43 / 100
第343章『課業明け』
しおりを挟む
第343章『課業明け』
火発占拠から一ヶ月が過ぎた九州は福岡博多、その歓楽街である中洲の一角の飲み屋の個室、時刻は夜。
「まぁ……あれだ、元気出せよ」
「そう簡単に言わないで下さいよ……」
隣り合って呑んでいるのはドレイクとカタギリ、カタギリの横にはキムが座り、困った様に笑いながらドレイクと同じ様にしてカタギリを宥め、三人の向かいには鳥栖曝露で合流して来たタカコの部下三人が座り夫々思い思いの物を口にしている。
ドレイクを除く五名の上官であるタカコは今晩は当直の為にこの場にはおらず、その代わりというわけでもないのだがドレイクが空いた席に収まっている格好だ。元々本国にいた時分から定期的に部下達だけで集まり、タカコに対しての愚痴を零し合ったり今後の事やタカコの世話や警護の事等を話し合って来た。タカコもまたそれに対して何も言う事は無く、寧ろ部下達だけの時間をきちんと確保してやれずに済まないなと、そう言いながら呑み代として纏まった金額を他には何も言わずに渡して来る程で、大和に来てからは初めてだが、本国では月に一回程の頻度で持たれていたこの集まりは、タカコの部下達にとって色々な意味で重要な意味を持つものだった。
「って言うか……何で大尉が同席してるんですか……この場の話は俺達だけの間で収めるのが昔からの約束事なんですよ、ボスに話されたりしたらたまんないんですけど」
「馬鹿、俺は別にあいつの飼い犬でも何でもないぞ、高根総司令やら小此木副司令やらツルガがお前等と一緒なら外出しても構わないって言うから、基地の外の空気吸って酒も飲みたくなったからついて来ただけだ。別に何話そうがあいつには話さないよ、兵隊同士の……何だっけ、あー、そう!ジンギってやつ位俺にも分かってるって」
「……なら良いですけど」
面白くなさそうにそう言ってコップの中身を飲み干すカタギリ、それを見ていたジュリアーニが猛特訓の末に最近漸く使い方を習得した箸を箸置きの上に置いて口を開いた。
「馬鹿だよねー、ケインも。そりゃさ、気持ちの問題だから言ってどうこうなるものじゃないのは俺だって分かってるけどさ、何度も言ったじゃん、ボスを女として見ててもボスはケインを男としては見ないし、タカユキって相手もいるし、そもそもそう簡単に制御出来る相手じゃないよって」
「黙れよ!と言うかな、何で全員揃ってるこの場で言いだすんだよ!!」
「えー、そりゃ、ケインとジャスがそんな話してるからでしょ、ねぇ」
「少佐……俺迄纏めるのは止めて下さいよ、ケインが愚痴言ってるから付き合ってただけですからね、俺は」
実質半民の形態を採っている上に、司令官であるタカコの意向を受け、部隊内では互いの階級に拘らない付き合いが成り立っている部下達とは違い、ドレイクはあくまでも部外者、階級が一つ上のジュリアーニに対してはそれなりに畏まった態度をとり、巻き添えは勘弁してくれと笑いながら箸で厚焼き卵を突き刺して口に運ぶ。
今回は特に火急の案件は無く、マクギャレットが太宰府駐屯地から陸軍の用件で博多駐屯地へと出向いて来て偶々全員が博多に揃った。それを見たタカコに
「大和軍の方もまだ暫くは演習も無いから皆で呑みに行って来たらどうだ?偶には息抜きして魂の洗濯でもして来い、いつも苦労かけて悪いな」
と金を渡され、それならばと課業明けを待って全員で中洲へと繰り出したという事も有り、話題と言えば夫々の極々個人的な事ばかり。中でもカタギリのタカコに対してのなかなかに屈折した想いは、タカコ本人は別として近しい者ならばほぼ全員が知っている所為か、格好の酒の肴になっている状態だ。
「いや……いやいやいや、待てよ。マリオ、お前だって俺の事言えんだろうが」
「えー、俺?何でさ?」
「お前がボスに惚れてるって話だよ!」
「あー、惚れてるって言うか……まぁ、確かにそうなのかも知れないけど、俺の本望はボスをこの手で殺す事だからねぇ。だから、俺が殺す前に他の奴に殺されちゃたまんないからボスを守ってるの。布団に入ると考えるのはいつもその事だよねぇ……どういう状況でどういう殺し方にするのが一番気持ち良いかなぁってさぁ」
ジュリアーニの、控えめに言ったとしても少々異常なこの性癖、こちらもまた近しい者であれば誰でも知っている事であり、その対象がタカコである事もまた同様だ。そういった按配なので若干うっとりとした表情のジュリアーニが突然口にした物騒な内容についても誰も驚く事は無く、
「……また始まりましたか、ジュリアーニ少佐のいつものビョーキが……」
「見慣れれば何という事も無い、慣れだな、慣れ」
「いや、ウォーレン少佐は落ち着き過ぎです」
「……はぁ……もうやだこの部隊……おい、アリサ、ヴィンス、お前等は気にならないのかアレ」
「……別に、見飽きた。そろそろ別の芸が欲しい位」
「俺もまぁ……見飽きたな」
と、そんな代わり映えのしない会話が、恍惚としている本人を無視して繰り広げられるのみ。
その空気が変わったのは、一行が個室に入り三時間程も経ってから。体質的にアルコールをあまり受け付けないマクキャレット以外はそれなりに酒も進み、日頃の疲れも有ってかややぐってりとし始めていた中、その中でも比較的酔いの浅かったウォーレンが酔い覚ましの緑冷茶を一気に飲み干して静かに口を開いた。
「……そろそろ基地に戻る時間だ、意見の統一を確認しておこう」
この集まりでそんな話題が出るとすればタカコの事についてのみ、最後の最後に漸く本題かと全員の視線に鋭さが戻り姿勢を正す中、それを見渡したウォーレンが普段通りの落ち着いた声音で言葉を続ける。
「もう直ぐ……後一ヶ月程で我々に与えられた期限が切れる、そうなった後の話だ。その際に万が一マスターがこの国に残るという選択をした場合、我々は誰もその決定には異を唱えない、マスターの御意志を尊重する、それは良いな?」
その言葉に返される声は無く、沈黙は了承ととったウォーレンは先を続ける。
「万が一そうなった場合、本国に残して来ている残りの人員はどうするのか、部隊はどの様な形にするのか、それも全てマスターの御意向次第だ。我々の誰も、それに異論を差し挟む事が有ってはならない。その上で、自分の処遇についてのみ、本意と違うものになったら意見する、それも良いな?我々にはもう本国に果たす義理も誓う忠誠も無い、マスターの御傍が良ければその旨を伝えれば良い、恐らく無碍にはしないだろう。尤も、マスターの気性から考えれば、個人的な感情を優先させて任務を放棄する事は絶対に無い、帰国を選択される筈だ……その時に大和側が障害となるならば、我々はそれを全力で排除する……良いな?」
「了解」
「了解」
「了解」
「了解」
夫々から短く上がる肯定の言葉、『手駒』や『飼い犬』や『猟犬』、そんな言葉よりももっと強く頑なな意思。まるで神の前に跪く――、そう、これは最早『信仰』であり彼等は『信者』なのだ、彼等の様子を黙って見ていたドレイクはふとそんな事を考え、そして、手にしていたコップの中に残っていた焼酎を一気に飲み干した。
火発占拠から一ヶ月が過ぎた九州は福岡博多、その歓楽街である中洲の一角の飲み屋の個室、時刻は夜。
「まぁ……あれだ、元気出せよ」
「そう簡単に言わないで下さいよ……」
隣り合って呑んでいるのはドレイクとカタギリ、カタギリの横にはキムが座り、困った様に笑いながらドレイクと同じ様にしてカタギリを宥め、三人の向かいには鳥栖曝露で合流して来たタカコの部下三人が座り夫々思い思いの物を口にしている。
ドレイクを除く五名の上官であるタカコは今晩は当直の為にこの場にはおらず、その代わりというわけでもないのだがドレイクが空いた席に収まっている格好だ。元々本国にいた時分から定期的に部下達だけで集まり、タカコに対しての愚痴を零し合ったり今後の事やタカコの世話や警護の事等を話し合って来た。タカコもまたそれに対して何も言う事は無く、寧ろ部下達だけの時間をきちんと確保してやれずに済まないなと、そう言いながら呑み代として纏まった金額を他には何も言わずに渡して来る程で、大和に来てからは初めてだが、本国では月に一回程の頻度で持たれていたこの集まりは、タカコの部下達にとって色々な意味で重要な意味を持つものだった。
