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第242章『修羅場』
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第242章『修羅場』
――博多、陸軍病院――
午前中と午後の早い時間の視察とその合間を縫っての駐屯地や基地の視察は滞り無く進み、十四時半を少し過ぎた頃合いには黒川と中将の一行は陸軍病院の駐車場へと降り立った。正面に車をつけろと運転手に指示を出した黒川を遮ったのは中将の穏やかな声音、
「ここは病院なんだ、基地や駐屯地では双方の立場も有るから正面につけてもらったが、入院しているのは兵士達だけじゃない、職員の手を煩わせる様な事も避けた方が良い」
そう言ってあくまでも目立たない様にと指示され、数台の車列は駐車場へと入り一行は裏口から病院内へと静かに入って行く。
第二次博多曝露から既に相当の日数が経っており未だに入院している者はそう多くはない、午前中に回った基地や駐屯地に既に復帰している者は多く、身体の何処かしらに包帯や当て布をしつつも健在な姿をそちらで多く確認している。今でも病院に残っているのは相当な重傷を負ったものばかりが二十名程、その彼等もそう遠くない内に退院出来るだろう、そう報告を受けている黒川から中将へもそれが伝えられている。
「本来ならもっと早くに来たかったんだが……兼ね合いも有るとなかなか、な」
「お察しします」
過去に軍部の力が強くなり過ぎた結果、国防大臣を含む閣僚の全てどころか首脳迄が軍人で占められ他の分野の成長と維持が著しく低下した時代が有り、それ以降は当時の国体の在り方を戒め、一度退官していたものは別として現職の軍人が政府と内閣に直接関わる事は無い。現在の国防大臣も軍とは無縁の人生を歩んで来た純粋な文官で、国政の円滑な運営の為には悪い事ではないのだろうが、生粋の軍人である黒川や中将が温度差や対応の鈍さを感じる事は少なくはないと言って良いだろう。
文民統制――、旧時代に生まれ世界の多くの国で採用されていたというその思想は決して悪いものではないのだろう、強大な力を持つ者と国の頂点に立つ者が同じという事は時として大きな禍を齎す事になる、黒川も中将もそれに異論は無い。しかし、今回の曝露で一番深く傷付いたのは家族を持つ軍人とその仲間達、その彼等に対してもう少しだけでも配慮してやって欲しかった、そんな思いを抱えつつ兵士達を見舞い言葉を掛け、それが終わってから今度はもう一つの目的だとタカコの病室へと二人は足を向けた。
「しかし……息子さんと清水曹長がそんな関係だったとは知りませんでした、高根総司令は御存知なんですか?」
「ああ、はっきり聞いたわけではないが、恐らく知っているんじゃないかな。息子の立場上総司令と関わったり行動を共にする時間は多いだろう、清水曹長も兵器や戦法の考案者という立場上そうだろうし、高根総司令程の人物なら二人が何も言わなくても見ていれば気が付くだろうな」
事情を何も知らない中将の言葉に僅かに口元をひくつかせる黒川、陸軍中将であり統幕副長という立場も有るのだ、それを存分に利用してあの馬鹿息子にさっさと嫁を宛がっておけば良かったんだと胸中で毒を吐きつつ階段を上り、目的の階の廊下へと出る。
「病室は何処かな?」
「あ、はい、あの角を曲がって直ぐ――」
タカコの病室は廊下の突き当りを曲がって右に行って直ぐのところ、そう言いながらそちらへと向かって歩き出した二人、その前方で交わる廊下を点滴台に乗ったタカコが右から左へと凄まじい速度で横切って行ったのはそんな時だった。
「…………」
「…………」
ほんの一瞬の事だったが見間違う筈も無い、靡く長い黒髪、悪戯が楽しくて堪らないといった風情の眼差しを真っ直ぐに前へと向けた楽しそうな横顔、右から左へと一瞬で消えて行ったが見慣れたそれに黒川が思わず動きと言葉を失えば、彼の半歩後ろの位置にいた中将が静かに口を開く。
「……総監、私の見間違えでなければ今のは――」
「……はい、あれですね……」
やがて曲がり角の向こうから聞こえて来たのは聞き覚えの有る中年女性の厳しい叱責の声、どうやら看護師長に見つかったらしい。一体何をやっているのかと小さく溜息を吐いて歩き出し角を曲がれば、そこでは予想通りに師長に見つかり点滴台から降りて叱られしゅんとなっているタカコの背中。
「何度言えば分かるんですか!安静解除というのは好き放題暴れて良いという事じゃありません!そもそもここは病院です!暴れない騒がないが守れないなら強制退院させますよ!どうして海兵隊の方はそんな人ばっかりなんですか!さ、病室に戻って静かにしていて下さい、良いですね!?」
「……はい……分かりました……」
恐らくは同じ様な事をしょっちゅうやっているのだろう、歳も立場ももうそれなりなのにまるで小さな悪戯盛りの子供の様だ。それでも叱られて流石に肩を落とす小さな背中、中将と二人並んでそれをじっと見守れば、病室へと戻るのか踵を返し、黒川達へと向かってゆっくりと歩き出す。
「…………!」
最初の数歩は俯いていたからか二人の存在には気が付かず、視界に短靴の爪先が四つと陸軍の制服のズボンの裾が移ったのかそこで漸くタカコは弾かれた様に顔を上げる。そこに黒川の顔を見つけたところで、ぎくり、といった風情の面持ちをして見せ、次にその横の中将の存在に気が付き、今度は表情も身体の動きも凍り付いた様に見事に固まった。
「やあ、元気そうだな清水曹長。副長の息子さんと結婚の約束をしてるそうじゃないか、知らなかったよ。水臭いな、教えてくれれば良かったのに。俺と息子さんとお前の仲じゃないか」
「……総監……わ……私も……知りませんでした……」
にっこりと笑って穏やかな声音でタカコへと声を掛ける黒川、しかし身体からは黒い何かが噴き出している様に見えて、タカコはそれを目にし笑顔と口元をひくつかせつつ、二人へと正対し挙手敬礼をする。
(お前、あの童貞と結婚ってどういう事だ、俺は聞いてねぇぞ)
(私も知らないしそんなの!この一族、揃って人の話聞かねぇんだよ!京都の敦賀の実家に行った時に私がどれだけ疲弊したか!)
視線だけで交わされる会話、暫く続いたそれを断ち切ったのは中将で、
「看護師が病室に戻れと行っていたが。そろそろ戻りなさい、タカコさん」
彼のその言葉に促され、三人は揃ってタカコの病室へと向けて歩き出し、室内へと入って行った。
――博多、陸軍病院――
午前中と午後の早い時間の視察とその合間を縫っての駐屯地や基地の視察は滞り無く進み、十四時半を少し過ぎた頃合いには黒川と中将の一行は陸軍病院の駐車場へと降り立った。正面に車をつけろと運転手に指示を出した黒川を遮ったのは中将の穏やかな声音、
「ここは病院なんだ、基地や駐屯地では双方の立場も有るから正面につけてもらったが、入院しているのは兵士達だけじゃない、職員の手を煩わせる様な事も避けた方が良い」
そう言ってあくまでも目立たない様にと指示され、数台の車列は駐車場へと入り一行は裏口から病院内へと静かに入って行く。
第二次博多曝露から既に相当の日数が経っており未だに入院している者はそう多くはない、午前中に回った基地や駐屯地に既に復帰している者は多く、身体の何処かしらに包帯や当て布をしつつも健在な姿をそちらで多く確認している。今でも病院に残っているのは相当な重傷を負ったものばかりが二十名程、その彼等もそう遠くない内に退院出来るだろう、そう報告を受けている黒川から中将へもそれが伝えられている。
「本来ならもっと早くに来たかったんだが……兼ね合いも有るとなかなか、な」
「お察しします」
過去に軍部の力が強くなり過ぎた結果、国防大臣を含む閣僚の全てどころか首脳迄が軍人で占められ他の分野の成長と維持が著しく低下した時代が有り、それ以降は当時の国体の在り方を戒め、一度退官していたものは別として現職の軍人が政府と内閣に直接関わる事は無い。現在の国防大臣も軍とは無縁の人生を歩んで来た純粋な文官で、国政の円滑な運営の為には悪い事ではないのだろうが、生粋の軍人である黒川や中将が温度差や対応の鈍さを感じる事は少なくはないと言って良いだろう。
文民統制――、旧時代に生まれ世界の多くの国で採用されていたというその思想は決して悪いものではないのだろう、強大な力を持つ者と国の頂点に立つ者が同じという事は時として大きな禍を齎す事になる、黒川も中将もそれに異論は無い。しかし、今回の曝露で一番深く傷付いたのは家族を持つ軍人とその仲間達、その彼等に対してもう少しだけでも配慮してやって欲しかった、そんな思いを抱えつつ兵士達を見舞い言葉を掛け、それが終わってから今度はもう一つの目的だとタカコの病室へと二人は足を向けた。
「しかし……息子さんと清水曹長がそんな関係だったとは知りませんでした、高根総司令は御存知なんですか?」
「ああ、はっきり聞いたわけではないが、恐らく知っているんじゃないかな。息子の立場上総司令と関わったり行動を共にする時間は多いだろう、清水曹長も兵器や戦法の考案者という立場上そうだろうし、高根総司令程の人物なら二人が何も言わなくても見ていれば気が付くだろうな」
事情を何も知らない中将の言葉に僅かに口元をひくつかせる黒川、陸軍中将であり統幕副長という立場も有るのだ、それを存分に利用してあの馬鹿息子にさっさと嫁を宛がっておけば良かったんだと胸中で毒を吐きつつ階段を上り、目的の階の廊下へと出る。
「病室は何処かな?」
「あ、はい、あの角を曲がって直ぐ――」
タカコの病室は廊下の突き当りを曲がって右に行って直ぐのところ、そう言いながらそちらへと向かって歩き出した二人、その前方で交わる廊下を点滴台に乗ったタカコが右から左へと凄まじい速度で横切って行ったのはそんな時だった。
「…………」
「…………」
ほんの一瞬の事だったが見間違う筈も無い、靡く長い黒髪、悪戯が楽しくて堪らないといった風情の眼差しを真っ直ぐに前へと向けた楽しそうな横顔、右から左へと一瞬で消えて行ったが見慣れたそれに黒川が思わず動きと言葉を失えば、彼の半歩後ろの位置にいた中将が静かに口を開く。
「……総監、私の見間違えでなければ今のは――」
「……はい、あれですね……」
やがて曲がり角の向こうから聞こえて来たのは聞き覚えの有る中年女性の厳しい叱責の声、どうやら看護師長に見つかったらしい。一体何をやっているのかと小さく溜息を吐いて歩き出し角を曲がれば、そこでは予想通りに師長に見つかり点滴台から降りて叱られしゅんとなっているタカコの背中。
「何度言えば分かるんですか!安静解除というのは好き放題暴れて良いという事じゃありません!そもそもここは病院です!暴れない騒がないが守れないなら強制退院させますよ!どうして海兵隊の方はそんな人ばっかりなんですか!さ、病室に戻って静かにしていて下さい、良いですね!?」
「……はい……分かりました……」
恐らくは同じ様な事をしょっちゅうやっているのだろう、歳も立場ももうそれなりなのにまるで小さな悪戯盛りの子供の様だ。それでも叱られて流石に肩を落とす小さな背中、中将と二人並んでそれをじっと見守れば、病室へと戻るのか踵を返し、黒川達へと向かってゆっくりと歩き出す。
「…………!」
最初の数歩は俯いていたからか二人の存在には気が付かず、視界に短靴の爪先が四つと陸軍の制服のズボンの裾が移ったのかそこで漸くタカコは弾かれた様に顔を上げる。そこに黒川の顔を見つけたところで、ぎくり、といった風情の面持ちをして見せ、次にその横の中将の存在に気が付き、今度は表情も身体の動きも凍り付いた様に見事に固まった。
「やあ、元気そうだな清水曹長。副長の息子さんと結婚の約束をしてるそうじゃないか、知らなかったよ。水臭いな、教えてくれれば良かったのに。俺と息子さんとお前の仲じゃないか」
「……総監……わ……私も……知りませんでした……」
にっこりと笑って穏やかな声音でタカコへと声を掛ける黒川、しかし身体からは黒い何かが噴き出している様に見えて、タカコはそれを目にし笑顔と口元をひくつかせつつ、二人へと正対し挙手敬礼をする。
(お前、あの童貞と結婚ってどういう事だ、俺は聞いてねぇぞ)
(私も知らないしそんなの!この一族、揃って人の話聞かねぇんだよ!京都の敦賀の実家に行った時に私がどれだけ疲弊したか!)
視線だけで交わされる会話、暫く続いたそれを断ち切ったのは中将で、
「看護師が病室に戻れと行っていたが。そろそろ戻りなさい、タカコさん」
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