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君と秘密のひと時を
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大きく息を吸い、吐いた。吐いた後、涙をこらえながら前を向く。
目の前には、君がいたから。
あの日の輝きは枯れ果てた。
思えば、私の輝かしい生活はあの瞬間で終わっている。
煙草を咥え息を吸う。
もう光に満ちた生活は来ないのだと苦笑しながら、煙を吐いた。
白い煙が蔦のように天井へ上がっていく。
何も持っていない手で蔦を混ぜ合わせ、天井より下の空間に白い靄を作り上げた。
煙草の煙を肺に入れていないこの吸い方は、家でしかやらない。
外でするとやれ勿体無いだの吸うなだの煩いのだ。
この立ち上る紫煙が好きなのに。
誰も分かってくれない。
この気持ちは何も分かってくれない。
輝かしい日々の最後の瞬間がフラッシュバックする。
そんな一瞬も、吐き出す紫煙とともに掻き混ぜた。
もう一緒に笑い合うことは出来ない。
関係を壊してしまう。
そんなことは知っていた。
けれど、欲深い私は更に上の関係を望んでしまった。
煙草を灰皿に潰し、スマホを取り出す。
死んだ目がこちらを見つめていたが、そんなことは気にせずSNSを開いた。
君の名前を調べる。
今日も、君は笑っていた。
今日も、君は素敵だった。
性別を感じさせない君は、私に挑戦的な視線を向ける。
輝きの中で見せた、あの眩しい光だ。
今はもう、私には向けてくれない、焦がすような光だ。
遠くに行った君を見ながら紫煙を漂わせる。
人差し指を立て、ゆっくりと円を描く。
白い蔦が指に巻き付く様は、まるで魔法使いのようだ。
「君の気持ちも、こんなふうに巻き取れたらなあ」
呟いた言葉は、紫煙とともに消えていった。
目の前には、君がいたから。
あの日の輝きは枯れ果てた。
思えば、私の輝かしい生活はあの瞬間で終わっている。
煙草を咥え息を吸う。
もう光に満ちた生活は来ないのだと苦笑しながら、煙を吐いた。
白い煙が蔦のように天井へ上がっていく。
何も持っていない手で蔦を混ぜ合わせ、天井より下の空間に白い靄を作り上げた。
煙草の煙を肺に入れていないこの吸い方は、家でしかやらない。
外でするとやれ勿体無いだの吸うなだの煩いのだ。
この立ち上る紫煙が好きなのに。
誰も分かってくれない。
この気持ちは何も分かってくれない。
輝かしい日々の最後の瞬間がフラッシュバックする。
そんな一瞬も、吐き出す紫煙とともに掻き混ぜた。
もう一緒に笑い合うことは出来ない。
関係を壊してしまう。
そんなことは知っていた。
けれど、欲深い私は更に上の関係を望んでしまった。
煙草を灰皿に潰し、スマホを取り出す。
死んだ目がこちらを見つめていたが、そんなことは気にせずSNSを開いた。
君の名前を調べる。
今日も、君は笑っていた。
今日も、君は素敵だった。
性別を感じさせない君は、私に挑戦的な視線を向ける。
輝きの中で見せた、あの眩しい光だ。
今はもう、私には向けてくれない、焦がすような光だ。
遠くに行った君を見ながら紫煙を漂わせる。
人差し指を立て、ゆっくりと円を描く。
白い蔦が指に巻き付く様は、まるで魔法使いのようだ。
「君の気持ちも、こんなふうに巻き取れたらなあ」
呟いた言葉は、紫煙とともに消えていった。
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