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第35話 転移
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とうとう、第二次カノア島征伐の日がやってくる。
アルベク、ライサー、セート、カインの鎧殻警備隊の四人と、セフィーネ、ルシェカは秘密裏にロージア宮殿に集められていた。
彼らが謁見の間につくと、すでに親衛隊が待機しており、皇帝アリュードも玉座に鎮座していた。アルベクたちも一礼して親衛隊の後ろに整列する。
「皆、よく集まってくれた」
玉座から降り、アリュードは皆に語りかける。
「百年前、我が先祖が完遂出来なかったことを我々が成し遂げるのだ……」
それはつまり、サタナキアの残党の魔術師の殲滅を意味する。初代皇帝はそれを成し遂げたと考えたようだが、実際にカノア島に残党が隠れていた。アリュードは先祖の政策を完遂しようというのだ。
「はい!」
居並ぶ面々が皆声を上げる。しかし、アルベクとセフィーネは内心複雑だった。しかし、覚悟はすでに決めている。もう引き返すつもりはない。
「これは平和のための戦いだ。島の残党を滅ぼし、泰平の日々を取り戻すことこそ我らの目的。では、鎧殻装を纏おうぞ!」
アリュードの命を受け、皆が核玉《コア》の力を放出し、鎧殻装兵になる。これだけの人数の強力な鎧殻装兵が一同に会する姿は壮観であった。
「おお、皆勇ましき姿よ。まるで負ける気がせんな」
琥珀色の鎧殻装を纏ったアリュードが笑う。
「ルシェカも似合ってるわよ」
「ありがとね、セフィーネ」
セフィーネが開発した彼女の鎧殻装は黄色で、頭部の角状のパーツは四本だった。
「作戦は頭に叩き込んでいるな。我々の敵は魔術師だけ。それを忘れるな」
カノア島の非魔術師の国民には手出ししせず、被害を最小限に抑えることも今回の作戦では重要なことだった。敵はあくまで、サタナキアの残党であり、それさえ滅ぼせば、アリュードはカノア王国には寛大な処置を行うつもりであった。
「ではセフィーネ、頼む」
「お任せください」
そう言って、白い鎧殻装兵となったセフィーネが皆の前に出る。彼女の核玉《コア》が白く輝く。
「皆をカノア島のセナバル宮殿前に転移させるわ。準備はよろしくて?」
「かまわん。始めてくれ。」
「では、行くわよ」
彼女の核玉《コア》から眩い光が放出され、部屋にいる鎧殻装兵すべての身体を覆う。
しばらくして、光が消えたかと思うと、アルベクたちは見知らぬ宮殿の前に立っていた。ヴァルスレンのロージア宮殿と比べれば、建物の高さも規模も小さいが、落ち着いた色合いで気品があった。ここがセナバル宮殿か。
まわりは巨大な森に囲まれていたが、そこは宮殿の近くに様々な木々を植栽した人工の森であった。
(ほんとうに、一瞬で着いたな)
「な、なんだお前ら!」
「敵だ! 鎧殻装兵だ帝国が攻めてきたぞ!」
宮殿の衛兵たちは突然の敵の来訪に戸惑う。
「我々は魔術師の引き渡しを要求する。カノア国王シュガルタ殿と話をさせい!」
アリュードは一歩前に出て、そう宣言する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
強大な核玉《コア》の力をいくつも感じ、フェルザーは急いで国王シュガルタの部屋へと移動する。
「なにがあった。フェルザー?」
「帝国の征伐軍が突如とし王宮の前に現れました…… 陛下、ここからお逃げください」
「なんと。前回同様大船団で来ると思うたが…… もしや魔術の力か?」
「恐らくは…… 今同胞たちを集め、迎え討つ準備を整えております。陛下は安全な場所へ」
老齢の王シュガルタはうつむき、少し考えこむ。しかし、すぐさまフェルザーの目を見据える。
「余はどこにも行かん。この戦いを見届けたいのだ」
「しかし陛下……」
「アリュードは余に手出しはせんだろう。仮に殺されても、もう儂は長く生きた。悔いはない…… 儂のことは放っておき、お前は自身の責務をはたせ」
フェルザーは苦渋の表情を浮かべる。このまま大恩ある王を放っておくことは出来なかった。
「陛下!」
慌ただしく、衛兵の一人が部屋に入ってきた。
「何事か?」
「皇帝アリュードが陛下と謁見したいと申してきました」
「なんと……」
老王は笑う。
「これはいい時間稼ぎになるわ。フェルザー、お前はこの間に体勢を整え、奴らを向かい討て!」
「なるほど……承知いたしました」
フェルザーは深々と頭を下げ、王の部屋を後にする。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その男の部屋は宮殿の地下室にあった。彼は鎧殻装兵の来襲に気づきながらも、呑気にベッドで昼寝をしていたのだ。
「起きろ、ゼナベル!」
フェルザーがその部屋に足を踏み入れ、彼――ゼナベルを叩き起こす。
「……ああ、フェルザーか。どうした?」
「何がどうしただ。奴らが迫っている。戦の時間だ」
「戦、ねぇ」
ゼナベルと呼ばれた男は欠伸をする。彼は三十代前半で、右目に黒い眼帯をしている隻眼の男であった。
「我らの命運がこの一戦にかかっている。貴様の力が必要だ」
「やれやれ、命運ときたか。……たしかに、我らかヴァルスレン、どちらかが滅びる姿は見届けたいね。積み上げてきたものが崩れ去るのは何より美しいだろうしな」
彼は国が滅びる光景を思い起し、恍惚の表情を浮かべた。
「滅びるのはヴァルスレンだ。そのためにもライシュに次ぐ貴様の力が必要なのだ」
「わかったわかった。いっちょやるか……」
そう言って彼はベッドから起き上がる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
セフィーネが島全体に結界を張った後、アリュードたちは鎧殻装を纏ったまま、宮殿の中を闊歩していた。
その物々しい姿に宮殿内の誰もが逃げ出すか、あるいは道を譲った。
こうして、誰にも邪魔されることなくセナバル宮殿の国王の間にたどり着いた。
そこでは、国王シュガルタが玉座におり、皆を見下ろす形になっていた。
「ヴァルスレン皇帝を見下ろすとは、ずいぶん偉くなったなシュガルタ王」
「若造、儂はヴァルスレン皇帝を一度でも君主と思ったことはないわ。我が国はずっとサタナキアの友であった」
「魔術師に肩入れして国を亡ぼすなど暴君の所業。魔術師の引き渡しに同意するが懸命だ。さすれば、今までの事は水に流そう」
「下らん。滅びるのはお前たちの方だ」
それを聞き、アリュードは嘲笑う。その目には哀れみさえあった。
「これだけの精鋭を目にして勝てると思っているのなら、その目はとうに見えなくなっておるな」
「おまえこそ、この国の魔術師の力を甘く見ている」
「なるほど……すでに会話は無駄なようだ」
「……いかにも。初めから議論の余地はない。そして今魔術で連絡が入った。すでに準備が整ったようだ」
そう言った後、玉座の下に魔法陣が現れ、シュガルタの姿が消える。目の前には、空の玉座のみとなった。
「転移魔法ね」
「ふん、憎しみに囚われた愚かな王よ」
アリュードは吐き捨てる。シュガルタもまた、憎しみを晴らす機会を待ちわびていたという事か。百年に渡ってヴァルスレンに服従を強いられた憎しみを。
「交渉は決裂した。魔術師を見つけ出し、殲滅する。セフィーネとルシェカは探知をしろ」
「「了解」」
しかし、彼女たちが探知しようとしたその時だった。宮殿の天井が突如として消失し、巨大な黒い火球が姿を現す。それをアルベクたちが避ける間もなく、大爆発を起こす。
アルベク、ライサー、セート、カインの鎧殻警備隊の四人と、セフィーネ、ルシェカは秘密裏にロージア宮殿に集められていた。
彼らが謁見の間につくと、すでに親衛隊が待機しており、皇帝アリュードも玉座に鎮座していた。アルベクたちも一礼して親衛隊の後ろに整列する。
「皆、よく集まってくれた」
玉座から降り、アリュードは皆に語りかける。
「百年前、我が先祖が完遂出来なかったことを我々が成し遂げるのだ……」
それはつまり、サタナキアの残党の魔術師の殲滅を意味する。初代皇帝はそれを成し遂げたと考えたようだが、実際にカノア島に残党が隠れていた。アリュードは先祖の政策を完遂しようというのだ。
「はい!」
居並ぶ面々が皆声を上げる。しかし、アルベクとセフィーネは内心複雑だった。しかし、覚悟はすでに決めている。もう引き返すつもりはない。
「これは平和のための戦いだ。島の残党を滅ぼし、泰平の日々を取り戻すことこそ我らの目的。では、鎧殻装を纏おうぞ!」
アリュードの命を受け、皆が核玉《コア》の力を放出し、鎧殻装兵になる。これだけの人数の強力な鎧殻装兵が一同に会する姿は壮観であった。
「おお、皆勇ましき姿よ。まるで負ける気がせんな」
琥珀色の鎧殻装を纏ったアリュードが笑う。
「ルシェカも似合ってるわよ」
「ありがとね、セフィーネ」
セフィーネが開発した彼女の鎧殻装は黄色で、頭部の角状のパーツは四本だった。
「作戦は頭に叩き込んでいるな。我々の敵は魔術師だけ。それを忘れるな」
カノア島の非魔術師の国民には手出ししせず、被害を最小限に抑えることも今回の作戦では重要なことだった。敵はあくまで、サタナキアの残党であり、それさえ滅ぼせば、アリュードはカノア王国には寛大な処置を行うつもりであった。
「ではセフィーネ、頼む」
「お任せください」
そう言って、白い鎧殻装兵となったセフィーネが皆の前に出る。彼女の核玉《コア》が白く輝く。
「皆をカノア島のセナバル宮殿前に転移させるわ。準備はよろしくて?」
「かまわん。始めてくれ。」
「では、行くわよ」
彼女の核玉《コア》から眩い光が放出され、部屋にいる鎧殻装兵すべての身体を覆う。
しばらくして、光が消えたかと思うと、アルベクたちは見知らぬ宮殿の前に立っていた。ヴァルスレンのロージア宮殿と比べれば、建物の高さも規模も小さいが、落ち着いた色合いで気品があった。ここがセナバル宮殿か。
まわりは巨大な森に囲まれていたが、そこは宮殿の近くに様々な木々を植栽した人工の森であった。
(ほんとうに、一瞬で着いたな)
「な、なんだお前ら!」
「敵だ! 鎧殻装兵だ帝国が攻めてきたぞ!」
宮殿の衛兵たちは突然の敵の来訪に戸惑う。
「我々は魔術師の引き渡しを要求する。カノア国王シュガルタ殿と話をさせい!」
アリュードは一歩前に出て、そう宣言する。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
強大な核玉《コア》の力をいくつも感じ、フェルザーは急いで国王シュガルタの部屋へと移動する。
「なにがあった。フェルザー?」
「帝国の征伐軍が突如とし王宮の前に現れました…… 陛下、ここからお逃げください」
「なんと。前回同様大船団で来ると思うたが…… もしや魔術の力か?」
「恐らくは…… 今同胞たちを集め、迎え討つ準備を整えております。陛下は安全な場所へ」
老齢の王シュガルタはうつむき、少し考えこむ。しかし、すぐさまフェルザーの目を見据える。
「余はどこにも行かん。この戦いを見届けたいのだ」
「しかし陛下……」
「アリュードは余に手出しはせんだろう。仮に殺されても、もう儂は長く生きた。悔いはない…… 儂のことは放っておき、お前は自身の責務をはたせ」
フェルザーは苦渋の表情を浮かべる。このまま大恩ある王を放っておくことは出来なかった。
「陛下!」
慌ただしく、衛兵の一人が部屋に入ってきた。
「何事か?」
「皇帝アリュードが陛下と謁見したいと申してきました」
「なんと……」
老王は笑う。
「これはいい時間稼ぎになるわ。フェルザー、お前はこの間に体勢を整え、奴らを向かい討て!」
「なるほど……承知いたしました」
フェルザーは深々と頭を下げ、王の部屋を後にする。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その男の部屋は宮殿の地下室にあった。彼は鎧殻装兵の来襲に気づきながらも、呑気にベッドで昼寝をしていたのだ。
「起きろ、ゼナベル!」
フェルザーがその部屋に足を踏み入れ、彼――ゼナベルを叩き起こす。
「……ああ、フェルザーか。どうした?」
「何がどうしただ。奴らが迫っている。戦の時間だ」
「戦、ねぇ」
ゼナベルと呼ばれた男は欠伸をする。彼は三十代前半で、右目に黒い眼帯をしている隻眼の男であった。
「我らの命運がこの一戦にかかっている。貴様の力が必要だ」
「やれやれ、命運ときたか。……たしかに、我らかヴァルスレン、どちらかが滅びる姿は見届けたいね。積み上げてきたものが崩れ去るのは何より美しいだろうしな」
彼は国が滅びる光景を思い起し、恍惚の表情を浮かべた。
「滅びるのはヴァルスレンだ。そのためにもライシュに次ぐ貴様の力が必要なのだ」
「わかったわかった。いっちょやるか……」
そう言って彼はベッドから起き上がる。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
セフィーネが島全体に結界を張った後、アリュードたちは鎧殻装を纏ったまま、宮殿の中を闊歩していた。
その物々しい姿に宮殿内の誰もが逃げ出すか、あるいは道を譲った。
こうして、誰にも邪魔されることなくセナバル宮殿の国王の間にたどり着いた。
そこでは、国王シュガルタが玉座におり、皆を見下ろす形になっていた。
「ヴァルスレン皇帝を見下ろすとは、ずいぶん偉くなったなシュガルタ王」
「若造、儂はヴァルスレン皇帝を一度でも君主と思ったことはないわ。我が国はずっとサタナキアの友であった」
「魔術師に肩入れして国を亡ぼすなど暴君の所業。魔術師の引き渡しに同意するが懸命だ。さすれば、今までの事は水に流そう」
「下らん。滅びるのはお前たちの方だ」
それを聞き、アリュードは嘲笑う。その目には哀れみさえあった。
「これだけの精鋭を目にして勝てると思っているのなら、その目はとうに見えなくなっておるな」
「おまえこそ、この国の魔術師の力を甘く見ている」
「なるほど……すでに会話は無駄なようだ」
「……いかにも。初めから議論の余地はない。そして今魔術で連絡が入った。すでに準備が整ったようだ」
そう言った後、玉座の下に魔法陣が現れ、シュガルタの姿が消える。目の前には、空の玉座のみとなった。
「転移魔法ね」
「ふん、憎しみに囚われた愚かな王よ」
アリュードは吐き捨てる。シュガルタもまた、憎しみを晴らす機会を待ちわびていたという事か。百年に渡ってヴァルスレンに服従を強いられた憎しみを。
「交渉は決裂した。魔術師を見つけ出し、殲滅する。セフィーネとルシェカは探知をしろ」
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