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ATMにご妖かな?
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真心は中学校を出た。
校門をくぐると、今朝見かけた幽霊がまだ立っている。
誰にも挨拶をされない中、真心もスルーを決め込むと、ポツリ呟いた。
「なんだか大変だったね」
(そうだな)
「そうだなって、全然大変そうに聞こえないよ」
グレイスの口調は淡々としていた。
そのせいか、まるで大変そうに聞こえてくれない。
それどころか、終始余裕で、真心は溜息を付く。
「はぁー。まあいっか」
とはいえ、無事にハイツクバルものも封印できた。
これで結果オーライ。
そう思ったのも束の間、グレイスは真心に話しかける。
(真心、銀行に寄ってくれないか?)
「えっ、銀行?」
(ああ。もうすぐ五時を過ぎるだろ)
真心はスマホを取り出す。
すると後五分もすれば、三時を過ぎる。
パンザマストが鳴り出すのも時間の問題で、銀行に行くなら、急がないとダメだった。
「グレイスちゃん。明日じゃダメ?」
(できれば今すぐの方がいい)
「今すぐ……間に合うかな?」
日本中、何処の銀行も、午後三時で閉まるらしい。
そのせいか、せっかく部活も無く、早帰りだったにもかかわらず、ハイツクバルものと戦ったせいか、このままじゃ間に合わない。
(真心、急ぐ必要は無いぞ)
「急がないとダメでしょ? 公共料金払うんだよね?」
(いや、それならコンビニでも……あっ、おい!)
真心は走り出した。
とにかく力の限りで走り出した。
今ならまだ間に合うかもしれない。薄い望みに賭け、真心は背筋をピンと伸ばして走る。
(真心、急がなくてもいいんだぞ?)
「はぁはぁはぁはぁ……でも、大事なことでしょ?」
(それはそうだが)
「だったら急ごう。きっとまだ間に合うから」
(そう言う問題じゃ無いんだがな)
グレイスは何故か消極的だった。
そんなグレイスのことは完全に無視し、真心は銀行まで走る。
龍睡町で一番近い銀行は、駅前。近くに商店街があるから、よく利用すると、母親が言っていた。
「急げ、急げ!」
真心は走り続けた。
刻一刻と時間だけが過ぎていく。
そのせいか、スマホを逐一確認していると、後一分になっていた。
「ああ、後一分しかない!」
(だから急ぐ必要は何処にも……)
「こうなったら、それっ!」
(あっ、おい! 近道しなくても)
真心は近くの公園を真っ直ぐ突っ切る。
この先にある柵を乗り越えれば、駅前はすぐそこ。
本当はダメと分かっていながらも、真心は走り、目の前に柵が現れた。
「グレイスちゃん、高く跳べるの無い?」
(どんな魔法だ。はぁ……灰の跳)
「灰の跳!」
真心はグレイスに魔法を教えて貰う。
成功するか否か、それすら構わず魔法を唱えた。
すると踏み出した一歩目が軽く、蹴り上げると、フワリと体が浮き上がる。
目の前の柵を跳び越えると、真心は快感を得た。
「す、凄い! なんか、初めて凄いって感じした!」
(こんなもの、大したこと無いんだが……)
真心とグレイスの完成はまるで違っていた。
けれど柵を跳び越え、目の前の横断歩道を渡ると、銀行が見える。
なんとか間に合った? かと思ったが、その直後——
ガラガラガラガラガチャン!
「(あっ!)」
銀行のシャッターが閉じてしまった。
ここまで頑張って走ってきたにもかかわらず、あまりにも一瞬で終わってしまった。
全身から汗を流すと、「そんな」と言いながら、真心は項垂れる。
「間に合わなかったの?」
(仕方ないだろ)
「仕方ないって。グレイスちゃんは用事があったんでしょ?」
ここまで走って来たのはグレイスのためだった。
しかしグレイスは態度を変えない。
むしろ?を浮かべていて、真心の心を砕いた。
(私が用があるのは、ATMの方だぞ)
「そ、そっちなの!?」
(そもそも、銀行に用事は無い。まあ、ここまで来たんだ。ATMに寄ってくれるな?)
「わ、分かったよ」
真心はまさかと思った。
銀行に用事があるのかと思いきや、ATMだったとは思わなかった。
勝手に早とちりしてしまったが、真心は銀行横のATMに入る。
「グレイスちゃん、入ったけどどうするの?」
(その前に、今時間は?)
