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リューシャ編
6話
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「…白亜の城に…!」
女性はそう繰り返した。それに頷くリリエ。
「どうしても、連れ戻したいんです。そのあとに、自分の身に何が起きようとも。」
「…でもそれは、友達…リューシャさんにとって嬉しいこと?」
「…!」
女性から、冷静に向けられた言葉にピクリと反応するリリエ。
「あなたは、自分に何が起こっても、リューシャさんを連れ戻したいのかも知れない。…でも、連れ戻してくれることをリューシャさんが望んでいたとしても、全種族を敵に回してまで連れ戻してほしいとは思ってないはずよ。」
「…だとしても、リューシャが望んでいなくても、私は…」
リリエの言葉に淡々と返す女性。
「…あなたにとって、リューシャさんはどんな存在?」
「それはもちろん大切な…!」
「…だったら、大切な者の意見も尊重しないの?自分が助けにいきたいからと、相手の気持ちを考えないようにしているんじゃないの?」
「…それ…は…」
女性の言葉に黙りこくってしまうリリエ。
「それに、待っていればまたきっと会える。無理に会いに行かなくても、いつか…」
「…そのいつかは絶対来ないんです。…もう、会えないんですから…」
女性の言葉に被せるようにリリエは返した。
「会えない…?」
「だってリューシャは…私なんかが会いに行こうと思っても絶対に会えない存在だったんですから…」
リリエの返しに不思議そうにする女性。
「会いに…いけない…?………!?」
一瞬、なにかを察しかけた女性だが、あり得ないというように首を振った。そして、リリエに問いかけた。
「それは、どういうこと…?」
「リューシャは、竜の姫君もしくは、皇女様かも知れないからです…!」
「…?!」
その言葉で女性は驚いた。が、少しだけ暗そうな顔をすると、リリエに優しく言った。
「…………ごめんなさいね、よく聞いて。…私たちね…本当は、竜なの。」
「っ?!」
「それと…言ってしまうと…私はリレーニ。そしてこの子は…フニカ。」
女性、否リレーニの言葉に目を見開くリリエ。その、衝撃の結論にたどり着き、唖然とする。
「ということは…リューシャは…」
しかし、リリエの言葉の続きを言わせることなく、リレーニは言った。
「…白亜の城へ行くことは間違いではない。だけど、それでリューシャさん本人が喜ぶとは限らない。」
「…でも…私は…」
「それが、お姉さんの覚悟なら、私たちは邪魔できない。でも、本当にそれでいいのかはよく考えた方が良いよ。」
リレーニとフニカの言葉に黙りこむリリエ。
″私は、またリューシャに会いたいし、連れ戻したい…けど、リューシャの意思を優先させたり、自分の後の事を考えたりしたら………でも…だけど、やっぱり私は…!!″
手をぎゅっと握りしめ、リリエは言った。
「…でもやっぱり、私はリューシャを連れ戻しに行きたいです。リューシャに嫌われてしまったとしても…」
その返事にリレーニは微笑んだ。
「ならば、私たちはもうあなたの判断を否定するようなことは言えない。…多分、ここまで言うなら人の皇女と皇子には既に話を通していると思うから、ここから先は楽ね。」
「そうだね。母さん。」
「…え?お2人とも、なんの話を…?」
リレーニとフニカの話についていけていないリリエは頭にはてなマークを浮かべた。その様子を見て、リレーニは苦笑して言った。
「…私たちは、とある人物…いえ、とある者から本人が望んでいるなら、その本人を白亜の城まで導いてほしいって、頼まれたの。」
「…その、本人というのが…」
リリエの恐る恐る言った言葉に頷くリレーニ。
「そう。あなたのこと。リリエさん。」
「…?あれ?リレーニ様…どうして私の名を…?」
そういって首をこてりと傾げるリリエに笑いかけ、リレーニは言った。
「そんなこと、分かっているのは当たり前よ。…私は、あの子知り合いなんだから…」
「あの子…?」
その質問に、リレーニはただずっと微笑むだけでなにも答えてはくれなかった。そこに、フニカがしびれを切らしたのか、切り込む。
「お姉さん。行くんでしょ?白亜の城へ。」
その言葉に無言で力強く頷くリリエ。しかしそのあと、リリエに現実がハッキリと見えてしまった。フニカの言葉で。
「でも、白亜の城は天の川のほとりにそびえてる。飛べる竜や、飛行系魔法を使えたり、近いところに住んだりしてる神と違って、人は極端にできることが少ない。…お姉さん、飛べる?」
「………」
「…お姉さん…?」
「…えっと…リリエさん?」
「わ、私…そんなこと全く考えてなかったです…!」
「ふふ、だったら…」
そう、顔を真っ青にして言うリリエにリレーニがある提案をしようとしたその時、リリエはリレーニとフニカの前に正座し、地面に頭がつくほど深々と土下座をして言った。
「リレーニ様!フニカ様!とっても失礼なお願いをするのですが、私に飛行系魔法をお教えいただけますでしょうか?!」
「え…そ、そっち?!」
リリエの頼みについ驚きを隠せずに声をあげたリレーニ。
「…え…そっち…とは…?」
「私はてっきり、城までつれていってほしいと言うものだと…」
その言葉に目を見開いてリリエは首を全力で横に振る。
「そ、そんな図々しいこと、皇女様や姫君に頼めませんよ!」
リリエの言葉にリレーニとフニカは後ろを向いてこそこそと小声で話しはじめる。
「…母さん…私たち、あそこまで連れてきてって、言われてたよね…?本人はすっごい自分で行く気満々だけど…」
「でも…彼女からは、絶対にあの場所まではついていくか、連れていくかして、一人で行かせないようにって言われてて…」
「あ!だったら母さん、竜には飛行系魔法は伝えられてないけど、私たちなら飛んで連れていけるって言えば?」
「…あの、遠慮という言葉を出来る限り優先させるような子が、理由なしでおとなしく私たちに乗っていってくれる…?」
そう2人でそっとリリエを見て。
「「………多分…いや、絶対行かない…」」
「…え?」
2人の話していることが小声であるため、全く分かっていないリリエはただ首を傾げるしかなかった。
女性はそう繰り返した。それに頷くリリエ。
「どうしても、連れ戻したいんです。そのあとに、自分の身に何が起きようとも。」
「…でもそれは、友達…リューシャさんにとって嬉しいこと?」
「…!」
女性から、冷静に向けられた言葉にピクリと反応するリリエ。
「あなたは、自分に何が起こっても、リューシャさんを連れ戻したいのかも知れない。…でも、連れ戻してくれることをリューシャさんが望んでいたとしても、全種族を敵に回してまで連れ戻してほしいとは思ってないはずよ。」
「…だとしても、リューシャが望んでいなくても、私は…」
リリエの言葉に淡々と返す女性。
「…あなたにとって、リューシャさんはどんな存在?」
「それはもちろん大切な…!」
「…だったら、大切な者の意見も尊重しないの?自分が助けにいきたいからと、相手の気持ちを考えないようにしているんじゃないの?」
「…それ…は…」
女性の言葉に黙りこくってしまうリリエ。
「それに、待っていればまたきっと会える。無理に会いに行かなくても、いつか…」
「…そのいつかは絶対来ないんです。…もう、会えないんですから…」
女性の言葉に被せるようにリリエは返した。
「会えない…?」
「だってリューシャは…私なんかが会いに行こうと思っても絶対に会えない存在だったんですから…」
リリエの返しに不思議そうにする女性。
「会いに…いけない…?………!?」
一瞬、なにかを察しかけた女性だが、あり得ないというように首を振った。そして、リリエに問いかけた。
「それは、どういうこと…?」
「リューシャは、竜の姫君もしくは、皇女様かも知れないからです…!」
「…?!」
その言葉で女性は驚いた。が、少しだけ暗そうな顔をすると、リリエに優しく言った。
「…………ごめんなさいね、よく聞いて。…私たちね…本当は、竜なの。」
「っ?!」
「それと…言ってしまうと…私はリレーニ。そしてこの子は…フニカ。」
女性、否リレーニの言葉に目を見開くリリエ。その、衝撃の結論にたどり着き、唖然とする。
「ということは…リューシャは…」
しかし、リリエの言葉の続きを言わせることなく、リレーニは言った。
「…白亜の城へ行くことは間違いではない。だけど、それでリューシャさん本人が喜ぶとは限らない。」
「…でも…私は…」
「それが、お姉さんの覚悟なら、私たちは邪魔できない。でも、本当にそれでいいのかはよく考えた方が良いよ。」
リレーニとフニカの言葉に黙りこむリリエ。
″私は、またリューシャに会いたいし、連れ戻したい…けど、リューシャの意思を優先させたり、自分の後の事を考えたりしたら………でも…だけど、やっぱり私は…!!″
手をぎゅっと握りしめ、リリエは言った。
「…でもやっぱり、私はリューシャを連れ戻しに行きたいです。リューシャに嫌われてしまったとしても…」
その返事にリレーニは微笑んだ。
「ならば、私たちはもうあなたの判断を否定するようなことは言えない。…多分、ここまで言うなら人の皇女と皇子には既に話を通していると思うから、ここから先は楽ね。」
「そうだね。母さん。」
「…え?お2人とも、なんの話を…?」
リレーニとフニカの話についていけていないリリエは頭にはてなマークを浮かべた。その様子を見て、リレーニは苦笑して言った。
「…私たちは、とある人物…いえ、とある者から本人が望んでいるなら、その本人を白亜の城まで導いてほしいって、頼まれたの。」
「…その、本人というのが…」
リリエの恐る恐る言った言葉に頷くリレーニ。
「そう。あなたのこと。リリエさん。」
「…?あれ?リレーニ様…どうして私の名を…?」
そういって首をこてりと傾げるリリエに笑いかけ、リレーニは言った。
「そんなこと、分かっているのは当たり前よ。…私は、あの子知り合いなんだから…」
「あの子…?」
その質問に、リレーニはただずっと微笑むだけでなにも答えてはくれなかった。そこに、フニカがしびれを切らしたのか、切り込む。
「お姉さん。行くんでしょ?白亜の城へ。」
その言葉に無言で力強く頷くリリエ。しかしそのあと、リリエに現実がハッキリと見えてしまった。フニカの言葉で。
「でも、白亜の城は天の川のほとりにそびえてる。飛べる竜や、飛行系魔法を使えたり、近いところに住んだりしてる神と違って、人は極端にできることが少ない。…お姉さん、飛べる?」
「………」
「…お姉さん…?」
「…えっと…リリエさん?」
「わ、私…そんなこと全く考えてなかったです…!」
「ふふ、だったら…」
そう、顔を真っ青にして言うリリエにリレーニがある提案をしようとしたその時、リリエはリレーニとフニカの前に正座し、地面に頭がつくほど深々と土下座をして言った。
「リレーニ様!フニカ様!とっても失礼なお願いをするのですが、私に飛行系魔法をお教えいただけますでしょうか?!」
「え…そ、そっち?!」
リリエの頼みについ驚きを隠せずに声をあげたリレーニ。
「…え…そっち…とは…?」
「私はてっきり、城までつれていってほしいと言うものだと…」
その言葉に目を見開いてリリエは首を全力で横に振る。
「そ、そんな図々しいこと、皇女様や姫君に頼めませんよ!」
リリエの言葉にリレーニとフニカは後ろを向いてこそこそと小声で話しはじめる。
「…母さん…私たち、あそこまで連れてきてって、言われてたよね…?本人はすっごい自分で行く気満々だけど…」
「でも…彼女からは、絶対にあの場所まではついていくか、連れていくかして、一人で行かせないようにって言われてて…」
「あ!だったら母さん、竜には飛行系魔法は伝えられてないけど、私たちなら飛んで連れていけるって言えば?」
「…あの、遠慮という言葉を出来る限り優先させるような子が、理由なしでおとなしく私たちに乗っていってくれる…?」
そう2人でそっとリリエを見て。
「「………多分…いや、絶対行かない…」」
「…え?」
2人の話していることが小声であるため、全く分かっていないリリエはただ首を傾げるしかなかった。
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