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サイドK①
大阪の夜②
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「みっちゃん、ぼくのも」
美しく従順な充枝との結婚生活は何のストレスも無かったし、何より妻とのSEXは何度重ねても素晴らしかったのだが、どうしたわけか子作りには賛成してくれなかった。ぼくの方からソロソロ子供を作ってもいいんじゃないかと持ち掛けても、まだいいじゃないと、はぐらかされる。結婚したのが31歳で30歳を越していたぼくにとっては、1つ歳を取る意味が大きかったし、それは三十路を直前にした充枝にとっても同じだろうと思うのだが、その点に関して充枝は頑なだった。
だからぼくは、まだ一度も充枝に生で挿入したことがない。フェラチオにもゴムの装着を求められた。潔癖症なのだろうと思っていたが、普段の生活でそれを示唆するような事例は思い当たらず、男性器に対する過敏な警戒心を感じるようになった。
「ゴムつけてね」
やはり今日もそうだ。充枝の体を蹂躙するその官能が素晴らしければ素晴らしいほど、ぼくにはその流れが切れるこの瞬間が苦痛になっていた。
「そうだね、ごめんね」
それでもぼくは妻の潔癖症を理解する優しい夫を演じ、手早くゴムを装着する。いきり勃つ肉棒にゼリーのついたピンク色の異物を絡みつけると、充枝の口元に擦り付けた。
ゴーヤ味。沖縄土産だと言って同僚がくれたコンドームを充枝に舐めさせる。
「これを奥さんに味あわせてやってくれよ」
四十絡みの同僚の中嶋のいかにも弛んだ腹と下衆な笑顔が思い浮かんだ。確かあの時、充枝も側にいてその話を聞いていた。ゴーヤ味のゴムを舐める妻の舌がいつもよりねっとりとして、被虐的な呻き声もどこか熱を帯びているように響く。
感じている。充枝の固く閉じられた瞳の裏には恐らく中嶋が映っているのだ。こじ開けられた口に突っ込まれているのは、ぼくではなく中嶋の肉棒。その想像はぼく自身も滾らせた。妻の髪を掴んで腰を反らし喉奥まで肉棒を届かせる。
「うぐぐぐっ」
苦しげに嗚咽する充枝の恍惚とした表情。ぼくは妻の体に残っていたブラとパンティを乱暴に脱がして全裸にすると、両腕を万歳させそのままの態勢で体中を舐め回すように視姦した。
「ほら、全部見えちゃってるよ。誰かに見られてるんじゃない?」
「い……いや」
ぼくが言わんとすることを充枝は分かっている。妻は両手の指から肘への愛撫だけでビクビクと体を痙攣させ、脇の下を指先でくすぐると、あああっ、と大きな声を出した。
「恥ずかしい?」
うんうんと肯く充枝に、
「これからもっと恥ずかしいところを見られちゃうよ。ほら」
ぼくは乳首の周りを円を描くように舐めながら、右手を少しずつ妻の下半身へと移動させる。
「どこを見てほしいの?ここかい」
乳首の突端を舐める。
「うううっ、あっ、あ」
声にならない声のトーンがあがる。
「それとも、ここか」
ぼくの右手は充江の秘部に到達していた。シンメトリーで形の整った秘唇は柔らかな湿り気を帯びている。ぼくはその清楚な唇を指先で左右に広いた。
「ほら、中まで見られちゃうよ」
ぼくは充枝の耳元で「なかじまに」と囁いた。
「ああああっ、あ、い、いやあ」
妻は腰を振りのけぞらせてぼくの指から逃れようとするが、本気ではない。広げられた割れ目から温かな滴りがジワリと湧き出して来た。
「こんなに濡らしていたら、すぐに突っ込まれちゃうよ。もっと良く、ほらあの変態オヤジに、みっちゃんの大事なところを見せてあげなよ、ほら」
「いやあ、あ、あっ、見られちゃうよ、やだ、や、や、あ、いれないで、やあああああっ…」
充枝は目を閉じたままいった。
妻の中に寝取られ願望のようなものがあることは、ぼくも前から気付いていて、プレイの中でそれを使うことも良くあった。しかし、それは女性にありがちのレイプ願望、知らない男に乱暴に回されることをオナネタにするような、現実離れした妄想の中でのみ許されるプレイだ。リアルにそれを望む女は殆どいない。女とは安定の中にこそ幸せを感じるものだと、ぼくは信じていた。勿論、我が妻充枝も。
(続く)
美しく従順な充枝との結婚生活は何のストレスも無かったし、何より妻とのSEXは何度重ねても素晴らしかったのだが、どうしたわけか子作りには賛成してくれなかった。ぼくの方からソロソロ子供を作ってもいいんじゃないかと持ち掛けても、まだいいじゃないと、はぐらかされる。結婚したのが31歳で30歳を越していたぼくにとっては、1つ歳を取る意味が大きかったし、それは三十路を直前にした充枝にとっても同じだろうと思うのだが、その点に関して充枝は頑なだった。
だからぼくは、まだ一度も充枝に生で挿入したことがない。フェラチオにもゴムの装着を求められた。潔癖症なのだろうと思っていたが、普段の生活でそれを示唆するような事例は思い当たらず、男性器に対する過敏な警戒心を感じるようになった。
「ゴムつけてね」
やはり今日もそうだ。充枝の体を蹂躙するその官能が素晴らしければ素晴らしいほど、ぼくにはその流れが切れるこの瞬間が苦痛になっていた。
「そうだね、ごめんね」
それでもぼくは妻の潔癖症を理解する優しい夫を演じ、手早くゴムを装着する。いきり勃つ肉棒にゼリーのついたピンク色の異物を絡みつけると、充枝の口元に擦り付けた。
ゴーヤ味。沖縄土産だと言って同僚がくれたコンドームを充枝に舐めさせる。
「これを奥さんに味あわせてやってくれよ」
四十絡みの同僚の中嶋のいかにも弛んだ腹と下衆な笑顔が思い浮かんだ。確かあの時、充枝も側にいてその話を聞いていた。ゴーヤ味のゴムを舐める妻の舌がいつもよりねっとりとして、被虐的な呻き声もどこか熱を帯びているように響く。
感じている。充枝の固く閉じられた瞳の裏には恐らく中嶋が映っているのだ。こじ開けられた口に突っ込まれているのは、ぼくではなく中嶋の肉棒。その想像はぼく自身も滾らせた。妻の髪を掴んで腰を反らし喉奥まで肉棒を届かせる。
「うぐぐぐっ」
苦しげに嗚咽する充枝の恍惚とした表情。ぼくは妻の体に残っていたブラとパンティを乱暴に脱がして全裸にすると、両腕を万歳させそのままの態勢で体中を舐め回すように視姦した。
「ほら、全部見えちゃってるよ。誰かに見られてるんじゃない?」
「い……いや」
ぼくが言わんとすることを充枝は分かっている。妻は両手の指から肘への愛撫だけでビクビクと体を痙攣させ、脇の下を指先でくすぐると、あああっ、と大きな声を出した。
「恥ずかしい?」
うんうんと肯く充枝に、
「これからもっと恥ずかしいところを見られちゃうよ。ほら」
ぼくは乳首の周りを円を描くように舐めながら、右手を少しずつ妻の下半身へと移動させる。
「どこを見てほしいの?ここかい」
乳首の突端を舐める。
「うううっ、あっ、あ」
声にならない声のトーンがあがる。
「それとも、ここか」
ぼくの右手は充江の秘部に到達していた。シンメトリーで形の整った秘唇は柔らかな湿り気を帯びている。ぼくはその清楚な唇を指先で左右に広いた。
「ほら、中まで見られちゃうよ」
ぼくは充枝の耳元で「なかじまに」と囁いた。
「ああああっ、あ、い、いやあ」
妻は腰を振りのけぞらせてぼくの指から逃れようとするが、本気ではない。広げられた割れ目から温かな滴りがジワリと湧き出して来た。
「こんなに濡らしていたら、すぐに突っ込まれちゃうよ。もっと良く、ほらあの変態オヤジに、みっちゃんの大事なところを見せてあげなよ、ほら」
「いやあ、あ、あっ、見られちゃうよ、やだ、や、や、あ、いれないで、やあああああっ…」
充枝は目を閉じたままいった。
妻の中に寝取られ願望のようなものがあることは、ぼくも前から気付いていて、プレイの中でそれを使うことも良くあった。しかし、それは女性にありがちのレイプ願望、知らない男に乱暴に回されることをオナネタにするような、現実離れした妄想の中でのみ許されるプレイだ。リアルにそれを望む女は殆どいない。女とは安定の中にこそ幸せを感じるものだと、ぼくは信じていた。勿論、我が妻充枝も。
(続く)
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