「って言うか……何で大尉が同席してるんですか……この場の話は俺達だけの間で収めるのが昔からの約束事なんですよ、ボスに話されたりしたらたまんないんですけど」
「馬鹿、俺は別にあいつの飼い犬でも何でもないぞ、高根総司令やら小此木副司令やらツルガがお前等と一緒なら外出しても構わないって言うから、基地の外の空気吸って酒も飲みたくなったからついて来ただけだ。別に何話そうがあいつには話さないよ、兵隊同士の……何だっけ、あー、そう!ジンギってやつ位俺にも分かってるって」
「……なら良いですけど」
面白くなさそうにそう言ってコップの中身を飲み干すカタギリ、それを見ていたジュリアーニが猛特訓の末に最近漸く使い方を習得した箸を箸置きの上に置いて口を開いた。
「馬鹿だよねー、ケインも。そりゃさ、気持ちの問題だから言ってどうこうなるものじゃないのは俺だって分かってるけどさ、何度も言ったじゃん、ボスを女として見ててもボスはケインを男としては見ないし、タカユキって相手もいるし、そもそもそう簡単に制御出来る相手じゃないよって」
「黙れよ!と言うかな、何で全員揃ってるこの場で言いだすんだよ!!」
「えー、そりゃ、ケインとジャスがそんな話してるからでしょ、ねぇ」
「少佐……俺迄纏めるのは止めて下さいよ、ケインが愚痴言ってるから付き合ってただけですからね、俺は」
実質半民の形態を採っている上に、司令官であるタカコの意向を受け、部隊内では互いの階級に拘らない付き合いが成り立っている部下達とは違い、ドレイクはあくまでも部外者、階級が一つ上のジュリアーニに対してはそれなりに畏まった態度をとり、巻き添えは勘弁してくれと笑いながら箸で厚焼き卵を突き刺して口に運ぶ。
今回は特に火急の案件は無く、マクギャレットが太宰府駐屯地から陸軍の用件で博多駐屯地へと出向いて来て偶々全員が博多に揃った。それを見たタカコに
「大和軍の方もまだ暫くは演習も無いから皆で呑みに行って来たらどうだ?偶には息抜きして魂の洗濯でもして来い、いつも苦労かけて悪いな」
と金を渡され、それならばと課業明けを待って全員で中洲へと繰り出したという事も有り、話題と言えば夫々の極々個人的な事ばかり。中でもカタギリのタカコに対してのなかなかに屈折した想いは、タカコ本人は別として近しい者ならばほぼ全員が知っている所為か、格好の酒の肴になっている状態だ。
「いや……いやいやいや、待てよ。マリオ、お前だって俺の事言えんだろうが」
「えー、俺?何でさ?」
「お前がボスに惚れてるって話だよ!」
「あー、惚れてるって言うか……まぁ、確かにそうなのかも知れないけど、俺の本望はボスをこの手で殺す事だからねぇ。だから、俺が殺す前に他の奴に殺されちゃたまんないからボスを守ってるの。布団に入ると考えるのはいつもその事だよねぇ……どういう状況でどういう殺し方にするのが一番気持ち良いかなぁってさぁ」
ジュリアーニの、控えめに言ったとしても少々異常なこの性癖、こちらもまた近しい者であれば誰でも知っている事であり、その対象がタカコである事もまた同様だ。そういった按配なので若干うっとりとした表情のジュリアーニが突然口にした物騒な内容についても誰も驚く事は無く、
「……また始まりましたか、ジュリアーニ少佐のいつものビョーキが……」
「見慣れれば何という事も無い、慣れだな、慣れ」
「いや、ウォーレン少佐は落ち着き過ぎです」
「……はぁ……もうやだこの部隊……おい、アリサ、ヴィンス、お前等は気にならないのかアレ」
「……別に、見飽きた。そろそろ別の芸が欲しい位」
「俺もまぁ……見飽きたな」
と、そんな代わり映えのしない会話が、恍惚としている本人を無視して繰り広げられるのみ。
その空気が変わったのは、一行が個室に入り三時間程も経ってから。体質的にアルコールをあまり受け付けないマクキャレット以外はそれなりに酒も進み、日頃の疲れも有ってかややぐってりとし始めていた中、その中でも比較的酔いの浅かったウォーレンが酔い覚ましの緑冷茶を一気に飲み干して静かに口を開いた。
「……そろそろ基地に戻る時間だ、意見の統一を確認しておこう」
