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迷宮挑戦の章
閑話.寂しい夜にー後編ー※
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イリアーナは思わず自分の耳を疑った。
「………え?」
「だからぁ、あたしとしてみない?」
してみない?何を?
いや、本当は分かっている。ファナが何を言っているのか、何をしようと言っているのか分かっている。分かってはいるが、理解が追いついて来ないのだ。
「な……何を言い出すのよ……」
「んー、お互い欲求不満かなと思って」
「だからって……女性同士でなんて出来る訳無いでしょ」
残念ながら、イリアーナにそっちの気は無い。とは言え、確かにファナの言うとおり、もう二年も自分で自分の身体を慰める日々に悶々としていたのも事実だ。
「何で?」
「だって……気持ちいい筈無いし……」
「え?もしかしてイリアーナって女の子とした事あるの?」
「あ、ある訳無いでしょ!」
「じゃあ分かんないじゃん。女の子同士でも気持ちいいかもしれないじゃん」
「そんな事………」
「だってさっき、あたしにおっぱい揉まれて声出してたよ?」
確かに少しだけ声が漏れ出していた。だがあれは、両手が使えなかった上に、視界も閉ざされていたせいだと、自分で自分を無理やり納得させる。
「あ、あれは……偶然出ちゃっただけで」
「乳首も硬くなってたよね?」
「そ……それは………」
何だかんだと理由を付けてファナの言葉を否定しようとするイリアーナだが、身体は正直だった。
確かにあの時、相手がファナだとは知らなかったものの、胸を揉まれて気持ち良かった。乳首を刺激されてゾクゾクとした。
それに今も、鼓動が激しく胸の内側を叩き続けている。それはイリアーナ本人も気付いていないが、何かに期待しているからだ。
俯いて何とか否定しようと言葉を探すイリアーナ。そんなイリアーナにファナはーーーー
「ねえイリアーナ………キスしよっか……」
「…………え?」
そう呟いて、イリアーナの顔に自分の顔を近づけるファナ。その瞬間、イリアーナの鼓動が激しさを増す。
「嘘……でしょ……?」
目を閉じるファナ。その長い睫毛が、ほんのりと紅く染まった頬が、桃色の柔らかそうな唇が、イリアーナにゆっくりと近づいて来る。
駄目だ、こんなこと駄目に決まっている。相手はファナだよ?幼馴染だよ?そう自分を理性で律しようとするが、何故か顔を背ける事が出来ない。ファナを押し返す事が出来ない。
そしてーーーー
「ん…………」
「ふ……ぁ………」
重なる唇と唇。見た目通り柔らかいファナの唇が、イリアーナの唇に押し当てられる。
そのまま何度も自分の唇を押し当てたファナは、やがて口を半開きに開く。すると、動きにつられてイリアーナも口を半開きに開いた。
「んっ……んんっ……」
「……んっ……あっ……」
どちらともなく絡め合う舌と舌。二人だけの大浴場に、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が響く。
イリアーナの舌に自分の舌を絡めながら、ファナはイリアーナの双丘に手を伸ばす。本能的に、一度はファナの手を掴んで抵抗するイリアーナだが、それもすぐにやめて手を引っ込める。もはや、本心では抵抗する気が無くなっていた。
行き場をなくしたイリアーナの手は、自分がそうされているようにファナの双丘へ。イリアーナよりも一回りほど小ぶりなその双丘は、とても弾力があった。それなのに、驚くほど柔らかい。
「んっ……あっ……んあっ……」
「んんっ!んっ、んっ、はっあっ!」
だんだんと頭がボーッとしてくるのは、決して湯でのぼせたせいでは無い。この非現実的な官能が、二人から理性的な思考を奪っている。
どちらも、それほど男性経験が豊富という訳ではない。経験人数で言えば、どちらも一人だけだし、回数ではイリアーナが二十回ほど、ファナに至っては両手で数えられるほどしか経験していない。だがどちらも、セックスの気持ち良さは知っている。
身体の敏感な部位を愛撫される気持ち良さを知っている。男性器で膣内を擦られる気持ち良さを知っている。
「ああっ!き、気持ち……いいっ!」
「あっ、あんっ!あたしも……んあっ!」
時折絡めている舌を離し、嬌声を上げる二人。そしてまたすぐに舌を絡め合うのだが、まだ胸の愛撫とキスだけなのに、これだけで気持ち良すぎて軽く絶頂そうになる。正直、元彼氏だった男性相手に、愛撫でこれだけの快感は経験した事がない。
同性だからこそ、互いの求めている事が分かる。男性の荒々しい、口内を犯されるようなキスではなく、優しく舌を重ねる幸せな気持ちになるキス。
男性のゴツゴツした指ではなく、細くてスベスベした指先で刺激される乳首は、既にこれ以上ないくらいに硬く屹立している。
気持ちいい。こんなに気持ちがいいなんて、思ってもみなかった。だからこそ、物足りなくてもっと快感を求めてしまう。もっともっと、ファナに気持ち良くしてもらいたい。
口には出さないが、蕩けた表情でファナを見つめるイリアーナ。目尻は垂れ下がり、懇願するような目でファナを見ると、一度浴槽から出て、浴槽の縁に座ってと言われたのでその通りにする。
「恥ずかしい………」
浴槽の縁に座ったイリアーナの足を、湯から上半身だけを出したファナがゆっくりと広げる。当然だが、ファナの瞳にはイリアーナの一番大事な所が映り込んでいて、幼馴染に全てを見られてしまったイリアーナに、再び羞恥心が襲う。
しっかりと生え揃った栗色の陰毛は、湯に濡れて恥丘に張り付いている。しかし陰唇の周りには一切の毛が無く、ふっくらとした大陰唇がクッキリとしていて、上の方には柔らかな皮に守られた肉芽が顔を覗かせている。
半分ほど開いた陰唇からは、桃色の膣壁が見える。そんなイリアーナの性器を見たファナは、思わず感想を口にした。
「うわぁ……イリアーナのおまんこ綺麗……」
「ちょ……そんなにハッキリ……」
女性器の名称を口にされ、更に恥ずかしさが込み上げるイリアーナ。普段ほとんど耳にしないし、ましてや女性がおおっぴらに口にして良い言葉ではない。
そんなイリアーナの性器に、イリアーナの太ももに手を掛けたファナが、蜜に誘われた蜂のように顔を近付ける。そしてそのまま、性器に舌を這わせた。
「んあっ……あっ、ああっ」
チロチロと小陰唇を舌先で舐める。そのまま何度も膣口を往復させると、膣内からは湯とは違う粘り気のある液体が溢れ出て来た。
「はっ……あっ……いや……」
イリアーナの愛液を舌で掬い、口の中に運ぶ。その瞬間、甘酸っぱいイリアーナの味が口内に広がり、ファナ自身も興奮して愛液が流れた。
下半身を湯に浸けているファナの愛液は、そのまま湯の中に溶け出して湯と混ざる。
(イリアーナ……気持ち良さそう)
もっと気持ち良くしてあげたい。そう思ったファナは、イリアーナの太ももから片手を離すと、膣口に充てがった。そしてそのままゆっくりと、指を膣内へと挿れてゆく。
「ああっ!ま、まってファナ……ああっ、はあぁ!」
イリアーナの膣内は信じられない程に熱く、そしてねっとりとした愛液でまみれていた。それはファナの指に絡み付き、潤滑油を得たファナは指を抜き差しする。
くちゅ、くちゅ、くちゅくちゅ、
「あっ、あっ、あんっ!」
ファナの細い指が、何度もイリアーナの膣内を刺激する。だが、ファナの愛撫はこれで終わらない。膣内を指で擦りながら、女性の一番敏感な肉芽に、舌を這わせた。
「ああぁぁーーッ!!ちょ、んんっ!待ってファナ……ああっ!そ、それだめ………んああっ!!」
堪らずに仰け反るイリアーナ。後ろの床に手を付き、両足はだらしなく開かれている。その足の間に顔をうずめたファナが、なおもイリアーナの陰核と二本に増やした指で膣内を刺激する。
恐ろしいほどの快感がイリアーナに押し寄せる。二年前の事なので、元の彼氏との行為による快感ははっきりと覚えている訳ではないが、少なくとも今の快感が当時より劣る事はない。
「はぁはぁ……もう……んんっ!もうだめ……ッ!!ああっ……イッ………」
おとがいを上げるイリアーナ。そのまま、快感の渦に飲まれた白い身体は、大きく何度も跳ねた。
「いやぁぁぁーーーーーッ!!あああぁぁぁーーーーーッ!!」
イリアーナが絶頂に達した所で、ファナは愛撫をやめる。昔から良く知る幼馴染の乱れた姿に、ファナの興奮も頂点に達していた。
「はぁはぁ……イリアーナ……」
湯から出たファナは、ぐったりとしているイリアーナの太ももに跨り、自分の性器を押し当てる。そしてそのまま自分で胸を揉みながら、腰を前後に動かし始めた。
「あっ、あっ、あうっ、イリアーナの太ももが……んんっ……こ、擦れて……」
「はぁはぁはぁ………」
あまりにも大きな絶頂だった為に、すぐには動けないイリアーナ。だからファナが自分の太ももに性器を押し当てて、自慰行為をしている事に気付いていない。
「あっ……いいっ……気持ちいい……」
イリアーナの細い太ももがちゃうどいいのか、ファナは何度も腰を前後に振る。その際に、擦れた性器からくちゅくちゅと水音が響き、イリアーナの耳にも届いた。
