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第百十六話 王国軍壊滅
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「クザン、ファージさんとコウケンさんのシュザクに、ここへ来てもらうように伝えて下さい」
僕はひとまずロウロ領は、この二人に任せようと考えています。
「魔王、何の用だ。危ないのか?」
すぐにファージさんとコウケンさんが来た。
そして僕の姿をチラッと見ると、恐ろしい顔になった。
そして、その表情のまま視線を、ロウロさんに向けた。
向けられたロウロさんは二人の姿を見てガタガタ震えだした。
この二人はその位の迫力がある。
「なんだ、このおばさんは?」
「ファ、ファージさん失礼ですよ。ロウロ領の領主ロウロ三世様です」
「なっ!」
ファージさんとコウケンさんがこっちを見て、大きな口を開けて目を見開き驚きの表情を、一瞬だけ見せた。
すぐに恐い表情に戻すと、ロウロさんに顔を向けた。
「もう降伏したのか。兵士は残っているのだろう」
「兵士と領民の為です。このまま戦っても死者が増えるだけです。領主としては当然のことをしているまでです」
毅然と話すロウロさんは、体の震えが止っています。
「僕は、領民も兵士も領主も助けて上げたいと思っています」
また、ファージさんとコウケンさんがこちらを見ました。
でも、表情が怒りの表情になっています。
やはり全部を助けるのは虫が良すぎるのでしょうか。
「あんたなあ……」
ファージさんが怒りの表情で口を開き続けます。
「その姿の時は、僕じゃ無いだろう。やる以上はちゃんとしろよ!!」
えっ?
なんか怒られました。今僕の姿は、アズサです。
ということはこういうことですか。
「私は、全員を助けてさしあげたいと思います。(にっこり)」
これでいいのでしょうか。
ファージさんとコウケンさんが、眉間にしわが入り益々恐ろしい顔になりました。でも頬が赤いです。すごく気持ち悪いです。
「ぶほっ」
ロウロさんは目を見開き、なんか空気が勢いよく口から吹き出しました。
目がキラキラして頬が赤くなり、ますます気持ち悪いです。
「アズサが、そう言うなら、そうするしか無いだろう。略奪、虐殺の禁止だ、従わない者は例外なく死刑で良いのだろう」
ファージさんが言いました。
「はい、では、ロウロ領はファージさんにお任せします。ロウロさんには副領主として人質になってもらい、領民と兵士の説得をお任せします」
「では、全部助けて頂けるのですね」
ロウロさんの目に涙がたまっています。
「全員助けます。魔王の統治が嫌な人には護衛を付けて、隣の領へ避難することも許可します。残ってくれる人には、魔王が手厚く保護をするとお伝え下さい」
「はい!!」
ロウロさんが、また地面に額を付けて感謝の意を示してくれました。
「ニャーーー!!」
「うわああああーーー」
突然アドが飛び込んできました。
僕とフォリスさんが驚いて声を出しました。
アドは僕に飛びついてきて、思わず抱きしめてしまいました。
フォリスさんの足下には、立派な鎧の男がアスラバキで投げ捨てられています。
アドは全身血まみれで、尻尾からは血がしたたり落ちています。
大変な戦いをしてきたことがわかります。
そう思うと、もう、なでて上げるしかありませんね。
「おーーよしよし」
全身を撫でようとしました。
すると、アドは僕から一瞬で距離を取りました。
「ちっ、アズサにゃ、男の癖に気持ち悪いニャ」
がーーーん。アドはアズサが嫌いなようです。
ショックが隠せません。
「敵壊滅を確認。オウブ、ただいま戻りました!」
えっ?
全滅じゃなくて壊滅させちゃったの?
