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22話 新緑の森②
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ステゴラスを逃した。
僕とリーファさんは、タフさのステゴラスの特徴に、かなり苦戦していた。
そこで、一旦態勢を立て直すべく、森の奥地に逃げたステゴラスト距離を置き、休憩にした。
「かなり危なかったね」
「はい。まさかあんなに考えなしだったなんて」
「本能で生きてる、古い魔物だよ。古代種なんだから、考えるよりも感じた方が早いんじゃない?」
「馬鹿げてますよ。あのタフネスをどう攻略するかが、ポイントになってくるんでしょうか?」
かなり考えていた。
でも僕はそんなリーファさんには悪いけど、全く逆で、考えていないんだ。しかもそれには理由があって、あの魔物は古い魔物だから。
古代種。
それは古くから存在する、体つきが一切変わっていない魔物の総称。
古代種の魔物は、かなり珍しく、それこそかなりのレア物。
かなり希少なものがかなり多い。
しかも素材は珍しく、高値で取引され、遭遇の頻度も低い上に、乱獲が禁止されていた。
あのステゴラスは、背中のトゲトゲがかなり高い素材。
武器や盾なんかに使われるそうで、確かに平べったい、松ぼっくりみたいな形をしていた。しかもかなり高い強度を持っていて、並大抵の攻撃じゃ、傷の一つもつけられないとか言われている。
かなり硬い。
そんな魔物を相手にするなら、普通考えた方がいいが、僕はやっぱり考えないことにした。
何故かって?
ファイ師匠の教えだ。
バコーン!ーー
大木が根元からへし折れた。
僕はそれをかわしながら、ファイ師匠の懐に飛びつき、パンチをする。
だけど、簡単にかわされた。
しかもあしらわれた挙句、平手打ちで叩きのめされた。
痛い。何だか頭のてっぺんから、足先にかけてが、ヒリヒリする。力、入んない。
でも、
「ふぅ。天月、今のかわし方はかなりよかったよ」
「あ、ありがとうございます」
「でも、まだまだ駄目駄目。そんなに考えてたら、私には攻撃届かないよ? ほらほら立って立って」
鬼だ。
鬼じゃないけど、鬼だ。
僕は神経がすり減っていた。いや、捩じ切れそうだった。
全然手加減をしてくれない。
だからこそ、ためになるのがファイ師匠だけど、考えたら駄目ってどういうことだろ。訳が分からなくなって、ヒョロヒョロと立ち上がった。足元はフラフラで、今にも倒れそう。
ファイ師匠に聞いてみよう。そう思い、立ち上がった。
「ファイ師匠。どうして考えちゃ駄目なんですか?」
「いや、うーんと。考えてもいいよ。でももっと早くしないと」
「早く?」
「そうそう。無駄な時間を浪費して、立ち尽くしていたり、動き回っていたりするとね、その隙を強い人や魔物は悟って、「あっ、こいつ考え事してるな」とか思って、その隙をついて、殺しに来るんだよ。だから考えは最小限にして、体に染み込ませるんだよ」
僕は固まった。
そんなの無茶苦茶だ。
だけどファイ師匠はそれを平然と、やっていて、僕は唖然とするしかなく、今日はボコボコにされるしかなかった。
でもそのおかげでマスターしたよ。
考えを最小限にして、体をより早く動かすコツをさ。
僕とリーファさんは、タフさのステゴラスの特徴に、かなり苦戦していた。
そこで、一旦態勢を立て直すべく、森の奥地に逃げたステゴラスト距離を置き、休憩にした。
「かなり危なかったね」
「はい。まさかあんなに考えなしだったなんて」
「本能で生きてる、古い魔物だよ。古代種なんだから、考えるよりも感じた方が早いんじゃない?」
「馬鹿げてますよ。あのタフネスをどう攻略するかが、ポイントになってくるんでしょうか?」
かなり考えていた。
でも僕はそんなリーファさんには悪いけど、全く逆で、考えていないんだ。しかもそれには理由があって、あの魔物は古い魔物だから。
古代種。
それは古くから存在する、体つきが一切変わっていない魔物の総称。
古代種の魔物は、かなり珍しく、それこそかなりのレア物。
かなり希少なものがかなり多い。
しかも素材は珍しく、高値で取引され、遭遇の頻度も低い上に、乱獲が禁止されていた。
あのステゴラスは、背中のトゲトゲがかなり高い素材。
武器や盾なんかに使われるそうで、確かに平べったい、松ぼっくりみたいな形をしていた。しかもかなり高い強度を持っていて、並大抵の攻撃じゃ、傷の一つもつけられないとか言われている。
かなり硬い。
そんな魔物を相手にするなら、普通考えた方がいいが、僕はやっぱり考えないことにした。
何故かって?
ファイ師匠の教えだ。
バコーン!ーー
大木が根元からへし折れた。
僕はそれをかわしながら、ファイ師匠の懐に飛びつき、パンチをする。
だけど、簡単にかわされた。
しかもあしらわれた挙句、平手打ちで叩きのめされた。
痛い。何だか頭のてっぺんから、足先にかけてが、ヒリヒリする。力、入んない。
でも、
「ふぅ。天月、今のかわし方はかなりよかったよ」
「あ、ありがとうございます」
「でも、まだまだ駄目駄目。そんなに考えてたら、私には攻撃届かないよ? ほらほら立って立って」
鬼だ。
鬼じゃないけど、鬼だ。
僕は神経がすり減っていた。いや、捩じ切れそうだった。
全然手加減をしてくれない。
だからこそ、ためになるのがファイ師匠だけど、考えたら駄目ってどういうことだろ。訳が分からなくなって、ヒョロヒョロと立ち上がった。足元はフラフラで、今にも倒れそう。
ファイ師匠に聞いてみよう。そう思い、立ち上がった。
「ファイ師匠。どうして考えちゃ駄目なんですか?」
「いや、うーんと。考えてもいいよ。でももっと早くしないと」
「早く?」
「そうそう。無駄な時間を浪費して、立ち尽くしていたり、動き回っていたりするとね、その隙を強い人や魔物は悟って、「あっ、こいつ考え事してるな」とか思って、その隙をついて、殺しに来るんだよ。だから考えは最小限にして、体に染み込ませるんだよ」
僕は固まった。
そんなの無茶苦茶だ。
だけどファイ師匠はそれを平然と、やっていて、僕は唖然とするしかなく、今日はボコボコにされるしかなかった。
でもそのおかげでマスターしたよ。
考えを最小限にして、体をより早く動かすコツをさ。
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