77 / 100
第277章『苛立ちと前進』
しおりを挟む
第277章『苛立ちと前進』
三回目の演習はこれ迄とは違い非正規兵側に全滅判定が出る結果となり、初回と二回目の結果で非常に険しいものになった陸幕や研究本部の面々、そして統幕副長の機嫌と面持ちも若干ではあるが和らいだ。彼等と直接遣り取りをしなければならない高根や黒川としてはそれはそれで喜ばしい一面も有ったのだが、今度は逆に教導隊に選抜した面々の表情と纏う空気が鋭く険しいものとなり、あちらを立てればこちらが立たずか、と、二人で顔を見合わせて溜息を吐く。
尤も、二人共上の機嫌を気にするよりは彼等自身も甚く矜持を傷付けられており、中身はともかくとして見た目だけは頼り無い、そんな女一人に体良くあしらわれた事に起因する不機嫌を隠そうともしていない。恐らくは部下達の不機嫌も同じ理由なのだろう、そう考えれば立場も何も放り投げて彼等に混じり愚痴を零し、ついでに酒を呷りたくなる様な按配だった。
ワシントンが大和よりもずっと進歩した文明を持ち、軍事力に於いても比較にならない程強大なのであろう事はタカコを通してよく理解しているつもりだった。彼女が専門的且つ高度な教育を受け、そして数多くの実戦を生き抜き、そして部隊を部下を取り纏め率いて来た優秀な兵士であり指揮官だという事は、彼女と出会ってからの二年半の月日の中で身に染みて理解しているつもりだった。けれど、彼女の才能はそれだけに留まらず、見た目と振る舞いで相手の警戒心を解いてしまい間合いへとあっさりと入って来る。
警戒心を解いて良い相手ではないと、高根も黒川も何度自分に言い聞かせたか分からないが、その防壁をいとも容易く突破する彼女のそれは間違い無く天賦の才だろう。それが余計に自分達の矜持を甚く傷付け惨めな思いを抱かせている事に気が付いてはいるものの、実際の彼女を前にするとその意識はいつの間にか消え失せてしまう。
タカコが男なら、自分達と同じかそれ以上に逞しく力強い外見なら、彼女とその母国であるワシントンに対しての脅威と警戒を忘れる事は無いだろう。そして、惨めな思いをする事は免れないにしても、その感情はこれ程強いものにはならないだろう。
高根も、そして黒川も、タカコと出会った当初は、こんな頼り無い女一人に特殊部隊を一つ任せ、その上遠く離れた異国へと危険な任務を与えて送り込むとはワシントン軍の上層部は正気なのか、そんな事も考えた。けれど今ならその決定が実に正しかった事がよく分かる。警戒心を抱かせない外見と振る舞いに内包された寒気すら感じる程の高い実力、何度も言葉や考えにはしたものの結局は根本的には理解出来ていなかった彼女の資質、才能、それが彼女が今ここにいる、単純且つ明快な理由なのだ。
これについてはもう教導隊に選抜した面々も凡そのところは理解しているだろう。それを考えれば良い様に扱われている事はしょうがないと認め諦めるべきなのかも知れないが、そこはそれ、彼等も何の経験も無い素人ではなく、大和なりとは言え国防の最前線で任に当たって来た矜持も自信も有る上に彼女よりも逞しい体躯と強い力を持つ男達、この惨状はそうそう受け入れられるものではない事は二人にもよく分かっていた。
「なっさけねぇなぁ……あんな小さい女一人に大和軍の精鋭が纏めてガキ且つ傀儡扱いか……」
「……自信無くなって来るよな……軍人としても男としても……」
深夜の海兵隊総司令執務室、応接セットの机上に積み上げられた報告書の山から束を一つ二つ抜き出しそれに目を通す男二人、高根と黒川。口から出る言葉は内容も調子も実に情け無く、そこに不機嫌と苛立ちを上乗せしてうんざりだと言った調子で言葉を交わしながら報告書を捲り内容に目を通していた。
自分達と同じ様な空気になっていた教導隊の面々に
「あまり気にするなよ、あの物体は規格外だという事を忘れるな」
と、そう言って一応慰めはしたものの、その言葉に一番納得していないのはそれを吐いた当人二人で、はてさてこれからどうしたものかと思いつつ苛立ちを誤魔化す様に煙草を咥えて火を点ける。
「個人的なムカつきで止まってる場合じゃねぇってのは分かるんだけどなぁ……何なんだろうねこの割り切れなさは」
「あー……分かるわ……あいつ見てるとどうしても軍人としてとか以前に一人の男としてムカついて来るんだよな……卑怯だろあの外見、何処にも危険そうとか強そうって匂いしねぇんだもん」
「統合参謀本部とやらは実に良い人選をしたよな……」
「俺等にとっちゃ最悪だけどな……」
お偉方にも渡る表向きのものとは別に作成された、高根と黒川用の『実際のところを包み隠さず書き表した』報告書の内容もそれを如実に表していて、彼女の書いた絵図面とそれに基づいた指揮が実に的確であった事がよく分かる。
活骸だけではなく人間との戦いも数多く経験して来たタカコ、その彼女を一時的にとは言え得る事が出来た天祐、それを感謝するだけに留まらず何とも幼稚な憤りを抱いている場合ではない、それは分かっている。しかし、と、結論の出ない愚痴を交わしつつ報告書の全てに目を通し、それを終えた後は二人で分けて抱えて本部棟の外へと出て焼却炉へと向かい、手にした紙の束を中へと放り込み火を点けた。
「……さて、少し宥めておくかね、可愛い部下達を」
「……同感だ」
どれ位の時間が経過したか、全てが燃え尽き火が消えて煙だけが立ち上る炉内、それを何を言うでもなく見詰めていた高根が静かに口を開き歩き出し、黒川がそれに同意の言葉を返し焼却炉の扉を閉めて後に続く。向かった場所は曹長の大部屋、人払いをして教導隊の面々が反省会を開いている筈のそこへと辿り着き扉の前に立てば、随分と活気づいた空気が中から漏れて来た。
「ここは?これがこうなって場合はどうなんだよ?」
「だから、そこだけに注視するなって。それじゃ相手の思う壷だぞ、寧ろこっちに――」
「いやいや、それならこっちの方から――」
「ちょっと待って下さいよ、それが可能ならここからも併せて――」
扉を開けて中へと入れば、机を退かして空けた床に地図を広げ、それを取り囲んで座り湯呑で酒を飲みつつ、侃々諤々という表現がぴったりの風情で意見を交わしているタカコと教導隊の面々がいた。その彼等が気付き立ち上がり挙手敬礼をする様を見ながら、二人は顔を見合わせて肩を竦めて小さく笑い、
「酒は見なかった事にしておく。良い機会だ、励めよ。一つでも多く自分の血肉にしろ」
「前向きなのは良い事だ、しっかり吸収しろ」
と、それだけ言って踵を返し入ったばかりの大部屋を後にする。
苛立ちで停滞していたらと思っていたが杞憂だった様だ、思うところは夫々に多分に有るのだろうが、それでもそれを抱えつつも前を向いている頼もしい部下達、二人はその彼等の様子に幾許かの安堵を覚えつつ、そろそろ帰るかと言葉を交わしながら執務室へと戻って行った。
三回目の演習はこれ迄とは違い非正規兵側に全滅判定が出る結果となり、初回と二回目の結果で非常に険しいものになった陸幕や研究本部の面々、そして統幕副長の機嫌と面持ちも若干ではあるが和らいだ。彼等と直接遣り取りをしなければならない高根や黒川としてはそれはそれで喜ばしい一面も有ったのだが、今度は逆に教導隊に選抜した面々の表情と纏う空気が鋭く険しいものとなり、あちらを立てればこちらが立たずか、と、二人で顔を見合わせて溜息を吐く。
尤も、二人共上の機嫌を気にするよりは彼等自身も甚く矜持を傷付けられており、中身はともかくとして見た目だけは頼り無い、そんな女一人に体良くあしらわれた事に起因する不機嫌を隠そうともしていない。恐らくは部下達の不機嫌も同じ理由なのだろう、そう考えれば立場も何も放り投げて彼等に混じり愚痴を零し、ついでに酒を呷りたくなる様な按配だった。
ワシントンが大和よりもずっと進歩した文明を持ち、軍事力に於いても比較にならない程強大なのであろう事はタカコを通してよく理解しているつもりだった。彼女が専門的且つ高度な教育を受け、そして数多くの実戦を生き抜き、そして部隊を部下を取り纏め率いて来た優秀な兵士であり指揮官だという事は、彼女と出会ってからの二年半の月日の中で身に染みて理解しているつもりだった。けれど、彼女の才能はそれだけに留まらず、見た目と振る舞いで相手の警戒心を解いてしまい間合いへとあっさりと入って来る。
警戒心を解いて良い相手ではないと、高根も黒川も何度自分に言い聞かせたか分からないが、その防壁をいとも容易く突破する彼女のそれは間違い無く天賦の才だろう。それが余計に自分達の矜持を甚く傷付け惨めな思いを抱かせている事に気が付いてはいるものの、実際の彼女を前にするとその意識はいつの間にか消え失せてしまう。
タカコが男なら、自分達と同じかそれ以上に逞しく力強い外見なら、彼女とその母国であるワシントンに対しての脅威と警戒を忘れる事は無いだろう。そして、惨めな思いをする事は免れないにしても、その感情はこれ程強いものにはならないだろう。
高根も、そして黒川も、タカコと出会った当初は、こんな頼り無い女一人に特殊部隊を一つ任せ、その上遠く離れた異国へと危険な任務を与えて送り込むとはワシントン軍の上層部は正気なのか、そんな事も考えた。けれど今ならその決定が実に正しかった事がよく分かる。警戒心を抱かせない外見と振る舞いに内包された寒気すら感じる程の高い実力、何度も言葉や考えにはしたものの結局は根本的には理解出来ていなかった彼女の資質、才能、それが彼女が今ここにいる、単純且つ明快な理由なのだ。
これについてはもう教導隊に選抜した面々も凡そのところは理解しているだろう。それを考えれば良い様に扱われている事はしょうがないと認め諦めるべきなのかも知れないが、そこはそれ、彼等も何の経験も無い素人ではなく、大和なりとは言え国防の最前線で任に当たって来た矜持も自信も有る上に彼女よりも逞しい体躯と強い力を持つ男達、この惨状はそうそう受け入れられるものではない事は二人にもよく分かっていた。
「なっさけねぇなぁ……あんな小さい女一人に大和軍の精鋭が纏めてガキ且つ傀儡扱いか……」
「……自信無くなって来るよな……軍人としても男としても……」
深夜の海兵隊総司令執務室、応接セットの机上に積み上げられた報告書の山から束を一つ二つ抜き出しそれに目を通す男二人、高根と黒川。口から出る言葉は内容も調子も実に情け無く、そこに不機嫌と苛立ちを上乗せしてうんざりだと言った調子で言葉を交わしながら報告書を捲り内容に目を通していた。
自分達と同じ様な空気になっていた教導隊の面々に
「あまり気にするなよ、あの物体は規格外だという事を忘れるな」
と、そう言って一応慰めはしたものの、その言葉に一番納得していないのはそれを吐いた当人二人で、はてさてこれからどうしたものかと思いつつ苛立ちを誤魔化す様に煙草を咥えて火を点ける。
「個人的なムカつきで止まってる場合じゃねぇってのは分かるんだけどなぁ……何なんだろうねこの割り切れなさは」
「あー……分かるわ……あいつ見てるとどうしても軍人としてとか以前に一人の男としてムカついて来るんだよな……卑怯だろあの外見、何処にも危険そうとか強そうって匂いしねぇんだもん」
「統合参謀本部とやらは実に良い人選をしたよな……」
「俺等にとっちゃ最悪だけどな……」
お偉方にも渡る表向きのものとは別に作成された、高根と黒川用の『実際のところを包み隠さず書き表した』報告書の内容もそれを如実に表していて、彼女の書いた絵図面とそれに基づいた指揮が実に的確であった事がよく分かる。
活骸だけではなく人間との戦いも数多く経験して来たタカコ、その彼女を一時的にとは言え得る事が出来た天祐、それを感謝するだけに留まらず何とも幼稚な憤りを抱いている場合ではない、それは分かっている。しかし、と、結論の出ない愚痴を交わしつつ報告書の全てに目を通し、それを終えた後は二人で分けて抱えて本部棟の外へと出て焼却炉へと向かい、手にした紙の束を中へと放り込み火を点けた。
