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最終章 明と暗
第四百二十六話 八兵衛黄金焼きそば
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「えーーっ!!?? 八兵衛さんのお店は焼きそばの屋台なのですか?」
「それが、どうしましたか?」
「いえ、これだけ、美味しそうな屋台が並んでいたら、焼きそばは誰も食べないのじゃないでしょうか?」
「だ、だよなあ、朝からお客さんが誰も寄りつかない……」
俺は大げさに悲しそうな顔をした。
「ふふふ、で、ございましたら、私が一つ食べましょう。他に食べたい物が一杯ありますが、焼きそばを食べましょう」
なんだか嫌そうだよなあ。
「あの、信さん。嫌なら無理しなくても良いんですよ」
「そそそそそそ、そんなことはありません。と、とても食べたいと思っています。思っていますとも」
「ほんとうですかーー??」
俺は言いながら、屋台の鉄板を熱くした。
最初に豚肉の細切りを焼き、火が通ったら保温部分に移動する。
肉から出た油に、二個分の木田産の溶き卵をのせ、そこに焼きそばの麺、細切りのこれまた木田産の細切りキャベツを、さらに焼き上がっている細切りの豚肉も戻して玉子を絡めるように目一杯の強火で焼く。
目一杯の強火なので、こがさないように素早くまぜて、まぜて……まぜまくって、具材の一つ一つに玉子をまとわせた、黄金焼きそばにする。仕上げに特製ソースをたっぷりかける。
この強火が家庭用のフライパンでは出来ない。
屋台のこの鉄とミスリルの合金製の、分厚い鉄板じゃないと出来ないのである。
「出来ました。どうぞ召し上がって下さい」
「は、はい。あの……八兵衛さん」
「なんですか?」
「すごく、食欲をそそる香りですね」
「ふふっ、わかりますか。このソースにはシャインマスカットを使っているのですよ。素人が手探りで作ったシャインマスカットなので不作でした。粒が小さくて色も悪い。味は良いのですが量も少ないのでどうしようかと迷い、多くの人に味わってもらうためソースの材料にしたのです」
「へーーっ……」
気のない「へーっ」いただきました。
信さんは返事の後一口、焼きそばを口に運びました。
その瞬間、目を閉じて一歩後ろに下がりました。
そして、そのまま動きを止めています。
「ごくり……」
俺は返事がおそいので、思わずツバを飲んでしまった。
信さんの奴、返事をためすぎなんだよなあ。
「きゃああああーーーーーー!!!!!!」
信さんからすごい悲鳴が上がった。
声が女みたいだ。
どこから出るんだこんな声。
「しんさん、大丈夫ですか?」
「を、……おいしいいいいいぃぃぃぃーーーー!!!!」
両目を、カッっと見開き俺の顔を見つめてくる。
ちょっ、その顔! 美味しいときの顔じゃないよ。
親の敵を見つけた時の顔だよ。目が充血して、ちょっと恐いんですけど……
「そ、それはよかった。ほっとしました」
「胃袋までつかまれました」
信さんの目がハートになっているように見えます。
頬まで真っ赤になってきた。
「ははは、嬉しいけど、男どうしだからなー」
「すごくおいしい!! 全ての具材に玉子がからみ、具材の太さが麺と同じようにそろえられていて、弾力のあるお肉とシャキシャキのキャベツ、もちもちの麺の食感がとても良いです。そしてこの爽やかな香りと甘さのソース。人生で最高の焼きそばです。ここにある全ての屋台より美味しいかもしれません。これと同じ位のおいしさの物を探すなら、うな重しか思い当たりません」
なんだか、食レポがはじまった。
言い終わると信さんは、呼吸を忘れて次々かきこんだ。
男らしい良い食いっぷりだ。
「おいおい、そんなに慌てると喉に詰まるぞ」
「お、おかわりーー!! お替わりをお願いします!!」
「えーーっ!! ただの焼きそばだよ。そんなに食べると、他の物が何もたべられなくなるぜ」
「な、な、なにが、ただの焼きそばですかーー!! 最高の焼きそばです。おなか一杯食べないと気が済みません!! は、はやくお替わりを、お替わりをお願いします」
「はいよっ!!」
もはや、信さんの食欲は止まらなさそうだ。
俺は屋台のおやじっぽく、次の焼きそばを焼き始めた。
まあ、これだけ気に入ってくれれば悪い気はしない。
丁度その時、駅に列車が到着したのか、人が流れてきた。
だが、焼きそばなどに足を止める人はいなかった。
少し先にはステーキの文字が目立っている。
「なんだか、良いにおいがするなあ」
その人の流れの中から一人背の高い男が近づいて来る。
きっと、変わり者だ。
「おい、総司!! 屋台の焼きそばなんか、まずいと相場が決まっている。先に進むぞ!! こんな所でまずい焼きそばで腹をふくらす馬鹿はいねえ」
どうやら、北海道の土方さんと総さんのようだ。
すると、今降りてきたのは北海道の人達か。
楽しんでくれるといいなあ。
「まったく、土方さんはすぐにそういう言い方をする。見てくださいあれを」
「うおっ!!!! おおと……」
俺は胸の名札を指さし、もう一つの手の人差し指を口の前に置いた。
そして、焼き上がった焼きそばを信さんに渡した。
「う、う、う、うまーーーいぃ!!!! 八兵衛さん、やっぱりうますぎます!!」
そう言うと信さんは次々口に運んだ。
「見てくださいよ! 土方さん。おいしそうじゃないですかー」
「ふん、サクラだろ!! 焼きそばなんて物は、うまくったって、しれてらあな」
「これだからなあ。土方さんは」
「殿ーーーー!!!!」
「おお、本庄!!」
「と、との??????」
土方さんと総さんが顔を見合わせている。
「ああ、言っていませんでしたか。信さんは、越後商人十田謙之信とは世を忍ぶ仮の姿、本当は上杉謙信様なのですよ。ねえ本庄さん」
「そうですとも。殿こそが、木田の大殿より出羽、越後、越中の三国をお預かりする上杉謙信様にあらせられます。殿、先程の件、上杉家家臣に周知徹底いたしました」
信さんは焼きそばを口一杯に頬張ったまま小さくうなずいた。
「こ、ここ、これは失礼いたしました」
律儀に土方さんは、信さんに向って頭を下げた。
でも、総さんはニコニコしたまま突っ立ったままだ。
おーい総さん、土方さんは顔を下げたまま、すごい鋭い目でにらんでいますよーー。
「れしたら、まずは、このやきしょばを食べてみてくだしゃい」
口一杯に焼きそばを入れたまま信さんが言った。
はあぁぁー、あの上杉謙信様がしまらないなあ。
「ふふふ、八兵衛さん、二人分お願いします」
「へいっ、二人前!!」
「八兵衛さんは、屋台のおやじが似合いますねえ」
「ここ、こら、総司!! ぉぉとのだぞ……!!」
土方さんが総さんの服をつまんで引っ張って小声で言った。
「良いじゃないですか。ねえ八兵衛さん!!」
「ふふふ、そうですとも、望んでやっていますから。土方さんも、普通でお願いします。はいどうぞ!!」
俺は出来上がった焼きそばを二人の前に出した。
二人はすぐさま口に運んだ。
「ふわああああぁぁぁぁーー!! 何ですかこれは??」
「……」
総さんは大声を上げて、土方さんは無言になった。
「どうかしましたか??」
「うまーーい!!!!」
二人の顔を見て、信さんが満足そうにわらった。
「それが、どうしましたか?」
「いえ、これだけ、美味しそうな屋台が並んでいたら、焼きそばは誰も食べないのじゃないでしょうか?」
「だ、だよなあ、朝からお客さんが誰も寄りつかない……」
俺は大げさに悲しそうな顔をした。
「ふふふ、で、ございましたら、私が一つ食べましょう。他に食べたい物が一杯ありますが、焼きそばを食べましょう」
なんだか嫌そうだよなあ。
「あの、信さん。嫌なら無理しなくても良いんですよ」
「そそそそそそ、そんなことはありません。と、とても食べたいと思っています。思っていますとも」
「ほんとうですかーー??」
俺は言いながら、屋台の鉄板を熱くした。
最初に豚肉の細切りを焼き、火が通ったら保温部分に移動する。
肉から出た油に、二個分の木田産の溶き卵をのせ、そこに焼きそばの麺、細切りのこれまた木田産の細切りキャベツを、さらに焼き上がっている細切りの豚肉も戻して玉子を絡めるように目一杯の強火で焼く。
目一杯の強火なので、こがさないように素早くまぜて、まぜて……まぜまくって、具材の一つ一つに玉子をまとわせた、黄金焼きそばにする。仕上げに特製ソースをたっぷりかける。
この強火が家庭用のフライパンでは出来ない。
屋台のこの鉄とミスリルの合金製の、分厚い鉄板じゃないと出来ないのである。
「出来ました。どうぞ召し上がって下さい」
「は、はい。あの……八兵衛さん」
「なんですか?」
「すごく、食欲をそそる香りですね」
「ふふっ、わかりますか。このソースにはシャインマスカットを使っているのですよ。素人が手探りで作ったシャインマスカットなので不作でした。粒が小さくて色も悪い。味は良いのですが量も少ないのでどうしようかと迷い、多くの人に味わってもらうためソースの材料にしたのです」
「へーーっ……」
気のない「へーっ」いただきました。
信さんは返事の後一口、焼きそばを口に運びました。
その瞬間、目を閉じて一歩後ろに下がりました。
そして、そのまま動きを止めています。
「ごくり……」
俺は返事がおそいので、思わずツバを飲んでしまった。
信さんの奴、返事をためすぎなんだよなあ。
「きゃああああーーーーーー!!!!!!」
信さんからすごい悲鳴が上がった。
声が女みたいだ。
どこから出るんだこんな声。
「しんさん、大丈夫ですか?」
「を、……おいしいいいいいぃぃぃぃーーーー!!!!」
両目を、カッっと見開き俺の顔を見つめてくる。
ちょっ、その顔! 美味しいときの顔じゃないよ。
親の敵を見つけた時の顔だよ。目が充血して、ちょっと恐いんですけど……
「そ、それはよかった。ほっとしました」
「胃袋までつかまれました」
信さんの目がハートになっているように見えます。
頬まで真っ赤になってきた。
「ははは、嬉しいけど、男どうしだからなー」
「すごくおいしい!! 全ての具材に玉子がからみ、具材の太さが麺と同じようにそろえられていて、弾力のあるお肉とシャキシャキのキャベツ、もちもちの麺の食感がとても良いです。そしてこの爽やかな香りと甘さのソース。人生で最高の焼きそばです。ここにある全ての屋台より美味しいかもしれません。これと同じ位のおいしさの物を探すなら、うな重しか思い当たりません」
なんだか、食レポがはじまった。
言い終わると信さんは、呼吸を忘れて次々かきこんだ。
男らしい良い食いっぷりだ。
「おいおい、そんなに慌てると喉に詰まるぞ」
「お、おかわりーー!! お替わりをお願いします!!」
「えーーっ!! ただの焼きそばだよ。そんなに食べると、他の物が何もたべられなくなるぜ」
「な、な、なにが、ただの焼きそばですかーー!! 最高の焼きそばです。おなか一杯食べないと気が済みません!! は、はやくお替わりを、お替わりをお願いします」
「はいよっ!!」
もはや、信さんの食欲は止まらなさそうだ。
俺は屋台のおやじっぽく、次の焼きそばを焼き始めた。
まあ、これだけ気に入ってくれれば悪い気はしない。
丁度その時、駅に列車が到着したのか、人が流れてきた。
だが、焼きそばなどに足を止める人はいなかった。
少し先にはステーキの文字が目立っている。
「なんだか、良いにおいがするなあ」
その人の流れの中から一人背の高い男が近づいて来る。
きっと、変わり者だ。
「おい、総司!! 屋台の焼きそばなんか、まずいと相場が決まっている。先に進むぞ!! こんな所でまずい焼きそばで腹をふくらす馬鹿はいねえ」
どうやら、北海道の土方さんと総さんのようだ。
すると、今降りてきたのは北海道の人達か。
楽しんでくれるといいなあ。
「まったく、土方さんはすぐにそういう言い方をする。見てくださいあれを」
「うおっ!!!! おおと……」
俺は胸の名札を指さし、もう一つの手の人差し指を口の前に置いた。
そして、焼き上がった焼きそばを信さんに渡した。
「う、う、う、うまーーーいぃ!!!! 八兵衛さん、やっぱりうますぎます!!」
そう言うと信さんは次々口に運んだ。
「見てくださいよ! 土方さん。おいしそうじゃないですかー」
「ふん、サクラだろ!! 焼きそばなんて物は、うまくったって、しれてらあな」
「これだからなあ。土方さんは」
「殿ーーーー!!!!」
「おお、本庄!!」
「と、との??????」
土方さんと総さんが顔を見合わせている。
「ああ、言っていませんでしたか。信さんは、越後商人十田謙之信とは世を忍ぶ仮の姿、本当は上杉謙信様なのですよ。ねえ本庄さん」
「そうですとも。殿こそが、木田の大殿より出羽、越後、越中の三国をお預かりする上杉謙信様にあらせられます。殿、先程の件、上杉家家臣に周知徹底いたしました」
信さんは焼きそばを口一杯に頬張ったまま小さくうなずいた。
「こ、ここ、これは失礼いたしました」
律儀に土方さんは、信さんに向って頭を下げた。
でも、総さんはニコニコしたまま突っ立ったままだ。
おーい総さん、土方さんは顔を下げたまま、すごい鋭い目でにらんでいますよーー。
「れしたら、まずは、このやきしょばを食べてみてくだしゃい」
口一杯に焼きそばを入れたまま信さんが言った。
はあぁぁー、あの上杉謙信様がしまらないなあ。
「ふふふ、八兵衛さん、二人分お願いします」
「へいっ、二人前!!」
「八兵衛さんは、屋台のおやじが似合いますねえ」
「ここ、こら、総司!! ぉぉとのだぞ……!!」
土方さんが総さんの服をつまんで引っ張って小声で言った。
「良いじゃないですか。ねえ八兵衛さん!!」
「ふふふ、そうですとも、望んでやっていますから。土方さんも、普通でお願いします。はいどうぞ!!」
俺は出来上がった焼きそばを二人の前に出した。
二人はすぐさま口に運んだ。
「ふわああああぁぁぁぁーー!! 何ですかこれは??」
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総さんは大声を上げて、土方さんは無言になった。
「どうかしましたか??」
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