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五十嵐青年の頬は、より一層赤みを強くする。
ゆっくりとソファに膝立ちした時、山本は首を傾げる。
「交尾したいのに、服着たままなんですか?」
肉食獣の瞳はが鋭くなる。
「服なんて着てちゃ、ダメでしょう」
その言葉が五十嵐青年の鼓膜を震わせた時、脳内で誤作動が起きる。
瞳に映る山本の姿が変化する。
『服なんかいるの?気持ちよくするのに邪魔でしょ?』
赤い唇。甘い香り。突き刺す視線。
五十嵐青年の顔色が変わったことに、山本はすぐ気づいた。
発情した獣は、理性を取り戻す。
「五十嵐さん、どうしたんですか」
「アヤ、カ」
先ほどとは違い、顔面蒼白で身体を震わせる五十嵐青年を、山本は抱きしめようと近づく。
「やめて。たたかないで」
山本は動きを止める。五十嵐青年が息を荒くするそれは、興奮からではない。
「アヤカさま、ごめんなさい」
大粒の涙を流し、膝立ちから土下座に態勢を変える五十嵐青年を、山本は止められない。
「俺を、僕を、捨てないでください」
山本は、立ち尽くすことしかできなかった。
誰かの名前を、壊れた楽器のように呟き続ける五十嵐青年を正気に戻す術が思いつかない。
先程のように頭を撫でようとしても、怯えさせてしまう。
山本の声は、五十嵐青年に届かない。
「五十嵐さん……」
呟くように名前を呼んだところで、虚な瞳は山本を認識しない。
「五十嵐さん!」
強く呼んだところで、五十嵐青年が身を震わせ、恐怖を感じるだけだった。
山本は辺りを見渡すが、状態を打破出来そうなものは全くない。
解決策が思いつかず、涙が出そうになる山本の脳が、1つの方法を見つける。
腹を括り、五十嵐青年を睨みつける。
「捨てられたくないなら、やらないといけないこと分かってるよね」
この笑みは、偽りの笑みだ。
「早く服脱いでよ」
この命令に、想いなど微塵もこもっていない。
「僕の欲求を解消させてくれたら捨てないから」
こんなもので、満たされる訳がない。
1回達して、五十嵐青年の意識を戻すしかない。
「はい、アヤカさま」
誰を想ってるの。そんな名前で呼ばないでよ。
山本は立ち尽くす。五十嵐青年を睨みながら。そして己の行動を悔いながら。
顔を赤らめていた五十嵐青年は、虚ろな目のまま、服を脱ぎはじめる。
五十嵐青年の一糸纏わぬ姿を見て、山本は顔を強張らせる。
ところどころ残る火傷の跡も痛々しいが、それよりも、治りかけのアザの数が異様に多い。
あの火事の時、五十嵐青年は身体を強打していないはずだ。それは、山本が1番近くで見ている。
たたかないで。
五十嵐青年の発言が思い出される。
それは、つまりそういうことか。
「いつもみたいにオナニーすればいいですか」
五十嵐青年の手は、山本の返答を待たず、自分の性器を扱き始めた。
目の前の光景に耐えきれず、山本は首を振る。
少しの間、辛抱するだけだ。五十嵐さんが達するまで。
山本はそう自分に言い聞かせる。
甘い声が五十嵐青年の口から漏れ、山本の目からは涙が溢れる。
「俺のだらしない姿見て、興奮してださい」
五十嵐青年の行為はエスカレートしていく。己の快感を求めてか、違う部位を触り、甘い声も増えていく。
「やめてよ……」
山本は五十嵐青年に近づき、抱き竦めた。
「やめて」
五十嵐青年は硬直したが、すぐ手の動きを再開させる。
白濁液を吐出し、力が一気に抜けた。五十嵐青年は性器から手を離すと同時に、目を閉じた。
蛍光灯の無機質な光は、涙を流す山本をう包む優しさを持ち合わせていない。
ゆっくりとソファに膝立ちした時、山本は首を傾げる。
「交尾したいのに、服着たままなんですか?」
肉食獣の瞳はが鋭くなる。
「服なんて着てちゃ、ダメでしょう」
その言葉が五十嵐青年の鼓膜を震わせた時、脳内で誤作動が起きる。
瞳に映る山本の姿が変化する。
『服なんかいるの?気持ちよくするのに邪魔でしょ?』
赤い唇。甘い香り。突き刺す視線。
五十嵐青年の顔色が変わったことに、山本はすぐ気づいた。
発情した獣は、理性を取り戻す。
「五十嵐さん、どうしたんですか」
「アヤ、カ」
先ほどとは違い、顔面蒼白で身体を震わせる五十嵐青年を、山本は抱きしめようと近づく。
「やめて。たたかないで」
山本は動きを止める。五十嵐青年が息を荒くするそれは、興奮からではない。
「アヤカさま、ごめんなさい」
大粒の涙を流し、膝立ちから土下座に態勢を変える五十嵐青年を、山本は止められない。
「俺を、僕を、捨てないでください」
山本は、立ち尽くすことしかできなかった。
誰かの名前を、壊れた楽器のように呟き続ける五十嵐青年を正気に戻す術が思いつかない。
先程のように頭を撫でようとしても、怯えさせてしまう。
山本の声は、五十嵐青年に届かない。
「五十嵐さん……」
呟くように名前を呼んだところで、虚な瞳は山本を認識しない。
「五十嵐さん!」
強く呼んだところで、五十嵐青年が身を震わせ、恐怖を感じるだけだった。
山本は辺りを見渡すが、状態を打破出来そうなものは全くない。
解決策が思いつかず、涙が出そうになる山本の脳が、1つの方法を見つける。
腹を括り、五十嵐青年を睨みつける。
「捨てられたくないなら、やらないといけないこと分かってるよね」
この笑みは、偽りの笑みだ。
「早く服脱いでよ」
この命令に、想いなど微塵もこもっていない。
「僕の欲求を解消させてくれたら捨てないから」
こんなもので、満たされる訳がない。
1回達して、五十嵐青年の意識を戻すしかない。
「はい、アヤカさま」
誰を想ってるの。そんな名前で呼ばないでよ。
山本は立ち尽くす。五十嵐青年を睨みながら。そして己の行動を悔いながら。
顔を赤らめていた五十嵐青年は、虚ろな目のまま、服を脱ぎはじめる。
五十嵐青年の一糸纏わぬ姿を見て、山本は顔を強張らせる。
ところどころ残る火傷の跡も痛々しいが、それよりも、治りかけのアザの数が異様に多い。
あの火事の時、五十嵐青年は身体を強打していないはずだ。それは、山本が1番近くで見ている。
たたかないで。
五十嵐青年の発言が思い出される。
それは、つまりそういうことか。
「いつもみたいにオナニーすればいいですか」
五十嵐青年の手は、山本の返答を待たず、自分の性器を扱き始めた。
目の前の光景に耐えきれず、山本は首を振る。
少しの間、辛抱するだけだ。五十嵐さんが達するまで。
山本はそう自分に言い聞かせる。
甘い声が五十嵐青年の口から漏れ、山本の目からは涙が溢れる。
「俺のだらしない姿見て、興奮してださい」
五十嵐青年の行為はエスカレートしていく。己の快感を求めてか、違う部位を触り、甘い声も増えていく。
「やめてよ……」
山本は五十嵐青年に近づき、抱き竦めた。
「やめて」
五十嵐青年は硬直したが、すぐ手の動きを再開させる。
白濁液を吐出し、力が一気に抜けた。五十嵐青年は性器から手を離すと同時に、目を閉じた。
蛍光灯の無機質な光は、涙を流す山本をう包む優しさを持ち合わせていない。
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