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第百七十話 魔王都へ
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「アスラ様ーー!!! ありがとーー!!!!」
「ありがとう、アスラ様ーーーー!!!!!!」
街の人達は、嬉しいことに僕の事を憶えていてくれたようです。
街から天帝の悪党がいなくなると、街の中で隠れていた人達が出て来た。
船で沖に避難していた人達も、のろしを上げると戻って来た。
爺さんがシュラさんと中央公園に来ると。
「フォリス様ーー!! フォリス様ーー!!」
フォリスさんを呼ぶ声がする。
でも、それ本当のフォリスさんじゃないんですよね。その人シュラさんって言うんです。
「あれ、でも、フォリスさんってあんなに胸が大きかったっけ??」
何人かのフォリスファンの人が疑問をいだいています。
子供姿のフォリスさんが複雑な表情になっています。ヤバイ!!
「くすくす、提督が大聖女イルナ様より強いお方がいると言っていましたが、それがこの二人なのですね」
フランちゃんが笑顔でいいタイミングで爺さんに話しかけてくれた。
「あんたは誰じゃ。見ず知らずの者がなれなれしいのう」
「えっ、私です。領主フランシスです」
「なっ、なんじゃと、眼帯はどうしたのじゃ? それに海賊のような見た目が、美人になっておるぞ!!」
「はああああーっ!!」
また、フォリスさんが怒りの表情で爺さんをにらんでいる。
よ、よかった。矛先が爺さんに向いた。
――そ、そうか! 女性に海賊のようなというのは、褒め言葉じゃ無いんだー!!
「フランちゃん、この地は魔王国の重臣ドワードさんと、ジセイさんに守ってもらおうと思います。ここを拠点に、東の王国領を天帝の勇者の支配から開放したいと思います。すぐにお返ししますので、しばらくの間、魔王国の王都でくつろいで下さい」
「はい、喜んで!! そのままずっと、アスラ様のおそばに置いてくださっても構いません!」
「えっ! いっ、いいえ。安全が確保出来たら、戻ってもらいます。街の皆さんはその方が安心出来るでしょう。まだ、魔王軍に不安を持つ人も多いでしょうからね」
「それについては、アスラ様が、安全を約束してくださいましたから、街の者で不安を持っている者はいません」
「僕は、魔王軍に虐殺や略奪を厳しく禁止しています。これだけは、いくら魔王軍の重臣でも破れば処罰します。安心してください」
「うふふ、わかっていますとも。街の人にもちゃんと伝わっていますよ」
「ありがとうございます。爺さんも一緒に来てくれるかな?」
「ふふふ、イルナちゃんがいないのは寂しいが、喜んで同行しようかのう」
「ありがとうございます!」
フォリスさんが喜んでいる。
だが、魔王都に着いた僕達には悪い知らせが待っていた。
「ありがとう、アスラ様ーーーー!!!!!!」
街の人達は、嬉しいことに僕の事を憶えていてくれたようです。
街から天帝の悪党がいなくなると、街の中で隠れていた人達が出て来た。
船で沖に避難していた人達も、のろしを上げると戻って来た。
爺さんがシュラさんと中央公園に来ると。
「フォリス様ーー!! フォリス様ーー!!」
フォリスさんを呼ぶ声がする。
でも、それ本当のフォリスさんじゃないんですよね。その人シュラさんって言うんです。
「あれ、でも、フォリスさんってあんなに胸が大きかったっけ??」
何人かのフォリスファンの人が疑問をいだいています。
子供姿のフォリスさんが複雑な表情になっています。ヤバイ!!
「くすくす、提督が大聖女イルナ様より強いお方がいると言っていましたが、それがこの二人なのですね」
フランちゃんが笑顔でいいタイミングで爺さんに話しかけてくれた。
「あんたは誰じゃ。見ず知らずの者がなれなれしいのう」
「えっ、私です。領主フランシスです」
「なっ、なんじゃと、眼帯はどうしたのじゃ? それに海賊のような見た目が、美人になっておるぞ!!」
「はああああーっ!!」
また、フォリスさんが怒りの表情で爺さんをにらんでいる。
よ、よかった。矛先が爺さんに向いた。
――そ、そうか! 女性に海賊のようなというのは、褒め言葉じゃ無いんだー!!
「フランちゃん、この地は魔王国の重臣ドワードさんと、ジセイさんに守ってもらおうと思います。ここを拠点に、東の王国領を天帝の勇者の支配から開放したいと思います。すぐにお返ししますので、しばらくの間、魔王国の王都でくつろいで下さい」
「はい、喜んで!! そのままずっと、アスラ様のおそばに置いてくださっても構いません!」
「えっ! いっ、いいえ。安全が確保出来たら、戻ってもらいます。街の皆さんはその方が安心出来るでしょう。まだ、魔王軍に不安を持つ人も多いでしょうからね」
「それについては、アスラ様が、安全を約束してくださいましたから、街の者で不安を持っている者はいません」
「僕は、魔王軍に虐殺や略奪を厳しく禁止しています。これだけは、いくら魔王軍の重臣でも破れば処罰します。安心してください」
「うふふ、わかっていますとも。街の人にもちゃんと伝わっていますよ」
「ありがとうございます。爺さんも一緒に来てくれるかな?」
「ふふふ、イルナちゃんがいないのは寂しいが、喜んで同行しようかのう」
「ありがとうございます!」
フォリスさんが喜んでいる。
だが、魔王都に着いた僕達には悪い知らせが待っていた。
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