64 / 316
迷宮挑戦の章
63.領主の悩み
しおりを挟む
ファルディナの街の領主であるアルディオ・フォン・エルブンスは今日も頭を悩ませていた。
「あと二ヶ月……さて、どうしたものか」
先代の父より領主の座を任されて早五年、まだ四十歳という若さだが街の人々からの評判はすこぶる良い。
他の中規模都市よりも税率は低くく、積極的に治安の向上に努め、街のインフラ整備にも真剣に取り組んでいる。
貴族という立場ではあるが決して偉ぶる事無く、常に平民の目線に立って物事を見つめるように心掛けている。私財を投げ打って街に大衆浴場を建てたのもその一環だが、残念ながら利用者はそれほど多くない。貴族特有の『毎日風呂に入る』という文化は、まだまだ平民には根付いていないようだ。
そんなアルディオの最近の悩みと言えば、二ヶ月後に帝都で開かれる帝国第一皇女の成人の儀と、その後の祝宴だ。帝国中に存在する何十、何百という貴族達が競い合うように祝いの品を贈る事になっている。
アルディオ自身は無難な品でも贈れば良いだろうという考えなのだが、この辺り一帯の地域を治める辺境伯から、珍しい品を用意するようにとのお達しが出ている。
寄り親とも言える辺境伯からそのように言われては、断る事など出来ない。とは言え、珍しい品と言われてもピンと来ないのが現状だった。
「珍しい品……つまり金を出せば買える物ではなく、金を出しても買えない稀少性の高い品………」
秘境の先にしか咲かない花や、珍しい宝石などの事だろうかと、ここ数日頭を悩ませている。仮に前述したような物だとして、それをどのように手に入れたら良いものか。
先日、冒険者ギルドのギルドマスターに相談を持ち掛けたのだが、なかなか難しいだろうとの答えが返って来た。
稀少性の高い物となると、例えばダンジョンの深い所まで潜るなどしなければならないが、ファルディナの街に在籍する冒険者はほとんどがDランクとCランクの冒険者。一組だけBランクの冒険者パーティも存在するが、ベテランになるほど不確定な情報では動いてくれない。
「冒険者……腕の立つ新人冒険者なら或いは……」
ファルディナの街より二日の場所に、Cランク冒険者達の狩場の一つ『カルズバール迷宮』と呼ばれるダンジョンが存在する。
かつてこのダンジョンのかなり深い階層から、世にも珍しい七色に輝く宝石を持ち帰った冒険者が居たと言われているのだが、詳細は定かではない。
現在ファルディナの街に在籍する冒険者達で、カルズバール迷宮の最も下の階に辿り着いた記録は第八層。それは前述のBランク冒険者パーティの記録なのだが、そのBランクパーティをもってしても、八層より下へは進めなかったらしい。
それは単純に出現するモンスターが強いからというのもあるが、持って行ける食料やポーションに限界があるからだ。リーダー曰く、魔法鞄を持っていたら、もう少し下まで行けたとの事だ。
「その冒険者パーティにマジックバッグを与えて依頼してみるか?………いや、そんな事に領民の血税を使う訳には……」
領民が納める税は、街の為に使うべきというのがアルディオの基本的な考えだ。それで私腹を肥やす事などしないし、ましてや貴族のゴタゴタになど金を使うべきではない。ならば自身の私財から金を出すというのも選択肢の一つだが、特定の冒険者にだけ高価なアイテムを買い与えるというのも、変な軋轢を生むような気がした。
