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第164章『遭遇』
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第164章『遭遇』
「――ええ、はい、そうです、自分と清水は自分の実家に泊まる事になりましたので、出発の時間迄にはそちらに戻ります、宜しくお願いします」
宇治駐屯地に外泊の旨を伝え受話器を置き、敦賀は一つ大きく息を吐く。到着からこちら、母と妹は話を全く聞いていない、出奔する前やその後数度帰省した時と全く変わっていない。口が回る方ではない自分はそれを肯定も否定もせずに聞き流し続けて来た、本当に重要な時には父の一喝でどうにか流れを修正するというのがこの家の様式美と化したいつもの流れだが、今回はそこにタカコを巻き込む結果となり、事態を更にややこしくさせている。
二人が言う様にタカコを娶る事が出来れば、それは確かに敦賀自身が強く望んでいる事ではあるものの、今はまだその時機ではない。これから激化するであろう活骸やそれを操る存在との戦い、そしてタカコの言う千日目を迎えた後、ワシントンとどう向き合い関わるのか、そういった問題が山積している状態では結婚も何も有ったものではないのだ、今の関係を維持しつつも直面している問題に如何に向き合うか、それが今の敦賀にとって一番に取り組まなければならない事。
そんな状態の中で話を聞かない母と妹に事態を引っ掻き回されたくはないと思いつつも、二人の言葉と勢いに押されてタカコの気持ちがそちらに傾いてくれれば、そう思うのもまた正直なところだった。どちらにせよあの勢いに中てられてタカコもぐったりとしていたな、そんな事を考えつつ嘗ての自室である離れへと向かえば、先にそちらに行っていた筈のタカコが玄関を上がって直ぐのところでがっくりと項垂れ四肢を床へと突いていた。
「……何やってんだ」
「……あれ……」
そう言って彼女が指差すのは室内に敷かれた布団、大き目の敷き布団と掛け布団が一組、そこに並べられた二つの枕を見て敦賀は大きく溜息を吐き、
「……妹がすまん……もう一組持って来る……」
そう言って一度脱いだ下駄に再度足を突っ込んで外に出れば、
「貴之ー、多佳子さんにお風呂入って頂きなさい」
と、母の声が母屋から飛んで来た。
「おい、風呂入って来い、その間に布団は支度しておくから」
「……分かった……」
相変わらずぐったりとした様子のタカコがふらふらと立ち上がり、並んで離れを出て母屋へと向かい風呂迄案内をしてやった後は客間へと向かう。タカコはこちらへと寝かせた方が良いかと一瞬思いはしたものの、自分と離しておいたら女二人に捕まっていつ迄も休めないだろう、そう思い直し布団を抱えて離れへと戻った。
布団を並べて敷き直しその上へとごろりと横になれば漏れて来るのは溜息で、父との事が無くても母と妹の勢いに押される事を考えれば帰省自体が乗り気ではなかった、結局予想していた通りに殆ど口を開く事も無く、自分の我儘で連れて来たタカコを疲労困憊させただけだと軽く頭を掻く。
今晩はもう仕方無いが明日は早々にここを出よう、何にせよ明日には京都を出て博多へと戻らなければならないのだ、ゆっくりしている暇は無い。そんな事を考えつつ天井を見詰めている内にいつの間にか寝入ってしまっていたのか、風呂を遣い終え母屋から戻って来たタカコが室内へと入って来る気配で目を覚ました。
「あ、戻ったよ、次は敦賀だって」
そう言っていつもの笑みを浮かべるタカコは母に手渡されたのか浴衣を身につけていて、浴衣姿とは初めてだなと見入った敦賀はと或る事に気が付き、ゆっくりとタカコの前に立ち上がる。
「……合わせが逆だ、それじゃ死人だぞ」
着方が分からなかったのか合わせが左前になっているのを指摘してやれば、
「あ、そうなの?着たの初めてだから分からなくてさ」
と、少々恥ずかしそうな面持ちになるタカコ。その様子に目を細め、
「……直してやる」
そう言って帯に手を掛けてゆっくりと解いた。途端に慌てて制止しようとするタカコを宥めつつ前を開き、合わせを直し帯を結び直してやれば上目遣いで礼を言われ、無意識に顎を掬い上げて口付けを一つ落とすと、自らも風呂を済ませてしまうかと離れを出た。
残されたタカコは敦賀とは入れ替わりで布団の上へと身を投げ、
「……つ、疲れた……統幕で猫被ってるのより疲れた……」
と、心の底からの本心を吐き出した。
居間へと通されて茶と菓子を出され、あれやこれやと聞かれるものの全て言い終える前に言葉を被せられ、否定しようとしても全くそれを聞いてもらえない。敦賀が家族と会う為に来たのであって自分は単なる付き添いなのに、幸恵と百合は家族である敦賀を完全に放置したままでタカコへと食い付きっ放し、敦賀と入り婿の亮二へと助けを求める視線を送ってはみたものの返されたのは敦賀からは頷き一つ、亮二からは力無い笑いだけ。
何とだらしない男共だと思いはしたもののタカコにも女二人を切って捨てる事も出来ず、幸恵と百合が夕飯の支度を整えている間は敦賀の甥姪三人に揉みくちゃにされ、質問責めの夕食の時間を経て漸くと解放されて離れへと向かった按配だった。
高根や黒川ともまた違う押しの強さ、人の話を聞かないというのは或る意味最強だなとおもいつつ身体を起こして窓へと歩み寄り障子を開けてみれば、窓硝子の向こうには月の明かりに照らされる秋の庭。夕暮れも綺麗だったがこれはこれでまた別の趣が有る、近くで見てみようかと思い下駄を履いて庭へと出れば、少しずつ深まりつつある秋の夜風に身体が小さく震えた。
京都は盆地だから夏は暑くて冬はとても寒いのだと以前黒川が教えてくれた、冷え込む時は一気に来るから、その気温差が綺麗な紅葉を生むのだと。この庭ももう少しすれば紅や橙に色付くのだろう、きっと綺麗に違い無い、そんな事を考えつつ庭を歩き回り、ふと背後に人の気配を感じて振り返る。
「君は――」
敦賀貴一郎陸軍中将、敦賀の父親であるその人が、意外そうな面持ちでこちらを見詰めていた。
「――ええ、はい、そうです、自分と清水は自分の実家に泊まる事になりましたので、出発の時間迄にはそちらに戻ります、宜しくお願いします」
宇治駐屯地に外泊の旨を伝え受話器を置き、敦賀は一つ大きく息を吐く。到着からこちら、母と妹は話を全く聞いていない、出奔する前やその後数度帰省した時と全く変わっていない。口が回る方ではない自分はそれを肯定も否定もせずに聞き流し続けて来た、本当に重要な時には父の一喝でどうにか流れを修正するというのがこの家の様式美と化したいつもの流れだが、今回はそこにタカコを巻き込む結果となり、事態を更にややこしくさせている。
二人が言う様にタカコを娶る事が出来れば、それは確かに敦賀自身が強く望んでいる事ではあるものの、今はまだその時機ではない。これから激化するであろう活骸やそれを操る存在との戦い、そしてタカコの言う千日目を迎えた後、ワシントンとどう向き合い関わるのか、そういった問題が山積している状態では結婚も何も有ったものではないのだ、今の関係を維持しつつも直面している問題に如何に向き合うか、それが今の敦賀にとって一番に取り組まなければならない事。
そんな状態の中で話を聞かない母と妹に事態を引っ掻き回されたくはないと思いつつも、二人の言葉と勢いに押されてタカコの気持ちがそちらに傾いてくれれば、そう思うのもまた正直なところだった。どちらにせよあの勢いに中てられてタカコもぐったりとしていたな、そんな事を考えつつ嘗ての自室である離れへと向かえば、先にそちらに行っていた筈のタカコが玄関を上がって直ぐのところでがっくりと項垂れ四肢を床へと突いていた。
「……何やってんだ」
「……あれ……」
そう言って彼女が指差すのは室内に敷かれた布団、大き目の敷き布団と掛け布団が一組、そこに並べられた二つの枕を見て敦賀は大きく溜息を吐き、
「……妹がすまん……もう一組持って来る……」
そう言って一度脱いだ下駄に再度足を突っ込んで外に出れば、
「貴之ー、多佳子さんにお風呂入って頂きなさい」
と、母の声が母屋から飛んで来た。
「おい、風呂入って来い、その間に布団は支度しておくから」
「……分かった……」
相変わらずぐったりとした様子のタカコがふらふらと立ち上がり、並んで離れを出て母屋へと向かい風呂迄案内をしてやった後は客間へと向かう。タカコはこちらへと寝かせた方が良いかと一瞬思いはしたものの、自分と離しておいたら女二人に捕まっていつ迄も休めないだろう、そう思い直し布団を抱えて離れへと戻った。
布団を並べて敷き直しその上へとごろりと横になれば漏れて来るのは溜息で、父との事が無くても母と妹の勢いに押される事を考えれば帰省自体が乗り気ではなかった、結局予想していた通りに殆ど口を開く事も無く、自分の我儘で連れて来たタカコを疲労困憊させただけだと軽く頭を掻く。
今晩はもう仕方無いが明日は早々にここを出よう、何にせよ明日には京都を出て博多へと戻らなければならないのだ、ゆっくりしている暇は無い。そんな事を考えつつ天井を見詰めている内にいつの間にか寝入ってしまっていたのか、風呂を遣い終え母屋から戻って来たタカコが室内へと入って来る気配で目を覚ました。
「あ、戻ったよ、次は敦賀だって」
そう言っていつもの笑みを浮かべるタカコは母に手渡されたのか浴衣を身につけていて、浴衣姿とは初めてだなと見入った敦賀はと或る事に気が付き、ゆっくりとタカコの前に立ち上がる。
「……合わせが逆だ、それじゃ死人だぞ」
着方が分からなかったのか合わせが左前になっているのを指摘してやれば、
「あ、そうなの?着たの初めてだから分からなくてさ」
と、少々恥ずかしそうな面持ちになるタカコ。その様子に目を細め、
「……直してやる」
そう言って帯に手を掛けてゆっくりと解いた。途端に慌てて制止しようとするタカコを宥めつつ前を開き、合わせを直し帯を結び直してやれば上目遣いで礼を言われ、無意識に顎を掬い上げて口付けを一つ落とすと、自らも風呂を済ませてしまうかと離れを出た。
残されたタカコは敦賀とは入れ替わりで布団の上へと身を投げ、
「……つ、疲れた……統幕で猫被ってるのより疲れた……」
と、心の底からの本心を吐き出した。
居間へと通されて茶と菓子を出され、あれやこれやと聞かれるものの全て言い終える前に言葉を被せられ、否定しようとしても全くそれを聞いてもらえない。敦賀が家族と会う為に来たのであって自分は単なる付き添いなのに、幸恵と百合は家族である敦賀を完全に放置したままでタカコへと食い付きっ放し、敦賀と入り婿の亮二へと助けを求める視線を送ってはみたものの返されたのは敦賀からは頷き一つ、亮二からは力無い笑いだけ。
何とだらしない男共だと思いはしたもののタカコにも女二人を切って捨てる事も出来ず、幸恵と百合が夕飯の支度を整えている間は敦賀の甥姪三人に揉みくちゃにされ、質問責めの夕食の時間を経て漸くと解放されて離れへと向かった按配だった。
高根や黒川ともまた違う押しの強さ、人の話を聞かないというのは或る意味最強だなとおもいつつ身体を起こして窓へと歩み寄り障子を開けてみれば、窓硝子の向こうには月の明かりに照らされる秋の庭。夕暮れも綺麗だったがこれはこれでまた別の趣が有る、近くで見てみようかと思い下駄を履いて庭へと出れば、少しずつ深まりつつある秋の夜風に身体が小さく震えた。
京都は盆地だから夏は暑くて冬はとても寒いのだと以前黒川が教えてくれた、冷え込む時は一気に来るから、その気温差が綺麗な紅葉を生むのだと。この庭ももう少しすれば紅や橙に色付くのだろう、きっと綺麗に違い無い、そんな事を考えつつ庭を歩き回り、ふと背後に人の気配を感じて振り返る。
「君は――」
敦賀貴一郎陸軍中将、敦賀の父親であるその人が、意外そうな面持ちでこちらを見詰めていた。
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