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第9章『屋上』
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第9章『屋上』
海兵隊最先任上級曹長、敦賀貴之が総司令執務室を訪れた時、部屋の主は不在で、部屋付き士官が隣の控室から来客の気配に気が付いてひょっこりと顔を出した。
「あ、先任。司令なら今はいませんよ」
「昼時だろう、いつも通りここで食ってると思ってたが……何処に?」
「さぁ……食堂じゃないですか?何か緊急で?」
「ああ、統幕からの呼び出しについて確認しておきたいんだが……分かった、探してみる」
珍しい事も有るものだ、と、そう思った。パッと見いい加減に見えてもそこは海兵隊総司令、組織の最高司令官として仕事は幾らでも有り、彼の日常が多忙を極めている事は最先任としてよく知っている。昼食時も執務室から出る事は殆ど無く、書類を脇へと避けた机で食事を摂るのが常だった。
また、最高司令官としては部下に言葉を掛け気に掛けて色々と話を聞き情報を吸い上げておくのも仕事の内で、執務室を出れば常に誰かに声を掛け話を聞いているから、昼時の僅かな時間位は一人で無言の静かな時間を過ごしたいのだろうという事も分かっている。だからこそ昼時は出来るだけ高根の執務室を訪れない様にしていが、今回ばかりは不手際が有っては全てが御破算になると思ったからこそ扉を叩いたのだが、何処に行ったのだろうか。
統幕からは最先任と言えど下士官の敦賀へと直接連絡を寄越す事は無い。窓口は全て高根とその直下の小此木や他の高級士官達になっているが、他の下士官や兵卒を取り纏めるのは敦賀の仕事。彼等への采配も有るから今回ばかりは一人の時間を邪魔せざるを得ないな、そう思い直し士官用食堂へと足を向ける。
大和軍では下士官以下と士官は厨房を挟んで食堂が分けられており、士官用食堂では給仕が付くが下士官以下は自分で配膳をする等、細かな違いが有る。下士官以下が士官用食堂で食事を摂る事は禁止されているがその逆は特に問題が無いから、士官用食堂を窮屈だと思う士官がこちらへとやって来る事もそう珍しくはない。今は亡き親友、中尉の三宅とその恋人であった少尉の福井、彼等と自分とタカコの四人で食事を摂った事を何と無しに思い出しつつ、士官用食堂の扉へと手を掛けた。
「いや、来てないぞ?執務室じゃないのか?」
「いや……いなかったからこっちかと思って来てみたんだが……分かった」
扉を開けて中へと入れば、一番近くに居た少佐の島津が振り返る。高根の行方を問い掛けてみれば帰って来たのは否定の言葉、一体何処に行ったのか、敦賀はそう呟きながら食堂を出た。
「ったく……何処に行きやがったあの馬鹿」
若干の苛立ちを感じつつそう吐き捨て、さて、今度は何処を探すかと一旦立ち止まる。喫煙所や娯楽室は人があまりいない時間帯という以前に、上官の自分がいたら皆が寛げないからと、そもそも高根は滅多に足を踏み入れない。部下である海兵達が昼食と休憩をしっかりと摂れる様にと昼時に出歩く事自体が滅多に無いだけにどうしたものかと考え込む敦賀の目に飛び込んで来たのは、研究棟から出て来て本部棟へと向かって歩くタカコの姿。手に書類の束を抱えており、高根のところにでも行くのかと思い、彼女へと向かって声を放る。
「おい!真吾のところに行くのか?」
「へ?ああ、敦賀じゃん。どうかしたか?」
「いや、俺も真吾に用が有って探してるんだが、執務室にいねぇんだ。何処にいるか知ってるか?」
「え、今から執務室行こうと思ってたんだけど。いないの?困ったな」
どうやらタカコも自分と同様に高根の居場所を知らないらしい。
「一緒に探そうか?」
「指示されてる仕事は片付けたのか?」
「いや、仕上がった分だけでも見てもらおうかと思ってたけど、仕事自体はまだまだ」
「じゃあ先にそっちを片付けろ。俺が見つけたら、研究棟に行く様にいっておくから」
「そう?じゃ、頼むね」
