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ROUTE1(プロローグ/斬裂魔事件編)
1-14 新たな協力者
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自らのやり方で生徒会のやり方を否定する。
そう告げる彼女の瞳に、言葉に嘘はなく、ただただ他人の為にと
行動する彼女を前に俺は眩しさすら感じ。
ふと無意識ながら昔の先輩の姿を重ねてしまう。
「……変わりませんね、先輩は」
「そうかな?」
「そうですよ。昔からあなたは人の為に自らの危険も顧みずに行動できる
いい人です」
「それは司くんもだと思うけどな」
「いいえ、俺は打算的な人間なんですよ」
「でも私を助けてくれたじゃない」
「それこそ打算です。もし仮に先輩が無能な人間ならきっと見捨てていた
でしょう」
「いいや、きっと司くんは助けてくれただろうね」
「どうしてそう思うんですか?」
「――――君が人の痛みの分かる優しい人間だからさ」
「買い被り過ぎです」
生徒会長や仁といい、遠乃先輩もみんな俺のことを美化して捉え過ぎなのだ。
俺はそんなできた人間じゃない。
ましてや憧れの先輩と比べればまだまだで、先輩の行為は正しくないことにしろ
絶対に俺には真似できないことであり、きっとそれこそが慈愛に満ちた行いと
いうものなのであろうと俺は思うわけなのだ。
「(とはいえ潜入の観点からすれば他人から好印象に見られることは別に
悪いことじゃないしむしろプラスだ。そう考えればまぁ、身の丈に合わない
称賛も素直に受け入れられるかもしれない)」
「話が脱線しましたね。質問に戻りましょう」
「まだ何か聞きたいことでも?」
「先輩の武器。日本刀型の魔道具の出自です」
「へーまさかそこまで知ってるなんて、やるわね司くん」
「――――そうよ。あれはマギアテックスの密輸船から奪い取ったものよ」
「密輸船…………その情報は何処から?」
「情報屋よ」
「なんですって?」
「あら、知らない? 特区内の一部では有名な人なのだけど」
「勿論知ってますよ。今回の件、俺は奴の依頼で動いていましたから」
「マジ? はぁー通りで最近情報の受け渡しを渋っていたわけね」
そういうと彼女は前髪を掻き上げ掌を額にくっつける。
「どういうことですか?」
「どうもこうもないわよ。私も情報屋からネタを仕込んでたってわけ。
具体的には魔導師相手の虐めに関するものをね」
「――――もしかしてですけど、最初にあった公園の時の電話って……」
「情報屋からね。あの日も確か魔導師科の生徒の一人が、魔術師科の人に
絡まれてたはずだから」
「では今まで襲撃していた生徒というのは、全員が虐めの加害者だったと?」
「そうね。陰湿で公には罪に問えない人達を対象にしてた。そうすれば多少は
差別もなくなるかと思って」
「なるほど、そういうことでしたか」
「…………」
「(いや待てよ。ということは情報屋は既に斬裂魔の正体が先輩だということに
気が付いていたのではないだろうか? 今の話的に虐め被害者が出れば金銭と
引き換えに逐一先輩に情報を流していたことになる)」
「(ならば何故情報屋は自ら告発をしなかったんだ? 奴ならそれくらいのことは
できたはずだ)」
「…………」
「(いや、今はよそう。それは次に連絡を取った時に直接聞けばいいことだ。
それよりも今は他に知りたいこともあるし、そっちを優先した方がいい
だろう)」
「司くん、大丈夫?」
「ええすいません、少し考え事を」
要らぬ思考を振り払うようにして俺は首を横に振るう。
「――――それよりもさっきの話ですが、密輸船の話、詳しく聞いても?」
「いいけど、私もそんなに詳しくはないのよ。当時の私は生徒会の粗探しに
夢中で運よく接触できた情報屋から密輸船の情報を得ただけで……あの刀も
ただ生徒会に対しての交渉材料にでもなればと思って密輸船に侵入した時に
持ち帰っただけなの」
「その後何か変化は?」
「特には……なかったと思うわ。どうやら生徒会も密輸船には無関係みたいで
あの刀を探している様子もなかったし」
「そうですか」
「(となると少なくとも武器の密輸に関しては生徒会絡みではないと考えるのが
妥当か。恐らくは学園母体であるマギアテックスの中でも相当な権力者による
指示の可能性が高いな)」
マギアテックス…………ますますきな臭くなってきたな。
「ところでまだ聞いてなかったわね。司くんの目的」
「そういえばそうでしたね。…………実は、あるものを探しているんです」
「あるものって?」
「それは言えません」
「ふーん、ま、そりゃそうよね。それじゃ質問を変えるわ」
すると彼女は座っていたソファの上でお尻をスライドさせ、
グイッと俺の方へと身体を傾ける。
「司くん、あなたが私を助けた本当の理由は何?」
彼女は俺との距離を物理的に縮め、その美麗で整った顔を近づける。
するとふわりとした柔らかな優しい香りが鼻腔をくすぐる。