アルディオが再び頭を悩ませていると、執務室の扉を叩く音が彼の耳に入った。どうぞと返事をすると、執事がティーワゴンを押して部屋の中へと入って来る。
「失礼致します。お茶のお時間です旦那様」
「もうそんな時間か……」
他にも仕事があるのに、皇女への贈り物の事ばかり考えていて仕事が全く進んでいなかった。思わず「ふぅ……」っと溜め息をつき、ソファーへと移動する。
「お疲れでございますね旦那様」
「ああ……仕事はしてないのに疲労ばかり溜まっていくよ」
執事もアルディオの悩みの種は知っている。彼自身、アルディオの命を受けて珍しい品に関する情報を仕入れる為に、毎日奔走している一人だ。
「それで……何か良い話はあったか?」
「商会や旅の商人に至るまで訊ねているのですが、これといった品はございません」
「そうか……まあそうだろうな」
期待していた訳では無いが、成果が無いと言われればやはり残念な気持ちになる。もう一度小さく溜め息をついて、執事が淹れた紅茶に口を付けるアルディオ。そのタイミングで、執事が再び口を開いた。
「ですが、少し気になる噂を耳に致しました。何でも、この街の冒険者ギルドに面白い冒険者が現れたのだとか」
「面白い冒険者?」
紅茶を飲みながら執事の話に耳を傾けるアルディオ。しかし内心では、探しているのは面白い冒険者ではなく、腕が立って魔法鞄を持っている冒険者だ。もちろんそんな都合の良い存在が居るとは本気で思ってはいないが。
「はい。数日前、二ヶ月以上も薬草採取で生計を立てていた二人の少女達が、同じく二人組の黒髪の少女達をギルドに連れて来たそうにございます。その黒髪の少女達は冒険者登録を済ませると、ランクアップモンスターである”ワイルドウルフ”の魔石を提示し、その場でDランクへとランクアップを果たしたそうにございます」
「ほう、初日からランクアップとは凄いな」
とは言え、所詮はDランクだ。確かに凄いがそれぐらいなら有り得ない話でも無いなと、アルディオは内心で独りごちる。
「はい。更に次の日にはワイルドウルフを丸ごと、しかも七匹も持ち帰り、皆を驚かせたそうにございます」
ピクリと眉が動くアルディオ。ワイルドウルフを丸ごと七匹。それはつまりーーーー
「まさか……マジックバッグか!?」
「そのようでございます。マジックバッグを持つ少女達は昨日『風鳴き山』に挑戦し、見事にランクアップモンスターの”ルフ”を五羽も持ち帰ったのだとか。そして冒険者登録をして僅か四日目にして、Cランク冒険者へのランクアップを果たしました」
思わずと立ち上がるアルディオ。執事の顔を真剣な目で見つめている。そんなアルディオの視線を受けながら、執事は更に話を続ける。
「長年Cランク冒険者の地位に有る冒険者達ですら、一度に五羽のルフを倒すのは難しいとの事です。しかし少女達はいとも容易くそれを成し遂げた。そんな少女達に向けてCランクの冒険者達は口を揃えてこう言いました。『彼女達は既にCランク以上の実力を持っている』と」
執事の話を聞き終えたアルディオは、信じられないといった表情を浮かべていた。
実力は既にBランク相当、魔法鞄を持っていて、噂程度の情報でも動いてくれそうな新人の冒険者。そんな、自分が思い描いておきながら、居る筈が無いと自虐的に一笑に付した冒険者が実在したのだ。
信用のおける執事が持ち帰った情報に、万に一つも間違いなど無いだろう。これは何の奇跡だろうか?こんな事が本当に有り得るのだろうか?
「私の話は以上でこざいます。これより再び、皇女様へお贈りする品を探して参ります」
「はは……わざと言ってるだろお前」
ニヤリと笑う執事。自分の主がこの後、どんな行動を取るのかも既に理解している。
「その冒険者パーティの名前は?」
「”クローバー”でございます」
「クローバーか……」
その少女達は自分にとって救いの女神となるのか、それとも何ももたらしてはくれないのか。それは分からないが、今は彼女達”クローバー”に頼るしかない。
「冒険者ギルドへ行く」
「かしこまりました」
残りの紅茶を喉に流し込むアルディオ。執事が扉を開けると、颯爽と部屋を出る。
目指すは冒険者ギルド。そしてCランクの冒険者パーティ”クローバー”の少女達。まさに縋るような思いで、アルディオは屋敷を後にしたのだった。
※休載予定でしたが、新章の一話目を書けたので掲載します。しばらくは不定期更新になります。相変わらずのんびりお待ち下さいませ(笑)
「あと二ヶ月……さて、どうしたものか」
先代の父より領主の座を任されて早五年、まだ四十歳という若さだが街の人々からの評判はすこぶる良い。
他の中規模都市よりも税率は低くく、積極的に治安の向上に努め、街のインフラ整備にも真剣に取り組んでいる。
貴族という立場ではあるが決して偉ぶる事無く、常に平民の目線に立って物事を見つめるように心掛けている。私財を投げ打って街に大衆浴場を建てたのもその一環だが、残念ながら利用者はそれほど多くない。貴族特有の『毎日風呂に入る』という文化は、まだまだ平民には根付いていないようだ。
そんなアルディオの最近の悩みと言えば、二ヶ月後に帝都で開かれる帝国第一皇女の成人の儀と、その後の祝宴だ。帝国中に存在する何十、何百という貴族達が競い合うように祝いの品を贈る事になっている。
アルディオ自身は無難な品でも贈れば良いだろうという考えなのだが、この辺り一帯の地域を治める辺境伯から、珍しい品を用意するようにとのお達しが出ている。
寄り親とも言える辺境伯からそのように言われては、断る事など出来ない。とは言え、珍しい品と言われてもピンと来ないのが現状だった。
「珍しい品……つまり金を出せば買える物ではなく、金を出しても買えない稀少性の高い品………」
秘境の先にしか咲かない花や、珍しい宝石などの事だろうかと、ここ数日頭を悩ませている。仮に前述したような物だとして、それをどのように手に入れたら良いものか。
先日、冒険者ギルドのギルドマスターに相談を持ち掛けたのだが、なかなか難しいだろうとの答えが返って来た。
稀少性の高い物となると、例えばダンジョンの深い所まで潜るなどしなければならないが、ファルディナの街に在籍する冒険者はほとんどがDランクとCランクの冒険者。一組だけBランクの冒険者パーティも存在するが、ベテランになるほど不確定な情報では動いてくれない。
「冒険者……腕の立つ新人冒険者なら或いは……」
ファルディナの街より二日の場所に、Cランク冒険者達の狩場の一つ『カルズバール迷宮』と呼ばれるダンジョンが存在する。
かつてこのダンジョンのかなり深い階層から、世にも珍しい七色に輝く宝石を持ち帰った冒険者が居たと言われているのだが、詳細は定かではない。
現在ファルディナの街に在籍する冒険者達で、カルズバール迷宮の最も下の階に辿り着いた記録は第八層。それは前述のBランク冒険者パーティの記録なのだが、そのBランクパーティをもってしても、八層より下へは進めなかったらしい。
それは単純に出現するモンスターが強いからというのもあるが、持って行ける食料やポーションに限界があるからだ。リーダー曰く、魔法鞄を持っていたら、もう少し下まで行けたとの事だ。
「その冒険者パーティにマジックバッグを与えて依頼してみるか?………いや、そんな事に領民の血税を使う訳には……」
領民が納める税は、街の為に使うべきというのがアルディオの基本的な考えだ。それで私腹を肥やす事などしないし、ましてや貴族のゴタゴタになど金を使うべきではない。ならば自身の私財から金を出すというのも選択肢の一つだが、特定の冒険者にだけ高価なアイテムを買い与えるというのも、変な軋轢を生むような気がした。
アルディオが再び頭を悩ませていると、執務室の扉を叩く音が彼の耳に入った。どうぞと返事をすると、執事がティーワゴンを押して部屋の中へと入って来る。
「失礼致します。お茶のお時間です旦那様」
「もうそんな時間か……」
他にも仕事があるのに、皇女への贈り物の事ばかり考えていて仕事が全く進んでいなかった。思わず「ふぅ……」っと溜め息をつき、ソファーへと移動する。
「お疲れでございますね旦那様」
「ああ……仕事はしてないのに疲労ばかり溜まっていくよ」
執事もアルディオの悩みの種は知っている。彼自身、アルディオの命を受けて珍しい品に関する情報を仕入れる為に、毎日奔走している一人だ。
「それで……何か良い話はあったか?」
「商会や旅の商人に至るまで訊ねているのですが、これといった品はございません」
「そうか……まあそうだろうな」
期待していた訳では無いが、成果が無いと言われればやはり残念な気持ちになる。もう一度小さく溜め息をついて、執事が淹れた紅茶に口を付けるアルディオ。そのタイミングで、執事が再び口を開いた。
「ですが、少し気になる噂を耳に致しました。何でも、この街の冒険者ギルドに面白い冒険者が現れたのだとか」
「面白い冒険者?」
紅茶を飲みながら執事の話に耳を傾けるアルディオ。しかし内心では、探しているのは面白い冒険者ではなく、腕が立って魔法鞄を持っている冒険者だ。もちろんそんな都合の良い存在が居るとは本気で思ってはいないが。
「はい。数日前、二ヶ月以上も薬草採取で生計を立てていた二人の少女達が、同じく二人組の黒髪の少女達をギルドに連れて来たそうにございます。その黒髪の少女達は冒険者登録を済ませると、ランクアップモンスターである”ワイルドウルフ”の魔石を提示し、その場でDランクへとランクアップを果たしたそうにございます」
「ほう、初日からランクアップとは凄いな」
とは言え、所詮はDランクだ。確かに凄いがそれぐらいなら有り得ない話でも無いなと、アルディオは内心で独りごちる。
「はい。更に次の日にはワイルドウルフを丸ごと、しかも七匹も持ち帰り、皆を驚かせたそうにございます」
ピクリと眉が動くアルディオ。ワイルドウルフを丸ごと七匹。それはつまりーーーー
「まさか……マジックバッグか!?」
「そのようでございます。マジックバッグを持つ少女達は昨日『風鳴き山』に挑戦し、見事にランクアップモンスターの”ルフ”を五羽も持ち帰ったのだとか。そして冒険者登録をして僅か四日目にして、Cランク冒険者へのランクアップを果たしました」
思わずと立ち上がるアルディオ。執事の顔を真剣な目で見つめている。そんなアルディオの視線を受けながら、執事は更に話を続ける。
「長年Cランク冒険者の地位に有る冒険者達ですら、一度に五羽のルフを倒すのは難しいとの事です。しかし少女達はいとも容易くそれを成し遂げた。そんな少女達に向けてCランクの冒険者達は口を揃えてこう言いました。『彼女達は既にCランク以上の実力を持っている』と」
執事の話を聞き終えたアルディオは、信じられないといった表情を浮かべていた。
実力は既にBランク相当、魔法鞄を持っていて、噂程度の情報でも動いてくれそうな新人の冒険者。そんな、自分が思い描いておきながら、居る筈が無いと自虐的に一笑に付した冒険者が実在したのだ。
信用のおける執事が持ち帰った情報に、万に一つも間違いなど無いだろう。これは何の奇跡だろうか?こんな事が本当に有り得るのだろうか?
「私の話は以上でこざいます。これより再び、皇女様へお贈りする品を探して参ります」
「はは……わざと言ってるだろお前」
ニヤリと笑う執事。自分の主がこの後、どんな行動を取るのかも既に理解している。
「その冒険者パーティの名前は?」
「”クローバー”でございます」
「クローバーか……」
その少女達は自分にとって救いの女神となるのか、それとも何ももたらしてはくれないのか。それは分からないが、今は彼女達”クローバー”に頼るしかない。
「冒険者ギルドへ行く」
「かしこまりました」
残りの紅茶を喉に流し込むアルディオ。執事が扉を開けると、颯爽と部屋を出る。
目指すは冒険者ギルド。そしてCランクの冒険者パーティ”クローバー”の少女達。まさに縋るような思いで、アルディオは屋敷を後にしたのだった。
※休載予定でしたが、新章の一話目を書けたので掲載します。しばらくは不定期更新になります。相変わらずのんびりお待ち下さいませ(笑)
11
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます
水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。
勇者、聖女、剣聖――
華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。
【戦術構築サポートAI】
【アンドロイド工廠】
【兵器保管庫】
【兵站生成モジュール】
【拠点構築システム】
【個体強化カスタマイズ】
王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。
だが――
この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。
最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。
識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。
「今日からお前はレイナだ」
これは、勇者ではない男が、
メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。
屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、
趣味全開で異世界を生きていく。
魔王とはいずれ戦うことになるだろう。
だが今は――
まずは冒険者登録からだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる