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٭❀*レモニカ様へ、ピザの旅
∫5話 付け合わせキノコの嫌な予感
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12.リカエルの記憶?
「ん…今、何時?お兄様は夜9時に起きるって言ってたけど。今、8時か。」
旅が楽しみだからか、早めに起きてしまった。少し眩しかったためリカエルに目をやると、額の魔石が神々しく輝いていた。
「これ…なんで光ってるんだろ…。」
私は引き寄せられる様に魔石に触れたその瞬間、私は光に包まれた。
「うわっ!」
目を開けると、そこにはリカエルがいた。
「リカエル!ここ、どこなの?」
リカエルを抱きしめると、リカエルは私の腕から抜け、奥の方へと走った。
「あ、リカエル!待ってよ!」
何とかリカエルに追いつき再度抱きしめると、私の心に今にも破裂しそうな量の何かが飛び込んで来た。
「うっ…」
猛烈な吐き気に耐えると、目の前にスクリーンのようなものが現れ、リカエルが映し出された。
『良いですか、貴方の名はリカエル。リカエル、貴方がこのカーバンクル達の世界に光をもたらしてくれることを願っていますよ。』
「こ、これ、リカエルのお母さん?」
瞬きをすると、また別のスクリーンのようなものに、少し成長したリカエルと2人の人間が映し出された。
『おい、あそこにカーバンクルがいるぞ!』
『おっ、あいつ、しっぽと体毛の色が違う!あれは高くつくぞ!』
『あ、逃げやがった!くそっ、どこいった!』
『はぁ、はぁ、なんなんだよ…。僕は何もしてないのに…』
『あ、いた!お前らカーバンクルの毛皮は高く売れるんだよ。特にお前のはレアだ。だから殺す!』
そう言った瞬間、リカエルの体に3本もの矢が刺さり、リカエルが倒れた。
「何…これ…?」
『ボク…死ぬのかな…。こんな所で死ぬなんて。ボクはまだこの世界どころか自分にさえ光をもたらせていないのに。ここで死んでいくのかな…?』
リカエルの意識が途切れかけ、目が閉じようとした時、目の前にもう1匹のカーバンクルが現れ、人間達に立ち向かった。私の心に入った何かは、そこで途切れた。そして気がついたらベッドの上に戻っていた。
「今のは…リカエルの記憶?」
それが何にせよ、それは私の心を深く傷つけた。ふと我に返ると、私は大声で泣いていた。涙で頬はベチャベチャになり、嗚咽までしていた。こんなに泣いたのは、いつぶりだろう。
「ミール…なんでそんなに泣いてるの?」
私は涙を止めることが出来ず、凄い強さででリカエルを抱きしめ、ただひたすらに号泣していた。リカエルは泣いている私の頬を舐め、涙を止めようとしてくれたが、19才の私の心では抱えきれないほどの辛い記憶だった。
13.旅の始まり
夜9時、私は目覚めた。リカエルのしっぽの上で寝ていた。
(あれ、なんだったんだろ…)
あまりに辛いものだったせいか、私の頭では夢として扱われた。
「お、ミール、ちょい寝坊だよ?早く荷物持って来な。もうすぐ出るぞ。」
「あはは、ごめんごめん。すぐ行くよ!」
お兄様に呼ばれ、荷物を持って玄関に行くと、リカエルが私の肩に乗ってきた。
「ミール、ボク、肩に乗っててもいい?」
「良いよ。」
あえてリカエルに理由は聞かなかった。
「お兄様、まずどこに行くの?」
「そうか、詳しく説明してなかったか。まず、僕らが住んでいるここは、フルーティア神聖界の北西にある、【魔術国家 マジハロア 】だ。ここから南に向かうと、空中国家がある。まずそこで、最高級アモンディアを手に入れる。そうしたらそこから東へ行き、農村都市へ行き、極上のバーズを手に入れ、最後にワープゲートで西に行き、オリヴァーオイルを手に入れる。」
なるほど…ここは魔術国家だったのね。てことは、王様みたいの居るのかな?
「ねえ、お兄様、ずっと歩いていくの?それは流石に辛いよ…」
「いや、ここから3日くらいかけてこの国のワープゲートまで歩いてくよ。相当疲れるけど大丈夫か?」
「大丈夫!」
私、19才ですから!(こっちでは8才だけどね)
「頼もしいな!」
お兄様はそう言って私を抱きしめた。
14.おっちょこちょいな前夜祭
「おーい、ミール、ステビア、リカエル、ご飯できたわ。今日は明日の旅に向けての前夜祭よ!」
…え?何故今?もう出発なんだけど…
「いやいや、お母様、僕らもう行くし、前夜祭って…」
「え、明日の夜に出るって行ってなかったかしら?」
「今日の夜だよ。まさか、忘れてた?」
お母様は少し驚き、舌を出して笑った。お兄様は溜息をついた。
「ごめんごめん、忘れてた…でも作っちゃったし…。あ、じゃあちょっと待ってて。すぐに箱に詰めるから。」
あー美味しそう…。
「出来た、はいこれ持って。」
お母様からお弁当を受け取り外に出ると、月が空に大きく上がっていた。
「あの月は…」
「お兄様、どうかした?早く行こう」
「あぁ、そうしよう。」
お母様に手を振り、私達は出発した。私はあまり魔術を学んでいないからよく分からなかったけど、お兄様が呪文を唱えて光を灯してくれた。
「さて、まずはワープゲートに向かうか。」
お兄様曰く、ワープゲートに入るには門番への差し入れが必要らしく、料理の修行も兼ねて、森で食材を採り、私が料理することになった。
「ミール、何作ろうか」
「うーん…あ、お肉があればキノコと焼いて料理出来るかな。」
「肉…か。じゃあアイツだな」
アイツ?なんのことだろう。
「あ、いたいた。あれだよ、ケンタウロス。」
ケンタウロス!?
「え…お兄様、怖いよ。なんか角おっきいし…」
お兄様は少し照れた様子で、頬が赤らんでいた。
「大丈夫、僕がすぐに倒すよ。」
言葉通り、一瞬で倒されたケンタウロスは少し可哀想だったけど、何とかケンタウロスの肉を手に入れることが出来た。
予め包丁、まな板、赤魔石は持ってきておいた。赤魔石は、お兄様が魔力を込めると炎が出る仕組みで、そこに私が浮遊魔法《イラフケウ》を使ってお肉を通す。そうすればお肉が焼ける!
「それじゃミール、お手並み拝見。」
あ~緊張する…。ケンタウロスのお肉なんてどう調理すれば…あ、そうだ!〈鑑定・解析〉、使ってみますか。この世界で魔術を使うには、呪文を唱える必要がある。この魔術は確か…
「《ミラケリア》」
呪文を唱えると、目の前に{ケンタウロス肉}と書かれた光石板が現れた。
{ケンタウロス肉}
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
ケンタウロスの背中の肉。硬い。一般的にはステーキにされる。茹でると柔らかくなるが、茹ですぎると溶けてしまうという、とても繊細な食材。焼く時は火加減に注意。火が強いと爆発してしまう。
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
いやいや、危険すぎるでしょ!そんな食材、初めて見たわよ。
「まあ、やるだけやってみる。お兄様は赤魔石の操作をお願い。リカエルは、キノコ採ってきて。」
私がそう言うと、リカエルがキョトンとした。
「キノコ?何それ」
な、なんだって…。この世界にキノコ無いの!?あ、名前が違うとか?
「ほら、えっと…木の根元に生えてるやつ。」
「あ~、キマシのことか!ごめんごめん、その呼び方をするのは一部の世界だけなんだ。例えば…なんだっけ。あ、そうそう。チキュウとか言ったっけ。」
ん?チキュウって言ったよね?ここで元人間だってバレたら、確実に殺される。(人間、嫌われてるし)
「へぇー、そうなんだ!」
「じゃ、採ってくるね。」
さてと。ここはシェフっぽく行きますか。まずは…
「あ、そうだ忘れてた。ミール、お母様からこれ預かってたんだった。」
「これ…コックコート!?それにハットまで。」
「伝説のシェフが着てたはずものが、何故か家のキッチンの下から出てきたらしい。僕らの先祖が見つけたらしくてね。それが代々伝わってきて来てる。『料理霊を持っているものが現れたら、これを授けよ』って、御先祖様が遺言で残した、ていう話だったよ。」
なるほど。で、料理霊を持ってる者が私だと。なるほどね…。
「着てみなよ。後ろ向いてるから。」
こ、ここで!?まあ、後ろ向いてるなら…。
「わかった。」
恥ずかしいんだけど…
「着替えたよ」
か、可愛い!!真っ白なコートにスカート、それに赤いリボンとは!!なんという可愛さ!
「おー、ミール、可愛いじゃん!」
「あ、リカエル!ありがと!」
ナイスタイミングでリカエルが帰って来た。
「キマシ採ってきたよ。」
おー、松茸的なものがあるではないか
「えーと、これがトリュム、でこっちがパインマッシュね。あとこれは、マシワ。」
おー!美味しそう~。
「ありがとう、リカエル。」
「どういたしまして。あのさ、今日はもう寝た方がいいかも。」
「え、どうして?」
「本来ここの辺でパインマッシュは採れないんだ。でも、嵐の前の日には採れることがあるんだ。だから、多分明日は嵐が来るよ」
嵐か。どのくらい強いのかにもよるけど、雷怖いし…もう寝ようかな。
「そっか、わかった。じゃあ洞窟を探しさないと。」
「ミール、洞窟なら、もうちょい先にあるぞ。昔お姉様と行ったことあるし、間違いない。」
お兄様、そこまで用意がいいとは。
「じゃあ行こうか。」
洞窟に着いた私達は、寝袋に入った。リカエルの分が無かったから、私が抱いて寝ることにした。ふわふわだし暖かいし…。何より可愛いし!
「明日は多分動けないから、明後日まで体力を貯めておこう。」
「お兄様、そんな酷くなるの?」
「それが分からないから怖いんだ…。でもそれだけパインマッシュが採れてるんだし、相当強いだろうな。」
はぁ。雷怖いんだけどな…
「ミール、もしかして雷怖い?」
「う、うん…。よくわかったね。」
そーいえばリカエルに心理操作が出来るんだっけ。
「ま、もう寝よう。魔力も回復しないと、万が一レモニカ様とバトルなんて事になったら大変だしな。」
勝てる気がしないよ…
「おやふみ~」
え、リカエル寝るの早いわよ!先に寝ないでよ~!怖いじゃん!
「おやすみ、ミール。」
「おやすみ。」
はあ。雷怖いなぁ…。(3回目)
「ん…今、何時?お兄様は夜9時に起きるって言ってたけど。今、8時か。」
旅が楽しみだからか、早めに起きてしまった。少し眩しかったためリカエルに目をやると、額の魔石が神々しく輝いていた。
「これ…なんで光ってるんだろ…。」
私は引き寄せられる様に魔石に触れたその瞬間、私は光に包まれた。
「うわっ!」
目を開けると、そこにはリカエルがいた。
「リカエル!ここ、どこなの?」
リカエルを抱きしめると、リカエルは私の腕から抜け、奥の方へと走った。
「あ、リカエル!待ってよ!」
何とかリカエルに追いつき再度抱きしめると、私の心に今にも破裂しそうな量の何かが飛び込んで来た。
「うっ…」
猛烈な吐き気に耐えると、目の前にスクリーンのようなものが現れ、リカエルが映し出された。
『良いですか、貴方の名はリカエル。リカエル、貴方がこのカーバンクル達の世界に光をもたらしてくれることを願っていますよ。』
「こ、これ、リカエルのお母さん?」
瞬きをすると、また別のスクリーンのようなものに、少し成長したリカエルと2人の人間が映し出された。
『おい、あそこにカーバンクルがいるぞ!』
『おっ、あいつ、しっぽと体毛の色が違う!あれは高くつくぞ!』
『あ、逃げやがった!くそっ、どこいった!』
『はぁ、はぁ、なんなんだよ…。僕は何もしてないのに…』
『あ、いた!お前らカーバンクルの毛皮は高く売れるんだよ。特にお前のはレアだ。だから殺す!』
そう言った瞬間、リカエルの体に3本もの矢が刺さり、リカエルが倒れた。
「何…これ…?」
『ボク…死ぬのかな…。こんな所で死ぬなんて。ボクはまだこの世界どころか自分にさえ光をもたらせていないのに。ここで死んでいくのかな…?』
リカエルの意識が途切れかけ、目が閉じようとした時、目の前にもう1匹のカーバンクルが現れ、人間達に立ち向かった。私の心に入った何かは、そこで途切れた。そして気がついたらベッドの上に戻っていた。
「今のは…リカエルの記憶?」
それが何にせよ、それは私の心を深く傷つけた。ふと我に返ると、私は大声で泣いていた。涙で頬はベチャベチャになり、嗚咽までしていた。こんなに泣いたのは、いつぶりだろう。
「ミール…なんでそんなに泣いてるの?」
私は涙を止めることが出来ず、凄い強さででリカエルを抱きしめ、ただひたすらに号泣していた。リカエルは泣いている私の頬を舐め、涙を止めようとしてくれたが、19才の私の心では抱えきれないほどの辛い記憶だった。
13.旅の始まり
夜9時、私は目覚めた。リカエルのしっぽの上で寝ていた。
(あれ、なんだったんだろ…)
あまりに辛いものだったせいか、私の頭では夢として扱われた。
「お、ミール、ちょい寝坊だよ?早く荷物持って来な。もうすぐ出るぞ。」
「あはは、ごめんごめん。すぐ行くよ!」
お兄様に呼ばれ、荷物を持って玄関に行くと、リカエルが私の肩に乗ってきた。
「ミール、ボク、肩に乗っててもいい?」
「良いよ。」
あえてリカエルに理由は聞かなかった。
「お兄様、まずどこに行くの?」
「そうか、詳しく説明してなかったか。まず、僕らが住んでいるここは、フルーティア神聖界の北西にある、【魔術国家 マジハロア 】だ。ここから南に向かうと、空中国家がある。まずそこで、最高級アモンディアを手に入れる。そうしたらそこから東へ行き、農村都市へ行き、極上のバーズを手に入れ、最後にワープゲートで西に行き、オリヴァーオイルを手に入れる。」
なるほど…ここは魔術国家だったのね。てことは、王様みたいの居るのかな?
「ねえ、お兄様、ずっと歩いていくの?それは流石に辛いよ…」
「いや、ここから3日くらいかけてこの国のワープゲートまで歩いてくよ。相当疲れるけど大丈夫か?」
「大丈夫!」
私、19才ですから!(こっちでは8才だけどね)
「頼もしいな!」
お兄様はそう言って私を抱きしめた。
14.おっちょこちょいな前夜祭
「おーい、ミール、ステビア、リカエル、ご飯できたわ。今日は明日の旅に向けての前夜祭よ!」
…え?何故今?もう出発なんだけど…
「いやいや、お母様、僕らもう行くし、前夜祭って…」
「え、明日の夜に出るって行ってなかったかしら?」
「今日の夜だよ。まさか、忘れてた?」
お母様は少し驚き、舌を出して笑った。お兄様は溜息をついた。
「ごめんごめん、忘れてた…でも作っちゃったし…。あ、じゃあちょっと待ってて。すぐに箱に詰めるから。」
あー美味しそう…。
「出来た、はいこれ持って。」
お母様からお弁当を受け取り外に出ると、月が空に大きく上がっていた。
「あの月は…」
「お兄様、どうかした?早く行こう」
「あぁ、そうしよう。」
お母様に手を振り、私達は出発した。私はあまり魔術を学んでいないからよく分からなかったけど、お兄様が呪文を唱えて光を灯してくれた。
「さて、まずはワープゲートに向かうか。」
お兄様曰く、ワープゲートに入るには門番への差し入れが必要らしく、料理の修行も兼ねて、森で食材を採り、私が料理することになった。
「ミール、何作ろうか」
「うーん…あ、お肉があればキノコと焼いて料理出来るかな。」
「肉…か。じゃあアイツだな」
アイツ?なんのことだろう。
「あ、いたいた。あれだよ、ケンタウロス。」
ケンタウロス!?
「え…お兄様、怖いよ。なんか角おっきいし…」
お兄様は少し照れた様子で、頬が赤らんでいた。
「大丈夫、僕がすぐに倒すよ。」
言葉通り、一瞬で倒されたケンタウロスは少し可哀想だったけど、何とかケンタウロスの肉を手に入れることが出来た。
予め包丁、まな板、赤魔石は持ってきておいた。赤魔石は、お兄様が魔力を込めると炎が出る仕組みで、そこに私が浮遊魔法《イラフケウ》を使ってお肉を通す。そうすればお肉が焼ける!
「それじゃミール、お手並み拝見。」
あ~緊張する…。ケンタウロスのお肉なんてどう調理すれば…あ、そうだ!〈鑑定・解析〉、使ってみますか。この世界で魔術を使うには、呪文を唱える必要がある。この魔術は確か…
「《ミラケリア》」
呪文を唱えると、目の前に{ケンタウロス肉}と書かれた光石板が現れた。
{ケンタウロス肉}
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
ケンタウロスの背中の肉。硬い。一般的にはステーキにされる。茹でると柔らかくなるが、茹ですぎると溶けてしまうという、とても繊細な食材。焼く時は火加減に注意。火が強いと爆発してしまう。
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
いやいや、危険すぎるでしょ!そんな食材、初めて見たわよ。
「まあ、やるだけやってみる。お兄様は赤魔石の操作をお願い。リカエルは、キノコ採ってきて。」
私がそう言うと、リカエルがキョトンとした。
「キノコ?何それ」
な、なんだって…。この世界にキノコ無いの!?あ、名前が違うとか?
「ほら、えっと…木の根元に生えてるやつ。」
「あ~、キマシのことか!ごめんごめん、その呼び方をするのは一部の世界だけなんだ。例えば…なんだっけ。あ、そうそう。チキュウとか言ったっけ。」
ん?チキュウって言ったよね?ここで元人間だってバレたら、確実に殺される。(人間、嫌われてるし)
「へぇー、そうなんだ!」
「じゃ、採ってくるね。」
さてと。ここはシェフっぽく行きますか。まずは…
「あ、そうだ忘れてた。ミール、お母様からこれ預かってたんだった。」
「これ…コックコート!?それにハットまで。」
「伝説のシェフが着てたはずものが、何故か家のキッチンの下から出てきたらしい。僕らの先祖が見つけたらしくてね。それが代々伝わってきて来てる。『料理霊を持っているものが現れたら、これを授けよ』って、御先祖様が遺言で残した、ていう話だったよ。」
なるほど。で、料理霊を持ってる者が私だと。なるほどね…。
「着てみなよ。後ろ向いてるから。」
こ、ここで!?まあ、後ろ向いてるなら…。
「わかった。」
恥ずかしいんだけど…
「着替えたよ」
か、可愛い!!真っ白なコートにスカート、それに赤いリボンとは!!なんという可愛さ!
「おー、ミール、可愛いじゃん!」
「あ、リカエル!ありがと!」
ナイスタイミングでリカエルが帰って来た。
「キマシ採ってきたよ。」
おー、松茸的なものがあるではないか
「えーと、これがトリュム、でこっちがパインマッシュね。あとこれは、マシワ。」
おー!美味しそう~。
「ありがとう、リカエル。」
「どういたしまして。あのさ、今日はもう寝た方がいいかも。」
「え、どうして?」
「本来ここの辺でパインマッシュは採れないんだ。でも、嵐の前の日には採れることがあるんだ。だから、多分明日は嵐が来るよ」
嵐か。どのくらい強いのかにもよるけど、雷怖いし…もう寝ようかな。
「そっか、わかった。じゃあ洞窟を探しさないと。」
「ミール、洞窟なら、もうちょい先にあるぞ。昔お姉様と行ったことあるし、間違いない。」
お兄様、そこまで用意がいいとは。
「じゃあ行こうか。」
洞窟に着いた私達は、寝袋に入った。リカエルの分が無かったから、私が抱いて寝ることにした。ふわふわだし暖かいし…。何より可愛いし!
「明日は多分動けないから、明後日まで体力を貯めておこう。」
「お兄様、そんな酷くなるの?」
「それが分からないから怖いんだ…。でもそれだけパインマッシュが採れてるんだし、相当強いだろうな。」
はぁ。雷怖いんだけどな…
「ミール、もしかして雷怖い?」
「う、うん…。よくわかったね。」
そーいえばリカエルに心理操作が出来るんだっけ。
「ま、もう寝よう。魔力も回復しないと、万が一レモニカ様とバトルなんて事になったら大変だしな。」
勝てる気がしないよ…
「おやふみ~」
え、リカエル寝るの早いわよ!先に寝ないでよ~!怖いじゃん!
「おやすみ、ミール。」
「おやすみ。」
はあ。雷怖いなぁ…。(3回目)
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