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第480章『謝罪の手紙』
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第480章『謝罪の手紙』
「大和海兵隊の最先任上級曹長、タカユキ・ツルガ、彼と将来を誓い合ったそうだな」
突然ウォルコットの口から飛び出した耳に馴染んだ名前、思いもよらない方向からの不意打ちにタカコが動きを失えば、それを見たウォルコットはさもおかしくて堪らないといった風情で声を上げて膝を叩いて笑い出す。
「お前は男女の仲に関しては、スイッチが入っていない時は本当に嘘が下手だな。こんなにも見事な無言の肯定は久し振りに見たぞ」
余程おかしかったのか膝を叩きながら身体を屈め、涙すら浮かべて笑い続けるウォルコット、タカコの意志等意に介さない様子で笑い続け、その波が引き始めたのは五分程も経ってからだった。そうして、滲んだ涙を手の甲で拭いながら身体を起こした彼が自らの制服の胸ポケットから取り出しタカコへと差し出したのは、封筒に入れられた一通の手紙。
「立場上状況上、検閲はせざるを得なかった、それは謝る。しかし、国防長官と私しか内容は知らないから、勘弁してくれ」
その言葉から、大和の誰かからタカコ個人へと認められた信書なのだといういう事が窺える。先の話題からすると黒川からなのだろうか。そんな事を考えつつ受け取るのを躊躇しているタカコへと向かってウォルコットは封筒を更に、ずい、と突き出し、タカコは結局その勢いに負け、何とも言えない心持ちになりつつもそれを受け取った。
ウォルコットが見詰める中、開封された封筒から中身を取り出して開いてみれば、そこに記されている筆跡が黒川のものではない事に直ぐに気が付いた。見慣れない筆跡、誰からだと読み進めれば、『息子』や『貴之』といった文字が目に入り、そこで漸くこの手紙を誰が書いたのか理解する。
「お前を参加させるという提案は黒川少将の発案だったが、敦賀中将の方が階級も職位も上だ。国防長官との最終的な遣り取りは敦賀中将が窓口になったらしく、最終的な合意の確認の為の非公式の会談の時に別れ際にこの手紙を託されたそうだ、確実にお前に渡してくれと」
ウォルコットのその言葉はタカコの意識には届かず、今の彼女を支配しているのは、副長が綴った文面から伝わる、彼の現在の想いだった。手紙には丁寧な謝罪が幾重にも重ねられ、タカコに対して本当に申し訳無い事をしたと、そう思っている事が切実に伝わって来る。検閲は当然見越していたのだろう、タカコのワシントンでの立場が悪くなる様な事は一切書かれていない。綴られているのはタカコに対しての謝罪と、『遅きに失するのかも知れないが』という言葉の後に続く、永住や帰化と迄は言わないし二国間を行き来する生活になったとしても構わないから、息子の傍に戻って来てやって欲しいという、親としての切なる願い。
職務に忠実で実直な性格の彼が、非公式とは言えど仕事にここ迄私情を差し挟むとは、余程の覚悟が有ったのだろう、それはタカコにもよく分かる。自分が大和を、敦賀の傍を離れる事を決断する決定打となった人物がここ迄言うのだから、大和に戻る事にはもう何の問題も無いのではないか、一瞬そう考えるものの、副長が息子に対して抱いていた願い――、平凡で構わないから幸せな家庭を、その言葉を思い出し、ふるふると小さく頭を振り身勝手な願望を打ち消した。
「『幸せの形は一つではない』、文面にもそう書いてあるだろう。彼は、確かに最初は息子の幸せを願う為に、自分の考えるそれをお前や息子に押し付けたのかも知れない。しかし、自らの過ちを認め、お前に謝罪もしてるじゃないか。子供が欲しいなら、養子という手だって有る。もうお前が躊躇する理由は何も無いんじゃないのか?中将の息子の事を考えてと言うのなら、今のお前のそれはお前や中将の息子が中将から向けられたのと同じ、自己中心的で傲慢な意見の押し付けでしかない。お前はそれを分かってるのか?」
真っ直ぐで飾らない、だからこそ突き刺さる言葉。軍部の政争を勝ち抜きのし上がって来たウォルコットが、普段の計算を多分に孕んだ言葉ではなく、本心であろう言葉を向けて来る事にタカコは耐え切れず、読み終えた手紙をくしゃりと握り締めながら俯いた。
「……私は、議長の仰る通り、自分の都合で彼を捨てて来ました。そんな私に、敦賀中将が謝ってくれたからと言って、黒川少将達が私を必要としているからと言って、戻る資格が有るんでしょうか」
「お前は確かに傲慢だったのかも知れない。その事で副長の息子も恐らくは深く傷付きもしただろう。しかし、人間にはやり直すチャンスが与えられるものだ……今が、その時なんじゃないのか?とにかく、任務としてお前の赴任はもう決定されてるんだ、取り敢えず仕事をしに大和に行って、その時に中将の息子と話をすれば良い。もし相手がお前に愛想を尽かして嫌な態度をとる様な度量の小さな男なら、そんな時は尻に鉛弾の一発二発でも撃ち込んで綺麗さっぱり忘れれば良い。それで新しい男を探すなり、少佐を、夫を偲ぶなり好きにしたら良いんじゃないのか」
「鉛弾ですか……それも良いかも知れませんね」
少しおどけた言葉に顔を上げたタカコが小さく笑えば、ウォルコットは笑みを深くし、最初の話題へと立ち戻った。
「そこでお前との養子縁組だ。子供を持つ事が養子縁組で可能なら、親もそうだろう。その事についても非礼を詫びると手紙の中で触れられていたし、私がお前の親になってやろうじゃないか」
「……ちょっと感動しそうになっていた自分が馬鹿でした。本気でさっぱり意味が分からないんですが、何が狙いなんですかそれは」
ウォルコットが十年以上前に愛妻を病気で亡くし、その愛妻は生来病弱な体質だったからか子供もいない事は知っている。そういった事を総合すれば、彼と自分との間で養子縁組が為されたとしても、相続や感情の面でもそう大きなトラブルは何処からも発生しなさそうな事は理解しているものの、それでも上官と部下という立場だけで、こうも肩入れしてくる筈が無い。何が狙いだと更に追求すればそれを受けて何とも意味有り気な笑みを浮かべ、ウォルコットはゆっくりと、しかしはっきりと言葉を吐き出した。
「お前が大和に肩入れし過ぎなんじゃないのか、そういう指摘は帰国後からずっと燻り続けている。お前を今後大和に派遣すれば、ワシントンから大和へと寝返るんじゃないのか、そう警戒しての事だ。その上、ヨシユキ・シミズの姻族ともなれば、その警戒心は抱くなという方が無理だろう。マクマーンをヨシユキ・シミズが操り引き起こした前代未聞の謀叛が有ったんだ、国内の事情を知る各方面が警戒するのは当然の事だろう。しかし、お前を大和に派遣しなければ、それはそれで軍部間の外交に支障が出て来る。そこで、だ、議長たる私がお前と養子縁組をし、私がお前の後見役であり一蓮托生なのだという姿勢を示せば、燻っている不満も上手く抑えられるだろう。どうだ、ワシントンと大和の同盟の未来の為に、考えてみてくれないか」
「大和海兵隊の最先任上級曹長、タカユキ・ツルガ、彼と将来を誓い合ったそうだな」
突然ウォルコットの口から飛び出した耳に馴染んだ名前、思いもよらない方向からの不意打ちにタカコが動きを失えば、それを見たウォルコットはさもおかしくて堪らないといった風情で声を上げて膝を叩いて笑い出す。
「お前は男女の仲に関しては、スイッチが入っていない時は本当に嘘が下手だな。こんなにも見事な無言の肯定は久し振りに見たぞ」
余程おかしかったのか膝を叩きながら身体を屈め、涙すら浮かべて笑い続けるウォルコット、タカコの意志等意に介さない様子で笑い続け、その波が引き始めたのは五分程も経ってからだった。そうして、滲んだ涙を手の甲で拭いながら身体を起こした彼が自らの制服の胸ポケットから取り出しタカコへと差し出したのは、封筒に入れられた一通の手紙。
「立場上状況上、検閲はせざるを得なかった、それは謝る。しかし、国防長官と私しか内容は知らないから、勘弁してくれ」
その言葉から、大和の誰かからタカコ個人へと認められた信書なのだといういう事が窺える。先の話題からすると黒川からなのだろうか。そんな事を考えつつ受け取るのを躊躇しているタカコへと向かってウォルコットは封筒を更に、ずい、と突き出し、タカコは結局その勢いに負け、何とも言えない心持ちになりつつもそれを受け取った。
ウォルコットが見詰める中、開封された封筒から中身を取り出して開いてみれば、そこに記されている筆跡が黒川のものではない事に直ぐに気が付いた。見慣れない筆跡、誰からだと読み進めれば、『息子』や『貴之』といった文字が目に入り、そこで漸くこの手紙を誰が書いたのか理解する。
「お前を参加させるという提案は黒川少将の発案だったが、敦賀中将の方が階級も職位も上だ。国防長官との最終的な遣り取りは敦賀中将が窓口になったらしく、最終的な合意の確認の為の非公式の会談の時に別れ際にこの手紙を託されたそうだ、確実にお前に渡してくれと」