「時間? えっと、十五時二分だけど」
(十五時二分か。丁度良いな。よし、灰の箱だ)
「灰の箱? うわぁ、なにこれ?」
時間を気にしているグレイスに、真心は首を捻る。
そんな中、魔法を唱えると、目の前に灰色の箱が現れた。
真心の両手に収まると、蓋が勝手に開いた。
パカッ!
「自動で開いた。ってなにこれ?」
箱の中にはたくさんのものが入っていた。
けれど何が何やらさっぱり分からない。
多分だが、勝手に触れれば大変な目に遭う。
そう思うと真心は緊張してしまい、下手な真似ができなくなる。
(真心、中に入っている私の顔写真付きカードを取り出してくれ)
「顔写真? もしかしてこれのこと?」
箱の中には、グレイスの顔写真が印刷された、一枚のカードが入っている。
大きさはマイカード同じくらいだ。
真心は挙動不審な態度を取る中、グレイスはそのカードを、ATMのキャッシュカード挿入口に挿れるよう、誘導する。
(それじゃあそのカードを、挿入口に挿れてくれ)
「えっ、このカードキャッシュカードだったの?」
(厳密には違うんだがな、まあ問題は無い)
「問題無いって、なにかあるってことでしょ? 大丈夫かな? 詰まらないよね?」
真心は不安だったが、キャッシュカード挿入口に近付ける。
するとカードが吸い込まれるように消えて行き、ガァーガァーガァーと嫌な音を立てる。
あまりにも不気味で、壊れたんじゃないかと焦った。
「グレイスちゃん、これ、大丈夫?」
(安心しろ。妖魔銀行は常に最新だ)
「妖魔銀行?」
真心はポツリと呟く。
すると明るかった筈のATMが暗転。
真っ暗闇に包まれると、真心は目を見開いた。
「な、なに!? 急に電気が」
(これが妖魔銀行のATMだ)
「ようまぎんこう? もう要素が多すぎるよ」
真心は呆れてしまう。
この数日で一体何個知らないワードが飛び出したのか。
項垂れてしまいそうになるのだが、ATMの液晶が淡いオレンジ色で光っていて、そこにはヘンテコで奇妙なマークが生物の様に蠢いていた。
校門をくぐると、今朝見かけた幽霊がまだ立っている。
誰にも挨拶をされない中、真心もスルーを決め込むと、ポツリ呟いた。
「なんだか大変だったね」
(そうだな)
「そうだなって、全然大変そうに聞こえないよ」
グレイスの口調は淡々としていた。
そのせいか、まるで大変そうに聞こえてくれない。
それどころか、終始余裕で、真心は溜息を付く。
「はぁー。まあいっか」
とはいえ、無事にハイツクバルものも封印できた。
これで結果オーライ。
そう思ったのも束の間、グレイスは真心に話しかける。
(真心、銀行に寄ってくれないか?)
「えっ、銀行?」
(ああ。もうすぐ五時を過ぎるだろ)
真心はスマホを取り出す。
すると後五分もすれば、三時を過ぎる。
パンザマストが鳴り出すのも時間の問題で、銀行に行くなら、急がないとダメだった。
「グレイスちゃん。明日じゃダメ?」
(できれば今すぐの方がいい)
「今すぐ……間に合うかな?」
日本中、何処の銀行も、午後三時で閉まるらしい。
そのせいか、せっかく部活も無く、早帰りだったにもかかわらず、ハイツクバルものと戦ったせいか、このままじゃ間に合わない。
(真心、急ぐ必要は無いぞ)
「急がないとダメでしょ? 公共料金払うんだよね?」
(いや、それならコンビニでも……あっ、おい!)
真心は走り出した。
とにかく力の限りで走り出した。
今ならまだ間に合うかもしれない。薄い望みに賭け、真心は背筋をピンと伸ばして走る。
(真心、急がなくてもいいんだぞ?)
「はぁはぁはぁはぁ……でも、大事なことでしょ?」
(それはそうだが)
「だったら急ごう。きっとまだ間に合うから」
(そう言う問題じゃ無いんだがな)
グレイスは何故か消極的だった。
そんなグレイスのことは完全に無視し、真心は銀行まで走る。
龍睡町で一番近い銀行は、駅前。近くに商店街があるから、よく利用すると、母親が言っていた。
「急げ、急げ!」
真心は走り続けた。
刻一刻と時間だけが過ぎていく。
そのせいか、スマホを逐一確認していると、後一分になっていた。
「ああ、後一分しかない!」
(だから急ぐ必要は何処にも……)
「こうなったら、それっ!」
(あっ、おい! 近道しなくても)
真心は近くの公園を真っ直ぐ突っ切る。
この先にある柵を乗り越えれば、駅前はすぐそこ。
本当はダメと分かっていながらも、真心は走り、目の前に柵が現れた。
「グレイスちゃん、高く跳べるの無い?」
(どんな魔法だ。はぁ……灰の跳)
「灰の跳!」
真心はグレイスに魔法を教えて貰う。
成功するか否か、それすら構わず魔法を唱えた。
すると踏み出した一歩目が軽く、蹴り上げると、フワリと体が浮き上がる。
目の前の柵を跳び越えると、真心は快感を得た。
「す、凄い! なんか、初めて凄いって感じした!」
(こんなもの、大したこと無いんだが……)
真心とグレイスの完成はまるで違っていた。
けれど柵を跳び越え、目の前の横断歩道を渡ると、銀行が見える。
なんとか間に合った? かと思ったが、その直後——
ガラガラガラガラガチャン!
「(あっ!)」
銀行のシャッターが閉じてしまった。
ここまで頑張って走ってきたにもかかわらず、あまりにも一瞬で終わってしまった。
全身から汗を流すと、「そんな」と言いながら、真心は項垂れる。
「間に合わなかったの?」
(仕方ないだろ)
「仕方ないって。グレイスちゃんは用事があったんでしょ?」
ここまで走って来たのはグレイスのためだった。
しかしグレイスは態度を変えない。
むしろ?を浮かべていて、真心の心を砕いた。
(私が用があるのは、ATMの方だぞ)
「そ、そっちなの!?」
(そもそも、銀行に用事は無い。まあ、ここまで来たんだ。ATMに寄ってくれるな?)
「わ、分かったよ」
真心はまさかと思った。
銀行に用事があるのかと思いきや、ATMだったとは思わなかった。
勝手に早とちりしてしまったが、真心は銀行横のATMに入る。
「グレイスちゃん、入ったけどどうするの?」
(その前に、今時間は?)
「時間? えっと、十五時二分だけど」
(十五時二分か。丁度良いな。よし、灰の箱だ)
「灰の箱? うわぁ、なにこれ?」
時間を気にしているグレイスに、真心は首を捻る。
そんな中、魔法を唱えると、目の前に灰色の箱が現れた。
真心の両手に収まると、蓋が勝手に開いた。
パカッ!
「自動で開いた。ってなにこれ?」
箱の中にはたくさんのものが入っていた。
けれど何が何やらさっぱり分からない。
多分だが、勝手に触れれば大変な目に遭う。
そう思うと真心は緊張してしまい、下手な真似ができなくなる。
(真心、中に入っている私の顔写真付きカードを取り出してくれ)
「顔写真? もしかしてこれのこと?」
箱の中には、グレイスの顔写真が印刷された、一枚のカードが入っている。
大きさはマイカード同じくらいだ。
真心は挙動不審な態度を取る中、グレイスはそのカードを、ATMのキャッシュカード挿入口に挿れるよう、誘導する。
(それじゃあそのカードを、挿入口に挿れてくれ)
「えっ、このカードキャッシュカードだったの?」
(厳密には違うんだがな、まあ問題は無い)
「問題無いって、なにかあるってことでしょ? 大丈夫かな? 詰まらないよね?」
真心は不安だったが、キャッシュカード挿入口に近付ける。
するとカードが吸い込まれるように消えて行き、ガァーガァーガァーと嫌な音を立てる。
あまりにも不気味で、壊れたんじゃないかと焦った。
「グレイスちゃん、これ、大丈夫?」
(安心しろ。妖魔銀行は常に最新だ)
「妖魔銀行?」
真心はポツリと呟く。
すると明るかった筈のATMが暗転。
真っ暗闇に包まれると、真心は目を見開いた。
「な、なに!? 急に電気が」
(これが妖魔銀行のATMだ)
「ようまぎんこう? もう要素が多すぎるよ」
真心は呆れてしまう。
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