この集まりでそんな話題が出るとすればタカコの事についてのみ、最後の最後に漸く本題かと全員の視線に鋭さが戻り姿勢を正す中、それを見渡したウォーレンが普段通りの落ち着いた声音で言葉を続ける。
「もう直ぐ……後一ヶ月程で我々に与えられた期限が切れる、そうなった後の話だ。その際に万が一マスターがこの国に残るという選択をした場合、我々は誰もその決定には異を唱えない、マスターの御意志を尊重する、それは良いな?」
その言葉に返される声は無く、沈黙は了承ととったウォーレンは先を続ける。
「万が一そうなった場合、本国に残して来ている残りの人員はどうするのか、部隊はどの様な形にするのか、それも全てマスターの御意向次第だ。我々の誰も、それに異論を差し挟む事が有ってはならない。その上で、自分の処遇についてのみ、本意と違うものになったら意見する、それも良いな?我々にはもう本国に果たす義理も誓う忠誠も無い、マスターの御傍が良ければその旨を伝えれば良い、恐らく無碍にはしないだろう。尤も、マスターの気性から考えれば、個人的な感情を優先させて任務を放棄する事は絶対に無い、帰国を選択される筈だ……その時に大和側が障害となるならば、我々はそれを全力で排除する……良いな?」
「了解」
「了解」
「了解」
「了解」
夫々から短く上がる肯定の言葉、『手駒』や『飼い犬』や『猟犬』、そんな言葉よりももっと強く頑なな意思。まるで神の前に跪く――、そう、これは最早『信仰』であり彼等は『信者』なのだ、彼等の様子を黙って見ていたドレイクはふとそんな事を考え、そして、手にしていたコップの中に残っていた焼酎を一気に飲み干した。
0
あなたにおすすめの小説
少年神官系勇者―異世界から帰還する―
mono-zo
ファンタジー
幼くして異世界に消えた主人公、帰ってきたがそこは日本、家なし・金なし・免許なし・職歴なし・常識なし・そもそも未成年、無い無い尽くしでどう生きる?
別サイトにて無名から投稿開始して100日以内に100万PV達成感謝✨
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。(先行)
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
この作品は「ノベルアップ+」にも掲載しています。
この作品は「エブリスタ」にも掲載しています。
この作品は「pixiv」にも掲載しています。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
企業再生のプロ、倒産寸前の貧乏伯爵に転生する
namisan
ファンタジー
数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。
転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。
しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。
凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。
詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。
それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。
「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」
前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。
痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。
そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。
これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる