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第五十五話 戦闘準備
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「うわーーっ」
最悪の目覚めだ。
ハワイのビーチに結界を張って眠り、目が覚めたらビーチがゾンビで埋め尽くされている。
「すごい数のゾンビですね。このままもう一つ結界を張れば、ゾンビが封印出来ますね」
坂本さんが、ナイスなアイデアを言った。
俺は、ミスリルで作りなれた機動防御陸鎧蒼天を作り、結界を張りゾンビを封じ込めた。
「これで、ゾンビに邪魔されずに観光が出来る」
こうして二日目は観光を楽しむ事にした。
女性陣は、ハワイの街、俺はわざわざは来たくないけど、近くにあるなら見て見たいパールハーバーに向い、それぞれ観光を楽しんだ。
夜は高級ホテルにタダで泊まり、豪華なホテルを満喫した。
翌日はUFOで、海中散歩を楽しもうと思ったが、マグロの群れを見つけ、急遽漁師をすることとなった。
手で網を作り、群れの半分をつかまえた。
収納は、生きた動物は不可能と言うことなので、凍らせて収納することにした。
まあ、凍らせた方が、寄生虫も退治できるので一石二鳥だ。
イワシの巨大な群れも見つけ、これも半分ほどつかまえた。
それでも漁船数隻分はつかまえたのでは無いだろうか。
食糧不足に悩む、木田の町の人にいいお土産が出来た。
海はとても豊かで、食糧不足の解消に役立ってくれそうだ。
お土産を大量につかまえ、海中散歩を楽しんだ後、結界を片付けて、ゾンビはそのままにして木田城へ戻った。
木田城では、偵察を終え帰っていたゲンが待ち構えていた。
「兄弟、アメリカはどうだった?」
木田城の四階の会議室で集まった。
ゲンは自分の話したいことを、後回しにして俺の土産話を聞こうとした。
「初めまちてー!!」
お風呂と、着替えをすました、アメリちゃんが入ってきた。
「うおっ、兄弟!! いくら警察が崩壊しているとは言え、幼女をお土産にするのは感心しないぜ」
まてまて、ゲンの奴、俺を何だと思っているんだー。
「こ、この子はお土産じゃねえ。それに歳も二十歳を越えている成人女性だ」
「本当かよー。嬢ちゃん名前は?」
「わたちは、アメリでしゅ」
「そうか、メアリちゃんかー」
いや、違うよアメリだから。
でも、ゲンがそう言ってしまえば、この世界、もうアメリちゃんの名前はメアリで決りだ。
ゲンが白と言えば黒い物でも白になるのだ。
「ゲンさん、地図を持って来ました」
柳川が地図を持って来て、机上に置いた。
「こんにちは」
アメリちゃん、改めメアリちゃんが、可愛い笑顔で柳川にあいさつをした。
「うわあーーっ!! いつかやると思っていましたが、木田さんとうとうやったんですね」
「はーーっ!!」
俺は声を出し、柳川を見た。
こいつらは、俺を何だと思っているんだ。
「いくら、警察が崩壊しているとは言え、可愛いというだけで、幼女を誘拐するのはいけませんねえ」
「あのなあ……」
「この子はメアリちゃん、成人女性だそうだ。合法らしい」
ゲンが助け船のつもりなのか言ってくれた。
でもー、言い方ー。
「そうですか。アメリカ土産が、幼女に見える成人女性とは」
「アメリちゃん、こいつらに何とか言ってやってくれー!」
俺はアメリちゃんに助けを求めた。
「怖かった」
はあーーっ、何を言い出すんだーー。
話しが余計ややこしくなった。
ゲンと柳川の顔から表情が消えた。
と言ってもゲンは最初から消えているが。
