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あずさと札幌ライフ
第三百八十七話 お風呂とパンチラ
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全員が食事をしている間に、お風呂の蛇口をミスリルで作り、お湯と水が出せるようにして、お風呂を使えるようにした。二人は久しぶりのお風呂を喜んでくれているようだ。
俺は、その間に食事の後片付けをしていると、風呂場からあずさとヒマリの声も聞こえてくる。ユキちゃんも嬉しそうに笑っている声が聞こえてくる。
「あいつらまで入ったのかよ。ユキちゃんのお母さん、男の子が入って来たと思って少しあせっただろう」
俺はつい声に出して言っていた。
「わあ、あずさちゃんもヒマリちゃんもとても美人だーー!! でもおっぱいは小さいね」
「こらーーっ!! さわっちゃだめーー!!」
「うふふ」
い、いかん、少しお風呂の中の様子を想像しちゃったよ。
俺は楽しそうに入浴している声を聞きながら、片付けをしゅくしゅくと進めると全員分の着替えを用意した。
全員がお風呂から出るのを待って、再び闇市へ戻った。
ユキちゃんのお母さんとユキちゃんも同行している。
闇市の会場は、午前の涼しいうちの開催なのか、人は減り店も片付けに入っている。
人の減った闇市の会場に残虐大臣と、制圧された恐いお兄さん達の姿があった。
お兄さん達は正座をさせられ、残虐大臣の横でうなだれている。
結構殴られたのか、全員の顔が腫れている。
鼻血を出している者や、口から血が出ている者もいる。
「………………!!」
残虐大臣がふんぞり返って口をパクパクやっている。
どうやら「ひゃあぁぁぁーーーはっはっはっ!!」と笑っているようだ。
残虐大臣はまだ声が出ないようだ。
声は出ないが嬉しそうな顔をして有頂天になっているようだ。
俺の存在に気が付き、俺を指さした。
「………………!!」
ふむ「八兵衛てめーは、ここでぶち殺す!! そこを動くなーー!!」と言っているようだ。
顔が残虐な悪い笑顔になっている。
さすがは残虐大臣と言われるだけのことはある。
「ニャははっ! バカニャ!」
「くふっ!!」
アドとあずさとヒマリが笑っている。
あずさとヒマリの横でユキちゃんとお母さんが心配そうな顔をしている。
「ふむ、残虐大臣は良い具合に勘違いしているようだな。一度上下関係をきっちり教えてやらないといけないようだなあ! クザン手加減はいらねえ、全力でかかって来い!!」
俺が、斜めに立ち右手を伸ばして、手のひらを上にしてクイクイと曲げた。
「…………!!」
残虐大臣は俺のあおりに良い反応をした。「てめーぶっころーーーす!!」と言って、俺に駆け寄って来る。
一撃必殺の間合いに入ると左足にぐっと力を入れた。
残虐大臣の左足のまわりに、ドーナツのように土煙がぶわっと上がった。
そして、全力の右ストレートだ。
この大臣、デブのくせにボクシングか何かを知っていそうだ。
しっかり体を使った体重の乗ったいいパンチだ。
だが、俺はそれを見切って紙一重でよける。
ブワーーーッと、風が俺の体の前を通り過ぎる。
当然その風は、俺の体の後ろに吹き荒れ、土埃を巻き上げて、まだ残っている人の体にまとわりついた。
「きゃああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
ユキちゃんのお母さんとそのまわりにいる、スカートをはいたご婦人達の声だ。
まわりのご婦人達のスカートが巻き上げられてたいへんなことになっている。
ユキちゃんのお母さんの純白の素敵なパンツが丸見えになっている。
ああ、ユキちゃんのお母さんは少し太めの眉毛の美人だ。まだアラサーだろう。
残念な事に、美少女二人とユキちゃんは男の服装をしている。
今回はお預けだ。まあ、美少女二人はいつも水着を着ているので、パンチラは見られたとしても、見てもしょうが無い。
「す、すげーー、あ、あれが、昇宮大臣の本気のパンチか! あんなのがあたったら、頭が吹飛ぶぞ」
「みろよ! あの豚の服ビリビリじゃねえか!」
「すげーー!!」
「すごすぎる!!」
言われて俺は、自分の服を見て見た。
ほんとうだ。見事にビリビリで、たすきのようになっている。
「ほわあっ」
俺は奇声をあげて、のこった服を引きちぎり、地面に投げつけた。
そして、もう一度手を前に出して、こっちへ来いとクイクイ動かした。
「………………」
残虐大臣は「ぐぬぬぬぬぅーー」とうなり声を出しているようだ。
そして、俺に次々パンチを出してくる。
「すげー、あの豚は何者だ!?」
「あの素早い攻撃をすべてよけている!!」
俺も、軽く攻撃を出してみた。
さすがはクザンだ、易々よける。
「す、すげーー!! すげーー!!」
「まるで戦闘民族ヤサイ人の戦いだ!」
「そうだ、キャロットとベジタブルの戦いだーー!!!!」
「だが、二人ともデブだから、いまいちぱっとしねーー」
「たしかに」
「片方は豚だしなーー」
くそーー、なんだとーー。
「そろそろ良いだろう。おい、クザン全力の攻撃をしろ!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアァァァァァーーーーーーーッ」
後ろで声がした。
声の出ない残虐大臣の代わりにあずさとヒマリが声を出している。
それを見て、ユキちゃんまで声を出している。くっ可愛いじゃねえか。
クザンが左足を前に出し地面に置いた。
ズウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーンンン
地面に土埃がブワッと巻き上がり、地面がすり鉢状にへこんだ。
そして、後ろを向くほどねじった体から右ストレートが出る。
パアアアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーンンンンン
そのメガトンパンチを俺は左手の平で受け止めた。
その瞬間に、衝撃波と風がこぶしを中心に球状に広がっていく。
「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」
闇市全体に台風のような風が起った。
「あ、あれを、左腕一本で受け止めた」
「すげーー。化け者だーー!!!!」
恐いお兄さんの顔が恐怖の表情にかわって、余計に恐い顔になっている。
「ふんっ!!!!」
俺はその手をギュッと握って、そのまま地面に、クザンをまとった残虐大臣の体を叩き付けた。
ドンと体が、地面にめり込み地震のように札幌の街全体がゆれた。
「……や、やりすぎちゃったかな。てへぺろ」
「………………」
まわりから音が消えたように静かになった。
俺は仰向けに倒れて失神している残虐大臣の顔をのぞき込んでいる。
しばらくして、残虐大臣は意識を取り戻した。
「…………!!」
どうやら「ひぃぃぃぃーー!!」と悲鳴をあげているようだ。
そして俺の顔を見ながらザザザッと後ずさりした。
どうやら、力の違いをわかってくれたようだ。
「昇宮大臣、これでも俺は十田家じゃあ、一番弱い使用人だ。実力はわかってくれたかなあー?」
「……」
首が飛んでいきそうな位に、強く速くうなずいている。
俺は、その間に食事の後片付けをしていると、風呂場からあずさとヒマリの声も聞こえてくる。ユキちゃんも嬉しそうに笑っている声が聞こえてくる。
「あいつらまで入ったのかよ。ユキちゃんのお母さん、男の子が入って来たと思って少しあせっただろう」
俺はつい声に出して言っていた。
「わあ、あずさちゃんもヒマリちゃんもとても美人だーー!! でもおっぱいは小さいね」
「こらーーっ!! さわっちゃだめーー!!」
「うふふ」
い、いかん、少しお風呂の中の様子を想像しちゃったよ。
俺は楽しそうに入浴している声を聞きながら、片付けをしゅくしゅくと進めると全員分の着替えを用意した。
全員がお風呂から出るのを待って、再び闇市へ戻った。
ユキちゃんのお母さんとユキちゃんも同行している。
闇市の会場は、午前の涼しいうちの開催なのか、人は減り店も片付けに入っている。
人の減った闇市の会場に残虐大臣と、制圧された恐いお兄さん達の姿があった。
お兄さん達は正座をさせられ、残虐大臣の横でうなだれている。
結構殴られたのか、全員の顔が腫れている。
鼻血を出している者や、口から血が出ている者もいる。
「………………!!」
残虐大臣がふんぞり返って口をパクパクやっている。
どうやら「ひゃあぁぁぁーーーはっはっはっ!!」と笑っているようだ。
残虐大臣はまだ声が出ないようだ。
声は出ないが嬉しそうな顔をして有頂天になっているようだ。
俺の存在に気が付き、俺を指さした。
「………………!!」
ふむ「八兵衛てめーは、ここでぶち殺す!! そこを動くなーー!!」と言っているようだ。
顔が残虐な悪い笑顔になっている。
さすがは残虐大臣と言われるだけのことはある。
「ニャははっ! バカニャ!」
「くふっ!!」
アドとあずさとヒマリが笑っている。
あずさとヒマリの横でユキちゃんとお母さんが心配そうな顔をしている。
「ふむ、残虐大臣は良い具合に勘違いしているようだな。一度上下関係をきっちり教えてやらないといけないようだなあ! クザン手加減はいらねえ、全力でかかって来い!!」
俺が、斜めに立ち右手を伸ばして、手のひらを上にしてクイクイと曲げた。
「…………!!」
残虐大臣は俺のあおりに良い反応をした。「てめーぶっころーーーす!!」と言って、俺に駆け寄って来る。
一撃必殺の間合いに入ると左足にぐっと力を入れた。
残虐大臣の左足のまわりに、ドーナツのように土煙がぶわっと上がった。
そして、全力の右ストレートだ。
この大臣、デブのくせにボクシングか何かを知っていそうだ。
しっかり体を使った体重の乗ったいいパンチだ。
だが、俺はそれを見切って紙一重でよける。
ブワーーーッと、風が俺の体の前を通り過ぎる。
当然その風は、俺の体の後ろに吹き荒れ、土埃を巻き上げて、まだ残っている人の体にまとわりついた。
「きゃああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!」
ユキちゃんのお母さんとそのまわりにいる、スカートをはいたご婦人達の声だ。
まわりのご婦人達のスカートが巻き上げられてたいへんなことになっている。
ユキちゃんのお母さんの純白の素敵なパンツが丸見えになっている。
ああ、ユキちゃんのお母さんは少し太めの眉毛の美人だ。まだアラサーだろう。
残念な事に、美少女二人とユキちゃんは男の服装をしている。
今回はお預けだ。まあ、美少女二人はいつも水着を着ているので、パンチラは見られたとしても、見てもしょうが無い。
「す、すげーー、あ、あれが、昇宮大臣の本気のパンチか! あんなのがあたったら、頭が吹飛ぶぞ」
「みろよ! あの豚の服ビリビリじゃねえか!」
「すげーー!!」
「すごすぎる!!」
言われて俺は、自分の服を見て見た。
ほんとうだ。見事にビリビリで、たすきのようになっている。
「ほわあっ」
俺は奇声をあげて、のこった服を引きちぎり、地面に投げつけた。
そして、もう一度手を前に出して、こっちへ来いとクイクイ動かした。
「………………」
残虐大臣は「ぐぬぬぬぬぅーー」とうなり声を出しているようだ。
そして、俺に次々パンチを出してくる。
「すげー、あの豚は何者だ!?」
「あの素早い攻撃をすべてよけている!!」
俺も、軽く攻撃を出してみた。
さすがはクザンだ、易々よける。
「す、すげーー!! すげーー!!」
「まるで戦闘民族ヤサイ人の戦いだ!」
「そうだ、キャロットとベジタブルの戦いだーー!!!!」
「だが、二人ともデブだから、いまいちぱっとしねーー」
「たしかに」
「片方は豚だしなーー」
くそーー、なんだとーー。
「そろそろ良いだろう。おい、クザン全力の攻撃をしろ!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアァァァァァーーーーーーーッ」
後ろで声がした。
声の出ない残虐大臣の代わりにあずさとヒマリが声を出している。
それを見て、ユキちゃんまで声を出している。くっ可愛いじゃねえか。
クザンが左足を前に出し地面に置いた。
ズウウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーンンン
地面に土埃がブワッと巻き上がり、地面がすり鉢状にへこんだ。
そして、後ろを向くほどねじった体から右ストレートが出る。
パアアアアアアアアアアアァァァァァァァーーーーーーーンンンンン
そのメガトンパンチを俺は左手の平で受け止めた。
その瞬間に、衝撃波と風がこぶしを中心に球状に広がっていく。
「うわあああああああーーーーーーーー!!!!!!」
闇市全体に台風のような風が起った。
「あ、あれを、左腕一本で受け止めた」
「すげーー。化け者だーー!!!!」
恐いお兄さんの顔が恐怖の表情にかわって、余計に恐い顔になっている。
「ふんっ!!!!」
俺はその手をギュッと握って、そのまま地面に、クザンをまとった残虐大臣の体を叩き付けた。
ドンと体が、地面にめり込み地震のように札幌の街全体がゆれた。
「……や、やりすぎちゃったかな。てへぺろ」
「………………」
まわりから音が消えたように静かになった。
俺は仰向けに倒れて失神している残虐大臣の顔をのぞき込んでいる。
しばらくして、残虐大臣は意識を取り戻した。
「…………!!」
どうやら「ひぃぃぃぃーー!!」と悲鳴をあげているようだ。
そして俺の顔を見ながらザザザッと後ずさりした。
どうやら、力の違いをわかってくれたようだ。
「昇宮大臣、これでも俺は十田家じゃあ、一番弱い使用人だ。実力はわかってくれたかなあー?」
「……」
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