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37話 変態貴族の依頼とか興味なし
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ガンレスは負けを認めた。
それからぽつぽつと、ことの発端を話し始める。
「俺たちを雇ったのは、変態貴族で通っている伯爵貴族、ヘンネル伯爵だ」
「ヘンネル伯爵? 誰」
僕は素っ頓狂なことを言って、話の筋を折る。
だって知らないから、仕方ない。
そう言う野郎には関わっちゃいけない気がしたからだ。発狂して、いざ殺してしまうかもしれない。
「ヘンネル伯爵つーのは、ここから遠く離れた小さな村の地主で、偏食かかつ、少女好き。気に入ったガキは、大金を払ってでも、自分のコレクションに加えるような、キモい奴だ」
「それは確かに気持ち悪いね」
僕はこんな話を聞かせるわけにはいかないと、少女に聞こえないように、魔力を飛ばした。
魔法はあれだけど、魔力を分散すれば、擬似的なフィルターになって、音を遮断する。リュウラン師匠に習った技だ。
「俺たちはそいつに雇われたんだよ。他にもいる。報酬は、一千万ギル」
「一千万! うわぁ、そんな大金毎回払ってるんた。お金持ちだね」
素直に驚いた。
しかしガンレスは違うとばかりに、首を振る。
「そんなわけねぇだろ。あいつは法外な税をかけて、村人から搾取してんだ。俺はそれを知っている。許せぇ奴だ」
「へぇー、正義感あるんだ」
意外や意外。盗賊の中にもプライドはあるけど、正義感で動く人なんて、見たことない。
「あいつのことが嫌いなだけだ。だけど、あいつは金がいいからな。悪いとは思っているが、攫ってる」
「それは同罪だね。ちなみにその後は?」
「知るか。俺たちは金を貰ったら終わりだ」
そうだろうね。
僕すんなり納得した。しかしどうしてそんな大金が動くのか。
「それにそのガキは特別なんだよ」
「特別?」
「後で目を見てみろ。そうしたらわかる」
半端なく気になる。
僕はまだ、この子の目をはっきりとは見ていない。そうか、だから下手にしないのか。
「そっか。じゃあこれからどうするの?」
「それはお前が決めることだ。俺たちはもう死んだと同じだ」
「そっかそっかー。じゃあさ、今度はからは真っ当に冒険者でもなったら? それが、どこかの国の騎士になるのか」
「はあ?」
ガンレスは驚いた顔をしていた。
それとそのはずで、僕は剣を鞘に収める。
「ガンレスさんだっけ。僕、君のことは殺さないことにするよ。だから、今度は共闘しようね」
僕はそう言うと、膝を退ける。
それから少女を抱え、その場から姿を消そうとする。
だが、後ろから敵意が漏れていた。
「舐めるなよ、ガキが。俺はそこまで落ちてねぇぞ」
「ガンレスさん。うるさいですよ?」
自然とさっきが漏れ出して、目を細めて鋭くする。
するとガンレスの動きが悪くなり、表情が硬くなる。
「仲間を殺しておいてなんですけど、命は大事にしたほうがいいですよ。次、敵対して僕が興味を失ったら、君殺すから」
忌むべきもの。辛辣な目。
狂気に駆られたような、その瞳は理性を保っていたが、それでなおガンレスは息を吸うことすら、できずその場で硬直する。
ただ仰向けのみ時が経つのを待つばかり。
僕の瞳は「絶対」と訴えていた。
それからぽつぽつと、ことの発端を話し始める。
「俺たちを雇ったのは、変態貴族で通っている伯爵貴族、ヘンネル伯爵だ」
「ヘンネル伯爵? 誰」
僕は素っ頓狂なことを言って、話の筋を折る。
だって知らないから、仕方ない。
そう言う野郎には関わっちゃいけない気がしたからだ。発狂して、いざ殺してしまうかもしれない。
「ヘンネル伯爵つーのは、ここから遠く離れた小さな村の地主で、偏食かかつ、少女好き。気に入ったガキは、大金を払ってでも、自分のコレクションに加えるような、キモい奴だ」
「それは確かに気持ち悪いね」
僕はこんな話を聞かせるわけにはいかないと、少女に聞こえないように、魔力を飛ばした。
魔法はあれだけど、魔力を分散すれば、擬似的なフィルターになって、音を遮断する。リュウラン師匠に習った技だ。
「俺たちはそいつに雇われたんだよ。他にもいる。報酬は、一千万ギル」
「一千万! うわぁ、そんな大金毎回払ってるんた。お金持ちだね」
素直に驚いた。
しかしガンレスは違うとばかりに、首を振る。
「そんなわけねぇだろ。あいつは法外な税をかけて、村人から搾取してんだ。俺はそれを知っている。許せぇ奴だ」
「へぇー、正義感あるんだ」
意外や意外。盗賊の中にもプライドはあるけど、正義感で動く人なんて、見たことない。
「あいつのことが嫌いなだけだ。だけど、あいつは金がいいからな。悪いとは思っているが、攫ってる」
「それは同罪だね。ちなみにその後は?」
「知るか。俺たちは金を貰ったら終わりだ」
そうだろうね。
僕すんなり納得した。しかしどうしてそんな大金が動くのか。
「それにそのガキは特別なんだよ」
「特別?」
「後で目を見てみろ。そうしたらわかる」
半端なく気になる。
僕はまだ、この子の目をはっきりとは見ていない。そうか、だから下手にしないのか。
「そっか。じゃあこれからどうするの?」
「それはお前が決めることだ。俺たちはもう死んだと同じだ」
「そっかそっかー。じゃあさ、今度はからは真っ当に冒険者でもなったら? それが、どこかの国の騎士になるのか」
「はあ?」
ガンレスは驚いた顔をしていた。
それとそのはずで、僕は剣を鞘に収める。
「ガンレスさんだっけ。僕、君のことは殺さないことにするよ。だから、今度は共闘しようね」
僕はそう言うと、膝を退ける。
それから少女を抱え、その場から姿を消そうとする。
だが、後ろから敵意が漏れていた。
「舐めるなよ、ガキが。俺はそこまで落ちてねぇぞ」
「ガンレスさん。うるさいですよ?」
自然とさっきが漏れ出して、目を細めて鋭くする。
するとガンレスの動きが悪くなり、表情が硬くなる。
「仲間を殺しておいてなんですけど、命は大事にしたほうがいいですよ。次、敵対して僕が興味を失ったら、君殺すから」
忌むべきもの。辛辣な目。
狂気に駆られたような、その瞳は理性を保っていたが、それでなおガンレスは息を吸うことすら、できずその場で硬直する。
ただ仰向けのみ時が経つのを待つばかり。
僕の瞳は「絶対」と訴えていた。
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