タカコの方も相当仕事が詰まっているのだろう、強く言う事も無く、敦賀に素直に従い研究棟へと戻って行く。本来であればワシントン軍人である彼女には関係の無い事、今回の統幕からの呼び出しも、どう取り繕うかという事は大和海兵隊、そして大和陸軍西方旅団の極一部の事情でしかない。それを口約束の同盟を根拠として彼女に協力を求め、凄まじい重圧を与えている事を申し訳無く思うし、これは高根や小此木、そして陸軍の黒川や横山もそうだろう。これ以上負担を掛ける様な事はしたくない、せめて手持ちの仕事に専念してもらおう、敦賀はそう思い、高根を探す為の歩みを再開する。
個人としてはともかくとして、公人、海兵隊総司令としての高根は、人心掌握に長けた部下思いの有能な軍人であり上官だ、何等かの事情が無ければ部下達の休憩時間を邪魔する事はそうそう無いだろう。だとすれば、たまには自分一人で誰にも邪魔されずに静かな時間を過ごしたいと思ったのかも知れない。総司令執務室でも一人とは言えど、隣には部屋付きが常に控えているし、こんな風に誰かが用事を持ってやって来る事も珍しくない。仕事でも考える事は多いし、逆に何も考えずにぼんやりと過ごしたいと思っているのかも知れない。
「……そんな時間を邪魔して悪ぃんだがな……こればっかりは急いだ方が良さそうだしな」
知り合ってから二十年近くになる腐れ縁、上官と部下というだけではなく、親友としての情も有る。そっとしておいてやりたいのはやまやまだが、それでも仕事を差し置いてという事も出来ず、敦賀は本部棟の中へと戻り階段を昇り始めた。
向かう先は屋上、営舎が使われていた頃はその屋上は海兵達が洗濯物を干したり寝転がって日光浴をしたりと頻繁に人の出入りが有ったが、本部棟の屋上は閉鎖こそされていないものの人の出入りは殆ど無い。人目を避けて静かな時間を過ごしたいのであれば格好の場所で、いるとすればそこだろう。そう見当を付けた敦賀は無言のまま階段を昇り、鉄扉へと手を掛け、ギギ、とそれを軋ませながら屋上へと出る。
気持ちの良い秋晴れ、地上と違い視界に入って来るのは抜ける様な青空だけ、雲が薄く棚引くその色合いに目を細め視線を下へと戻せば、そこには木製の長椅子に腰掛けた高根の背中。距離が有る所為か鉄扉の軋む音は聞こえなかったのか手元へと視線を落としたままの高根、右手だけが規則的に膝の辺りと顔を往復している。その様子に、やはり珍しくここで昼食かと見当を付けた敦賀は、声を掛ける事も無く高根へと歩み寄る。
「おい、何やってんだこんなところで」
普段であれば振り返りいつもの掴み所の無い笑いを浮かべるであろう高根。しかし、今の彼は様子が違い、膝の上に置いているであろう食事を大慌てで横に置いて有った紙袋の中に突っ込み、焦った様に立ち上がり敦賀へと正対した。
「よ、よう、どうかしたか?」
「いや……昼飯時に邪魔して悪いが、統幕からの呼び出し関連で確認してもらいたい事が……弁当か」
「え?」
「今袋に突っ込んだだろう、何隠してんだ」
「……ナンデモナイデスヨ?」
「……棒読みなのは何でだ……別にてめぇが何食おうが興味無ぇよ。何だ、気紛れでも起こして弁当作ってみたが失敗したのか」
「ま、まぁ、そんなところだな」
「俺よりよっぽど俸給貰ってんだろうが……失敗したなら捨てて大人しく食堂の飯でも食ってろよ」
「あー……次からはそうするわ。で?確認したい事って?」
「これ見てくれ。このままだと多分突っ込まれる」
手製の弁当の失敗作、そう言い出されるとは思いもしなかったのか僅かに目を見開き、その後ほっとした様に笑う高根。敦賀もそれ以上の興味は無いのか突っ込む事も無く、手にしていた書類を高根へと手渡し、問題箇所の説明を始める。
敦賀貴之、三十四歳、職業は大和海兵隊下士官、階級は最先任上級曹長、。性交渉の経験は商売女相手のみで、現時点で素人の女性との交際経験は、無し。彼に似合う言葉は、唐変木、朴念仁、野暮天――、普段の高根であれば親友でもある部下の発言に笑い茶々を入れるところではあるが、今回ばかりはその鈍さに心から感謝した。
海兵隊最先任上級曹長、敦賀貴之が総司令執務室を訪れた時、部屋の主は不在で、部屋付き士官が隣の控室から来客の気配に気が付いてひょっこりと顔を出した。
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「昼時だろう、いつも通りここで食ってると思ってたが……何処に?」
「さぁ……食堂じゃないですか?何か緊急で?」
「ああ、統幕からの呼び出しについて確認しておきたいんだが……分かった、探してみる」
珍しい事も有るものだ、と、そう思った。パッと見いい加減に見えてもそこは海兵隊総司令、組織の最高司令官として仕事は幾らでも有り、彼の日常が多忙を極めている事は最先任としてよく知っている。昼食時も執務室から出る事は殆ど無く、書類を脇へと避けた机で食事を摂るのが常だった。
また、最高司令官としては部下に言葉を掛け気に掛けて色々と話を聞き情報を吸い上げておくのも仕事の内で、執務室を出れば常に誰かに声を掛け話を聞いているから、昼時の僅かな時間位は一人で無言の静かな時間を過ごしたいのだろうという事も分かっている。だからこそ昼時は出来るだけ高根の執務室を訪れない様にしていが、今回ばかりは不手際が有っては全てが御破算になると思ったからこそ扉を叩いたのだが、何処に行ったのだろうか。
統幕からは最先任と言えど下士官の敦賀へと直接連絡を寄越す事は無い。窓口は全て高根とその直下の小此木や他の高級士官達になっているが、他の下士官や兵卒を取り纏めるのは敦賀の仕事。彼等への采配も有るから今回ばかりは一人の時間を邪魔せざるを得ないな、そう思い直し士官用食堂へと足を向ける。
大和軍では下士官以下と士官は厨房を挟んで食堂が分けられており、士官用食堂では給仕が付くが下士官以下は自分で配膳をする等、細かな違いが有る。下士官以下が士官用食堂で食事を摂る事は禁止されているがその逆は特に問題が無いから、士官用食堂を窮屈だと思う士官がこちらへとやって来る事もそう珍しくはない。今は亡き親友、中尉の三宅とその恋人であった少尉の福井、彼等と自分とタカコの四人で食事を摂った事を何と無しに思い出しつつ、士官用食堂の扉へと手を掛けた。
「いや、来てないぞ?執務室じゃないのか?」
「いや……いなかったからこっちかと思って来てみたんだが……分かった」
扉を開けて中へと入れば、一番近くに居た少佐の島津が振り返る。高根の行方を問い掛けてみれば帰って来たのは否定の言葉、一体何処に行ったのか、敦賀はそう呟きながら食堂を出た。
「ったく……何処に行きやがったあの馬鹿」
若干の苛立ちを感じつつそう吐き捨て、さて、今度は何処を探すかと一旦立ち止まる。喫煙所や娯楽室は人があまりいない時間帯という以前に、上官の自分がいたら皆が寛げないからと、そもそも高根は滅多に足を踏み入れない。部下である海兵達が昼食と休憩をしっかりと摂れる様にと昼時に出歩く事自体が滅多に無いだけにどうしたものかと考え込む敦賀の目に飛び込んで来たのは、研究棟から出て来て本部棟へと向かって歩くタカコの姿。手に書類の束を抱えており、高根のところにでも行くのかと思い、彼女へと向かって声を放る。
「おい!真吾のところに行くのか?」
「へ?ああ、敦賀じゃん。どうかしたか?」
「いや、俺も真吾に用が有って探してるんだが、執務室にいねぇんだ。何処にいるか知ってるか?」
「え、今から執務室行こうと思ってたんだけど。いないの?困ったな」
どうやらタカコも自分と同様に高根の居場所を知らないらしい。
「一緒に探そうか?」
「指示されてる仕事は片付けたのか?」
「いや、仕上がった分だけでも見てもらおうかと思ってたけど、仕事自体はまだまだ」
「じゃあ先にそっちを片付けろ。俺が見つけたら、研究棟に行く様にいっておくから」
「そう?じゃ、頼むね」
タカコの方も相当仕事が詰まっているのだろう、強く言う事も無く、敦賀に素直に従い研究棟へと戻って行く。本来であればワシントン軍人である彼女には関係の無い事、今回の統幕からの呼び出しも、どう取り繕うかという事は大和海兵隊、そして大和陸軍西方旅団の極一部の事情でしかない。それを口約束の同盟を根拠として彼女に協力を求め、凄まじい重圧を与えている事を申し訳無く思うし、これは高根や小此木、そして陸軍の黒川や横山もそうだろう。これ以上負担を掛ける様な事はしたくない、せめて手持ちの仕事に専念してもらおう、敦賀はそう思い、高根を探す為の歩みを再開する。
個人としてはともかくとして、公人、海兵隊総司令としての高根は、人心掌握に長けた部下思いの有能な軍人であり上官だ、何等かの事情が無ければ部下達の休憩時間を邪魔する事はそうそう無いだろう。だとすれば、たまには自分一人で誰にも邪魔されずに静かな時間を過ごしたいと思ったのかも知れない。総司令執務室でも一人とは言えど、隣には部屋付きが常に控えているし、こんな風に誰かが用事を持ってやって来る事も珍しくない。仕事でも考える事は多いし、逆に何も考えずにぼんやりと過ごしたいと思っているのかも知れない。
「……そんな時間を邪魔して悪ぃんだがな……こればっかりは急いだ方が良さそうだしな」
知り合ってから二十年近くになる腐れ縁、上官と部下というだけではなく、親友としての情も有る。そっとしておいてやりたいのはやまやまだが、それでも仕事を差し置いてという事も出来ず、敦賀は本部棟の中へと戻り階段を昇り始めた。
向かう先は屋上、営舎が使われていた頃はその屋上は海兵達が洗濯物を干したり寝転がって日光浴をしたりと頻繁に人の出入りが有ったが、本部棟の屋上は閉鎖こそされていないものの人の出入りは殆ど無い。人目を避けて静かな時間を過ごしたいのであれば格好の場所で、いるとすればそこだろう。そう見当を付けた敦賀は無言のまま階段を昇り、鉄扉へと手を掛け、ギギ、とそれを軋ませながら屋上へと出る。
気持ちの良い秋晴れ、地上と違い視界に入って来るのは抜ける様な青空だけ、雲が薄く棚引くその色合いに目を細め視線を下へと戻せば、そこには木製の長椅子に腰掛けた高根の背中。距離が有る所為か鉄扉の軋む音は聞こえなかったのか手元へと視線を落としたままの高根、右手だけが規則的に膝の辺りと顔を往復している。その様子に、やはり珍しくここで昼食かと見当を付けた敦賀は、声を掛ける事も無く高根へと歩み寄る。
「おい、何やってんだこんなところで」
普段であれば振り返りいつもの掴み所の無い笑いを浮かべるであろう高根。しかし、今の彼は様子が違い、膝の上に置いているであろう食事を大慌てで横に置いて有った紙袋の中に突っ込み、焦った様に立ち上がり敦賀へと正対した。
「よ、よう、どうかしたか?」
「いや……昼飯時に邪魔して悪いが、統幕からの呼び出し関連で確認してもらいたい事が……弁当か」
「え?」
「今袋に突っ込んだだろう、何隠してんだ」
「……ナンデモナイデスヨ?」
「……棒読みなのは何でだ……別にてめぇが何食おうが興味無ぇよ。何だ、気紛れでも起こして弁当作ってみたが失敗したのか」
「ま、まぁ、そんなところだな」
「俺よりよっぽど俸給貰ってんだろうが……失敗したなら捨てて大人しく食堂の飯でも食ってろよ」
「あー……次からはそうするわ。で?確認したい事って?」
「これ見てくれ。このままだと多分突っ込まれる」
手製の弁当の失敗作、そう言い出されるとは思いもしなかったのか僅かに目を見開き、その後ほっとした様に笑う高根。敦賀もそれ以上の興味は無いのか突っ込む事も無く、手にしていた書類を高根へと手渡し、問題箇所の説明を始める。
敦賀貴之、三十四歳、職業は大和海兵隊下士官、階級は最先任上級曹長、。性交渉の経験は商売女相手のみで、現時点で素人の女性との交際経験は、無し。彼に似合う言葉は、唐変木、朴念仁、野暮天――、普段の高根であれば親友でもある部下の発言に笑い茶々を入れるところではあるが、今回ばかりはその鈍さに心から感謝した。
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