14 / 100
第314章『要求』
しおりを挟む
第314章『要求』
「一km以内は完全に封鎖!蟻一匹通すなよ!!」
「火発の図面取り寄せろ!!敷地の全部を含めたやつだ!!」
「編成急げ!!相手の出方を窺い次第直ぐに出られる様に準備しておけ!!腕利きを集めろ!!」
「装備は清水に一任しろ!あいつの要求ならどんなものでも全て用意しろ!!」
「沿岸警備隊の浅田司令到着しました、お通しします!」
緊迫感に満ちた海兵隊基地本部棟内の会議室、海兵隊に交じって陸軍も慌ただしく出入りする中、ロの字型に組まれた長机に海兵隊副司令の小此木と陸軍博多基地司令の横山が並んで着席し、方々に指示を出している。
「遅くなりました、すみませんね。海上にはウチの艦艇を取り敢えず五隻配置してます、入港していたのと近くにいたのを掻き集めました。一応、佐世保にも応援を頼みまして、追っ付け到着すると思います」
そこにやって来たのは沿岸警備隊博多基地司令の浅田、船での襲撃は今のところ無いと付け加え、二人の横に腰を下ろす。
「それで、どうします?ウチは密漁船なんかの臨検を強行する位の事しかしていませんし地上での事には全くの門外漢です、海上からの砲撃や後方支援はウチの独壇場ですが、今回はあまり役には立てませんよ」
「それで充分です、陸軍も海兵隊も逆に海上の事は何一つ満足に出来ません、艦艇も持ってませんしね。正面からは我々が睨みを利かせられますが、敵の背後に警備隊がいてくれればこれ程心強い事は有りませんよ」
お互いに得手不得手もはっきりし縄張りも本来は全く違う海兵隊と陸軍、そして沿岸警備隊。まさに国難としか言い様の無い現状では縄張り争いには何の意味も無い。夫々の得意分野で協力し合う以外に解決への道は無い事は三者共によく理解している。今のところ敵からの要求は無いが、追々それは出されるだろうし、火発を占拠された以上はいつ電力が遮断されるか分からないという事で、編成の準備と共に火発が電力を供給している全ての基地や駐屯地に対して発電機の稼働を命じ、それが整うのを待っている状況だ。
火発の正門は敵の突入後はがっちりと固められ、少しでも近づこうとすれば容赦無く銃撃されそれで既に十数名が死亡したという報告を受けている。それ以前に突入時も警衛や周辺を警戒していたトラックが銃撃され、そのほぼ全てが死亡した。何とか生き残った者の証言によれば、突入したトラックからだけではなく周辺からの狙撃も受けた様子で、突入時も狙撃時も、発砲音は聞こえなかったと言っていた。
それを聞いたタカコは
「サプレッサーを使われたか……派手に来るかと思ってたが、確実性を優先したな……本気だよ、相手は」
とそう吐き捨て、サプレッサーとは何かと問われ
「サウンドサプレッサー、銃声を低減させる減音装置の事だ、銃声から自分の耳を保護したり周辺に気取られない為に使うが、今回の場合は後者だな」
そう答え、装備を組み直す、と付け加えて部屋を出て行った。
やがて予想通りに発電所からの電力が遮断され、博多全域が夕暮れの中に沈んで行く。即座に発電機が稼働を開始し、軍事施設だけは光を取り戻した。軍に協力しているからという事で軍用火発から電力の供給を受けている軍の街博多、そちらに迄電力を都合してやれる程には夫々の基地や駐屯地の発電機は大きくは無く、街に住む人々は突然の大規模停電に狼狽している事だろう。ましてやまだ寒い時期の上にこれから夜を迎える時間帯とあっては不都合も多い筈、遠からず問い合わせが殺到しその対応にも追われる事になるに違い無い。
そうして封鎖された正門と岸壁を挟んで睨み合い、じりじりとした時間が過ぎて行く中、敵からの要求が拡声器を通して伝えられたのは戦端が開かれてから四時間が経過した夜になってからの事だった。
「相手からの要求、入りました!軍備の即時解体、電力を始めとした軍が独占しているものの民間への開放、実験で殺した民間人への謝罪と遺族への補償、政府と軍が軍の非道を公式に認め謝罪する事、拘束されている仲間の解放、以上です!!三十六時間以内に要求に従わない場合、陸軍の黒川総監と海兵隊の高根総司令を含む人質は全て射殺し火発も爆破すると言ってます!!」
博多の三軍の司令と副司令が揃う海兵隊基地の会議室、正門前にいる部隊によって無線機の拡声機から知らされたその内容に、流石に三人共が怒りを露わにして椅子から立ち上がる。
「ふざけるな!出任せばかり言いやがって!!」