「兄弟!! それはいいが、名前を間違えているぜ。メア……。いや兄弟が、アメリちゃんと言えば、アメリか。メアリちゃんすまねえ。この世界じゃあ、兄弟が白と言えば黒い物でも白になる。今日からはアメリちゃんと呼ばせてくれ」
……
なんだか、俺が言い間違えているような感じになった。
「はい!」
アメリちゃんが可愛い笑顔で返事をした。
「お待たせ」
遅れて、あずさとミサと坂本さんと愛美ちゃんが入ってきた。
「まあ、兄弟の誘拐事件の糾弾は後回しにして、最初に偵察の報告をしたい。柳川地図だ!」
「はっ!」
柳川が地図を広げると、小田原までが範囲に入った地図だった。
「ゆっくり、偵察をしようと思ったのだが、実は、小田原城に一つの勢力が出来ていた。その勢力が、戦車を主力に出陣準備をしている事が分かった」
「なんだって!!」
「目標は、木田城だ!!」
「なんだって!!」
俺は二度も驚いてしまった。
一つ目の驚きは、実は喜びだ。
人間が、集まり一つの社会を作って生き残っていたのだ。
嬉しかった。
もう一つは、恐怖から来る驚きだ。
そんな人達が、戦車を手に入れて、木田城を目指し攻めて来るというのだ。
何でここを目指してくるんだ。
よそへ行ってくれよ。
「奴らは、北条連合を名乗っている」
「小田原城を本拠にしているから、北条連合か。なんでここを目指すんだろう?」
「ふふふ、北条連合も偵察をしていたのでしょう。ここには沢山の食糧があると知ったのでしょうね」
柳川は、偵察されていることに気が付いていたようだ。
「偵察隊と藤吉を相模原市に潜ませてきた。敵も数日のうちに到達すると思う」
地図に目を移すと、歩兵でも二日かからない距離だと思う。
「出来れば、厚木で迎え撃ちたいですね。戦車がいるなら、市街戦の方がこっちに有利です」
「では、迎撃すると言うことですね。すぐに準備を始めましょう」
俺たちは、旅の疲れを取る暇も無く、いくさの準備に入った。
最悪の目覚めだ。
ハワイのビーチに結界を張って眠り、目が覚めたらビーチがゾンビで埋め尽くされている。
「すごい数のゾンビですね。このままもう一つ結界を張れば、ゾンビが封印出来ますね」
坂本さんが、ナイスなアイデアを言った。
俺は、ミスリルで作りなれた機動防御陸鎧蒼天を作り、結界を張りゾンビを封じ込めた。
「これで、ゾンビに邪魔されずに観光が出来る」
こうして二日目は観光を楽しむ事にした。
女性陣は、ハワイの街、俺はわざわざは来たくないけど、近くにあるなら見て見たいパールハーバーに向い、それぞれ観光を楽しんだ。
夜は高級ホテルにタダで泊まり、豪華なホテルを満喫した。
翌日はUFOで、海中散歩を楽しもうと思ったが、マグロの群れを見つけ、急遽漁師をすることとなった。
手で網を作り、群れの半分をつかまえた。
収納は、生きた動物は不可能と言うことなので、凍らせて収納することにした。
まあ、凍らせた方が、寄生虫も退治できるので一石二鳥だ。
イワシの巨大な群れも見つけ、これも半分ほどつかまえた。
それでも漁船数隻分はつかまえたのでは無いだろうか。
食糧不足に悩む、木田の町の人にいいお土産が出来た。
海はとても豊かで、食糧不足の解消に役立ってくれそうだ。
お土産を大量につかまえ、海中散歩を楽しんだ後、結界を片付けて、ゾンビはそのままにして木田城へ戻った。
木田城では、偵察を終え帰っていたゲンが待ち構えていた。
「兄弟、アメリカはどうだった?」
木田城の四階の会議室で集まった。
ゲンは自分の話したいことを、後回しにして俺の土産話を聞こうとした。
「初めまちてー!!」
お風呂と、着替えをすました、アメリちゃんが入ってきた。
「うおっ、兄弟!! いくら警察が崩壊しているとは言え、幼女をお土産にするのは感心しないぜ」
まてまて、ゲンの奴、俺を何だと思っているんだー。
「こ、この子はお土産じゃねえ。それに歳も二十歳を越えている成人女性だ」
「本当かよー。嬢ちゃん名前は?」
「わたちは、アメリでしゅ」
「そうか、メアリちゃんかー」
いや、違うよアメリだから。
でも、ゲンがそう言ってしまえば、この世界、もうアメリちゃんの名前はメアリで決りだ。
ゲンが白と言えば黒い物でも白になるのだ。
「ゲンさん、地図を持って来ました」
柳川が地図を持って来て、机上に置いた。
「こんにちは」
アメリちゃん、改めメアリちゃんが、可愛い笑顔で柳川にあいさつをした。
「うわあーーっ!! いつかやると思っていましたが、木田さんとうとうやったんですね」
「はーーっ!!」
俺は声を出し、柳川を見た。
こいつらは、俺を何だと思っているんだ。
「いくら、警察が崩壊しているとは言え、可愛いというだけで、幼女を誘拐するのはいけませんねえ」
「あのなあ……」
「この子はメアリちゃん、成人女性だそうだ。合法らしい」
ゲンが助け船のつもりなのか言ってくれた。
でもー、言い方ー。
「そうですか。アメリカ土産が、幼女に見える成人女性とは」
「アメリちゃん、こいつらに何とか言ってやってくれー!」
俺はアメリちゃんに助けを求めた。
「怖かった」
はあーーっ、何を言い出すんだーー。
話しが余計ややこしくなった。
ゲンと柳川の顔から表情が消えた。
と言ってもゲンは最初から消えているが。
「兄弟!! それはいいが、名前を間違えているぜ。メア……。いや兄弟が、アメリちゃんと言えば、アメリか。メアリちゃんすまねえ。この世界じゃあ、兄弟が白と言えば黒い物でも白になる。今日からはアメリちゃんと呼ばせてくれ」
……
なんだか、俺が言い間違えているような感じになった。
「はい!」
アメリちゃんが可愛い笑顔で返事をした。
「お待たせ」
遅れて、あずさとミサと坂本さんと愛美ちゃんが入ってきた。
「まあ、兄弟の誘拐事件の糾弾は後回しにして、最初に偵察の報告をしたい。柳川地図だ!」
「はっ!」
柳川が地図を広げると、小田原までが範囲に入った地図だった。
「ゆっくり、偵察をしようと思ったのだが、実は、小田原城に一つの勢力が出来ていた。その勢力が、戦車を主力に出陣準備をしている事が分かった」
「なんだって!!」
「目標は、木田城だ!!」
「なんだって!!」
俺は二度も驚いてしまった。
一つ目の驚きは、実は喜びだ。
人間が、集まり一つの社会を作って生き残っていたのだ。
嬉しかった。
もう一つは、恐怖から来る驚きだ。
そんな人達が、戦車を手に入れて、木田城を目指し攻めて来るというのだ。
何でここを目指してくるんだ。
よそへ行ってくれよ。
「奴らは、北条連合を名乗っている」
「小田原城を本拠にしているから、北条連合か。なんでここを目指すんだろう?」
「ふふふ、北条連合も偵察をしていたのでしょう。ここには沢山の食糧があると知ったのでしょうね」
柳川は、偵察されていることに気が付いていたようだ。
「偵察隊と藤吉を相模原市に潜ませてきた。敵も数日のうちに到達すると思う」
地図に目を移すと、歩兵でも二日かからない距離だと思う。
「出来れば、厚木で迎え撃ちたいですね。戦車がいるなら、市街戦の方がこっちに有利です」
「では、迎撃すると言うことですね。すぐに準備を始めましょう」
俺たちは、旅の疲れを取る暇も無く、いくさの準備に入った。
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