神の力を隠して平穏に暮らしたいのに、俺がくしゃみしただけで伝説の竜が死ぬし、聖女や姫に勘違いで崇められて困る。

カインズ

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第4章:王女の家出とマッドサイエンティストの陰謀

第33話 予測不能の鬼ごっこと創発的カオス

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昨夜、俺の部屋で交わされた密約(という名の脅迫)は、どうやら王城には伝わっていなかったらしい。翌朝、俺たちが宿屋の一階で朝食をとっていると、街の空気が明らかに変わったことに気づいた。いつもの活気ある喧騒とは違う、もっと硬質で、切迫した響き。教会の鐘が、時間を告げる穏やかな音色ではなく、警告のようにけたたましく鳴り響いている。

「なんだか、騒がしいですわね」

セシリアが心配そうに窓の外を見つめる。その視線の先で、鎧をまとった騎士たちが、二人一組で家々を回り、何かを尋問している姿が見えた。

「おいおい、なんだありゃ。戦争でも始まるのか?」
サラが、パンを片手に呑気に言う。しかし、その答えは、テーブルの向かい側で、優雅に紅茶を飲んでいる張本人がもたらした。

「わたくしの捜索ですわね。昨夜、わたくしが寝所を抜け出したことが、ようやく発覚したのでしょう。父上は心配性ですから」

オリヴィア姫は、町娘の変装をしたまま、まるで他人事のように冷静に分析した。その言葉に、俺たちは全員、口に含んだものを吹き出しそうになった。

「そ、捜索って……姫様、あなた、まさか置き手紙の一つも残さずに……?」
「ええ。何か形に残してしまっては、わたくしの覚悟が鈍りますから」

悪びれもせずに言い切った。この女、行動原理が常人とは違いすぎる。俺のスローライフ計画にとって、彼女のその「覚悟」は、核ミサイルの発射ボタンを押すくらいの迷惑千万な代物なのだが。

俺たちの動揺をよそに、事態は急速に悪化していく。宿屋の扉が荒々しく開けられ、騎士団の一人が叫んだ。
「通達! 王女オリヴィア様が何者かに誘拐された可能性がある! 全市民は、不審な一団を見かけ次第、速やかに通報せよ! 特に、昨日、姫様と謁見したという冒険者の一行には注意するようにとのことだ!」

誘拐犯扱いだった。
しかも名指しだ。王都の全住民が、俺たちを血眼になって探す人間センサーと化した瞬間だった。

「まずいですわ、リヒトさん!」
「まずいなんてもんじゃない! 指名手配犯だぞ俺たち!」

セシリアの悲鳴に、俺は全力でツッコミを入れる。食堂にいた他の客たちが、じろじろとこちらを見ている。もう時間の問題だ。

「よし、ずらかるぞ!」

サラの号令一下、俺たちは代金をテーブルに叩きつけ、裏口から脱兎のごとく逃げ出した。こうして、聖王国史上、最も間抜けで、最も壮大な鬼ごっこが、幕を開けたのである。

裏路地を駆け抜ける。陽の当たらない、湿った石畳の道。両側から迫る建物の壁が、空を細い一本の線に変えている。どこからか漂う生活排水の匂い、遠くで響く騎士たちの怒声と鎧の擦れる音。

「くそっ、どっちに行けばいいんだ!?」
「落ち着きなさい、サラ」

パニックに陥るサラを、オリヴィア姫の冷静な声が制した。彼女は、壁に背を預けて息を整えながら、まるで戦場の指揮官のように、そのサファイアの瞳に知性の光を宿していた。

「王都の近衛騎士団、その指揮官はアルフレッド将軍。彼は実直ですが、応用力に欠けるきらいがある。彼の思考パターンから予測するに、まず市街地を格子状に区切り、各区画をローラー作戦で潰していくはず。そして、最も警戒が厳重になるのは、王城へと続く大通りと、市外へ脱出可能な四つの城門」

彼女は、指で空中に地図を描くようにしながら、淀みなく分析を続ける。

「我々が逃げ込むとすれば、建物が密集し、追っ手の騎馬が入れないこの南地区の裏路地。将軍もそれは予測しているでしょう。ですが、彼は二手先までしか読めない。つまり、『裏路地を包囲し、徐々に網を狭めていく』という、教科書通りの戦術をとるはず。ならば、我々が打つべき手は一つ」

オリヴィア姫は、不敵な笑みを浮かべた。

「包囲網が完成する前に、その一点を突破し、彼らが最も意表を突かれる場所へ移動する。騎士団の行動パターン、指揮官の性格、そしてこの王都の地形。それら全てのデータを統合して導き出した最適逃走ルートは、南西地区にある、第七洗濯物干し場を抜けるルート。そこから運河沿いの地下水路に潜り込めば、追跡は不可能。この計画の成功確率は、98.5%ですわ!」

神算鬼謀。
もはや、それは家出中の姫君の言葉ではなかった。百戦錬磨の軍師が、必勝の策を語る、絶対的な確信に満ちた響き。俺は(この女、やはり天職は王女ではなく、国家参謀総長だったな)と、その恐るべき頭脳に改めて戦慄した。

「よし、分かった! 南西だな!」

その完璧な作戦に、最初に反応したのは、我らがリーダー、サラだった。彼女は、力強く頷くと、オリヴィア姫が指し示した南西とは真逆の方向、北東を指差して叫んだ。

「こっちだ! 俺の長年の勘が言っている! こっちが最短ルートだ!」

そして、風のように駆け出した。
オリヴィア姫の完璧な計算式が、サラという予測不能なバグによって、音を立てて崩れ去った瞬間だった。

「待ちなさい、サラ! そっちは北東! 騎士団が手薄だと読んでいた、王都の正面ゲートに一直線ですわよ!」
オリヴィア姫の悲鳴のような制止も、暴走機関車と化したサラの耳には届かない。

「サラさん、待ってくださいましー!」

次に動いたのは、セシリアだった。彼女は、親友の暴走を止めようと、必死の形相でサラの後を追いかける。その姿は、仲間を思う優しさに満ちていた。
だが、この世界の因果律は、時に、その純粋な善意を、最も凶悪な破壊の引き金へと変えてしまう。

セシリアが、全力疾走で路地の角を曲がろうとした、その時。
彼女の足元から、一匹の黒猫が「にゃあ」と、のんびり横切った。

「きゃあ!?」

猫を避けようとしたセシリアの足が、もつれる。そして、彼女は、まるで吸い込まれるかのように、路肩に積まれていた大量の野菜カゴに、顔面からダイブした。
ガッシャーン!という、世界が終わるかのような破壊音。
トマトは無残に潰れて赤い血痕を石畳に刻みつけ、カボチャは砕け散って黄色い地雷原を形成し、そして、無数のキャベツとタマネギが、まるで意志を持ったかのように、坂道をゴロゴロと転がり落ちていった。

俺たちが逃げてきた方向から、ちょうど追跡してきた騎士団の一隊が、その坂道を駆け上がってくるところだった。

「いたぞ! 捕らえろ!」

騎士たちが雄叫びを上げた、次の瞬間。彼らの足元を、自然の摂理が生み出した緑と白の球体兵器が襲った。

「うわっ!?」
「なんだ、このタマネギは!?」
「目が、目がああああ!」

先頭の騎士がタマネギを踏んでバランスを崩し、その隣の騎士がキャベツに足を取られて宙を舞う。そして、後続の騎士たちが、次々とその阿鼻叫喚のドミノ倒しに巻き込まれていった。
ものの数秒で、屈強な騎士団の一隊は、新鮮な野菜くずと共に、折り重なるようにして全滅していた。

「……ありえませんわ」

その惨状を目の当たりにして、オリヴィア姫が、呆然と呟いた。
「わたくしの計算では、サラが北東へ向かった時点で、我々が捕まる確率は99.2%に跳ね上がっていたはず。それなのに、セシリアの転倒という、全く予測不能な事象が、追っ手を見事に無力化した……?」

そう、これこそが、俺たちのパーティの本質だ。
オリヴィア姫が構築した、完璧で、論理的で、美しい「秩序」。
それが、サラの方向音痴という、単純で、破壊的で、予測不能な「カオス」によって、根底から覆される。
そして、そこに、セシリアのドジという、純粋で、善意に満ちた、しかし結果として全てを引っ掻き回す「偶然」が加わる。
秩序とカオスと偶然。これら三つの要素が相互に作用し合うことで、誰にも、それこそ神ですら予測できなかったであろう、奇跡的な逃走ルートという、全く新しいパターンが「創発」されるのだ。

(これが、複雑系……)

俺は、もはや自分の出る幕など微塵もないこの完璧なカオスを前に、感心するしかなかった。俺が必死に隠してきた力など、この天然の奇跡生成装置の前では、取るに足らない小細工に過ぎないのかもしれない。

「ぼさっとするな! 行くぞ!」
「で、でも、サラさん、どっちへ……?」
「こっちだ!」

サラは、またしても勘を頼りに、別の路地へと駆け込んでいく。
その後ろを、オリヴィア姫が「そっちではありませんわ!」と叫びながら追いかけ、セシリアが「お待ちくださいましー!」と追いかけ、そして俺たち残りが、やれやれという顔でその後を追う。
俺たちの、王都を舞台にした壮大な鬼ごっこは、まだ始まったばかりだった。

市場のど真ん中を突っ切れば、人混みに紛れて追っ手を撒けるだろう、というサラの(またしても)勘は、半分当たりで半分外れだった。
人混みは、確かに俺たちの姿を隠してくれた。だが同時に、それは騎士団にとっても、俺たちを追い詰めるための格好の障害物となった。

「止まれ! 冒険者ども!」
「どけ、邪魔だ!」

騎士たちが、強引に人混みをかき分けて進もうとする。市場の商人や買い物客たちは、パニックに陥り、あちこちで悲鳴が上がった。
このままでは、無関係な人たちを巻き込んでしまう。

「こっちですわ!」

オリヴィア姫が、咄嗟に魚屋の店先に吊るされていた巨大なタコの干物を掴むと、それをターザンのように利用して、向かいのパン屋の屋根へと飛び移った。

「ついてきなさい!」
「お、おう!」

俺たちも、彼女に続いて屋根から屋根へと飛び移っていく。眼下では、騎士たちが「上だ!」「逃がすな!」と叫んでいる。
気分は、さながら世直しのために悪代官から逃げる義賊のようだ。もっとも、俺たちがやっていることは、ただの姫の家出の手伝いなのだが。

数分間に及ぶ空中戦(という名の屋根の上ダッシュ)の末、俺たちはついに騎士団の追跡を振り切ることに成功した。息を切らしながら、人気のない教会の裏庭に転がり込む。

「はあ……はあ……」
「な、なんとかなったな……」

全員、肩で息をしている。特に、普段は運動などしないであろう姫様は、顔を真っ赤にして、壁に手をついていた。だが、その瞳は、恐怖や疲労ではなく、今まで感じたことのない種類の、強い輝きに満ちていた。

「……ありえませんわ」

彼女は、息を整えながら、再びその言葉を口にした。

「わたくしの計算では、今のは完全に詰んでいました。市場での追跡、騎士団の包囲網の密度、そして我々の体力消耗率。全てのデータを考慮すれば、我々が捕縛される未来以外は、ありえなかった」

彼女は、顔を上げると、事の元凶であるサラとセシリアを、じっと見つめた。その視線には、もはや非難の色はなく、純粋な、科学者が未知の現象を目の当たりにした時のような、強烈な好奇心だけが宿っていた。

「あなたの、論理を無視した直感。そして、あなたの、物理法則を捻じ曲げる不運(ハードラック)。その二つが組み合わさった時、わたくしの予測モデルを遥かに超える、全く新しい因果の地平が開かれる……」

オリヴィア姫は、興奮したように早口でまくし立てた。

「この予測不能性……! これこそが、あなたたちの本質! ああ、なんて興味深い! なんて、面白いのかしら!」

彼女は、初めて、心からの笑みを浮かべた。それは、城の中で見せる、計算され尽くした完璧な微笑みではなかった。自分の理解を超えた、世界の複雑さに触れた、少女のような、無邪気で、そして少しだけ危険な笑みだった。

彼女は、この一日で気づき始めていたのだ。
世界は、彼女が書物で学んだような、美しい数式で割り切れる、静的なものではない。
それは、無数の予測不能な要素がぶつかり合い、混ざり合い、常に新しい形へと変化し続ける、ダイナミックで、混沌とした、生命そのものであるということに。

俺は、そんな彼女の姿を横目で見ながら、静かに空を仰いだ。
(これが複雑系か……。もはや、俺の出る幕すらないな)

俺のスローライフ計画は、完全に崩壊した。
だが、その代わりに、俺は今、とんでもなく面白い現象を、特等席で目撃しているのかもしれない。
俺が介入するまでもなく、この仲間たちは、自分たちの力で、どんな絶望的な状況ですら、笑い話に変えてしまうのだろう。

「さ、いつまでも休んでられませんわよ! 次の包囲網が来る前に、移動しますわよ!」

すっかり探検隊のリーダー気取りの姫様が、元気よく号令をかける。
俺たちの、長くて、面倒で、そして多分、最高に面白い一日は、まだ、始まったばかりだった。

***
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