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第394章『監視台』
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第394章『監視台』
大和海兵隊が活骸との戦いの歴史の中で築いた防壁は六つ、最前線の第六防壁は未だ建造中で工事は一年以上中断したままだ。対馬区と本土を隔てる第一防壁の本土側は海兵隊基地となっており、そこは定期的に車両が巡回し監視の目を光らせている。第二防壁以降には一定の間隔を置いて監視台が設置されており、そこには海兵が二人一組で常駐し監視の任に当たっている。とは言え、すぐ向こうは未だ主権を取り戻せていない第五防壁以外の監視台には緊張感はそれ程無く、定時の無線連絡以外と車両での見回り、そして運用の始まった散弾銃の試験以外には目立った任務も無い監視台は格好の息抜きの場であり、五月蠅く厄介な上の目も無い監視台当直を楽しみにしている海兵は少なくない。防壁の頑強さは自分達が身を以て知っているという事も有り、第五防壁の監視台でも最前線という緊張感は保ちつつもわりあいと余裕の有る空気が常に流れていた。
それが一変したのは、博多の沖合に侵攻艦隊が姿を現してから。活骸との戦いが終わったわけでもないのに未知の敵が現れた、その事に全海兵の肌は一気に粟立ち、それは艦隊から見た事も無いものが飛び立ち対馬区の方向へと向かって飛行を開始した事で更に高まった。
『決して手を出すな、目的も分からない上に対抗出来るだけの戦力は大和には無い。偵察部隊も出るが、とにかく状況を観察し常に報告を』
それが飛来した機体を見て報告を入れた第五防壁へと返された指揮所からの命令。手元に有るのは散弾銃と太刀だけ、自分達を圧倒する戦力を持っているであろう相手に立ち向かうには余りに貧弱で非力としか言い様の無い装備。それを知っていれば喩え戦えと言われてもそんな気も起きず、第五防壁監視台各所の海兵達は双眼鏡を手にして、編隊を組んで飛来した機体の挙動を食い入る様に見詰めている。
「タカコ達が乗って来た輸送機ってのよりも随分と小さいな……」
「それより何だよあの動き……空中で制止したり急旋回したり、飛行機ってあんな動きも出来るのか」
飛来した機体群は監視台には目もくれず、密集した活骸の群れの上空を大きく旋回し続けている。恐らくは活骸の群れを何等かの目的を持って観察してるのだろう、時折急旋回や急上昇や急降下をしているのは機体の調整か何かなのかも知れない。何にせよ現時点では彼等はこちらには、大和本土や防壁には興味を向けていない事だけは確かだった。
その行動は日中いっぱい続き、日没と共に機体は編隊を組み直し艦隊へと戻って行く。その後に訪れたのは静寂と夜の闇、その中で中央監視台の配置に就いていた海兵は監視台を降り、機体群の撤退と共に前進して来た偵察部隊と焚火の炎を囲んで食事を摂る。日中は相手を刺激しない様にと第四防壁と第五防壁の中間地点より僅かばかり第五防壁寄りの地点に留まっていた偵察部隊、その彼等に間近で見た事を報告しつつ、煮魚の缶詰と缶飯を食べ、薬缶で煮出した麦茶でそれを胃に流し込む。
「先任、どう動くんですかね、相手さんは」
「……分からん、ともかく、近距離で出来るだけ観察して指揮所に報告を上げて、それを今後の判断材料にしてもらうだけだ」
「……ですね……」
未知の技術を眼前で見せつけられた彼等は一様に言葉少なで、俯き加減のまま焚火の炎を見詰め言葉を交わす。今日はあれ等は自分達に興味を示さなかったが、明日もそうとは限らない、いつ自分達に目を向けて向かって来るかも分からない。兵器が搭載されているかどうか迄は分からなかった、もしかしたら搭載していなかったのかも知れないが、銃火器や携行砲の類なら幾らでも積み込めるし使用も出来るだろう。タカコの話していた事が間違っていないのであれば、活骸なら彼等の国、恐らくはワシントンにもいる、観察するだけならば自国にも腐る程いるのに、態々海で隔てられた遥か遠く迄やって来てする必要性等何処にも無い。観察は真の目的ではない、他に別の、もっと重要な目的が有るに違い無い。
やがて夜が明け偵察部隊はまた距離を空ける為に後退して行き、監視台当直の海兵達は監視台へと戻って行く。それから少ししてから昨日と同じ様に艦隊から機体が飛び立ち編隊を組んで飛来し、給油の為なのか交代で帰投しつつ活骸の頭上を飛び回り、そしてまた夜になる。それはその後も数日間続き、それを見続けていた監視台当直と偵察部隊の間には緊張と気の緩み、その二つが綯い交ぜになった奇妙な感覚が蔓延し始めていた。
その事は無線の報告を通して彼等の様子を感じていた指揮所の面々にも伝わり、良くないな、と高根や黒川や副長が言葉を交わす。何が出来る訳でもないから事態の推移を観察するしか無いのは確かなのだが、未経験の事態が続き過ぎてその最前線に立つ兵士達の精神に正常性補正が掛かり始めている。それ自体は人間が精神の安定を保つ為に必要不可欠の機能部であるという事は理解してるものの、正に今事態へと対処しなければならない兵士達の間にそれが蔓延する事は、軍が正常に機能しなくなる可能性が非常に高いという事もまた、長年軍を指揮して来た彼等には分かっていた。
地震、台風、津波、噴火、今迄に何度も大和を襲った大災害、それ等に直面した時、人間は精神の均衡を保つ為に目の前の不都合な事実を無視し自分にとって都合の良い情報だけを取り入れ、
『慌てる事は無い、異常事態ではないのだ』
と思い込み、結果として逃げ遅れるどころか自ら死地に飛び込んで行った人間は数知れない。そしてそれは民間人だけではなく行政や軍で民間人を取り纏め避難させる立場に在る者も例外ではなく、彼等の事実誤認や判断の致命的な遅れや間違いを招き、被害を拡大させる要因の一つとなって来た。
今海兵達に現れているのも同じ事、未経験の異常事態が長く続く事により精神の防御機構が働き出し、
『これは異常事態ではない、その証拠にまだ何も決定的な事は起こっていない、悪い事は起こらない』
という意識、事実の誤認や甘い見通しを生み出している。
無論彼等にはそんな意識は無いだろう、彼等自身の表層意識は常に敵を見据えいつ如何なる時にでも即座に次の行動に移れると、そう考えている筈だ。しかしそのそもそもの判断基準自体が狂い始めているのだという自覚は誰の意識にも無い。
「一度、私と高根司令だけでも第五防壁迄出て前線の視察という体で認識を新たにさせた方が良いだろう」
「そうですね……それなら、いつ動きが出るかは分かりませんし、早い方が」
「車は用意出来るか?」
「はい、直ぐに」
「私や小此木副司令がその間指揮所を纏めておきます」
高根と副長が対馬区へと出る段取りを付け始め、そこに黒川が加わり二人の留守番を買って出る。早急に事態に対処する必要が有ると動き始めた指揮所に、事態が決定的に動き出したという報告が入って来たのは、そんな時だった。
『偵察部隊より至急至急!!第五防壁が砲撃により破壊されました!!監視台も全て砲撃を受け破壊、監視員も死亡!!防壁の崩壊により活骸の大量の流入を確認、第五防壁を放棄、撤退します!!送れ!!』
大和海兵隊が活骸との戦いの歴史の中で築いた防壁は六つ、最前線の第六防壁は未だ建造中で工事は一年以上中断したままだ。対馬区と本土を隔てる第一防壁の本土側は海兵隊基地となっており、そこは定期的に車両が巡回し監視の目を光らせている。第二防壁以降には一定の間隔を置いて監視台が設置されており、そこには海兵が二人一組で常駐し監視の任に当たっている。とは言え、すぐ向こうは未だ主権を取り戻せていない第五防壁以外の監視台には緊張感はそれ程無く、定時の無線連絡以外と車両での見回り、そして運用の始まった散弾銃の試験以外には目立った任務も無い監視台は格好の息抜きの場であり、五月蠅く厄介な上の目も無い監視台当直を楽しみにしている海兵は少なくない。防壁の頑強さは自分達が身を以て知っているという事も有り、第五防壁の監視台でも最前線という緊張感は保ちつつもわりあいと余裕の有る空気が常に流れていた。
それが一変したのは、博多の沖合に侵攻艦隊が姿を現してから。活骸との戦いが終わったわけでもないのに未知の敵が現れた、その事に全海兵の肌は一気に粟立ち、それは艦隊から見た事も無いものが飛び立ち対馬区の方向へと向かって飛行を開始した事で更に高まった。
『決して手を出すな、目的も分からない上に対抗出来るだけの戦力は大和には無い。偵察部隊も出るが、とにかく状況を観察し常に報告を』
それが飛来した機体を見て報告を入れた第五防壁へと返された指揮所からの命令。手元に有るのは散弾銃と太刀だけ、自分達を圧倒する戦力を持っているであろう相手に立ち向かうには余りに貧弱で非力としか言い様の無い装備。それを知っていれば喩え戦えと言われてもそんな気も起きず、第五防壁監視台各所の海兵達は双眼鏡を手にして、編隊を組んで飛来した機体の挙動を食い入る様に見詰めている。
「タカコ達が乗って来た輸送機ってのよりも随分と小さいな……」
「それより何だよあの動き……空中で制止したり急旋回したり、飛行機ってあんな動きも出来るのか」
飛来した機体群は監視台には目もくれず、密集した活骸の群れの上空を大きく旋回し続けている。恐らくは活骸の群れを何等かの目的を持って観察してるのだろう、時折急旋回や急上昇や急降下をしているのは機体の調整か何かなのかも知れない。何にせよ現時点では彼等はこちらには、大和本土や防壁には興味を向けていない事だけは確かだった。
その行動は日中いっぱい続き、日没と共に機体は編隊を組み直し艦隊へと戻って行く。その後に訪れたのは静寂と夜の闇、その中で中央監視台の配置に就いていた海兵は監視台を降り、機体群の撤退と共に前進して来た偵察部隊と焚火の炎を囲んで食事を摂る。日中は相手を刺激しない様にと第四防壁と第五防壁の中間地点より僅かばかり第五防壁寄りの地点に留まっていた偵察部隊、その彼等に間近で見た事を報告しつつ、煮魚の缶詰と缶飯を食べ、薬缶で煮出した麦茶でそれを胃に流し込む。
「先任、どう動くんですかね、相手さんは」
「……分からん、ともかく、近距離で出来るだけ観察して指揮所に報告を上げて、それを今後の判断材料にしてもらうだけだ」
「……ですね……」
未知の技術を眼前で見せつけられた彼等は一様に言葉少なで、俯き加減のまま焚火の炎を見詰め言葉を交わす。今日はあれ等は自分達に興味を示さなかったが、明日もそうとは限らない、いつ自分達に目を向けて向かって来るかも分からない。兵器が搭載されているかどうか迄は分からなかった、もしかしたら搭載していなかったのかも知れないが、銃火器や携行砲の類なら幾らでも積み込めるし使用も出来るだろう。タカコの話していた事が間違っていないのであれば、活骸なら彼等の国、恐らくはワシントンにもいる、観察するだけならば自国にも腐る程いるのに、態々海で隔てられた遥か遠く迄やって来てする必要性等何処にも無い。観察は真の目的ではない、他に別の、もっと重要な目的が有るに違い無い。
やがて夜が明け偵察部隊はまた距離を空ける為に後退して行き、監視台当直の海兵達は監視台へと戻って行く。それから少ししてから昨日と同じ様に艦隊から機体が飛び立ち編隊を組んで飛来し、給油の為なのか交代で帰投しつつ活骸の頭上を飛び回り、そしてまた夜になる。それはその後も数日間続き、それを見続けていた監視台当直と偵察部隊の間には緊張と気の緩み、その二つが綯い交ぜになった奇妙な感覚が蔓延し始めていた。
その事は無線の報告を通して彼等の様子を感じていた指揮所の面々にも伝わり、良くないな、と高根や黒川や副長が言葉を交わす。何が出来る訳でもないから事態の推移を観察するしか無いのは確かなのだが、未経験の事態が続き過ぎてその最前線に立つ兵士達の精神に正常性補正が掛かり始めている。それ自体は人間が精神の安定を保つ為に必要不可欠の機能部であるという事は理解してるものの、正に今事態へと対処しなければならない兵士達の間にそれが蔓延する事は、軍が正常に機能しなくなる可能性が非常に高いという事もまた、長年軍を指揮して来た彼等には分かっていた。
地震、台風、津波、噴火、今迄に何度も大和を襲った大災害、それ等に直面した時、人間は精神の均衡を保つ為に目の前の不都合な事実を無視し自分にとって都合の良い情報だけを取り入れ、
『慌てる事は無い、異常事態ではないのだ』
と思い込み、結果として逃げ遅れるどころか自ら死地に飛び込んで行った人間は数知れない。そしてそれは民間人だけではなく行政や軍で民間人を取り纏め避難させる立場に在る者も例外ではなく、彼等の事実誤認や判断の致命的な遅れや間違いを招き、被害を拡大させる要因の一つとなって来た。
今海兵達に現れているのも同じ事、未経験の異常事態が長く続く事により精神の防御機構が働き出し、
『これは異常事態ではない、その証拠にまだ何も決定的な事は起こっていない、悪い事は起こらない』
という意識、事実の誤認や甘い見通しを生み出している。
無論彼等にはそんな意識は無いだろう、彼等自身の表層意識は常に敵を見据えいつ如何なる時にでも即座に次の行動に移れると、そう考えている筈だ。しかしそのそもそもの判断基準自体が狂い始めているのだという自覚は誰の意識にも無い。
「一度、私と高根司令だけでも第五防壁迄出て前線の視察という体で認識を新たにさせた方が良いだろう」
「そうですね……それなら、いつ動きが出るかは分かりませんし、早い方が」
「車は用意出来るか?」
「はい、直ぐに」
「私や小此木副司令がその間指揮所を纏めておきます」
高根と副長が対馬区へと出る段取りを付け始め、そこに黒川が加わり二人の留守番を買って出る。早急に事態に対処する必要が有ると動き始めた指揮所に、事態が決定的に動き出したという報告が入って来たのは、そんな時だった。
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