宇宙より愛～コンタクト～

ソ連国にて、虐殺映画を見る

「ソ連国にて、虐殺映画を見る」


　一九八五年三月二十四日、なにかの招待を受ける感じ。   
昭和二十六年、ソ連国にて。 
ソ連側、モロコフ氏、ストロビッチ氏両氏と、日本側は、鈴木首相、木村外相と共に私はドイツ(アウシュビッツ)の虐殺の映画を見せられている。 
　映画の内容は、先ず兵士が、セッケンを作るときに使用するセッケン箱(木箱)を指差す。 
そしてつぎには、ドイツ捕虜のイスラエル人か、ポーランド人に「入浴だ」と、言いくるめて、そのひとびとを、次から次へと、営倉のような建物の中へ、どんどんと、送り込む。 
　それらの人々には、シャワーと言って営倉の天井から、頭上に油を浴びせるのだ。営倉の中では油を浴びせられた人々が、炎と化す。
営倉の床には、多数の底深い溝が有り、その溝に、とろどろの液体が、流れてセッケン用の樽に溜まるのだ。 そのどろどろの液体(人間の油)を入れた樽から、セッケン箱の形箱に液体(人間の油)を入れる。

そんな光景をみている私であった。 

(当時四十歲)