恋文文庫

tm太郎

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彼女の華麗な散らせ方

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その日は学校も普通にある、普通の日だった。
ただ、僕には普通じゃないことが起こった。風邪をひいて学校を休み、病院へ行き、診察を受け、同級生に会う。そう、普通じゃない場所で普通のことが起こった。
同級生は普段見る制服とは違い、検査着を着ている、そしてその傍には号泣する彼女の母親。俺は、彼女の身に普通では無いことが起こっていると悟った。彼女と数時間目が合った。実際には2秒にも満たない程だが、僕には途方もない時間に感じられた。直ぐに目を逸らし、その場を離れたが、何故あの場所に彼女がいて、カノジョの母親が泣いていたのかが脳内に残り続けた。その日はあまり眠れなかった。

僕は高校生活を満喫している。友達のレンとは、小学校以来の友達だ。朝、レンと合流し、学校に登校する。ホームルームをして授業をある程度真面目に受け、帰宅部の活動をする。そして風呂と飯を済ませ早めに就寝する。普通の日常だ。僕はこの普通が1番安心する。なぜなら普通という型にハマっていれば、不都合が起きる心配がないからだ。
しかし、普通は途切れた。きっかけは体調を崩し病院で彼女に出会った時からだ。
後日、学校で例の彼女に呼び出された。カツアゲでもされるのだろうか。
「名前なんだっけ、アンタ。まぁいいや、あのこと私の友達には絶対に言うんじゃないよ。」
見た目はいわゆるギャルと言うやつで、口調も強く、俺のようなやつは眼中に無い、そんなような人だ。
「分かりました、、、夏目さん。でも、、、°どうしたんですか?」
「どうしたって?」
「病院にいたじゃないですか。検査着で、隣でお母さんも泣いていたし。」
「あーね、私死ぬらしいんだよ。」
「え?」
「だから死ぬ」
脳がたったの2文字を処理することが出来なかった。と言うよりも処理するとこを脳みそが拒否した。
「こんなこと知ってんのあんただけだかんな。他の連中に行ったらただじゃおかねぇぞ」
俺の脳は停止したままで反応することが出来なかった。
「あとさ、アンタでいいや、私の彼氏になって私を華麗に散らせてよ」
とんでもない告白を2連続でされた。
「はい」
中身が真っ白な脳みそはこう答えるしか無かった。
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