しかしながら眼前の彼女の瞳にはそんな外的印象とは裏腹に、俺の真意を確かめ
ようとする硬い意思のような心情がしっかりと反映されているようだった。
その様子に俺は下手なウソは逆効果だと察し、素直に理由を答えることにする。
「理由は主に二つ。一つは先輩程の実力者をみすみす敵側に渡し、
尚且つ俺という存在を相手側に悟らせたくなかったから」
「相手側というのは生徒会のことね?」
「はい」
「もう一つは?」
「二つ目は先輩に利用価値を見出したからです」
「――――利用価値?」
先輩は分かり易く首を傾げ、頭の上にはてなマークを浮かべる。
それに対し俺は左右の一指し指を使いできる限り分かり易く説明を続ける。
「いいですか先輩、これは取引です。現在俺と先輩はお互いの正体を知っている
ワケですから立場上はイーブンな状態にあります。ここまではいいですね?」
「えぇ」
「そして奇しくも俺たちの目的は似ている。先輩は現状の制度を変革する為、
俺はあるものを回収する為に生徒会を排除したい」
「つまり協力関係を結ぼうってことね?」
「はい。そしてこれは他の人とでは成り立たない、信頼のおける先輩とでしか
成立しない取引なのです」
「ふふっ、司くんもまた随分と私に信用を向けてくれているのね」
堅苦しい話の中、微笑みを浮かべつつも――――彼女はその直後には
顎に手を置き真面目に逡巡する様子を見せる。
「その提案に私が賛同して、私の目的が成就される根拠は何?」
「それは俺の探しているものに起因します。もし仮にそれが無事入手できれば、
最悪魔術社会全体を揺るがす大きな出来事となる。俺はそう捉えています」
「それほどのものが本当に存在するの?」
「間違いありません」
これについては嘘ではない。
現状において回収目標であるマギアテックスの極秘情報というのがどれほどの
ものなのかは知らないが、俺たち魔力犯罪対策室が動く案件である以上、
国家保全に関わるレベルの不正なものであることに疑いはなく。
そしてそれが、国内最大の魔術企業の話であることからもその影響は
一般社会にとっても計り知れないものとなるだろうことは必至のことである。
「いいわ。そういうことならあなたに協力してあげる」
「本当ですか?」
「ただし一つだけ。条件というほどのものではないのだけれど、
司くんにお願いがあるの」
「? なんでしょうか?」
と突然、先輩は徐に自身の服の裾を掴むと顔を俯かせ、下唇を嚙みしめる。
その仕草に一体どんな要求が来るのかと俺は思わず身構えた。
「もし、もしよければなのだけれど…………司くん。
今度わ、わたしとで、デートをしましょう――――!」
そう告げる彼女の瞳に、言葉に嘘はなく、ただただ他人の為にと
行動する彼女を前に俺は眩しさすら感じ。
ふと無意識ながら昔の先輩の姿を重ねてしまう。
「……変わりませんね、先輩は」
「そうかな?」
「そうですよ。昔からあなたは人の為に自らの危険も顧みずに行動できる
いい人です」
「それは司くんもだと思うけどな」
「いいえ、俺は打算的な人間なんですよ」
「でも私を助けてくれたじゃない」
「それこそ打算です。もし仮に先輩が無能な人間ならきっと見捨てていた
でしょう」
「いいや、きっと司くんは助けてくれただろうね」
「どうしてそう思うんですか?」
「――――君が人の痛みの分かる優しい人間だからさ」
「買い被り過ぎです」
生徒会長や仁といい、遠乃先輩もみんな俺のことを美化して捉え過ぎなのだ。
俺はそんなできた人間じゃない。
ましてや憧れの先輩と比べればまだまだで、先輩の行為は正しくないことにしろ
絶対に俺には真似できないことであり、きっとそれこそが慈愛に満ちた行いと
いうものなのであろうと俺は思うわけなのだ。
「(とはいえ潜入の観点からすれば他人から好印象に見られることは別に
悪いことじゃないしむしろプラスだ。そう考えればまぁ、身の丈に合わない
称賛も素直に受け入れられるかもしれない)」
「話が脱線しましたね。質問に戻りましょう」
「まだ何か聞きたいことでも?」
「先輩の武器。日本刀型の魔道具の出自です」
「へーまさかそこまで知ってるなんて、やるわね司くん」
「――――そうよ。あれはマギアテックスの密輸船から奪い取ったものよ」
「密輸船…………その情報は何処から?」
「情報屋よ」
「なんですって?」
「あら、知らない? 特区内の一部では有名な人なのだけど」
「勿論知ってますよ。今回の件、俺は奴の依頼で動いていましたから」
「マジ? はぁー通りで最近情報の受け渡しを渋っていたわけね」
そういうと彼女は前髪を掻き上げ掌を額にくっつける。
「どういうことですか?」
「どうもこうもないわよ。私も情報屋からネタを仕込んでたってわけ。
具体的には魔導師相手の虐めに関するものをね」
「――――もしかしてですけど、最初にあった公園の時の電話って……」
「情報屋からね。あの日も確か魔導師科の生徒の一人が、魔術師科の人に
絡まれてたはずだから」
「では今まで襲撃していた生徒というのは、全員が虐めの加害者だったと?」
「そうね。陰湿で公には罪に問えない人達を対象にしてた。そうすれば多少は
差別もなくなるかと思って」
「なるほど、そういうことでしたか」
「…………」
「(いや待てよ。ということは情報屋は既に斬裂魔の正体が先輩だということに
気が付いていたのではないだろうか? 今の話的に虐め被害者が出れば金銭と
引き換えに逐一先輩に情報を流していたことになる)」
「(ならば何故情報屋は自ら告発をしなかったんだ? 奴ならそれくらいのことは
できたはずだ)」
「…………」
「(いや、今はよそう。それは次に連絡を取った時に直接聞けばいいことだ。
それよりも今は他に知りたいこともあるし、そっちを優先した方がいい
だろう)」
「司くん、大丈夫?」
「ええすいません、少し考え事を」
要らぬ思考を振り払うようにして俺は首を横に振るう。
「――――それよりもさっきの話ですが、密輸船の話、詳しく聞いても?」
「いいけど、私もそんなに詳しくはないのよ。当時の私は生徒会の粗探しに
夢中で運よく接触できた情報屋から密輸船の情報を得ただけで……あの刀も
ただ生徒会に対しての交渉材料にでもなればと思って密輸船に侵入した時に
持ち帰っただけなの」
「その後何か変化は?」
「特には……なかったと思うわ。どうやら生徒会も密輸船には無関係みたいで
あの刀を探している様子もなかったし」
「そうですか」
「(となると少なくとも武器の密輸に関しては生徒会絡みではないと考えるのが
妥当か。恐らくは学園母体であるマギアテックスの中でも相当な権力者による
指示の可能性が高いな)」
マギアテックス…………ますますきな臭くなってきたな。
「ところでまだ聞いてなかったわね。司くんの目的」
「そういえばそうでしたね。…………実は、あるものを探しているんです」
「あるものって?」
「それは言えません」
「ふーん、ま、そりゃそうよね。それじゃ質問を変えるわ」
すると彼女は座っていたソファの上でお尻をスライドさせ、
グイッと俺の方へと身体を傾ける。
「司くん、あなたが私を助けた本当の理由は何?」
彼女は俺との距離を物理的に縮め、その美麗で整った顔を近づける。
するとふわりとした柔らかな優しい香りが鼻腔をくすぐる。
しかしながら眼前の彼女の瞳にはそんな外的印象とは裏腹に、俺の真意を確かめ
ようとする硬い意思のような心情がしっかりと反映されているようだった。
その様子に俺は下手なウソは逆効果だと察し、素直に理由を答えることにする。
「理由は主に二つ。一つは先輩程の実力者をみすみす敵側に渡し、
尚且つ俺という存在を相手側に悟らせたくなかったから」
「相手側というのは生徒会のことね?」
「はい」
「もう一つは?」
「二つ目は先輩に利用価値を見出したからです」
「――――利用価値?」
先輩は分かり易く首を傾げ、頭の上にはてなマークを浮かべる。
それに対し俺は左右の一指し指を使いできる限り分かり易く説明を続ける。
「いいですか先輩、これは取引です。現在俺と先輩はお互いの正体を知っている
ワケですから立場上はイーブンな状態にあります。ここまではいいですね?」
「えぇ」
「そして奇しくも俺たちの目的は似ている。先輩は現状の制度を変革する為、
俺はあるものを回収する為に生徒会を排除したい」
「つまり協力関係を結ぼうってことね?」
「はい。そしてこれは他の人とでは成り立たない、信頼のおける先輩とでしか
成立しない取引なのです」
「ふふっ、司くんもまた随分と私に信用を向けてくれているのね」
堅苦しい話の中、微笑みを浮かべつつも――――彼女はその直後には
顎に手を置き真面目に逡巡する様子を見せる。
「その提案に私が賛同して、私の目的が成就される根拠は何?」
「それは俺の探しているものに起因します。もし仮にそれが無事入手できれば、
最悪魔術社会全体を揺るがす大きな出来事となる。俺はそう捉えています」
「それほどのものが本当に存在するの?」
「間違いありません」
これについては嘘ではない。
現状において回収目標であるマギアテックスの極秘情報というのがどれほどの
ものなのかは知らないが、俺たち魔力犯罪対策室が動く案件である以上、
国家保全に関わるレベルの不正なものであることに疑いはなく。
そしてそれが、国内最大の魔術企業の話であることからもその影響は
一般社会にとっても計り知れないものとなるだろうことは必至のことである。
「いいわ。そういうことならあなたに協力してあげる」
「本当ですか?」
「ただし一つだけ。条件というほどのものではないのだけれど、
司くんにお願いがあるの」
「? なんでしょうか?」
と突然、先輩は徐に自身の服の裾を掴むと顔を俯かせ、下唇を嚙みしめる。
その仕草に一体どんな要求が来るのかと俺は思わず身構えた。
「もし、もしよければなのだけれど…………司くん。
今度わ、わたしとで、デートをしましょう――――!」
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