(あれ……わたし……少し気を……)
失っていたらしい。それほどまでにこの身を襲った快感が大き過ぎたのだと知る。
次第にはっきりとして来る意識。時折回復する視界には、湯気でおぼろげな天井が見える。
だがそれとは別に、何やら身体が揺れている気がする。そしてそれは、足の方から来る揺れだと気付いて、気怠い身体を少しだけ起こした。するとーーーーー
「ファ……ナ……?」
ファナが、イリアーナの太ももに跨って腰を動かしていた。目を閉じて片手を床に、もう片方の手で自分の胸を愛撫している。
「ああっ!気持ちいい……気持ちいいよイリアーナ!」
一心不乱に腰を振り続けるファナ。どうやら今の行為に没頭するあまり、イリアーナが目を覚した事に気付いていない。
そんなファナの姿を見て、イリアーナの心に愛おしさが込み上げて来る。
わたしもファナを気持ち良くしてあげたい。わたしにそうしてくれたように、わたしもファナをたくさん気持ち良くしてあげたいと、純粋に思う。
何故そう思うのかは、自分でも分からない。先ほどまでは二人で行為に及ぶ事に対して、何とか拒否しようとしていた。ファナの言葉を無理やりにでも否定しようとしていた。
だがいざ行為が始まったら、ファナはこんなにも快感を与えてくれた。女性同士なんてと不安を抱いていたイリアーナが、今までに感じた事の無い快感の高波に飲み込まれた。
それは全てファナの行為によるもの。だから、自分だけ満足してファナにだけ自慰行為をさせている事に、イリアーナは強い疑念を抱いたのだ。
わたしはこんなにもファナに気持ち良くして貰ったのに、ファナは自分で自分を慰めている。そんな事が許される筈がない。わたしもファナを気持ち良くしてあげたいーーーーーと。
「ファ……ファナ」
「あっ…んんっ…………え?……イリアーナ……」
視線が絡み合うイリアーナとファナ。いくら興奮していたからといって、イリアーナの太ももに跨って性器を擦り付けている事実に、ファナの中に猛然と羞恥心が襲い掛かる。
だが、そんなファナを上半身を起こして抱きしめるイリアーナ。突然の事に、ファナは一瞬戸惑ってしまった。
「イ、イリアーナ……?」
「ごめんねファナ……わたしばかり気持ち良くなって……」
そのまま床に優しくファナを押し倒す。ファナが蕩けた表情でイリアーナを見ると、イリアーナは優しく微笑んだ。そしてそのまま、ファナの胸にキスをする。
「あっ……」
弾力があるファナの乳房にチュッチュと唇を押し当てるイリアーナ。数回そうした後、硬く屹立している朱色の乳首を、舌先で撫でるように舐める。
「ひゃう!あっ、んっ……ああっ」
ピクピクと痙攣するファナの身体。しばらく乳首への愛撫を続け、そのままファナの身体全体に舌を這わせる。それが気持ち良くて、ファナの息も荒くなる。
「はぁはぁ……ああっ……イリアーナ……」
膝を立てているファナの足に手を掛け、そのままゆっくりと開くと、ファナの性器が姿を現す。
(これがファナの………)
髪の色と同じ赤い陰毛が、恥丘から筋に沿って生えている。イリアーナ同様、陰唇の周りには一切生えていないので、性器の形がはっきりと目に映り込んだ。
既に大量の愛液で濡れそぼった陰唇は、大きく開いていて桃色の綺麗な膣壁がテカテカと輝いていた。
愛液特有の甘酸っぱい匂いがイリアーナの鼻孔をくすぐるが、決して嫌な匂いではない。むしろ、どんな味がするのだろうと顔を近付け、膣口から流れ出るその蜜を口の中へと運ぶ。
「はうっ!んんっ……あ……ああっ」
膣口を舌で往復すると、ファナの身体が今までよりもビクビクと震える。舐めても吸っても溢れ出るファナの愛液の味が、イリアーナの口の中全体に広がって匂いが鼻から抜ける。
(んっ……全然嫌じゃないかも……)
当たり前だが、女性の愛液など初めて口にするイリアーナ。だがそれは思っていた味とは違い、特に苦手な訳ではなかった。それどころか、もっと味わいたくて何度も舌を往復させる。そしてふと、もっと上の方に気持ちの良い器官がある事を思い出し、既に膨張して硬くなっている肉芽に舌を這わせた。その瞬間、ファナの身体が大きく震える。
「んああぁぁ!!あんっ!あっ、はっ、ソ、ソコだめ……ッ!!ああっ!」
あまりの快感に大きく仰け反るファナ。そんなファナの反応を見て、やっぱり陰核は誰でも気持ち良いものなんだと、一人で納得するイリアーナ。
(でも……さっきファナがしてくれたのはもっと………)
膣内と陰核を同時に愛撫された時のあの快感を思い出す。なので当然のように、イリアーナは自分の指をファナの膣内へと侵入させる。
「うっ……ああっ!だめだめイリアーナ!それ気持ち良すぎて………ああんっ!」
ヌルヌルとした感触が、イリアーナの指を包む。十分過ぎるほどに分泌されたファナの愛液が、イリアーナの細い指全体を潤しながら、更に膣内から溢れ出した。
くちゅ、ちゅぷ、ぐちゅ、くちゃ、
「ああっ!だめだめだめっ!気持ち良すぎて……はぁはぁ……頭おかしくなっ……ああぁぁっ!!」
膣内を指で掻き混ぜながら、舌で陰核を刺激する。広い大浴場の中に、ファナの甘い嬌声が響き渡った。
「ああっもうだめだめっ!イクッ!イッちゃうイッちゃう!」
全身を力みながら、絶頂へと昇り詰めてゆくファナ。きめ細やかな白い肌に流れる汗は、その一つ一つが混ざり合い一つの大きな雫へと変わる。
全身に玉汗を滲ませながら、大きく弓なりに仰け反ると同時に身体が大きく跳ね上がった。そしてーーーーー
「イッ………イックゥゥゥーーーッ!!あああぁぁぁーーーーーッ!!!!」
幼馴染の細い指と熱い舌先で、ファナは生まれて初めて本当の絶頂を経験したのだったーーーーー
その後、再び身体を洗い流し、仲良く浴槽に浸かるイリアーナとファナ。湯のせいか、それとも行為によるものか、二人とも顔が上気している。
「あはは……いやぁ、想像以上に気持ちよかったねぇ。あたし、意識が飛ぶぐらい気持ち良くイッたの初めてだよ」
「………はぁ……やってしまった………」
楽しく感想を口にするファナと、今頃になって後悔が押し寄せるイリアーナ。
確かに気持ち良かった。いや、気持ち良すぎた。それは事実なのだが、まさか同性と、しかも寄りにもよって幼馴染のファナとしてしまった事がイリアーナに重くのしかかる。
「どしたの?イリアーナも気持ち良かったんでしょ?」
「うっ……気持ち良かったけど………」
「んー、けど?」
「まさかファナとだなんて……」
ファナとだなんて。それはつまり、他の女性ならこんなに気にしなかったのかと、ファナはそう解釈する。そして少しだけ考え込むと、何やら楽しそうな表情を浮かべてイリアーナに言い放った。
「ねえねえイリアーナ、あたし達付き合おうよ」
「…………はい?」
ファナの言葉に耳を疑うのは、今日何度目だろう。一体彼女は何を言い出すのか。
「だ・か・ら・付き合おうよ。そしたらあたしとエッチしても気にならなくなるよ?」
「な……ななな何を言い出すの!?付き合うって…………え?」
同性と付き合う。しかも幼馴染のファナと。正直、今までの人生において一瞬たりとも考えた事が無い。
「イリアーナが彼氏と別れたのって仕事が忙し過ぎてあまり会えなかったからでしょ?あたしならそんなの全然気にならないし、会いたくなったらイリアーナの家に押しかけるし」
「ちょ、ちょっと待っーーーー」
「それにさ、男とエッチして中に出されて妊娠する危険も無いよ?今日みたいにいっぱい気持ち良くなれるよ?」
「だ、だからちょっと待っーーーー」
「実はさ、あたし昔からイリアーナの事好きだったんだよねぇ。ただ幼馴染だから好きなだけかと思ってたんだけど、何か違ったみたい」
「…………え?」
ファナの突然の告白に、思わずドキッとする。
(好き……?え……ファナが……わたしの事を?嘘………)
好きと言われた瞬間、イリアーナの心の奥底がざわめき立つ。しかしそれは決して嫌なものではなく、寧ろ喜びに満ちた感情だった。
そう、お互い気付いていなかったのだ。もちろん相手の事は好きだが、それは恋愛感情ではなく幼馴染として、友達としての好きだと思っていた。しかしいつの間にか、互いに恋慕の情を育んでいたのだ。
思えば、先ほどファナに半年前まで彼氏が居たと聞かされた時に感じた寂しさは、それを知らなかったから湧いたのではなく、純粋に嫉妬から湧いた寂しさだったのだと、イリアーナはこの時になって気付く。
「ねっ、だからあたしと付き合おうよ。他に好きな人が出来るまででもいいから」
「ファナ………」
悩む。物凄く悩む。だってそれは、とても健全とは言えないから。万が一誰かに知られでもしたら、恥ずかしくてギルドの受付嬢など続けられないかもしれない。だがーーーー
「と、とりあえず一緒にご飯食べてから。それまで考えさせて」
「もっちろん!いい返事期待してるね」
そう言ってニッコリと笑うファナ。そのファナを見たイリアーナは、断る選択肢など既に頭の中から消えていた。
結局この後、イリアーナはファナからの告白を承諾し、ファルディナの街に人知れず一組の女性カップルが誕生したのだが、それは皆には内緒の話ーーーーー
「………え?」
「だからぁ、あたしとしてみない?」
してみない?何を?
いや、本当は分かっている。ファナが何を言っているのか、何をしようと言っているのか分かっている。分かってはいるが、理解が追いついて来ないのだ。
「な……何を言い出すのよ……」
「んー、お互い欲求不満かなと思って」
「だからって……女性同士でなんて出来る訳無いでしょ」
残念ながら、イリアーナにそっちの気は無い。とは言え、確かにファナの言うとおり、もう二年も自分で自分の身体を慰める日々に悶々としていたのも事実だ。
「何で?」
「だって……気持ちいい筈無いし……」
「え?もしかしてイリアーナって女の子とした事あるの?」
「あ、ある訳無いでしょ!」
「じゃあ分かんないじゃん。女の子同士でも気持ちいいかもしれないじゃん」
「そんな事………」
「だってさっき、あたしにおっぱい揉まれて声出してたよ?」
確かに少しだけ声が漏れ出していた。だがあれは、両手が使えなかった上に、視界も閉ざされていたせいだと、自分で自分を無理やり納得させる。
「あ、あれは……偶然出ちゃっただけで」
「乳首も硬くなってたよね?」
「そ……それは………」
何だかんだと理由を付けてファナの言葉を否定しようとするイリアーナだが、身体は正直だった。
確かにあの時、相手がファナだとは知らなかったものの、胸を揉まれて気持ち良かった。乳首を刺激されてゾクゾクとした。
それに今も、鼓動が激しく胸の内側を叩き続けている。それはイリアーナ本人も気付いていないが、何かに期待しているからだ。
俯いて何とか否定しようと言葉を探すイリアーナ。そんなイリアーナにファナはーーーー
「ねえイリアーナ………キスしよっか……」
「…………え?」
そう呟いて、イリアーナの顔に自分の顔を近づけるファナ。その瞬間、イリアーナの鼓動が激しさを増す。
「嘘……でしょ……?」
目を閉じるファナ。その長い睫毛が、ほんのりと紅く染まった頬が、桃色の柔らかそうな唇が、イリアーナにゆっくりと近づいて来る。
駄目だ、こんなこと駄目に決まっている。相手はファナだよ?幼馴染だよ?そう自分を理性で律しようとするが、何故か顔を背ける事が出来ない。ファナを押し返す事が出来ない。
そしてーーーー
「ん…………」
「ふ……ぁ………」
重なる唇と唇。見た目通り柔らかいファナの唇が、イリアーナの唇に押し当てられる。
そのまま何度も自分の唇を押し当てたファナは、やがて口を半開きに開く。すると、動きにつられてイリアーナも口を半開きに開いた。
「んっ……んんっ……」
「……んっ……あっ……」
どちらともなく絡め合う舌と舌。二人だけの大浴場に、ぴちゃぴちゃと卑猥な水音が響く。
イリアーナの舌に自分の舌を絡めながら、ファナはイリアーナの双丘に手を伸ばす。本能的に、一度はファナの手を掴んで抵抗するイリアーナだが、それもすぐにやめて手を引っ込める。もはや、本心では抵抗する気が無くなっていた。
行き場をなくしたイリアーナの手は、自分がそうされているようにファナの双丘へ。イリアーナよりも一回りほど小ぶりなその双丘は、とても弾力があった。それなのに、驚くほど柔らかい。
「んっ……あっ……んあっ……」
「んんっ!んっ、んっ、はっあっ!」
だんだんと頭がボーッとしてくるのは、決して湯でのぼせたせいでは無い。この非現実的な官能が、二人から理性的な思考を奪っている。
どちらも、それほど男性経験が豊富という訳ではない。経験人数で言えば、どちらも一人だけだし、回数ではイリアーナが二十回ほど、ファナに至っては両手で数えられるほどしか経験していない。だがどちらも、セックスの気持ち良さは知っている。
身体の敏感な部位を愛撫される気持ち良さを知っている。男性器で膣内を擦られる気持ち良さを知っている。
「ああっ!き、気持ち……いいっ!」
「あっ、あんっ!あたしも……んあっ!」
時折絡めている舌を離し、嬌声を上げる二人。そしてまたすぐに舌を絡め合うのだが、まだ胸の愛撫とキスだけなのに、これだけで気持ち良すぎて軽く絶頂そうになる。正直、元彼氏だった男性相手に、愛撫でこれだけの快感は経験した事がない。
同性だからこそ、互いの求めている事が分かる。男性の荒々しい、口内を犯されるようなキスではなく、優しく舌を重ねる幸せな気持ちになるキス。
男性のゴツゴツした指ではなく、細くてスベスベした指先で刺激される乳首は、既にこれ以上ないくらいに硬く屹立している。
気持ちいい。こんなに気持ちがいいなんて、思ってもみなかった。だからこそ、物足りなくてもっと快感を求めてしまう。もっともっと、ファナに気持ち良くしてもらいたい。
口には出さないが、蕩けた表情でファナを見つめるイリアーナ。目尻は垂れ下がり、懇願するような目でファナを見ると、一度浴槽から出て、浴槽の縁に座ってと言われたのでその通りにする。
「恥ずかしい………」
浴槽の縁に座ったイリアーナの足を、湯から上半身だけを出したファナがゆっくりと広げる。当然だが、ファナの瞳にはイリアーナの一番大事な所が映り込んでいて、幼馴染に全てを見られてしまったイリアーナに、再び羞恥心が襲う。
しっかりと生え揃った栗色の陰毛は、湯に濡れて恥丘に張り付いている。しかし陰唇の周りには一切の毛が無く、ふっくらとした大陰唇がクッキリとしていて、上の方には柔らかな皮に守られた肉芽が顔を覗かせている。
半分ほど開いた陰唇からは、桃色の膣壁が見える。そんなイリアーナの性器を見たファナは、思わず感想を口にした。
「うわぁ……イリアーナのおまんこ綺麗……」
「ちょ……そんなにハッキリ……」
女性器の名称を口にされ、更に恥ずかしさが込み上げるイリアーナ。普段ほとんど耳にしないし、ましてや女性がおおっぴらに口にして良い言葉ではない。
そんなイリアーナの性器に、イリアーナの太ももに手を掛けたファナが、蜜に誘われた蜂のように顔を近付ける。そしてそのまま、性器に舌を這わせた。
「んあっ……あっ、ああっ」
チロチロと小陰唇を舌先で舐める。そのまま何度も膣口を往復させると、膣内からは湯とは違う粘り気のある液体が溢れ出て来た。
「はっ……あっ……いや……」
イリアーナの愛液を舌で掬い、口の中に運ぶ。その瞬間、甘酸っぱいイリアーナの味が口内に広がり、ファナ自身も興奮して愛液が流れた。
下半身を湯に浸けているファナの愛液は、そのまま湯の中に溶け出して湯と混ざる。
(イリアーナ……気持ち良さそう)
もっと気持ち良くしてあげたい。そう思ったファナは、イリアーナの太ももから片手を離すと、膣口に充てがった。そしてそのままゆっくりと、指を膣内へと挿れてゆく。
「ああっ!ま、まってファナ……ああっ、はあぁ!」
イリアーナの膣内は信じられない程に熱く、そしてねっとりとした愛液でまみれていた。それはファナの指に絡み付き、潤滑油を得たファナは指を抜き差しする。
くちゅ、くちゅ、くちゅくちゅ、
「あっ、あっ、あんっ!」
ファナの細い指が、何度もイリアーナの膣内を刺激する。だが、ファナの愛撫はこれで終わらない。膣内を指で擦りながら、女性の一番敏感な肉芽に、舌を這わせた。
「ああぁぁーーッ!!ちょ、んんっ!待ってファナ……ああっ!そ、それだめ………んああっ!!」
堪らずに仰け反るイリアーナ。後ろの床に手を付き、両足はだらしなく開かれている。その足の間に顔をうずめたファナが、なおもイリアーナの陰核と二本に増やした指で膣内を刺激する。
恐ろしいほどの快感がイリアーナに押し寄せる。二年前の事なので、元の彼氏との行為による快感ははっきりと覚えている訳ではないが、少なくとも今の快感が当時より劣る事はない。
「はぁはぁ……もう……んんっ!もうだめ……ッ!!ああっ……イッ………」
おとがいを上げるイリアーナ。そのまま、快感の渦に飲まれた白い身体は、大きく何度も跳ねた。
「いやぁぁぁーーーーーッ!!あああぁぁぁーーーーーッ!!」
イリアーナが絶頂に達した所で、ファナは愛撫をやめる。昔から良く知る幼馴染の乱れた姿に、ファナの興奮も頂点に達していた。
「はぁはぁ……イリアーナ……」
湯から出たファナは、ぐったりとしているイリアーナの太ももに跨り、自分の性器を押し当てる。そしてそのまま自分で胸を揉みながら、腰を前後に動かし始めた。
「あっ、あっ、あうっ、イリアーナの太ももが……んんっ……こ、擦れて……」
「はぁはぁはぁ………」
あまりにも大きな絶頂だった為に、すぐには動けないイリアーナ。だからファナが自分の太ももに性器を押し当てて、自慰行為をしている事に気付いていない。
「あっ……いいっ……気持ちいい……」
イリアーナの細い太ももがちゃうどいいのか、ファナは何度も腰を前後に振る。その際に、擦れた性器からくちゅくちゅと水音が響き、イリアーナの耳にも届いた。
(あれ……わたし……少し気を……)
失っていたらしい。それほどまでにこの身を襲った快感が大き過ぎたのだと知る。
次第にはっきりとして来る意識。時折回復する視界には、湯気でおぼろげな天井が見える。
だがそれとは別に、何やら身体が揺れている気がする。そしてそれは、足の方から来る揺れだと気付いて、気怠い身体を少しだけ起こした。するとーーーーー
「ファ……ナ……?」
ファナが、イリアーナの太ももに跨って腰を動かしていた。目を閉じて片手を床に、もう片方の手で自分の胸を愛撫している。
「ああっ!気持ちいい……気持ちいいよイリアーナ!」
一心不乱に腰を振り続けるファナ。どうやら今の行為に没頭するあまり、イリアーナが目を覚した事に気付いていない。
そんなファナの姿を見て、イリアーナの心に愛おしさが込み上げて来る。
わたしもファナを気持ち良くしてあげたい。わたしにそうしてくれたように、わたしもファナをたくさん気持ち良くしてあげたいと、純粋に思う。
何故そう思うのかは、自分でも分からない。先ほどまでは二人で行為に及ぶ事に対して、何とか拒否しようとしていた。ファナの言葉を無理やりにでも否定しようとしていた。
だがいざ行為が始まったら、ファナはこんなにも快感を与えてくれた。女性同士なんてと不安を抱いていたイリアーナが、今までに感じた事の無い快感の高波に飲み込まれた。
それは全てファナの行為によるもの。だから、自分だけ満足してファナにだけ自慰行為をさせている事に、イリアーナは強い疑念を抱いたのだ。
わたしはこんなにもファナに気持ち良くして貰ったのに、ファナは自分で自分を慰めている。そんな事が許される筈がない。わたしもファナを気持ち良くしてあげたいーーーーーと。
「ファ……ファナ」
「あっ…んんっ…………え?……イリアーナ……」
視線が絡み合うイリアーナとファナ。いくら興奮していたからといって、イリアーナの太ももに跨って性器を擦り付けている事実に、ファナの中に猛然と羞恥心が襲い掛かる。
だが、そんなファナを上半身を起こして抱きしめるイリアーナ。突然の事に、ファナは一瞬戸惑ってしまった。
「イ、イリアーナ……?」
「ごめんねファナ……わたしばかり気持ち良くなって……」
そのまま床に優しくファナを押し倒す。ファナが蕩けた表情でイリアーナを見ると、イリアーナは優しく微笑んだ。そしてそのまま、ファナの胸にキスをする。
「あっ……」
弾力があるファナの乳房にチュッチュと唇を押し当てるイリアーナ。数回そうした後、硬く屹立している朱色の乳首を、舌先で撫でるように舐める。
「ひゃう!あっ、んっ……ああっ」
ピクピクと痙攣するファナの身体。しばらく乳首への愛撫を続け、そのままファナの身体全体に舌を這わせる。それが気持ち良くて、ファナの息も荒くなる。
「はぁはぁ……ああっ……イリアーナ……」
膝を立てているファナの足に手を掛け、そのままゆっくりと開くと、ファナの性器が姿を現す。
(これがファナの………)
髪の色と同じ赤い陰毛が、恥丘から筋に沿って生えている。イリアーナ同様、陰唇の周りには一切生えていないので、性器の形がはっきりと目に映り込んだ。
既に大量の愛液で濡れそぼった陰唇は、大きく開いていて桃色の綺麗な膣壁がテカテカと輝いていた。
愛液特有の甘酸っぱい匂いがイリアーナの鼻孔をくすぐるが、決して嫌な匂いではない。むしろ、どんな味がするのだろうと顔を近付け、膣口から流れ出るその蜜を口の中へと運ぶ。
「はうっ!んんっ……あ……ああっ」
膣口を舌で往復すると、ファナの身体が今までよりもビクビクと震える。舐めても吸っても溢れ出るファナの愛液の味が、イリアーナの口の中全体に広がって匂いが鼻から抜ける。
(んっ……全然嫌じゃないかも……)
当たり前だが、女性の愛液など初めて口にするイリアーナ。だがそれは思っていた味とは違い、特に苦手な訳ではなかった。それどころか、もっと味わいたくて何度も舌を往復させる。そしてふと、もっと上の方に気持ちの良い器官がある事を思い出し、既に膨張して硬くなっている肉芽に舌を這わせた。その瞬間、ファナの身体が大きく震える。
「んああぁぁ!!あんっ!あっ、はっ、ソ、ソコだめ……ッ!!ああっ!」
あまりの快感に大きく仰け反るファナ。そんなファナの反応を見て、やっぱり陰核は誰でも気持ち良いものなんだと、一人で納得するイリアーナ。
(でも……さっきファナがしてくれたのはもっと………)
膣内と陰核を同時に愛撫された時のあの快感を思い出す。なので当然のように、イリアーナは自分の指をファナの膣内へと侵入させる。
「うっ……ああっ!だめだめイリアーナ!それ気持ち良すぎて………ああんっ!」
ヌルヌルとした感触が、イリアーナの指を包む。十分過ぎるほどに分泌されたファナの愛液が、イリアーナの細い指全体を潤しながら、更に膣内から溢れ出した。
くちゅ、ちゅぷ、ぐちゅ、くちゃ、
「ああっ!だめだめだめっ!気持ち良すぎて……はぁはぁ……頭おかしくなっ……ああぁぁっ!!」
膣内を指で掻き混ぜながら、舌で陰核を刺激する。広い大浴場の中に、ファナの甘い嬌声が響き渡った。
「ああっもうだめだめっ!イクッ!イッちゃうイッちゃう!」
全身を力みながら、絶頂へと昇り詰めてゆくファナ。きめ細やかな白い肌に流れる汗は、その一つ一つが混ざり合い一つの大きな雫へと変わる。
全身に玉汗を滲ませながら、大きく弓なりに仰け反ると同時に身体が大きく跳ね上がった。そしてーーーーー
「イッ………イックゥゥゥーーーッ!!あああぁぁぁーーーーーッ!!!!」
幼馴染の細い指と熱い舌先で、ファナは生まれて初めて本当の絶頂を経験したのだったーーーーー
その後、再び身体を洗い流し、仲良く浴槽に浸かるイリアーナとファナ。湯のせいか、それとも行為によるものか、二人とも顔が上気している。
「あはは……いやぁ、想像以上に気持ちよかったねぇ。あたし、意識が飛ぶぐらい気持ち良くイッたの初めてだよ」
「………はぁ……やってしまった………」
楽しく感想を口にするファナと、今頃になって後悔が押し寄せるイリアーナ。
確かに気持ち良かった。いや、気持ち良すぎた。それは事実なのだが、まさか同性と、しかも寄りにもよって幼馴染のファナとしてしまった事がイリアーナに重くのしかかる。
「どしたの?イリアーナも気持ち良かったんでしょ?」
「うっ……気持ち良かったけど………」
「んー、けど?」
「まさかファナとだなんて……」
ファナとだなんて。それはつまり、他の女性ならこんなに気にしなかったのかと、ファナはそう解釈する。そして少しだけ考え込むと、何やら楽しそうな表情を浮かべてイリアーナに言い放った。
「ねえねえイリアーナ、あたし達付き合おうよ」
「…………はい?」
ファナの言葉に耳を疑うのは、今日何度目だろう。一体彼女は何を言い出すのか。
「だ・か・ら・付き合おうよ。そしたらあたしとエッチしても気にならなくなるよ?」
「な……ななな何を言い出すの!?付き合うって…………え?」
同性と付き合う。しかも幼馴染のファナと。正直、今までの人生において一瞬たりとも考えた事が無い。
「イリアーナが彼氏と別れたのって仕事が忙し過ぎてあまり会えなかったからでしょ?あたしならそんなの全然気にならないし、会いたくなったらイリアーナの家に押しかけるし」
「ちょ、ちょっと待っーーーー」
「それにさ、男とエッチして中に出されて妊娠する危険も無いよ?今日みたいにいっぱい気持ち良くなれるよ?」
「だ、だからちょっと待っーーーー」
「実はさ、あたし昔からイリアーナの事好きだったんだよねぇ。ただ幼馴染だから好きなだけかと思ってたんだけど、何か違ったみたい」
「…………え?」
ファナの突然の告白に、思わずドキッとする。
(好き……?え……ファナが……わたしの事を?嘘………)
好きと言われた瞬間、イリアーナの心の奥底がざわめき立つ。しかしそれは決して嫌なものではなく、寧ろ喜びに満ちた感情だった。
そう、お互い気付いていなかったのだ。もちろん相手の事は好きだが、それは恋愛感情ではなく幼馴染として、友達としての好きだと思っていた。しかしいつの間にか、互いに恋慕の情を育んでいたのだ。
思えば、先ほどファナに半年前まで彼氏が居たと聞かされた時に感じた寂しさは、それを知らなかったから湧いたのではなく、純粋に嫉妬から湧いた寂しさだったのだと、イリアーナはこの時になって気付く。
「ねっ、だからあたしと付き合おうよ。他に好きな人が出来るまででもいいから」
「ファナ………」
悩む。物凄く悩む。だってそれは、とても健全とは言えないから。万が一誰かに知られでもしたら、恥ずかしくてギルドの受付嬢など続けられないかもしれない。だがーーーー
「と、とりあえず一緒にご飯食べてから。それまで考えさせて」
「もっちろん!いい返事期待してるね」
そう言ってニッコリと笑うファナ。そのファナを見たイリアーナは、断る選択肢など既に頭の中から消えていた。
結局この後、イリアーナはファナからの告白を承諾し、ファルディナの街に人知れず一組の女性カップルが誕生したのだが、それは皆には内緒の話ーーーーー
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