オウブさんに続いて、他の五人が帰って来た。
大将軍全員の視線が、ロウロさんに移りました。
それに気が付きロウロさんが顔を上げると、また全身が震え出しました。
「ロウロさん、紹介します。この七人が魔王の配下の七大将軍です」
「……」
ロウロさんは言葉を失っていた。
七人とも自信に満ちたいい顔になっています。
僕はひとまずロウロ領は、この二人に任せようと考えています。
「魔王、何の用だ。危ないのか?」
すぐにファージさんとコウケンさんが来た。
そして僕の姿をチラッと見ると、恐ろしい顔になった。
そして、その表情のまま視線を、ロウロさんに向けた。
向けられたロウロさんは二人の姿を見てガタガタ震えだした。
この二人はその位の迫力がある。
「なんだ、このおばさんは?」
「ファ、ファージさん失礼ですよ。ロウロ領の領主ロウロ三世様です」
「なっ!」
ファージさんとコウケンさんがこっちを見て、大きな口を開けて目を見開き驚きの表情を、一瞬だけ見せた。
すぐに恐い表情に戻すと、ロウロさんに顔を向けた。
「もう降伏したのか。兵士は残っているのだろう」
「兵士と領民の為です。このまま戦っても死者が増えるだけです。領主としては当然のことをしているまでです」
毅然と話すロウロさんは、体の震えが止っています。
「僕は、領民も兵士も領主も助けて上げたいと思っています」
また、ファージさんとコウケンさんがこちらを見ました。
でも、表情が怒りの表情になっています。
やはり全部を助けるのは虫が良すぎるのでしょうか。
「あんたなあ……」
ファージさんが怒りの表情で口を開き続けます。
「その姿の時は、僕じゃ無いだろう。やる以上はちゃんとしろよ!!」
えっ?
なんか怒られました。今僕の姿は、アズサです。
ということはこういうことですか。
「私は、全員を助けてさしあげたいと思います。(にっこり)」
これでいいのでしょうか。
ファージさんとコウケンさんが、眉間にしわが入り益々恐ろしい顔になりました。でも頬が赤いです。すごく気持ち悪いです。
「ぶほっ」
ロウロさんは目を見開き、なんか空気が勢いよく口から吹き出しました。
目がキラキラして頬が赤くなり、ますます気持ち悪いです。
「アズサが、そう言うなら、そうするしか無いだろう。略奪、虐殺の禁止だ、従わない者は例外なく死刑で良いのだろう」
ファージさんが言いました。
「はい、では、ロウロ領はファージさんにお任せします。ロウロさんには副領主として人質になってもらい、領民と兵士の説得をお任せします」
「では、全部助けて頂けるのですね」
ロウロさんの目に涙がたまっています。
「全員助けます。魔王の統治が嫌な人には護衛を付けて、隣の領へ避難することも許可します。残ってくれる人には、魔王が手厚く保護をするとお伝え下さい」
「はい!!」
ロウロさんが、また地面に額を付けて感謝の意を示してくれました。
「ニャーーー!!」
「うわああああーーー」
突然アドが飛び込んできました。
僕とフォリスさんが驚いて声を出しました。
アドは僕に飛びついてきて、思わず抱きしめてしまいました。
フォリスさんの足下には、立派な鎧の男がアスラバキで投げ捨てられています。
アドは全身血まみれで、尻尾からは血がしたたり落ちています。
大変な戦いをしてきたことがわかります。
そう思うと、もう、なでて上げるしかありませんね。
「おーーよしよし」
全身を撫でようとしました。
すると、アドは僕から一瞬で距離を取りました。
「ちっ、アズサにゃ、男の癖に気持ち悪いニャ」
がーーーん。アドはアズサが嫌いなようです。
ショックが隠せません。
「敵壊滅を確認。オウブ、ただいま戻りました!」
えっ?
全滅じゃなくて壊滅させちゃったの?
オウブさんに続いて、他の五人が帰って来た。
大将軍全員の視線が、ロウロさんに移りました。
それに気が付きロウロさんが顔を上げると、また全身が震え出しました。
「ロウロさん、紹介します。この七人が魔王の配下の七大将軍です」
「……」
ロウロさんは言葉を失っていた。
七人とも自信に満ちたいい顔になっています。
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