恋愛詐欺師は愛を知る

村雨

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その2.始まった甘々な生活

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「あ……っ。まこと……っ!」
「『誠』じゃないだろ? 『ご主人様』だろ?」
「ひゃうっ!? ご、ご主人様……!」
「いい子だ、れん。ご褒美をあげよう」
「やっ、そ、そんなところ……あーーっ!!」

――夢オチかよ……。
俺、日暮ひぐれ憐はかばっとベッドから起き上がり。
つい頭を押さえながら呻いてしまった。
先日まで俺は『恋愛詐欺師』をやっていた。
借金があった両親は俺を置いて逃亡した。
ヤクザや親分達に金を返す事を余儀よぎなくさ
れ、困っている風を装ったり。
愛をささやいたりして男の財布から金を抜き取
るなどの窃盗を繰り返していた。
そんな時、俺は芹沢せりざわ誠に出会う。
心から優しくしてくれた彼。
そんな彼の事がいつの日からか好きになっ
ていた。
『恋愛詐欺師』をしている事に胸が痛み、
ヤクザ達の元に戻って頭を下げた。
そんな俺を花魁おいらんのように借金ごと買い上げ
たのが、実は芹沢コーポレーションの会長の
孫だった誠。
つまり今の誠は俺のご主人様という事にな
る。
しかし、いやらしい事をされている夢を見た
挙句。
『ご主人様』と夢の中で呼ばされ。
しかもとろけたような顔をしていた夢を見た
だなんてずかしすぎる。

「――憐?」
「ま、誠……。ごめん、起こした?」
「いや、別にいいよ。怖い夢でも見た?」
「え、と……」
「ん? 隠し事か?」
「そ、いう訳じゃ……」
「隠そうとする悪い子は、こちょこちょの刑だ!」
「ぎゃーーっ! 脱がすな馬鹿ばかあああっ!!」

と、俺の横で寝ていた誠が目をこすった。
起き上がった彼と目が合い、急に恥ずかしくなって
来る。
別に俺が起こした訳じゃないらしい。
でも、あんな夢の事話せる訳ない。
俺がいやらしいヤツって言ってるようなもんじゃな
いか。
……今、誠の目、ぎらって光らなかったか?
気のせいだと思いたいがなんだか声が低く怖い。
こ、こいつずっと俺の事をお仕置きするチャンスを
狙ってるんじゃないだろうな?
あっという間の早業で裸にされ、ベッドに押し倒さ
れる俺。
上に乗ったのはわきわきと手を動かす誠で。
青ざめた俺は朝っぱらから絶叫を響かせるのだっ
た。

「きゃはははっ、くすぐったいぃ~!」
「泣いたって笑ったって許してあげないからね~。
ちゃんと許されたかったら言いなさい」
「ひ、卑怯者~ひぃっ! そこやだあぁ!
あははははっ!!」
「卑怯者で結構。憐のご主人様は誰?」
「ま、誠ですうぅぅ! ひゃあああんっ!
言うから! 言いますから止めてえぇ!!」
「次、隠し事したらもっと厳しいからね?」
「は、はい……っ!」

……思い切り脇の下をくすぐられた。
しかも、両方の手で焦らすように緩ませたり激し
くしたりの繰り返しを入れて。
そんなの、耐えられる訳もなく俺は早くも懇願す
る。
つーーっ、と指でなぞられたり。
こしょこしょと軽くくすぐったり。
かと思うと、スピードを速くしたり。
このくすぐりテクニックには敵わない。
胸のつぼみにも手が伸び、つつくようなくすぐって来た
り。
クリクリと手の中で転がされたり。
こちょこちょと甘くくすぐって来るから。
俺の笑い声の中に幾分嬌声きょうせいが混じった。
夢を思い出すように、ご主人様は誰かと問われる。
どきどきしてきゅんきゅんして、足の間のあれがずん
と疼いた。
結局、全て白状させられて誠は満足そうに笑ってい
た。

「憐。れーん。れーーんーー?」
「……誠の馬鹿。嫌い……」
「すねちゃって。可愛かわいいね……」
「すねてないっ!!」
「えっちな夢見たからって恥ずかしがる必要ないのに」
「い、言うなぁ!」
「もう体の隅から隅まで見てるのに」
「……うぅ」
「可愛いなぁ、憐は」
「あっ……ひゃうっ!? やんん……!!」

布団に腹這いになり、唇を尖らせた俺の頬を横から
誠がつつく。
急に腹立たしくなり、八つ当たりの言葉を口にした。
なのに、誠はくすくす笑って可愛いとかすねてるとか
言って来る。
誰のせいだと思っているんだ。
別に、好きであんな夢見たんじゃないし。
言いたくなんてなかったのに。
体の隅から隅まで見てるとか恥ずかしすぎる。
敢えて煽ってるだろこの馬鹿。
っていうかお尻くすぐるなぁ。
や……待って入口は止めてぎゃーーっ。
やっぱり、たくさん悶えさせられ。
半泣きにされる俺だったという。

「憐、ご飯にするからお皿出して」
「……はい」
「今日のご飯はオムライスだからな」
「えっ、やった!!」
「げんきーん、憐」
「あーあー聞こえないーーっ!!」
「こらぁ、またお仕置きするよ」
「俺っ。食器出して来るからっ」
「――もう」

ベッドから起き上がり、キッチンへ消えた誠。
バターと卵のいい匂いがふわっと漂って来た。
腹がぐうぐう鳴り出しそうなのを堪える。
誠は料理上手で、しかも手際がいい。
ボウルの中にはいつの間にかご飯が入って
いて、熱した鍋に落とされた。
じゅうじゅういいながら綺麗に炒められる。
と、誠から声がかかって俺もそっとベッドか
ら降りた。
今日はオムライス、と言われてぱぁぁとつい
顔を輝かせてしまう。
現金だとからかいながらも、手は器用に動
きくるくると綺麗に包まれていく。
別の鍋で煮ていたデミグラスソースがかけ
られ、さらに卵の上にパセリの粉末が着地。
お仕置きしようと手が伸びて来たのをかわ
し、俺はお皿を出すために食器棚へ急いだ。

「おお……美味そう!」
「憐! 食べる前にいただきますしなさい!!」
「いっだ……!? い、いただきます……」
「お代わりもあるからたくさん食べな、憐」
「う、うん……ありがとう」

真っ白い皿の上で輝くような黄色のオムライス。
ぐぅぐぅ鳴る腹の音を我慢出来ず、俺はすぐさま
スプーンをそれに突き立てようとした。
が、ひょいと誠に小脇に抱えられてしまう。
ぱぁん!と尻を叩かれてびくんとつい体が震えた。
いてぇ……何もぶつ事ねぇだろうに。
服の上というのを差っ引いても、めちゃ痛かった。
1発でこんなに痛いって、どんだけ馬鹿力なんだ
ゴリラか。
でも、出来れば痛い目になんて遭いたくない。
しゅんとしながら咄嗟にいただきます、と叫ぶ俺。
すると、憐は俺を椅子へと静かに下ろした。
尻を擦りたいのを我慢して今度こそ食べ始める。
行儀悪い!ってまた叩かれたくないからな。

「どうかな、憐?」
「……悔しいけど美味い」
「憐のために愛情たっぷり込めてるからね」
「……ばか」

不味い、って吐き捨ててやりたいところだけど。
美味すぎてそんな事出来ない。
卵はふわふわだし中のチキンライスもしっとりして
て、酸味の効いたような味付けが俺好み。
っていうか、がつがつ頬ぼっておいて不味いなんて
説得力ない。
口の中の物を飲み込み、ぶすっとした口調で俺は
悔しいけど美味いと完敗の言葉を投げた。
おどけたように愛情たっぷり、とか言ったりウィンク
したり。
全く似合わない仕草だ。
何浮かれてるんだよ、って突っ込みたくなる。
ついばか、って悪態が口をついて出るも。
それ以上、誠は俺のお尻を叩いたり乱暴に出る事
はなく恥ずかしいのに見守るようにずっと俺が食べ
てるのを見ていた。

「ご馳走様でした……」
「お粗末様。お皿洗って来るね」
「あ、いや作ってくれたし俺が……!」
「これくらいさせて。憐のためにいろいろしてあげる
の好きだから」
「……ありがとう、誠」
「憐がいてくれるだけで、俺は幸せなんだよ」
(そんなの、俺だって同じだよ……)

手を合わせる俺の動きを待っていたように、自分も
食べ終わった誠が立ち上がった。
やっぱり、何から何までやってもらうのは悪い気がし
てしまう。
二人で暮らす金さえ誠が出しているのだから。
俺は一銭も入れていない。
普通に考えて、居候の無駄飯食らいだ。
だからといって、この間やっていたみたいな危ない
『恋愛詐欺師』なんて許さないだろうし。
今の俺に金を稼ぐ手段はない。
そもそも、誠は俺を外へ出す事をよしとしないし。
逃げる事やもう戻って来ない事を危惧しているのか
もしれない。
馬鹿だな、そんな縛る事しなくたってここしかもう戻
る場所も。
いるべき場所さえもないのに。
今更ヤクザ達のところへなんて行けない。
ドロドロに甘やかされて躾けられて。
何も出来ない駄目人間になってしまいそうである。

「――誠」
「ん~?」
「好き」
「僕も憐が好きだよ」
「……うん」
「おいで、憐」
「ん……」
「いい子だね……憐は」
「んにゃっ!? て、てめぇいきなり何を……」
「ご褒美あげなくちゃね」
「そ、そんなとこ触……っ、あーーっ!!」

ああ、本当に駄目人間になる。
ただ甘やかされて可愛がられて。
まるでお猫様かお犬様みたいな生活だ。
バイトしたい、と言おうにも俺には信頼がない。
危ないバイトをしてたヤツだ、また同じ事をすると思
われて外に出してはもらえないだろう。
でも、勝手に外に出て勝手にバイトなんてしたら。
その後の誠の『お仕置き』が怖い。
とりあえずの感謝を伝えようと好き、と言ってみるも。
逆に「僕も好き」と言われて、自分の方がたくさん返さ
れたような気がした。
おいで、と言われて素直に膝の上に座る。
が、俺の頭を撫でていた手がいつの間にか胸元へと伸
びていた。
服の上から胸の蕾をくすぐられ、びくっとしてつい変な
声が出る。
『ご褒美』も『お仕置き』も一緒だろ!と突っ込みたい。
しかし、ただ俺は喘がされてまた考えが纏まらないま
ま。
くったりするしかなくなってしまうのだった。

「憐、行って来るよ」
「いってらっしゃい……誠」
「いい子にしてろよ?」
「こ、子供じゃないんだから」
「んっ」
「ほえ?」
「いってきますのキスしてくれ」
「こ、恋人同士でもない……」
「別にいいだろ。僕がしたいんだから」
「分かったよ……」

誠は有名な一流大学に通っていた。
有名な企業の会長の孫である彼には、一流の教育や
立ち居振る舞いが求められるらしい。
俺みたいに貧乏なら貧乏で困るけど。
金持ちは金持ちで困るって事だな。
ひらひらと手を振る誠に、俺は学生鞄を手渡す。
つやつやとした革の鞄はすげぇ高価そうだった。
くすっ、と小さく笑い誠は俺の髪を優しく撫でる。
心地いい反面、恥ずかしくて俺はそっぽ向いた。
と、彼が唇を突き出すようにして来た。
その様子の意味が分からない。
が、誠が次に言った言葉に耳が赤く染まった。
いってきますのキス、って恋人でも夫婦でもないぞ俺
達は。
そう思うけれどテコでも動く気配のない誠。
このままでは遅刻させてしまう。
俺のせいで単位を落とさせるのはなんか後味が悪い。
背伸びして軽く唇に口づけると、帰って来たら今度は
大人のキスなとからかわれ。
戻ってくんな馬鹿!と朝から叫ばされた。

「全くもう……あれ?」

今日は半日じゃなくて1日って言ってたはず。
俺の記憶が正しければ、だけど。
でもテーブルの上にはお弁当が載っていた。
朝早く起き、誠が一生懸命作っているお弁当だ。
俺の分も作っておいてくれているけれど、俺の分はきち
んと俺の席の前に置いてある。
だから、これはきっと誠の分で。
つまりは誠はお弁当を忘れた、という事だ。
どうしよう、と困ったような顔になったのもつかの間。
届けに行こうと俺は思い立った。
ひょっとしたら、俺の知らない誠の姿が見られるかもしれ
ないし。
お昼がなくて誠は困るだろう。
俺は二人分も食べられないし。
捨ててしまう事になってしまったらもったいない。
扉には鍵がかかってるので、一階の窓から下に降りて。
俺はこっそりと誠の後をつけるのだった。

「でっか……!! すげぇ……」

誠が通っている大学はめちゃくちゃ大きな建物だった。
そして、立派で見た目も綺麗だ。
俺の家よりも遥かに立派ででかくて綺麗という事に、分
かってはいたが衝撃を感じてしまう。
部外者の俺は入っていいのかと迷ってしまった。
しかし、守衛さんは穏やかな白髪の優しいお爺さんで。
誠の事と事情を説明すると中へ入れてくれた。
お弁当と水筒を抱え、俺は誠が授業を受けているであろ
う講義室へと急ぐ。
守衛さん曰く、今はまだ講義が始まっていないらしい。
室内の奥の方に誠を見かけ、ぱぁっと俺の顔は輝く。
誠、と言いかけた時他の生徒が彼に声をかけていた。
綺麗な女性だった。
長いウェーブした茶色の髪に、くりっとした大きな瞳。
明らかに誠に好意を持っている様子だ。
ずきんっ、と胸が痛んで俺は口を閉じた。

「え~、芹沢君お弁当忘れたのぉ?」
「そうみたいだ……残念だな」
「じゃあ、あたしと一緒に食堂いかない?」
「そうだな……そうするか」
(なん、だよ……誠のヤツ。やっぱり女の子の方がいいの
かよ……)

明らかに可愛い子ぶっている女の子。
それなのに、誠はにこやかな笑みを浮かべて応対してい
る。
デレデレしているみたいでなんか嫌だった。
別に、誠が俺のもんだとか思ってる訳じゃないけど。
でも、なんだか嫌だった。
もやもやしてイライラした。
女の子と一緒に食堂に行くなんて。
折角、お弁当届けてあげようと思ったのに。
食堂で食べるならいらないんだろう。
家にもう一個あるけど、ここで食べてしまおうかな。
捨てるのも嫌だったので、俺は誠と女の子が座った席から
かなり離れた席を選んで座った。
人数も多いし、学外の人間が紛れ込んでいるなんて多分
バレない。

「――ねぇ、君。少しいいかな?」
「ふぇ!? あ、はい……俺ですか!?」

お弁当の中身は、じんわりと味が染みた筑前煮をメインに。
大きなまんまるの海苔を巻いたおにぎりが二個。
沢庵が添えてあり、唐揚げやプチトマトやレタスがあった。
ごくん、と思わず喉を鳴らし。
お茶と共に箸を掴んでゆっくりと食べ始める。
筑前煮の鶏肉を箸で掴み、口に入れたところで声がかかっ
た。
バレたんだろうか、と俺は青ざめる。
皆私服だしお弁当を持っている人達もいるし。
バレる事なんてないと思ったのに。
しかし、この俺の挙動を怖がっていると勘違いしたのか。
彼はにこりと微笑みながら話しかけて来た。

「怖がらせてしまったのならごめんね。
とっても美味しそうに食べている可愛い子がいたから」
「か、かわ……っ!?」

そうなると、無視して食べ続ける訳にもいかない。
向こうが激高して大騒ぎになったら、誠に見つかってし
まう。
でも、か、可愛いってなんだよ。
俺はれっきとした男で。
可愛いより恰好いいって言われたいんだけども。
軽く睨むように見ると、彼がおかしそうに笑っていた。
馬鹿にされた訳ではないんだろう。
単に、俺の反応が面白かったのかもしれない。
早くお弁当食べてしまいたいのに、と思いつつ憮然と
した反応になってしまった。
誉め言葉でからかった訳じゃない、という旨の言い訳を
しながら彼は自分のトレイの上にあった、コロッケやら
メンチカツやらを皿に載せ俺に差し出して来た。
餌付けしようとしてるのか?
おい、俺は小動物じゃないんだぞ。

「あ、の……」
「遠慮しないで。君、なんか食べさせたくなるんだよねぇ」
「遠慮、っていうか……その……」
「ハムスターとか子犬みたいだからね」
「む……っ」
「君ってここの学生? 見ない顔だね」
「え、と……」
「まあ、いいや。ご飯終わってからでいいんだけど。
少し、僕に付き合ってくれない?
――教授達にバラされたくなければ」
「ひっ……!?」

途中までは確かに美味しかった。
誠のご飯も美味しいけど、今まで食べた事もないような
味付けで。
家庭の味ってこんな感じなんだろうか。
でもでも、誠のお弁当も美味しくて。
でも、不意に味が分からなくなった。
やっぱり、学外の生徒だってバレてたんだ。
このままじゃ誠に迷惑がかかる。
バレないようにしなきゃ。
少し怖い雰囲気を感じたけど。
黙って頷くしかオレに道は残されてなかった。
最初は優しそうだった顔が、だんだん熱を帯びていくのも。
獲物を偉うような目になっていくのも。
怖くて怖くて仕方がない。
食べ終わると、俺はとある一室に通された。
教材室、と書かれたその扉の鍵を彼が持っていたらしい。
内側からも鍵がかかるようで、がちゃんと施錠される。

「あ、あの……い、言わないで、ください……。
俺が学外の生徒だって……」
「言わないよ。僕の言う事利いてくれたらね」
「へ……? あ、あの距離がちか……やっ!?」
「いい子にしてたら、痛い事もしないし。
ここの生徒じゃないのに入り込んでいた事も言わないよ」

鍵の施錠を確認すると。
だんだんと俺の方に彼の距離が近づいて行った。
言う事を利いたら言わない、と彼が笑う。
その笑顔さえも怖くて距離を撮ろうとしたら。
首筋にキスされて甘噛みするように歯を立てられた。
痛くないけど、気持ち悪い!
誠以外に触られたくない。
なんでだろう、今まで幾度となく男を騙して来たのに。
露骨に肌に触れたりする男さえいたのに。
なんで、俺は今体が震えてるんだろう。
ぽた、と雫が垂れて俺は自分でも気づかない内に泣いて
いた。
可愛い、と耳に唇が触れてさらに肌が粟立つ。
恐ろしさのあまり動けなくなってしまった。
さらに男の手が伸び、ぎゅっと目を閉じて誠の名前を心で
呼ぶ事しか出来なさそうだった。
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