「何を謝罪しろと言ってるんだ敵は!!」
身命を賭して国防の任に就いていた事を全て否定される言葉の数々、三人共に博多やその周辺の出身で国防に対する意識は人並み以上で、その彼等にとってはこれ以上無いという程の侮辱に塗れた要求に立場も周囲の目も忘れて激昂し、近くにいた人間が慌てて宥めに入る様子をタカコは静かに見詰めていた。
要求の内容がまるで出鱈目である事は相手側が一番理解しているし、そもそも謝罪開放や解放云々は単にそれを聞く事になる博多の住民、そして煽動役として外に残している使い捨ての大和人に対しての顕示に過ぎず、考えてもいないだろう。
但し、だからと言って無視は出来ない、時間内に何等かの迎合する素振りを見せなければ人質は本当に殺されるだろうし施設が爆破される事は間違い無い。区切られた時間は三十六時間、それ迄に装備の選定と選抜と準備を済ませ実際に施設に侵入し、そして奪還する、ぎりぎり間に合うかどうかという程度の時間しか残されていない。その状況の中、さて、どう攻めるべきか、と、片眉を上げて小さく息を吐いた。
日本海は常に大荒れ、水温も南からの潮流が流れ込んでいるとは言え今の時期はまだ低い。そんな海から攻めて上陸するのは体力を消耗するだけで不利に働く事しか無いが、それでもガチガチに固められているであろう陸上から攻める事も、徒に体力と弾薬、そして員数を消耗するだけだという事も分かり切っている。
沿岸警備隊の艦艇に乗り込み海から接岸し上陸するというのは不可能だ、岸壁には人員と砲が設置され、小型の艦艇でも近付く事は不可能だろう、現状も艦艇は恐らく数百mから一km程度の距離を空けて監視をしている筈だ。そこから防水式の潜水服を着て泳ぐとしても低い水温と荒れた海流、体力の消耗具合は著しいに違い無い。しかし、陸上の守りは更に堅い筈、海兵隊と陸軍が大挙して包囲している中、それに対しての備えは厚く手堅いに違い無い。
どちらを採ったとしても厳しい戦いになる、それならば望みの多い方に賭けるしか無いか、そう思い至ったタカコは、漸く落ち着きを取り戻し椅子へと座り直した三人に向かって静かに口を開いた。
「海から行こう。浅田司令、支援を頼みます」
「一km以内は完全に封鎖!蟻一匹通すなよ!!」
「火発の図面取り寄せろ!!敷地の全部を含めたやつだ!!」
「編成急げ!!相手の出方を窺い次第直ぐに出られる様に準備しておけ!!腕利きを集めろ!!」
「装備は清水に一任しろ!あいつの要求ならどんなものでも全て用意しろ!!」
「沿岸警備隊の浅田司令到着しました、お通しします!」
緊迫感に満ちた海兵隊基地本部棟内の会議室、海兵隊に交じって陸軍も慌ただしく出入りする中、ロの字型に組まれた長机に海兵隊副司令の小此木と陸軍博多基地司令の横山が並んで着席し、方々に指示を出している。
「遅くなりました、すみませんね。海上にはウチの艦艇を取り敢えず五隻配置してます、入港していたのと近くにいたのを掻き集めました。一応、佐世保にも応援を頼みまして、追っ付け到着すると思います」
そこにやって来たのは沿岸警備隊博多基地司令の浅田、船での襲撃は今のところ無いと付け加え、二人の横に腰を下ろす。
「それで、どうします?ウチは密漁船なんかの臨検を強行する位の事しかしていませんし地上での事には全くの門外漢です、海上からの砲撃や後方支援はウチの独壇場ですが、今回はあまり役には立てませんよ」
「それで充分です、陸軍も海兵隊も逆に海上の事は何一つ満足に出来ません、艦艇も持ってませんしね。正面からは我々が睨みを利かせられますが、敵の背後に警備隊がいてくれればこれ程心強い事は有りませんよ」
お互いに得手不得手もはっきりし縄張りも本来は全く違う海兵隊と陸軍、そして沿岸警備隊。まさに国難としか言い様の無い現状では縄張り争いには何の意味も無い。夫々の得意分野で協力し合う以外に解決への道は無い事は三者共によく理解している。今のところ敵からの要求は無いが、追々それは出されるだろうし、火発を占拠された以上はいつ電力が遮断されるか分からないという事で、編成の準備と共に火発が電力を供給している全ての基地や駐屯地に対して発電機の稼働を命じ、それが整うのを待っている状況だ。
火発の正門は敵の突入後はがっちりと固められ、少しでも近づこうとすれば容赦無く銃撃されそれで既に十数名が死亡したという報告を受けている。それ以前に突入時も警衛や周辺を警戒していたトラックが銃撃され、そのほぼ全てが死亡した。何とか生き残った者の証言によれば、突入したトラックからだけではなく周辺からの狙撃も受けた様子で、突入時も狙撃時も、発砲音は聞こえなかったと言っていた。
それを聞いたタカコは
「サプレッサーを使われたか……派手に来るかと思ってたが、確実性を優先したな……本気だよ、相手は」
とそう吐き捨て、サプレッサーとは何かと問われ
「サウンドサプレッサー、銃声を低減させる減音装置の事だ、銃声から自分の耳を保護したり周辺に気取られない為に使うが、今回の場合は後者だな」
そう答え、装備を組み直す、と付け加えて部屋を出て行った。
やがて予想通りに発電所からの電力が遮断され、博多全域が夕暮れの中に沈んで行く。即座に発電機が稼働を開始し、軍事施設だけは光を取り戻した。軍に協力しているからという事で軍用火発から電力の供給を受けている軍の街博多、そちらに迄電力を都合してやれる程には夫々の基地や駐屯地の発電機は大きくは無く、街に住む人々は突然の大規模停電に狼狽している事だろう。ましてやまだ寒い時期の上にこれから夜を迎える時間帯とあっては不都合も多い筈、遠からず問い合わせが殺到しその対応にも追われる事になるに違い無い。
そうして封鎖された正門と岸壁を挟んで睨み合い、じりじりとした時間が過ぎて行く中、敵からの要求が拡声器を通して伝えられたのは戦端が開かれてから四時間が経過した夜になってからの事だった。
「相手からの要求、入りました!軍備の即時解体、電力を始めとした軍が独占しているものの民間への開放、実験で殺した民間人への謝罪と遺族への補償、政府と軍が軍の非道を公式に認め謝罪する事、拘束されている仲間の解放、以上です!!三十六時間以内に要求に従わない場合、陸軍の黒川総監と海兵隊の高根総司令を含む人質は全て射殺し火発も爆破すると言ってます!!」
博多の三軍の司令と副司令が揃う海兵隊基地の会議室、正門前にいる部隊によって無線機の拡声機から知らされたその内容に、流石に三人共が怒りを露わにして椅子から立ち上がる。
「ふざけるな!出任せばかり言いやがって!!」
「何を謝罪しろと言ってるんだ敵は!!」
身命を賭して国防の任に就いていた事を全て否定される言葉の数々、三人共に博多やその周辺の出身で国防に対する意識は人並み以上で、その彼等にとってはこれ以上無いという程の侮辱に塗れた要求に立場も周囲の目も忘れて激昂し、近くにいた人間が慌てて宥めに入る様子をタカコは静かに見詰めていた。
要求の内容がまるで出鱈目である事は相手側が一番理解しているし、そもそも謝罪開放や解放云々は単にそれを聞く事になる博多の住民、そして煽動役として外に残している使い捨ての大和人に対しての顕示に過ぎず、考えてもいないだろう。
但し、だからと言って無視は出来ない、時間内に何等かの迎合する素振りを見せなければ人質は本当に殺されるだろうし施設が爆破される事は間違い無い。区切られた時間は三十六時間、それ迄に装備の選定と選抜と準備を済ませ実際に施設に侵入し、そして奪還する、ぎりぎり間に合うかどうかという程度の時間しか残されていない。その状況の中、さて、どう攻めるべきか、と、片眉を上げて小さく息を吐いた。
日本海は常に大荒れ、水温も南からの潮流が流れ込んでいるとは言え今の時期はまだ低い。そんな海から攻めて上陸するのは体力を消耗するだけで不利に働く事しか無いが、それでもガチガチに固められているであろう陸上から攻める事も、徒に体力と弾薬、そして員数を消耗するだけだという事も分かり切っている。
沿岸警備隊の艦艇に乗り込み海から接岸し上陸するというのは不可能だ、岸壁には人員と砲が設置され、小型の艦艇でも近付く事は不可能だろう、現状も艦艇は恐らく数百mから一km程度の距離を空けて監視をしている筈だ。そこから防水式の潜水服を着て泳ぐとしても低い水温と荒れた海流、体力の消耗具合は著しいに違い無い。しかし、陸上の守りは更に堅い筈、海兵隊と陸軍が大挙して包囲している中、それに対しての備えは厚く手堅いに違い無い。
どちらを採ったとしても厳しい戦いになる、それならば望みの多い方に賭けるしか無いか、そう思い至ったタカコは、漸く落ち着きを取り戻し椅子へと座り直した三人に向かって静かに口を開いた。
「海から行こう。浅田司令、支援を頼みます」
0
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる