラウに優先配備で約六〇機配備しますが、それでもムィトゥーラウ単独でAFー44を含めて約二五〇機でしょう。これ以上ムィトゥーラウには割けません」

「いくら航空兵器が発展したとはいえ、地上が主戦場で勝敗を決するのはやはり地上だ。二十日の猶予の間で、どうすべきかが問題だな……」

 小会議室に重苦しい雰囲気が広がる。
 統合軍の頭脳たる参謀本部でも、今の不利をどうにかするのは困難だ。兵力が足らない。新兵器があると言ってもそいつも数が足らない。既存の兵器もこれまでの後退で無視出来ない量を失った。オディッサ配備分と予備をムィトゥーラウに持ってきているから不足とまではいかなくても、だからって満足と呼べる量ではない。
 ここに来て統合軍は人とモノが対抗するには足らないというジレンマに陥っていた。

(僕はどうすればいい。何か策は無いのか……?)

 僕は思考回路をフル回転させる。
 僕が考えている間、マーチス侯爵や参謀本部の面々は、今の様子だと勝利というよりかはムィトゥーラウの死守にこだわっている様子がある。
 でも、それじゃあ統合軍の緩やかな死を待つだけだ。
 オディッサから急行している援軍一個軍だけでは到底足りず、次のまとまった援軍はブカレシタからさらに引き抜くしかないけど、得策じゃない。となると法国軍のを待つしかないけどこれの到着は早くて二の月初頭。間に合わない。連邦も似たようなものだし、アレは北部方面軍配備。
 これらが到着する日にちは帝国軍の再侵攻推定日時から一ヶ月近くが経過していて、その頃には統合軍も消耗している。

(じゃあ、思い切って戦力集中で雌雄を決するか……? 例えば、誘引した上で回転ドア……? いやダメだ。あの人に読まれかねない)

 作戦を一つ思いつくけどすぐに脳内会議は却下させた。
 帝国軍が比較的戦線の薄い点を狙い、あえて敵を誘引させた上で迂回行動。時計回りなり反時計回りなりで包囲も考えたけど、これは前世の戦いを幾つか参考にしたもの。
 それじゃあ確実にあの人に手の内を読まれてしまう。読まれたら最後だ。帝国軍は数に任せて押し潰してくるだろう。

(ちくしょう。前世にある既存の戦いを参考にしては勝てるわけないだろ。相手はあの人だぞ。転生者が素人ならともかく、軍人なんだぞ)

「やはり持久戦しかありません。二の月到着の法国軍を、いや、ブカレシタから戦力を移転させて、それまでは敵の出血を強要させましょう」

「却下だ。ブカレシタからは既に一個軍を引き抜いているんだ。これ以上の引き抜きは難しい。南方植民地のような奇襲上陸をされれば致命的な孤立に陥る。これはオディッサの駐留部隊も同じだぞ。既に引き抜きをしているからな」

「敵主力艦隊たるヴォルティック艦隊は南方植民地です。オディッサは流石に敵地ゆえ仕方ありませんが、本土同然のブカレシタへの奇襲上陸の可能性はかなり低くなっています。一個軍とは言いません。せめて四個師団だけでも――」

「一個軍でも四個師団でも対症療法にしかならん」

「では本国に強く追加派遣要請をしましょう。即移動可能な師団が五個師団ほどあります。法国よりは半月程早く到着可能です」

「本国の防衛はどうする? 既に多くの師団がこの帝国本土におり、その五個師団はアルネセイラの件で本国警備に欠かせない師団だぞ。本国は新編成師団ばかりでそれらの訓練として教導に使っている師団も含まれている」

「…………そうでありましたね。となると、手持ちで何とかせざるを得ませんか……」

「ああ。我々にはまだ約一〇〇万の遠征軍がある。圧倒的に不利という訳では無い。よしんば我々連合王国が決意しようとしても、他国がどう言うかという点もあるぞ。持久戦を行うべきだ」

「戦力を集中させる、というわけですね」

「うむ。オレの召喚武器もある。一発放てば十日は次が撃てんが、威力は貴官等も知っているだろう? アレゼル大将の召喚武器もある。我が国を含めSランク召喚武器所有者もいる。数名が戦死したとはいえ、帝国軍に大きな損害を与えられる。召喚武器所有者を結集させればな」

「マーチス元帥閣下自ら、最前線にですか……」

「四の五の言っておられんからな。アカツキ中将のエイジスもいる。何より、俺自身がSランク能力者でSSランク召喚武器所有者だ」

 マーチス侯爵達の会話は平行線だ。解決策が見い出せていない。
 持久戦。悪くは無い手段だろう。マーチス侯爵の言うように、まだ約一〇〇万の将兵がいる。まだ対抗するだけの戦力はあるし、士気も回復している。召喚武器所有者を集中投入して戦えば大きな損害を与えられるし、一ヶ月、いや二ヶ月以上は持つだろう。
 でも、持久戦を終えた後は?
 何人の頼もしい召喚武器所有者が生き残る?
 反攻戦に移行できるだけの戦力は保証出来るのか?
 持久戦には未来が見いだせない。

(持久戦は悪手と考えるなら、どうするべきだ。そもそもムィトゥーラウにこだわるべきなのか……? そうだよ。別にムィトゥーラウに固執する必要なんてないじゃないか)

 僕はここでようやく一つの結論に至った。常識に囚われすぎていたんだ。
 ムィトゥーラウは統合軍にとって要衝で、ここを失えばあとはオディッサだけになる。
 でもそれは、ムィトゥーラウやオディッサクラスの拠点で考えればの話で、やや劣るにしても『あの拠点』があるじゃないか。
 発想を逆転させよう。
 ムィトゥーラウを死守する場所と考えないんだ。
 そう、例えば。
 例えば、ムィトゥーラウを捨てるけれど帝国軍の多くの将兵を巻き込むような。
 どうせ緩やかに滅びを待つくらいなら、あの人が思いつかないような事をすればいい。
 僕は心に決めた。この作戦でいこうと。
 そして、口を開く。

「マーチス元帥閣下」

「どうした、アカツキ中将。先程からずっと黙り込んでいたが、まさか何か策が浮かんだか?」

 マーチス侯爵と、参謀総長達は僕に期待の眼を向ける。

「はい。恐らくは、帝国軍も予想しないであろう作戦です」

「おお! それはさぞ名案だろうな! それで、アカツキ。お前はこの局面をどう乗り切る?」

「マーチス元帥閣下。我々はこの地を守ることばかりに固執しておりました。であればいっその事、ムィトゥーラウを捨てる事でムィトゥーラウを奴等の墓地にしてはいかがでしょうか?」
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