ウォルコットのその言葉はタカコの意識には届かず、今の彼女を支配しているのは、副長が綴った文面から伝わる、彼の現在の想いだった。手紙には丁寧な謝罪が幾重にも重ねられ、タカコに対して本当に申し訳無い事をしたと、そう思っている事が切実に伝わって来る。検閲は当然見越していたのだろう、タカコのワシントンでの立場が悪くなる様な事は一切書かれていない。綴られているのはタカコに対しての謝罪と、『遅きに失するのかも知れないが』という言葉の後に続く、永住や帰化と迄は言わないし二国間を行き来する生活になったとしても構わないから、息子の傍に戻って来てやって欲しいという、親としての切なる願い。
職務に忠実で実直な性格の彼が、非公式とは言えど仕事にここ迄私情を差し挟むとは、余程の覚悟が有ったのだろう、それはタカコにもよく分かる。自分が大和を、敦賀の傍を離れる事を決断する決定打となった人物がここ迄言うのだから、大和に戻る事にはもう何の問題も無いのではないか、一瞬そう考えるものの、副長が息子に対して抱いていた願い――、平凡で構わないから幸せな家庭を、その言葉を思い出し、ふるふると小さく頭を振り身勝手な願望を打ち消した。
「『幸せの形は一つではない』、文面にもそう書いてあるだろう。彼は、確かに最初は息子の幸せを願う為に、自分の考えるそれをお前や息子に押し付けたのかも知れない。しかし、自らの過ちを認め、お前に謝罪もしてるじゃないか。子供が欲しいなら、養子という手だって有る。もうお前が躊躇する理由は何も無いんじゃないのか?中将の息子の事を考えてと言うのなら、今のお前のそれはお前や中将の息子が中将から向けられたのと同じ、自己中心的で傲慢な意見の押し付けでしかない。お前はそれを分かってるのか?」
真っ直ぐで飾らない、だからこそ突き刺さる言葉。軍部の政争を勝ち抜きのし上がって来たウォルコットが、普段の計算を多分に孕んだ言葉ではなく、本心であろう言葉を向けて来る事にタカコは耐え切れず、読み終えた手紙をくしゃりと握り締めながら俯いた。
「……私は、議長の仰る通り、自分の都合で彼を捨てて来ました。そんな私に、敦賀中将が謝ってくれたからと言って、黒川少将達が私を必要としているからと言って、戻る資格が有るんでしょうか」
「お前は確かに傲慢だったのかも知れない。その事で副長の息子も恐らくは深く傷付きもしただろう。しかし、人間にはやり直すチャンスが与えられるものだ……今が、その時なんじゃないのか?とにかく、任務としてお前の赴任はもう決定されてるんだ、取り敢えず仕事をしに大和に行って、その時に中将の息子と話をすれば良い。もし相手がお前に愛想を尽かして嫌な態度をとる様な度量の小さな男なら、そんな時は尻に鉛弾の一発二発でも撃ち込んで綺麗さっぱり忘れれば良い。それで新しい男を探すなり、少佐を、夫を偲ぶなり好きにしたら良いんじゃないのか」
「鉛弾ですか……それも良いかも知れませんね」
少しおどけた言葉に顔を上げたタカコが小さく笑えば、ウォルコットは笑みを深くし、最初の話題へと立ち戻った。
「そこでお前との養子縁組だ。子供を持つ事が養子縁組で可能なら、親もそうだろう。その事についても非礼を詫びると手紙の中で触れられていたし、私がお前の親になってやろうじゃないか」
「……ちょっと感動しそうになっていた自分が馬鹿でした。本気でさっぱり意味が分からないんですが、何が狙いなんですかそれは」
ウォルコットが十年以上前に愛妻を病気で亡くし、その愛妻は生来病弱な体質だったからか子供もいない事は知っている。そういった事を総合すれば、彼と自分との間で養子縁組が為されたとしても、相続や感情の面でもそう大きなトラブルは何処からも発生しなさそうな事は理解しているものの、それでも上官と部下という立場だけで、こうも肩入れしてくる筈が無い。何が狙いだと更に追求すればそれを受けて何とも意味有り気な笑みを浮かべ、ウォルコットはゆっくりと、しかしはっきりと言葉を吐き出した。
「お前が大和に肩入れし過ぎなんじゃないのか、そういう指摘は帰国後からずっと燻り続けている。お前を今後大和に派遣すれば、ワシントンから大和へと寝返るんじゃないのか、そう警戒しての事だ。その上、ヨシユキ・シミズの姻族ともなれば、その警戒心は抱くなという方が無理だろう。マクマーンをヨシユキ・シミズが操り引き起こした前代未聞の謀叛が有ったんだ、国内の事情を知る各方面が警戒するのは当然の事だろう。しかし、お前を大和に派遣しなければ、それはそれで軍部間の外交に支障が出て来る。そこで、だ、議長たる私がお前と養子縁組をし、私がお前の後見役であり一蓮托生なのだという姿勢を示せば、燻っている不満も上手く抑えられるだろう。どうだ、ワシントンと大和の同盟の未来の為に、考えてみてくれないか」
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