8 / 9
٭❀*レモニカ様へ、ピザの旅
∫6話 異世界初料理
しおりを挟む
15.予感の的中
(ゴロゴロゴロ…)
ん?なんか嫌な音が…
(ゴロゴロゴロ…ドッカーン!!)
「うわぁっ!止めてーっ!」
嫌な予感が的中しちゃったよー…。雷は無理ぃ…
「おいミール、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない!怖すぎるっ!」
なんで雷ってこんな怖いんだよぅ…
「大丈夫?ミール。ボク達がついてるからね。」
「でも、怖いものは怖いの!」
ごめんねリカエル。でも、これだけは、雷だけは無理よ!
「お兄様…怖いよ…」
私は思わずお兄様に抱きついた。
「!お、おいミール、ほんとに大丈夫か?僕達がついてるし、落ち着けよ。」
はあ…。魔術で何とかならないかな…
「リカエル、魔術じゃあどうしようもないの?」
「多分…この嵐の原因は、リカエル様だと思う。」
えぇ!?じゃあ…このまま嵐が治まるまで、耐えるしかないの?
「ミール、もう少しの辛抱だから頑張れ。」
お兄様には悪いけど、治まるまでずっと抱きついてることにするわ。
それから何時間かして、嵐が治まった。私はお兄様の膝の上で寝てしまっていたらしい。
「お、起きた?嵐、もう止んだよ。」
「ほえ?私、寝ちゃってたの?」
お兄様は私の頭を撫でながらいたずらに微笑み、
「ぐっすり寝てて、気持ちよさそうだったよ。寝顔可愛かったな~…。」
と言った。
「恥ずかしいじゃん!」
全くお兄様は…。妹の恥ずかしい場面を見てからかうなんて!
もう知らない!
「あはは、ごめんごめん。」
「むー…。」
「まあまあ。嵐も止んだことだし、そろそろステーキ焼こうか。」
あ、そうだった。本来の目的、忘れてた。
16.料理開始!
「リカエル、マシワを使って付け合せを作るって言ったよね?」
「うん。」
「実は付け合わせ用にお醤油が欲しいんだけど…。えっと、味が濃くて、お豆から作るやつ。」
これで分かるかな…。国語力無いのよね…。
「マメルかな?はいこれ。」
お、伝わったようね。良かった。
「ありがとう。」
さてと…ステーキ焼きますか。結局一昨日は赤魔石を起動しただけで終わっちゃったんだっけ。
「それじゃ、今度こそお手並み拝見。」
よし、やりますか。まず、肉に切れ込みを…入れたいんだけど。包丁が入らない!?そんな硬いなんて思ってもなかった。
「んー、こりゃ先に茹でるしかないな。お兄様、赤魔石の用意お願い。」
「了解。」
あ、水汲んでこないと。
「お兄様、私、水汲んでくる!」
確か近くに川があったはず…。お、あったあった!
「綺麗だなー!」
その川は、とても綺麗だった。試しに川の水を飲んでみた。
「美味しい…。川の水がこんなに美味しいなんて、この世界、良いなぁ。」
とりあえずバケツに水を汲むと、重すぎて持てないことに気づいた。
「重い…。あ、そうだ!《イラフケウ》!」
よし、浮いた!これで運ぼう。
「お兄様、ただいま。」
「あ、おかえり。火加減が丁度良くなってきたし、そろそろ茹でようか。」
「楽しみだな~、ミールの料理!」
そんな期待されたら緊張しちゃうよ。
「お兄様、お鍋にお肉入れたから、中火で茹でてね。」
「了解。」
ふぅ、これで包丁通るはずだよね。あとは待つだけ。
「ミール、そろそろいいんじゃないか?」
「流石に早いかな?もうちょっと待つわ。」
はあ、疲れた。
「リカエル、おいで。」
あぁ、癒される。
「そろそろじゃない?」
「もうちょいね。」
…
「も、もういいだろ?」
「まだ1分も経ってないのよ?どんだけステーキ食べたいのよ!」
全く、お兄様は…。
「そ、そうか。ごめん…なさい。」
あら、しょんぼりしちゃった。
「そろそろいい頃ね。」
「本当か!?」
「まあまあ、まだ焼かないと食べれないんだから。リカエル、網取って。お兄様、今度は強火ね。」
本当は1枚しか焼かない予定だったんだけど、せっかくだし、3枚焼くことにした。門番に渡す分、お兄様の分、私とリカエルで半分こする分。
「じゃ、焼いてる間にキマシをソテーするわ。リカエル、今度はフライパン!お兄様、赤魔石、確かもう1つあったよね?」
「あるぞ。こっちは中火か?」
「大正解!」
フライパンにマシワを乗っけて、醤油を垂らす。それで炒めると。簡単簡単!
「ミール、肉はひっくり返した方が?」
「そうだね。ひっくり返そうか。」
久しぶりの料理、楽しい!
「キマシは、もう良いかな。リカエル、お皿に盛り付けて欲しいんだけど、いい?」
「わかった。」
で、肉はどう?なんか膨らんでるような…
「お兄様、火はもう止めちゃっていいよ。」
「もう良いのか?」
「うん、余熱があるからね。」
まあ、このまま爆発されても困るし。
「よし、出来た!」
「「おおー!!」」
ふっふっふー、異世界での初料理、完成!
「名付けて、『ケンタウロスのステーキと、マシワのマメルソテー』だよ!」
「美味しそう!」
我ながら見た目は最高!
「いただきます!」
「どうかな?」
あそっか、リカエルにも。
「リカエル、あーん…」
「おー、美味しい!こんな美味しいの初めてかも!」
良かった!喜んでもらえて。さて、お兄様は?
「美味しすぎる!」
こっちも好評で良かった!とりあえず私も食べてみよっと。
「おー、我ながら美味しい!キマシソテーも最高ですなぁ!」
大好評で良かったよ。あ、門番の分、どうしよう。もう焼いちゃったし…。
「ミール、いいお知らせ。実はワープゲートはすぐそこだ!」
おー、やったー!じゃあ、これも持っていけばいいか。料理人にとって1番悲しいことは、料理が悲しむことだからね。…って、なんかいいこと言った?
「リカエル、もっと食べる?」
「うん!」
「あーん…」
お兄様ー、そんな見つめても、お兄様に「あーん」はやりませんよー。恥ずかしいし。
「じゃ、行くか。」
食べるの早いな~。
「ミール、ありがと。こんな美味しいの、久しぶりに食べたよ。じゃ、行こう。」
なんだろう。今なら私、走って行けそうな気がする。
17.ワープゲート到着!
「着いた~!!」
やっと着いた。遠かった~…。
「門番様、【空中国家 スカソリア】にワープしたいのだが。」
お、いきなり交渉ですか。
「良かろう。では、何か差し入れを。」
「門番様、これどうぞ。このステーキ、私が作ったんです。良かったら。」
門番は、ステーキをじっくりと見つめてから、「では遠慮なく。」と言って、地面に座って食べ始めた。
「!!な、な、なんだこれは!こんな美味いもの、初めて食べたぞ!お嬢ちゃん、お嬢ちゃんは天才だ!ありがとうね。」
そんな気に入ってくれて良かった。
「あの、良ければレシピ置いていきましょうか?」
「良いのか?」
「はい!」
門番は私の手を握って、「ありがとう」と叫んだ。
「【空中国家 スカソリア】だったな。あそこは素晴らしい国だが、お嬢ちゃんみたいな可愛い娘はすぐさらわれてしまう。気をつけるんじゃぞ。」
「はい、ありがとうございました!」
「お嬢ちゃん、君の料理はとても美味かった。本当にありがとう。では、ゲートをくぐりたまえ。」
空中国家って、どんな所なんだろう。とりあえず、最高級アモンディア求めて、頑張りますか!
(ゴロゴロゴロ…)
ん?なんか嫌な音が…
(ゴロゴロゴロ…ドッカーン!!)
「うわぁっ!止めてーっ!」
嫌な予感が的中しちゃったよー…。雷は無理ぃ…
「おいミール、大丈夫か?」
「大丈夫じゃない!怖すぎるっ!」
なんで雷ってこんな怖いんだよぅ…
「大丈夫?ミール。ボク達がついてるからね。」
「でも、怖いものは怖いの!」
ごめんねリカエル。でも、これだけは、雷だけは無理よ!
「お兄様…怖いよ…」
私は思わずお兄様に抱きついた。
「!お、おいミール、ほんとに大丈夫か?僕達がついてるし、落ち着けよ。」
はあ…。魔術で何とかならないかな…
「リカエル、魔術じゃあどうしようもないの?」
「多分…この嵐の原因は、リカエル様だと思う。」
えぇ!?じゃあ…このまま嵐が治まるまで、耐えるしかないの?
「ミール、もう少しの辛抱だから頑張れ。」
お兄様には悪いけど、治まるまでずっと抱きついてることにするわ。
それから何時間かして、嵐が治まった。私はお兄様の膝の上で寝てしまっていたらしい。
「お、起きた?嵐、もう止んだよ。」
「ほえ?私、寝ちゃってたの?」
お兄様は私の頭を撫でながらいたずらに微笑み、
「ぐっすり寝てて、気持ちよさそうだったよ。寝顔可愛かったな~…。」
と言った。
「恥ずかしいじゃん!」
全くお兄様は…。妹の恥ずかしい場面を見てからかうなんて!
もう知らない!
「あはは、ごめんごめん。」
「むー…。」
「まあまあ。嵐も止んだことだし、そろそろステーキ焼こうか。」
あ、そうだった。本来の目的、忘れてた。
16.料理開始!
「リカエル、マシワを使って付け合せを作るって言ったよね?」
「うん。」
「実は付け合わせ用にお醤油が欲しいんだけど…。えっと、味が濃くて、お豆から作るやつ。」
これで分かるかな…。国語力無いのよね…。
「マメルかな?はいこれ。」
お、伝わったようね。良かった。
「ありがとう。」
さてと…ステーキ焼きますか。結局一昨日は赤魔石を起動しただけで終わっちゃったんだっけ。
「それじゃ、今度こそお手並み拝見。」
よし、やりますか。まず、肉に切れ込みを…入れたいんだけど。包丁が入らない!?そんな硬いなんて思ってもなかった。
「んー、こりゃ先に茹でるしかないな。お兄様、赤魔石の用意お願い。」
「了解。」
あ、水汲んでこないと。
「お兄様、私、水汲んでくる!」
確か近くに川があったはず…。お、あったあった!
「綺麗だなー!」
その川は、とても綺麗だった。試しに川の水を飲んでみた。
「美味しい…。川の水がこんなに美味しいなんて、この世界、良いなぁ。」
とりあえずバケツに水を汲むと、重すぎて持てないことに気づいた。
「重い…。あ、そうだ!《イラフケウ》!」
よし、浮いた!これで運ぼう。
「お兄様、ただいま。」
「あ、おかえり。火加減が丁度良くなってきたし、そろそろ茹でようか。」
「楽しみだな~、ミールの料理!」
そんな期待されたら緊張しちゃうよ。
「お兄様、お鍋にお肉入れたから、中火で茹でてね。」
「了解。」
ふぅ、これで包丁通るはずだよね。あとは待つだけ。
「ミール、そろそろいいんじゃないか?」
「流石に早いかな?もうちょっと待つわ。」
はあ、疲れた。
「リカエル、おいで。」
あぁ、癒される。
「そろそろじゃない?」
「もうちょいね。」
…
「も、もういいだろ?」
「まだ1分も経ってないのよ?どんだけステーキ食べたいのよ!」
全く、お兄様は…。
「そ、そうか。ごめん…なさい。」
あら、しょんぼりしちゃった。
「そろそろいい頃ね。」
「本当か!?」
「まあまあ、まだ焼かないと食べれないんだから。リカエル、網取って。お兄様、今度は強火ね。」
本当は1枚しか焼かない予定だったんだけど、せっかくだし、3枚焼くことにした。門番に渡す分、お兄様の分、私とリカエルで半分こする分。
「じゃ、焼いてる間にキマシをソテーするわ。リカエル、今度はフライパン!お兄様、赤魔石、確かもう1つあったよね?」
「あるぞ。こっちは中火か?」
「大正解!」
フライパンにマシワを乗っけて、醤油を垂らす。それで炒めると。簡単簡単!
「ミール、肉はひっくり返した方が?」
「そうだね。ひっくり返そうか。」
久しぶりの料理、楽しい!
「キマシは、もう良いかな。リカエル、お皿に盛り付けて欲しいんだけど、いい?」
「わかった。」
で、肉はどう?なんか膨らんでるような…
「お兄様、火はもう止めちゃっていいよ。」
「もう良いのか?」
「うん、余熱があるからね。」
まあ、このまま爆発されても困るし。
「よし、出来た!」
「「おおー!!」」
ふっふっふー、異世界での初料理、完成!
「名付けて、『ケンタウロスのステーキと、マシワのマメルソテー』だよ!」
「美味しそう!」
我ながら見た目は最高!
「いただきます!」
「どうかな?」
あそっか、リカエルにも。
「リカエル、あーん…」
「おー、美味しい!こんな美味しいの初めてかも!」
良かった!喜んでもらえて。さて、お兄様は?
「美味しすぎる!」
こっちも好評で良かった!とりあえず私も食べてみよっと。
「おー、我ながら美味しい!キマシソテーも最高ですなぁ!」
大好評で良かったよ。あ、門番の分、どうしよう。もう焼いちゃったし…。
「ミール、いいお知らせ。実はワープゲートはすぐそこだ!」
おー、やったー!じゃあ、これも持っていけばいいか。料理人にとって1番悲しいことは、料理が悲しむことだからね。…って、なんかいいこと言った?
「リカエル、もっと食べる?」
「うん!」
「あーん…」
お兄様ー、そんな見つめても、お兄様に「あーん」はやりませんよー。恥ずかしいし。
「じゃ、行くか。」
食べるの早いな~。
「ミール、ありがと。こんな美味しいの、久しぶりに食べたよ。じゃ、行こう。」
なんだろう。今なら私、走って行けそうな気がする。
17.ワープゲート到着!
「着いた~!!」
やっと着いた。遠かった~…。
「門番様、【空中国家 スカソリア】にワープしたいのだが。」
お、いきなり交渉ですか。
「良かろう。では、何か差し入れを。」
「門番様、これどうぞ。このステーキ、私が作ったんです。良かったら。」
門番は、ステーキをじっくりと見つめてから、「では遠慮なく。」と言って、地面に座って食べ始めた。
「!!な、な、なんだこれは!こんな美味いもの、初めて食べたぞ!お嬢ちゃん、お嬢ちゃんは天才だ!ありがとうね。」
そんな気に入ってくれて良かった。
「あの、良ければレシピ置いていきましょうか?」
「良いのか?」
「はい!」
門番は私の手を握って、「ありがとう」と叫んだ。
「【空中国家 スカソリア】だったな。あそこは素晴らしい国だが、お嬢ちゃんみたいな可愛い娘はすぐさらわれてしまう。気をつけるんじゃぞ。」
「はい、ありがとうございました!」
「お嬢ちゃん、君の料理はとても美味かった。本当にありがとう。では、ゲートをくぐりたまえ。」
空中国家って、どんな所なんだろう。とりあえず、最高級アモンディア求めて、頑張りますか!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる