待ち望んだゲームへ転生

和パラ

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サービス終了[前編]

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おれはどこにでもいるサラリーマン、武井 淳。

おれの趣味はMMORPG。
とは言っても人並みならぬやりこみ度を誇っている。現在、約4本のMMORPGをやり込んでいるが、なぜそんなにやり込んでいるのか、それは子供の頃からの夢の実現のためだったかもしれない。 

おれは幼い頃から探検心が旺盛で、よくおじいちゃんの家の裏山に行っては木の枝やら黒曜石やらを集めては、剣やら弓を作って遊んでいた。そんな日々の中で一度だけ夜遅くに帰って来た時があった、その日は弓の強化をしてうまくでき過ぎつい夢中になり、夜遅くに帰ってしまった。そのためおじいちゃんに酷く怒られ、終いには何故か喧嘩になってしまって遂には裏山に逃げてしまっていた。 

やけくそになって走っていると、いつもとは全くみない景色になってしまっていた。すぐに行き過ぎたと思って振り返ると、そこにはどデカイ木が堂々と仁王立ちのように一本、森の主のように立っていた。奇妙だがどこか安心感があって、無意識に吸い寄せられるようにその木の根元に座っていた。その時だった、ちいさな木陰から「サラ サラ サラサラ」と僅かながら自然な音ではなく生き物によっての音がした。3年間の裏山生活を通して勘で理解した。とっさに近くにあった武器になりそうな鋭い石を持って戦闘態勢に入った。一歩もう一歩と、木陰に近づいていく…
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