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リューシャ編
12話
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「ま、待ってよスカイ!」
「なんで待つの?待ってても、なにも変わらないでしょ?」
「いや、そ、そうだけど!温存しておきたいじゃん!」
「温存って、体力を?」
スカイの返しに全力で首を縦に振るリリエ。
「体力があればあるほど強い魔法が行使できるでしょ!だから…」
その言葉にスカイは立ち止まると、リリエの方を向いて、言った。
「…じゃあ、温存するために正面突破は止めて、どこから入る気?」
「え?ど、どこって…裏口、とか?」
リリエの言葉に小さくため息をつくとスカイは返す。
「そんなとこがあったなら、今頃神の城には侵入者が絶えないと思うね」
「でも…」
「友達を助けるんでしょ。こんなところで迷ってる暇ある?」
その言葉に反応したリリエだが、暗い顔になってしまう。それを見たスカイはリリエに聞いた。
「なにか、行きたくない理由でもあるの?」
その言葉に返すことなく、しばらく黙っていたリリエだが、スカイがなにも言わないため、淡々と話しだした。
「…今更…本当に今更なんだけど、これで、良いのかなって」
「…なにが?」
「…私はリューシャの気持ちとか、考えずに私のただ連れ戻したいっていう意思だけでここまで来た。でも、それだと、リューシャが帰ることを望まなかったとき、私はどうしようって…」
リリエになにも返さず、スカイは静かにリリエの言葉を聞く。
「私はリューシャと一緒にいたいっていう思い1つで固い意思をもってここまで来た。けど、もしこのまま白亜の城に乗り込んで、会いに行ったとしても、リューシャが帰る気はないって言ったら、私は…」
「だったら、どうするの?止める?ここで今すぐに帰る?……でも、こんな人知未踏の神の城まで1人で来ようとしてたってことはそれだけの意思があるんでしょ。」
スカイの言葉に呟くリリエ。
「…絶対、連れ戻したい…けど…」
「…君の意思はそんなもの?こんなところで諦めれるほどの思い?」
「諦めたくないよ!諦めれる訳無いじゃない!でも!…でも、リューシャが私を拒否したら…私は…私が、ここまで来た意味を、全て失ってしまう…それが、すっごく恐いの…」
そう両手をぎゅっと握りしめて言うリリエにスカイは優しく言った。
「…でも、もし友達が、連れ戻しに来てほしいと思っていたら?」
その言葉で目を見開くリリエ。
「…結局、相手の気持ちなんて分からないんだ。だったら、どうしたらいい?……そんなの、自分の意思を突き通せば良い話じゃないか。相手に拒否されたとしても、それが本心とは限らない。どうせわからないなら、最後まで自分の意思を突き通し続ければいい。…それに君、自分で言ってたじゃないか。自分の存在を儚いものにしたくないから友達を助けに行ってるのかもしれないって。なんでそう言った矢先に諦めようとするんだ?とにかく今は自分の1番の気持ちを大切にすれば良いんだ。…ただ、これは俺の意見。だから全部正しいとは限らないけど。」
スカイの言葉でそっと顔をあげるリリエ。スカイは全く無表情を崩していないが、その顔はどこか優しいように感じた。どういう風に言葉を返そうかとリリエが心の中で悩んでいると、スカイは俯いてふと呟いた。
「…俺は、その事に気付くのが遅かった…あの時…俺は…」
「スカイ…?」
リリエの声が聞こえてか、スカイはなにかを頭から振り払うかのように首を振ると、リリエの方を見た。
「…で、結局どうする?正面突破する?それとも、ここで帰る?」
「…行く。リューシャを絶対連れ戻すから!」
リリエはそう笑ってスカイに言った。するとそのリリエの顔を見たスカイの目が少しだけ優しくなったと思った瞬間に、再びスカイはリリエの手を取り歩きだした。
「…行こう。戦闘は、俺もサポートしながらやるから。」
その言葉でリリエにふと1つの疑問が生まれる。
「スカイ…どうして君はそんなに私に協力するの?リレーニ様やフニカだってそうだったけど、なんで私に…?」
「…なんで、か…他の2人は知らないけど、少なくとも俺はある人に頼まれたからと、君のこと知ってるから。…でも、他の2人は何回も言うようだけど俺は知らない。」
スカイが言った、リリエの事を知っているという言葉で、首をかしげるリリエ。
「…私のことを…?」
スカイの言葉がとても意味深に聞こえた気がしたが、そんなこと気にする暇もなくリリエはスカイに手を引かれ、城に近づいていく。
「…城の目の前まで行ったら、俺が入り口の扉、蹴り開けるから。」
そう平然と言うスカイに唖然とするリリエ。
「け、蹴り開けるの?!」
「それしかないよ。あれ開くの遅いから手なんかで開けてたら捕まる。蹴った方が壊れるから早いんだ。」
そう言うスカイに返す言葉もなく内心で少し呆れるリリエ。
″なんかスカイっていろいろと心配だなぁ…″
そう、リリエは苦笑いしながら、スカイに手を引かれるままに神の城へとスカイとリリエは踏み込んでいった。
「なんで待つの?待ってても、なにも変わらないでしょ?」
「いや、そ、そうだけど!温存しておきたいじゃん!」
「温存って、体力を?」
スカイの返しに全力で首を縦に振るリリエ。
「体力があればあるほど強い魔法が行使できるでしょ!だから…」
その言葉にスカイは立ち止まると、リリエの方を向いて、言った。
「…じゃあ、温存するために正面突破は止めて、どこから入る気?」
「え?ど、どこって…裏口、とか?」
リリエの言葉に小さくため息をつくとスカイは返す。
「そんなとこがあったなら、今頃神の城には侵入者が絶えないと思うね」
「でも…」
「友達を助けるんでしょ。こんなところで迷ってる暇ある?」
その言葉に反応したリリエだが、暗い顔になってしまう。それを見たスカイはリリエに聞いた。
「なにか、行きたくない理由でもあるの?」
その言葉に返すことなく、しばらく黙っていたリリエだが、スカイがなにも言わないため、淡々と話しだした。
「…今更…本当に今更なんだけど、これで、良いのかなって」
「…なにが?」
「…私はリューシャの気持ちとか、考えずに私のただ連れ戻したいっていう意思だけでここまで来た。でも、それだと、リューシャが帰ることを望まなかったとき、私はどうしようって…」
リリエになにも返さず、スカイは静かにリリエの言葉を聞く。
「私はリューシャと一緒にいたいっていう思い1つで固い意思をもってここまで来た。けど、もしこのまま白亜の城に乗り込んで、会いに行ったとしても、リューシャが帰る気はないって言ったら、私は…」
「だったら、どうするの?止める?ここで今すぐに帰る?……でも、こんな人知未踏の神の城まで1人で来ようとしてたってことはそれだけの意思があるんでしょ。」
スカイの言葉に呟くリリエ。
「…絶対、連れ戻したい…けど…」
「…君の意思はそんなもの?こんなところで諦めれるほどの思い?」
「諦めたくないよ!諦めれる訳無いじゃない!でも!…でも、リューシャが私を拒否したら…私は…私が、ここまで来た意味を、全て失ってしまう…それが、すっごく恐いの…」
そう両手をぎゅっと握りしめて言うリリエにスカイは優しく言った。
「…でも、もし友達が、連れ戻しに来てほしいと思っていたら?」
その言葉で目を見開くリリエ。
「…結局、相手の気持ちなんて分からないんだ。だったら、どうしたらいい?……そんなの、自分の意思を突き通せば良い話じゃないか。相手に拒否されたとしても、それが本心とは限らない。どうせわからないなら、最後まで自分の意思を突き通し続ければいい。…それに君、自分で言ってたじゃないか。自分の存在を儚いものにしたくないから友達を助けに行ってるのかもしれないって。なんでそう言った矢先に諦めようとするんだ?とにかく今は自分の1番の気持ちを大切にすれば良いんだ。…ただ、これは俺の意見。だから全部正しいとは限らないけど。」
スカイの言葉でそっと顔をあげるリリエ。スカイは全く無表情を崩していないが、その顔はどこか優しいように感じた。どういう風に言葉を返そうかとリリエが心の中で悩んでいると、スカイは俯いてふと呟いた。
「…俺は、その事に気付くのが遅かった…あの時…俺は…」
「スカイ…?」
リリエの声が聞こえてか、スカイはなにかを頭から振り払うかのように首を振ると、リリエの方を見た。
「…で、結局どうする?正面突破する?それとも、ここで帰る?」
「…行く。リューシャを絶対連れ戻すから!」
リリエはそう笑ってスカイに言った。するとそのリリエの顔を見たスカイの目が少しだけ優しくなったと思った瞬間に、再びスカイはリリエの手を取り歩きだした。
「…行こう。戦闘は、俺もサポートしながらやるから。」
その言葉でリリエにふと1つの疑問が生まれる。
「スカイ…どうして君はそんなに私に協力するの?リレーニ様やフニカだってそうだったけど、なんで私に…?」
「…なんで、か…他の2人は知らないけど、少なくとも俺はある人に頼まれたからと、君のこと知ってるから。…でも、他の2人は何回も言うようだけど俺は知らない。」
スカイが言った、リリエの事を知っているという言葉で、首をかしげるリリエ。
「…私のことを…?」
スカイの言葉がとても意味深に聞こえた気がしたが、そんなこと気にする暇もなくリリエはスカイに手を引かれ、城に近づいていく。
「…城の目の前まで行ったら、俺が入り口の扉、蹴り開けるから。」
そう平然と言うスカイに唖然とするリリエ。
「け、蹴り開けるの?!」
「それしかないよ。あれ開くの遅いから手なんかで開けてたら捕まる。蹴った方が壊れるから早いんだ。」
そう言うスカイに返す言葉もなく内心で少し呆れるリリエ。
″なんかスカイっていろいろと心配だなぁ…″
そう、リリエは苦笑いしながら、スカイに手を引かれるままに神の城へとスカイとリリエは踏み込んでいった。
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