19 / 100
第119章『人間として』
しおりを挟む
第119章『人間として』
「……気配は」
「無いな、今のところ」
大回りをして活骸を引き離してからやって来た営舎、中庭にトラックを入れて周囲の様子を窺うが人の気配も活骸の気配も無い。タカコはナイフを、敦賀は武蔵を抜き顔を見合わせて頷き合うと夫々トラックを降り、車体の後ろに回り込んで一度荷台の中に積み込まれた大量の武器を見上げまた頷き合った。
「ここからは隠密行動が鉄則だ。派手な音を立てるな、活骸を引き寄せる事になる」
「……てめぇの方が騒々しいと思うんだが……まぁ良い」
「仕事と個人は違うっての……ほら」
「……何だそりゃ」
向かい合ったタカコが右手を挙げ、掌をこちらへと向けて見せる。その意味が分からず敦賀が眉根を寄せて尋ねれば、タカコは意外そうな顔をして挙げた手の指をひらひらと動かした。
「そうか、大和にはこの文化無いのか。ハイファイブっつってな、お互いに掌を打ち合わせたりがっちり握り合ったり、そうやって意思を確かめ合うとか気合を入れるとか、そういう事だ。よし、折角だし初体験いってみようか」
「うぜぇ……馬鹿馬鹿しい、何の意味が有るんだ」
「良いから!ほら、相棒だろうが!」
彼女にとってはこんな状況での一種の儀式の様なものなのか、やらない事には始まらないといった面持ちのタカコ。応じなければ事が先に進みそうにもないなと敦賀は溜息を吐き、やれやれといった様子で彼女に倣い軽く右手を挙げる。
敦賀のその掌に向かってタカコが右手を振り上げるが、それは寸前でひらりと躱され、何をやっているのかといった面持ちのタカコが敦賀を見上げる。しかし敦賀はそれを鼻で笑い、
「ほれ、どうした、そのはいふぁいぶとやらをやるんじゃねぇのか」
と、今度は彼がタカコには到底届かないであろう高さで指をひらひらと動かして見せた。
揶揄われている、それに気付いたタカコがムッとした様子で再度右手を打ち付けるがそれはまたもやするりと躱される。それで完全に火が点いたタカコとそんな彼女を揶揄う敦賀の応酬は暫くの間続き、最終的に切れたのはタカコの方。
「もう良い!お前なんぞ知らん!!」
不愉快全開と言った面持ちでさっさと歩き出そうとするタカコを敦賀が押し留め、
「分かったよ、悪かった。さっさとしろ」
そう言って再度右手を掲げて見せる。
「……本当に?」
「ああ……しねぇんならもう行くぞ」
「……する」
気を取り直したタカコが敦賀が翳して見せた掌へと自らのそれを打ち付け、小さくではあるが小気味の良い音が響く。そして、がっつりと握り合った手、その向こうから真っ直ぐな眼差しが敦賀を射抜き、
「……一緒に帰るぞ、絶対にだ」
と、視線と同じ強さの言葉が彼女の唇から零れ出る。
敦賀はそんな彼女の手を握ったままの腕を自らへと引き寄せ、言葉を紡いだ唇に自らのそれで軽く触れると、
「……当たり前だ、行って来い」
そう言って視線を前へと向けて歩き出す。そして、もう一度、今度は何の合図も無く掌を打ち付け合うと、お互いには視線を向ける事無く真っ直ぐに前を見て夫々の持ち場へと赴いて行った。
「……さて、先ずは正面玄関の封鎖といくか」
一人営舎へと入ったタカコ、中はしんと静まり返り今のところは人の気配も活骸の気配も無い、有るのはあちこちに転がる海兵達の遺体だけ。取り漏らした活骸が挟撃作戦実行中に営舎内に入って来ては元も子もない、この後高根達が進入して来る一箇所以外は全て出入り口を封鎖しなければ。
正面玄関へと向かえば幸いにして硝子戸は破壊されておらず、内側から施錠して多少補強すれば何とかなりそうだと判断し先ずは施錠をしてしまう。後は、と手近な来客用の宿泊室から寝台を数台持ち出して来てそれを積み上げ、ここはそれで完了として次へと動き出した。
出入り口は正面の他に両端の渡り廊下、その片方を正面と同じ様に封鎖し、今度は、と手にしたナイフを握り直し踵を返して歩き出す。後は内部に残留してるかも知れない活骸の排除、全室を検分し終え、次の行動に移らなければと僅かに歩みが早くなる。
あちこちに転がる遺体は今は丁寧に扱ってやる余裕は無く、検分を終えて開け放った部屋の中に運び入れ、仰向けにして姿勢を正し双眸が開いている者は閉じさせてやる位しか出来ない。今はまだ、もう少し待っていてくれ、すまんと心の中で詫びながら手を合わせ上へと進む。
人間のまま死んで逝った仲間と活骸へと成り果てて自分達が殺した、そして今から殺そうとしている仲間、その違いは何なのかと考えれば何とも言えない嫌な感覚が胸を満たす。考えても仕方の無い事だというのは分かっている、それでも何か出来る事は無かったのかと歯を軋らせ階段を昇りきれば、そこには海兵隊の戦闘服を纏いふらふらと歩く活骸の背中が有った。
やはりまだ中にいたか、そう思いながら一気に、そして密やかに終わらせるとナイフを握り直せば不意に活骸が振り返る。行くか、そう構えたタカコの動きを止めたのは、その活骸の口から漏れた言葉。
「……タカ……コ……、こ、ろ、し……て……たの、む」
まだ完全に自我を失ってはいないのか、それでももう行動を制御し自ら命を断つ程には自由は残っていないのだろう、時折こちらへと牙を剥き襲い掛かる素振りを見せ、それを必死で抑え込みながら涙を流して懇願する。それにタカコは僅かに口元を歪めれば、目の前の口から紡がれた言葉が彼女の迷いを打ち消した。
「お……れ、にんげ……と、して、し……に、た、い」
「……そうだよな……私もそうだ……分かった、私が殺してやるよ……痛いかも知れないけど、それは勘弁してくれな?」
これ以上の躊躇が生まれない内に、素早く間合いを詰めたタカコが海兵の首へとナイフを突き刺し、そのまま延髄へと向けて深々と突き立てれば、激しい痙攣を生じさせた身体が床へと仰向けに倒れ込む。
「これで……人間として逝けるよ」
それを見下ろすタカコの眼差しはひどく優しくそして哀しく、段々と光を失う海兵の双眸がそれを捉え、ふわり、と微かに微笑んだかと思うと
『ありがとう』
と、声は出なかったが唇が言葉を形作り、そして、それっきり動かなくなった。
「……感謝される事なんて何もしてないさ……私は、殺しただけだ」
「……気配は」
「無いな、今のところ」
大回りをして活骸を引き離してからやって来た営舎、中庭にトラックを入れて周囲の様子を窺うが人の気配も活骸の気配も無い。タカコはナイフを、敦賀は武蔵を抜き顔を見合わせて頷き合うと夫々トラックを降り、車体の後ろに回り込んで一度荷台の中に積み込まれた大量の武器を見上げまた頷き合った。
「ここからは隠密行動が鉄則だ。派手な音を立てるな、活骸を引き寄せる事になる」
「……てめぇの方が騒々しいと思うんだが……まぁ良い」
「仕事と個人は違うっての……ほら」
「……何だそりゃ」
向かい合ったタカコが右手を挙げ、掌をこちらへと向けて見せる。その意味が分からず敦賀が眉根を寄せて尋ねれば、タカコは意外そうな顔をして挙げた手の指をひらひらと動かした。
「そうか、大和にはこの文化無いのか。ハイファイブっつってな、お互いに掌を打ち合わせたりがっちり握り合ったり、そうやって意思を確かめ合うとか気合を入れるとか、そういう事だ。よし、折角だし初体験いってみようか」
「うぜぇ……馬鹿馬鹿しい、何の意味が有るんだ」
「良いから!ほら、相棒だろうが!」
彼女にとってはこんな状況での一種の儀式の様なものなのか、やらない事には始まらないといった面持ちのタカコ。応じなければ事が先に進みそうにもないなと敦賀は溜息を吐き、やれやれといった様子で彼女に倣い軽く右手を挙げる。
敦賀のその掌に向かってタカコが右手を振り上げるが、それは寸前でひらりと躱され、何をやっているのかといった面持ちのタカコが敦賀を見上げる。しかし敦賀はそれを鼻で笑い、
「ほれ、どうした、そのはいふぁいぶとやらをやるんじゃねぇのか」
と、今度は彼がタカコには到底届かないであろう高さで指をひらひらと動かして見せた。
揶揄われている、それに気付いたタカコがムッとした様子で再度右手を打ち付けるがそれはまたもやするりと躱される。それで完全に火が点いたタカコとそんな彼女を揶揄う敦賀の応酬は暫くの間続き、最終的に切れたのはタカコの方。
「もう良い!お前なんぞ知らん!!」
不愉快全開と言った面持ちでさっさと歩き出そうとするタカコを敦賀が押し留め、
「分かったよ、悪かった。さっさとしろ」
そう言って再度右手を掲げて見せる。
「……本当に?」
「ああ……しねぇんならもう行くぞ」
「……する」
気を取り直したタカコが敦賀が翳して見せた掌へと自らのそれを打ち付け、小さくではあるが小気味の良い音が響く。そして、がっつりと握り合った手、その向こうから真っ直ぐな眼差しが敦賀を射抜き、
「……一緒に帰るぞ、絶対にだ」
と、視線と同じ強さの言葉が彼女の唇から零れ出る。
敦賀はそんな彼女の手を握ったままの腕を自らへと引き寄せ、言葉を紡いだ唇に自らのそれで軽く触れると、
「……当たり前だ、行って来い」
そう言って視線を前へと向けて歩き出す。そして、もう一度、今度は何の合図も無く掌を打ち付け合うと、お互いには視線を向ける事無く真っ直ぐに前を見て夫々の持ち場へと赴いて行った。
「……さて、先ずは正面玄関の封鎖といくか」
一人営舎へと入ったタカコ、中はしんと静まり返り今のところは人の気配も活骸の気配も無い、有るのはあちこちに転がる海兵達の遺体だけ。取り漏らした活骸が挟撃作戦実行中に営舎内に入って来ては元も子もない、この後高根達が進入して来る一箇所以外は全て出入り口を封鎖しなければ。
正面玄関へと向かえば幸いにして硝子戸は破壊されておらず、内側から施錠して多少補強すれば何とかなりそうだと判断し先ずは施錠をしてしまう。後は、と手近な来客用の宿泊室から寝台を数台持ち出して来てそれを積み上げ、ここはそれで完了として次へと動き出した。
出入り口は正面の他に両端の渡り廊下、その片方を正面と同じ様に封鎖し、今度は、と手にしたナイフを握り直し踵を返して歩き出す。後は内部に残留してるかも知れない活骸の排除、全室を検分し終え、次の行動に移らなければと僅かに歩みが早くなる。
あちこちに転がる遺体は今は丁寧に扱ってやる余裕は無く、検分を終えて開け放った部屋の中に運び入れ、仰向けにして姿勢を正し双眸が開いている者は閉じさせてやる位しか出来ない。今はまだ、もう少し待っていてくれ、すまんと心の中で詫びながら手を合わせ上へと進む。
人間のまま死んで逝った仲間と活骸へと成り果てて自分達が殺した、そして今から殺そうとしている仲間、その違いは何なのかと考えれば何とも言えない嫌な感覚が胸を満たす。考えても仕方の無い事だというのは分かっている、それでも何か出来る事は無かったのかと歯を軋らせ階段を昇りきれば、そこには海兵隊の戦闘服を纏いふらふらと歩く活骸の背中が有った。
やはりまだ中にいたか、そう思いながら一気に、そして密やかに終わらせるとナイフを握り直せば不意に活骸が振り返る。行くか、そう構えたタカコの動きを止めたのは、その活骸の口から漏れた言葉。
「……タカ……コ……、こ、ろ、し……て……たの、む」
まだ完全に自我を失ってはいないのか、それでももう行動を制御し自ら命を断つ程には自由は残っていないのだろう、時折こちらへと牙を剥き襲い掛かる素振りを見せ、それを必死で抑え込みながら涙を流して懇願する。それにタカコは僅かに口元を歪めれば、目の前の口から紡がれた言葉が彼女の迷いを打ち消した。
「お……れ、にんげ……と、して、し……に、た、い」
「……そうだよな……私もそうだ……分かった、私が殺してやるよ……痛いかも知れないけど、それは勘弁してくれな?」
これ以上の躊躇が生まれない内に、素早く間合いを詰めたタカコが海兵の首へとナイフを突き刺し、そのまま延髄へと向けて深々と突き立てれば、激しい痙攣を生じさせた身体が床へと仰向けに倒れ込む。
「これで……人間として逝けるよ」
それを見下ろすタカコの眼差しはひどく優しくそして哀しく、段々と光を失う海兵の双眸がそれを捉え、ふわり、と微かに微笑んだかと思うと
『ありがとう』
と、声は出なかったが唇が言葉を形作り、そして、それっきり動かなくなった。
「……感謝される事なんて何もしてないさ……私は、殺しただけだ」
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる