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帝国激震の章
219.旅路の途中
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数日前に帝都を出発したツヴァイフェッターの五人。目的地は帝国の南地区にある、とある古い遺跡。どうやらその遺跡で、目的でもある六ツ星モンスターが目撃されたのだという。
「空は晴天!旅は順調ってか!?」
「ふふぅ、本当にいいお天気よねぇ」
御者席に座って馬の手綱を握るのは、赤い髪の武闘家”破壊王”ゼレットと、桃色の髪の美人回復術士”大聖女”リュアーネ。
ツヴァイフェッターの五人は一応全員が御者の経験があり、こうして交代で御者を務めている。
「ああ!雨の日に御者の順番が来なくて良かったぜ!」
「あら、わたしは雨も好きよ。雨には雨の良さがあるもの」
そう言ったリュアーネの横顔は何処か楽しそうであり、何処か儚げでもあった。一瞬だけリュアーネを見たゼレットは再び視線を前方へと戻す。
「そ、それにしてもよ、まさか行ったはいいが既に他の冒険者に討伐されてたって事は無えよな?」
「それは行ってみないと分からないのではないかしら。ふふ、でも討伐されてないといいわよね」
隣から聞こえて来るリュアーネの声音は、いつだって楽しそうだった。そう言えば今まで、リュアーネの怒った所や沈んでいる所などは見た事が無い。
大聖女リュアーネ。彼女はゼレットにとって、唯一心が安らぐ女性だった。いつも破壊衝動に駆られる、荒々しい自分の気性は生まれつきだ。
そんなゼレットは、今まで女性と親しくした事など無かった。皆この荒い気性を前にすると萎縮し、時には嫌悪すらされる。
口を開くだけで粗野だ乱暴だと言われ、暴力を振るえば当然自分の目の前からは誰も居なくなった。
そんなゼレットに対して、他の男性と同じように接してくれるリュアーネ。まさに自分にとっても、彼女は紛れもなく大聖女だった。
同じパーティのミルファも自分に対して萎縮も嫌悪もしない稀有の女性だが、彼女は他人には何処か冷たく映る。なので、隣に座るリュアーネこそが、ゼレットにとって唯一無二の女性。もちろんこの気持ちを普段は悟られないようにしているが。
「あー、まあそうだな。そうなんだよな」
長年同じパーティに所属してはいるが、こうしてリュアーネと二人きりになる機会などほとんど無い。
それこそ、自分達の馬車で移動中に、偶然同じ日に御者の番に当たる今日みたいな日ぐらいだ。
「と、ところでよ、リュアーネってあれか?」
「え?あれ?」
ゼレットが何を言っているのかが分からないリュアーネ。当然だ、いきなり「あれか?」と言われて意味を理解出来る者など居ない。
「あー、その……なんだ……ところでだな……」
「ゼレットさん?わたしに何かお話があるの?」
「は、話ってかよ……まあその……何か暑いよな!」
確かに暑い。天気が良い分、日差しが容赦なく照りつける。
だが、そんな事を言うだけにしては、何やら随分と遠回りな会話だった。別にこのまま流しても良いのだが、いつも自信に満ち溢れているゼレットの、あまり見ない部分なので少し気になった。
「暑いのは確かにそうだけど……本当にそれだけなの?」
「お、おう……まあその……他にもあるっちゃーあるんだけどよ……」
「それは……どんなお話?」
リュアーネがゼレットの横顔を見つめると、明らかに目が泳いでいるゼレットがそこに居た。
前を向いているようで、その眼球はせわしなくキョロキョロと動き回っている。こんなゼレットを見たのは初めてだったので、新鮮な気持ちになったリュアーネだが、どうにも歯切れが悪くて話が進まない。
「ふぅ……何だか別人と話している気分ね……」
ポツリと呟くリュアーネだが、その小さな呟きはゼレットには聞こえなかった。
■■■
更に数日が経過した。この日も晴天で、今日の御者は”剣聖”ミルファと”魔導大帝”ラギア。何とも会話が発生するとは思えない組み合わせである。
「……………」
「……………」
案の定、移動中は両者とも無言である。ミルファにしてみれば、自分から積極的に異性と話などしたくないし(バルムンクだけは別)、ラギアもまた、コミュニケーション能力には難がある。
「………おい」
「………何?」
とは言え、流石に終始無言の空気は居心地が悪いらしく、珍しくラギアの方から口を開いた。
「お前達の父とはどれ程の手練だった?その若さでその剣技、お前とバルムンクは規格外すぎる」
「………今更そんな質問?」
もう何年も同じパーティとして活動しているのに、そんな事を訊かれた事など一度も無かった。
いや、これは彼なりにこの場の空気を何とかしようとした結果なのだろう、との思いに至るミルファ。自分は別に終日無言でも気にならないが、どうやらラギアはそうではなかったのだと悟る。
「別に言いたくないのなら言わなくていい」
「………別に……大した手練でも無かったわ」
ラギアが言うように話を終わらせても良かったが、無言はともかく変わらない景色にミルファ自身も飽き飽きしていたので、ポツリポツリと質問に答え始めた。
「小さな街で一番の剣士だったけど、冒険者としてのランクはBランク。もしもそんな父に特筆すべき所があったのだとしたら………」
「…………したら?」
「……教えるのだけは上手かったって事かしら」
そう、毎日の父との訓練は辛いと感じた事は一度も無かった。それどころか楽しいと感じて訓練を受けていた記憶がある。
どんな訓練、練習でも辛いと感じれば次からは『もうやりたくない』と心が拒絶してしまう。だが父の訓練は逆に、明日もやりたいと感じさせるような訓練だった。
剣術がいかに楽しいか、上達を実感した時はどんなに嬉しいか、そういう楽しさを教えてくれた。
だからこそ弟のバルムンクも毎日楽しそうに訓練を受けていたし、そのお陰で毎日母から受ける辛い仕打ちにも耐える事が出来ていた。
「楽しさか……確かに一番最初に見失う部分だな」
「ええ。でも父の指導ではその楽しさを見失う事は無かったわ。だからわたしもバルも剣術が上達したのだと思う」
好きこそ物の上手なれと言う事だろうとラギアは思った。それを自分に当てはめた時、確かに自分もこれほどの魔道士になれたのは、師の手ほどきのお陰だと思い至る。
修行は決して楽なものでは無かったが、嫌になった事は一度も無い。他人から聞かされる事によって自分が何故、逃げ出さなかったのかを改めて認識した瞬間だった。
(一応……師には感謝しておくか)
人々に”魔導大帝”と呼ばれ、帝国最強のパーティであるツヴァイフェッターに加入して早数年。魔道士としては比類無き才能を見せつけるラギアも、実力ではまだ師に及ばない。
だが焦ってはいない。この歳でここまでの実力を身に着けたのだ。いずれ師を追い抜くのもそう遠い未来では無い。
「なるほどな。お前達の父は良い師でーーー」
「待って……向こうから何か来るわ」
ミルファ達が進む方角から、こちらに何かが近づいて来る。もちろん街道を走っているので人の往来はあるが、それにしては随分と速い速度で近づいて来る。
「何だ……?早馬か?」
「ええ、どうやらそのようね」
近づいて来たのは必死に馬を走らせる騎士風の男。どうやら何処かの街の兵士が早馬を走らせているらしい。
「早馬など大して珍しい訳でも無い。気にする事も無いだろう」
「………そうね」
早馬とは何か火急の用がある時に用いる情報伝達手段である。その使途は貴族が他の街の貴族などに緊急に伝えたい事があったり、商人が情報戦に用いたりと様々であるが、今回は兵士が走らせている。
つまりこれから訪れる何処かの街で、何かただならぬ事態が起こった可能性があるという事だ。
「気になるのか?」
早馬が真横を駆け抜けて行ってからも、ミルファは後ろを振り返る素振りを見せた。それがラギアは少し気になった。
「いえ……」
だが結局、ミルファは姿勢を元に戻して手綱を握り直す。それから二日後、帝国南地区のとある街に到着したツヴァイフェッターに待ち受けていたのは、日中にしては人の往来がまばらな街の姿だった。
「空は晴天!旅は順調ってか!?」
「ふふぅ、本当にいいお天気よねぇ」
御者席に座って馬の手綱を握るのは、赤い髪の武闘家”破壊王”ゼレットと、桃色の髪の美人回復術士”大聖女”リュアーネ。
ツヴァイフェッターの五人は一応全員が御者の経験があり、こうして交代で御者を務めている。
「ああ!雨の日に御者の順番が来なくて良かったぜ!」
「あら、わたしは雨も好きよ。雨には雨の良さがあるもの」
そう言ったリュアーネの横顔は何処か楽しそうであり、何処か儚げでもあった。一瞬だけリュアーネを見たゼレットは再び視線を前方へと戻す。
「そ、それにしてもよ、まさか行ったはいいが既に他の冒険者に討伐されてたって事は無えよな?」
「それは行ってみないと分からないのではないかしら。ふふ、でも討伐されてないといいわよね」
隣から聞こえて来るリュアーネの声音は、いつだって楽しそうだった。そう言えば今まで、リュアーネの怒った所や沈んでいる所などは見た事が無い。
大聖女リュアーネ。彼女はゼレットにとって、唯一心が安らぐ女性だった。いつも破壊衝動に駆られる、荒々しい自分の気性は生まれつきだ。
そんなゼレットは、今まで女性と親しくした事など無かった。皆この荒い気性を前にすると萎縮し、時には嫌悪すらされる。
口を開くだけで粗野だ乱暴だと言われ、暴力を振るえば当然自分の目の前からは誰も居なくなった。
そんなゼレットに対して、他の男性と同じように接してくれるリュアーネ。まさに自分にとっても、彼女は紛れもなく大聖女だった。
同じパーティのミルファも自分に対して萎縮も嫌悪もしない稀有の女性だが、彼女は他人には何処か冷たく映る。なので、隣に座るリュアーネこそが、ゼレットにとって唯一無二の女性。もちろんこの気持ちを普段は悟られないようにしているが。
「あー、まあそうだな。そうなんだよな」
長年同じパーティに所属してはいるが、こうしてリュアーネと二人きりになる機会などほとんど無い。
それこそ、自分達の馬車で移動中に、偶然同じ日に御者の番に当たる今日みたいな日ぐらいだ。
「と、ところでよ、リュアーネってあれか?」
「え?あれ?」
ゼレットが何を言っているのかが分からないリュアーネ。当然だ、いきなり「あれか?」と言われて意味を理解出来る者など居ない。
「あー、その……なんだ……ところでだな……」
「ゼレットさん?わたしに何かお話があるの?」
「は、話ってかよ……まあその……何か暑いよな!」
確かに暑い。天気が良い分、日差しが容赦なく照りつける。
だが、そんな事を言うだけにしては、何やら随分と遠回りな会話だった。別にこのまま流しても良いのだが、いつも自信に満ち溢れているゼレットの、あまり見ない部分なので少し気になった。
「暑いのは確かにそうだけど……本当にそれだけなの?」
「お、おう……まあその……他にもあるっちゃーあるんだけどよ……」
「それは……どんなお話?」
リュアーネがゼレットの横顔を見つめると、明らかに目が泳いでいるゼレットがそこに居た。
前を向いているようで、その眼球はせわしなくキョロキョロと動き回っている。こんなゼレットを見たのは初めてだったので、新鮮な気持ちになったリュアーネだが、どうにも歯切れが悪くて話が進まない。
「ふぅ……何だか別人と話している気分ね……」
ポツリと呟くリュアーネだが、その小さな呟きはゼレットには聞こえなかった。
■■■
更に数日が経過した。この日も晴天で、今日の御者は”剣聖”ミルファと”魔導大帝”ラギア。何とも会話が発生するとは思えない組み合わせである。
「……………」
「……………」
案の定、移動中は両者とも無言である。ミルファにしてみれば、自分から積極的に異性と話などしたくないし(バルムンクだけは別)、ラギアもまた、コミュニケーション能力には難がある。
「………おい」
「………何?」
とは言え、流石に終始無言の空気は居心地が悪いらしく、珍しくラギアの方から口を開いた。
「お前達の父とはどれ程の手練だった?その若さでその剣技、お前とバルムンクは規格外すぎる」
「………今更そんな質問?」
もう何年も同じパーティとして活動しているのに、そんな事を訊かれた事など一度も無かった。
いや、これは彼なりにこの場の空気を何とかしようとした結果なのだろう、との思いに至るミルファ。自分は別に終日無言でも気にならないが、どうやらラギアはそうではなかったのだと悟る。
「別に言いたくないのなら言わなくていい」
「………別に……大した手練でも無かったわ」
ラギアが言うように話を終わらせても良かったが、無言はともかく変わらない景色にミルファ自身も飽き飽きしていたので、ポツリポツリと質問に答え始めた。
「小さな街で一番の剣士だったけど、冒険者としてのランクはBランク。もしもそんな父に特筆すべき所があったのだとしたら………」
「…………したら?」
「……教えるのだけは上手かったって事かしら」
そう、毎日の父との訓練は辛いと感じた事は一度も無かった。それどころか楽しいと感じて訓練を受けていた記憶がある。
どんな訓練、練習でも辛いと感じれば次からは『もうやりたくない』と心が拒絶してしまう。だが父の訓練は逆に、明日もやりたいと感じさせるような訓練だった。
剣術がいかに楽しいか、上達を実感した時はどんなに嬉しいか、そういう楽しさを教えてくれた。
だからこそ弟のバルムンクも毎日楽しそうに訓練を受けていたし、そのお陰で毎日母から受ける辛い仕打ちにも耐える事が出来ていた。
「楽しさか……確かに一番最初に見失う部分だな」
「ええ。でも父の指導ではその楽しさを見失う事は無かったわ。だからわたしもバルも剣術が上達したのだと思う」
好きこそ物の上手なれと言う事だろうとラギアは思った。それを自分に当てはめた時、確かに自分もこれほどの魔道士になれたのは、師の手ほどきのお陰だと思い至る。
修行は決して楽なものでは無かったが、嫌になった事は一度も無い。他人から聞かされる事によって自分が何故、逃げ出さなかったのかを改めて認識した瞬間だった。
(一応……師には感謝しておくか)
人々に”魔導大帝”と呼ばれ、帝国最強のパーティであるツヴァイフェッターに加入して早数年。魔道士としては比類無き才能を見せつけるラギアも、実力ではまだ師に及ばない。
だが焦ってはいない。この歳でここまでの実力を身に着けたのだ。いずれ師を追い抜くのもそう遠い未来では無い。
「なるほどな。お前達の父は良い師でーーー」
「待って……向こうから何か来るわ」
ミルファ達が進む方角から、こちらに何かが近づいて来る。もちろん街道を走っているので人の往来はあるが、それにしては随分と速い速度で近づいて来る。
「何だ……?早馬か?」
「ええ、どうやらそのようね」
近づいて来たのは必死に馬を走らせる騎士風の男。どうやら何処かの街の兵士が早馬を走らせているらしい。
「早馬など大して珍しい訳でも無い。気にする事も無いだろう」
「………そうね」
早馬とは何か火急の用がある時に用いる情報伝達手段である。その使途は貴族が他の街の貴族などに緊急に伝えたい事があったり、商人が情報戦に用いたりと様々であるが、今回は兵士が走らせている。
つまりこれから訪れる何処かの街で、何かただならぬ事態が起こった可能性があるという事だ。
「気になるのか?」
早馬が真横を駆け抜けて行ってからも、ミルファは後ろを振り返る素振りを見せた。それがラギアは少し気になった。
「いえ……」
だが結局、ミルファは姿勢を元に戻して手綱を握り直す。それから二日後、帝国南地区のとある街に到着したツヴァイフェッターに待ち受けていたのは、日中にしては人の往来がまばらな街の姿だった。
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