「……さて、少し宥めておくかね、可愛い部下達を」
「……同感だ」
どれ位の時間が経過したか、全てが燃え尽き火が消えて煙だけが立ち上る炉内、それを何を言うでもなく見詰めていた高根が静かに口を開き歩き出し、黒川がそれに同意の言葉を返し焼却炉の扉を閉めて後に続く。向かった場所は曹長の大部屋、人払いをして教導隊の面々が反省会を開いている筈のそこへと辿り着き扉の前に立てば、随分と活気づいた空気が中から漏れて来た。
「ここは?これがこうなって場合はどうなんだよ?」
「だから、そこだけに注視するなって。それじゃ相手の思う壷だぞ、寧ろこっちに――」
「いやいや、それならこっちの方から――」
「ちょっと待って下さいよ、それが可能ならここからも併せて――」
扉を開けて中へと入れば、机を退かして空けた床に地図を広げ、それを取り囲んで座り湯呑で酒を飲みつつ、侃々諤々という表現がぴったりの風情で意見を交わしているタカコと教導隊の面々がいた。その彼等が気付き立ち上がり挙手敬礼をする様を見ながら、二人は顔を見合わせて肩を竦めて小さく笑い、
「酒は見なかった事にしておく。良い機会だ、励めよ。一つでも多く自分の血肉にしろ」
「前向きなのは良い事だ、しっかり吸収しろ」
と、それだけ言って踵を返し入ったばかりの大部屋を後にする。
苛立ちで停滞していたらと思っていたが杞憂だった様だ、思うところは夫々に多分に有るのだろうが、それでもそれを抱えつつも前を向いている頼もしい部下達、二人はその彼等の様子に幾許かの安堵を覚えつつ、そろそろ帰るかと言葉を交わしながら執務室へと戻って行った。
0
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
50代無職、エルフに転生で異世界ざわつく
かわさきはっく
ファンタジー
就職氷河期を生き抜き、数々の職を転々とした末に無職となった50代の俺。
ある日、病で倒れ、気づけば異世界のエルフの賢者に転生していた!?
俺が転生したのは、高位エルフの秘術の失敗によって魂が取り込まれた賢者の肉体。
第二の人生をやり直そうと思ったのも束の間、俺の周囲は大騒ぎだ。
「導き手の復活か!?」「賢者を語る偽物か!?」
信仰派と保守派が入り乱れ、エルフの社会はざわつき始める。
賢者の力を示すため、次々と課される困難な試練。
様々な事件に巻き込まれながらも、俺は異世界で無双する!
異世界ざわつき転生譚、ここに開幕!
※話数は多いですが、一話ごとのボリュームは少なめです。
※「小説家になろう」「カクヨム」「Caita」にも掲載しています。
【短編】記憶を失っていても
あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
7年以上前の記憶のない平民出身のラチェルは、6年前に娘のハリエットを生んでからグリオス国のアンギュロスの森付近の修道院で働きながら暮らしていた。
そんなある日ハリエットは見たことのない白銀色の大樹を見つけたと、母ラチェルに話すのだが……。
これは記憶の全てを失ったラチェル──シェシュティナが全てを取り戻すまでのお話。
※氷雨そら先生、キムラましゅろう先生のシークレットベビー企画開催作品です( ´艸`)
お兄様、冷血貴公子じゃなかったんですか?~7歳から始める第二の聖女人生~
みつまめ つぼみ
ファンタジー
17歳で偽りの聖女として処刑された記憶を持つ7歳の女の子が、今度こそ世界を救うためにエルメーテ公爵家に引き取られて人生をやり直します。
記憶では冷血貴公子と呼ばれていた公爵令息は、義妹である主人公一筋。
そんな義兄に戸惑いながらも甘える日々。
「お兄様? シスコンもほどほどにしてくださいね?」
恋愛ポンコツと冷血貴公子の、コミカルでシリアスな救世物語開幕!
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる