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グレイスは友達
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霧が立ち込める森の中を、真心は歩いていた。
けれど今回は心配は要らない。
ただ真っ直ぐ、舗装された道を歩き、グレイスの住んでいる屋敷へと向かった。
「確かこの先に……あっ、あった」
真心は十五分ほど彷徨っていたが、ようやく屋敷を見つけた。
霧に包まれているのは変らないが、何処か雰囲気がある。
勝手に立ち入ってはいけない。そんな雰囲気だ。
「グレイスちゃん、いるかな?」
けれど真心は一切動じない。
心が成長している証拠で、屋敷の玄関先までやって来る。
「インターホンは……これかな?」
真心はインターホンを探した。
とは言え、頭の中で、昔ながらのノック式を想像している。
けれど何処にもそんなものは無く、視線を右往左往させると、壁に埋め込まれたごくごく一般的なインターホンの姿が目に留まる。
「今風なんだ。このお屋敷なのに、もったいないな」
真心は自分のイメージと現実が違っていたので、表情が歪んだ。
けれどインターホンを押すと、ピンポーンと屋敷中を駆け巡る。
使い慣れている方が圧倒的に良い。
実際に押してみると、面倒の無さが一番肌に合っていた。
「はい、ミリミラーですが」
インターホンの向こうからは、グレイスの声が聞こえた。
真心はホッと一安心すると、グレイスに挨拶をする。
「おはよう、グレイスちゃん」
「その声は、真心か? なにしに来た」
早速ぶっきら棒に返されてしまった。
やっぱり来てはダメだった。
真心にも声音だけで伝わるが、それでも一切退く気はない。
「グレイスちゃん、開けてくれないかな?」
「そんなことをしている暇は無い。とっとと帰れ」
「帰らないよ。だって、まだグレイスちゃんにお礼が言えていないから」
「お礼? ……体のことか。そんなもの、大したことじゃない。それにもう済んだ話だ」
グレイスは真心を突き離そうとする。
その理由は真心には分からない。
ただ一つ言えるのは、グレイスの優しさが詰まっていることだった。
「これ以上私のことを巻き込みたくないんだよね?」
「……」
「やっぱり。グレイスは優しいもんね」
グレイスは確信を突かれ黙ってしまう。
的を射られると、図星で動けなくなる。
きっと顔色は赤面だ。想像するだけで、真心は楽しい。
「だとしたらなんだ」
「グレイスちゃん、私、グレイスちゃんにお礼が言いたくて来たんだよ」
「それはさっきも聞いた」
「ちゃんと顔を見てお礼が言いたいの。だからお願い、開けてくれないかな?」
「……仕方ないな」
真心がしつこく頼むと、グレイスが折れてしまった。
扉をゆっくり開けると、中に通してくれる。
「鍵はかかってなかったんだ。勝手に入ればよかっただろ」
「そ、そんなのダメだよ。不法侵入でしょ!」
「そんなルール、私達に通じるか」
屋敷の鍵は一切掛かっていなかった。
そのせいか、真心は混乱してしまう。
それでも扉が開き、中に通されると、リビングまで誘導される。
「リビングまで来い」
「リビングだね。すぐ行くね」
真心は迷わずリビングに向かった。
一度も立ち入ったことが無い筈なのに、頭の中に、屋敷の間取りが浮かんだ。
そのおかげか一切迷うことなく、グレイスの待つ、リビングまで辿り着いた。
「ここかな?」
目の前に茶色い扉があった。
ドアノブをギュッと掴んで引くと、透明なテーブルを囲うように、ソファーが並んでいる。
その一つに腰を落ち着かせながら、紅茶を飲む少女が居た。
「グレイスちゃん」
「本当に来たんだな」
紅茶を飲みながら、グレイスは真心をあしらった。
一切目を合わせようとしないので、真心の方から近付く。
まずはなにを話そうか。そう思ったのも一瞬、迷いは無かった。
「今日は霧が濃いね」
「そうだな。だが、龍睡町では普通なんだろ」
「うん。龍睡町は天気が変わりやすいからね」
当り障りのない天気の話題を始めた。
するとグレイスも上手く乗ってくれた。
にこやかな笑みが真心に浮かぶも、グレイスは即座に突き返す。
「それで、なにしに来たんだ?」
「グレイスちゃん、急にいなくなっちゃったから。ちゃんとお礼が言えなかったんだ」
「お礼か……そんなもの必要は無い」
「ダメだよ! 命を懸けて助けてくれたんだよ。お礼くらい言わせて。ありがとう、グレイスちゃん」
「……どう致しまして。これでいいか?」
「いや、ダメだよ。私のこと、突き放そうとしないで」
真心は改めてグレイスに感謝を伝えた。
けれどグレイスは異様にギコちなく、真心から距離を取ろうとする。
そんなグレイスに対して、真心はいつもよりも優しく緩やかに、表情を解きほぐした。
「別にしていないだろ」
「してるよ。だってグレイスちゃん、私と目を合わせてくれないでしょ?」
ここまでグレイスは目を合わせようとしない。
完全にそっぽを向いていて、真心には距離を取られているのが、とても伝わる。
「他意はない」
「あるに決まってる。グレイスちゃん、私のこと嫌い?」
「そんなことは無いが……」
「だったらやっぱり、私と距離を置こうとしているんだよね。魔妖導にこれ以上関わらせないようにってことでしょ?」
真心はグレイスの内側にある感情を読み解く。
グレイスは優しいからこそ、遠ざけようとする。
その予想は大部分が当たっていて、真心は眉を寄せた。
「グレイスちゃん、言ってくれたよね。私のこと、友達だって」
「そんなこと言ったか?」
「昨日。私が気絶した時。トウメイリザードと戦ってくれた時」
「そうだったか? 覚えてないな」
グレイスは全力で嘘を付いた。
完全無表情で。ポーカーフェイスができている。
けれど真心とグレイスは心と心が通じ合っていた仲だ。
そんなもの、一瞬でバレてしまう。
「グレイスちゃん、私はグレイスちゃんのこと、大切な友達だと思ってる。だからね、そうやって遠ざけようとしないでよ」
「……巻き込みたくない」
「そうだよね。私じゃ足手纏いだもんね」
真心はマヤカシに出遭って動けなかった過去がある。
そのせいか、グレイスにはたくさん迷惑を掛けた。
どう思われても仕方ないけれど、それでも距離を取られるのは嫌だった。
「そんなことは無い。だが、私はお前のことを巻き込んで、怪我をさせたくないだけだ」
「グレイスちゃんは優しいね」
「なんとでも言え。私は魔女だ。人間の気持ちなんて知らない。自由に生きる、魔妖導の者だ」
「でも、私の友達でしょ?」
「ふん。どうとでも言え」
グレイスは鼻息を鳴らした。
紅茶を一口飲みながら、唇に笑みができる。
嬉しく思っている証拠で、真心もその顔色を受けて、同じくらい嬉しくなった。
けれど今回は心配は要らない。
ただ真っ直ぐ、舗装された道を歩き、グレイスの住んでいる屋敷へと向かった。
「確かこの先に……あっ、あった」
真心は十五分ほど彷徨っていたが、ようやく屋敷を見つけた。
霧に包まれているのは変らないが、何処か雰囲気がある。
勝手に立ち入ってはいけない。そんな雰囲気だ。
「グレイスちゃん、いるかな?」
けれど真心は一切動じない。
心が成長している証拠で、屋敷の玄関先までやって来る。
「インターホンは……これかな?」
真心はインターホンを探した。
とは言え、頭の中で、昔ながらのノック式を想像している。
けれど何処にもそんなものは無く、視線を右往左往させると、壁に埋め込まれたごくごく一般的なインターホンの姿が目に留まる。
「今風なんだ。このお屋敷なのに、もったいないな」
真心は自分のイメージと現実が違っていたので、表情が歪んだ。
けれどインターホンを押すと、ピンポーンと屋敷中を駆け巡る。
使い慣れている方が圧倒的に良い。
実際に押してみると、面倒の無さが一番肌に合っていた。
「はい、ミリミラーですが」
インターホンの向こうからは、グレイスの声が聞こえた。
真心はホッと一安心すると、グレイスに挨拶をする。
「おはよう、グレイスちゃん」
「その声は、真心か? なにしに来た」
早速ぶっきら棒に返されてしまった。
やっぱり来てはダメだった。
真心にも声音だけで伝わるが、それでも一切退く気はない。
「グレイスちゃん、開けてくれないかな?」
「そんなことをしている暇は無い。とっとと帰れ」
「帰らないよ。だって、まだグレイスちゃんにお礼が言えていないから」
「お礼? ……体のことか。そんなもの、大したことじゃない。それにもう済んだ話だ」
グレイスは真心を突き離そうとする。
その理由は真心には分からない。
ただ一つ言えるのは、グレイスの優しさが詰まっていることだった。
「これ以上私のことを巻き込みたくないんだよね?」
「……」
「やっぱり。グレイスは優しいもんね」
グレイスは確信を突かれ黙ってしまう。
的を射られると、図星で動けなくなる。
きっと顔色は赤面だ。想像するだけで、真心は楽しい。
「だとしたらなんだ」
「グレイスちゃん、私、グレイスちゃんにお礼が言いたくて来たんだよ」
「それはさっきも聞いた」
「ちゃんと顔を見てお礼が言いたいの。だからお願い、開けてくれないかな?」
「……仕方ないな」
真心がしつこく頼むと、グレイスが折れてしまった。
扉をゆっくり開けると、中に通してくれる。
「鍵はかかってなかったんだ。勝手に入ればよかっただろ」
「そ、そんなのダメだよ。不法侵入でしょ!」
「そんなルール、私達に通じるか」
屋敷の鍵は一切掛かっていなかった。
そのせいか、真心は混乱してしまう。
それでも扉が開き、中に通されると、リビングまで誘導される。
「リビングまで来い」
「リビングだね。すぐ行くね」
真心は迷わずリビングに向かった。
一度も立ち入ったことが無い筈なのに、頭の中に、屋敷の間取りが浮かんだ。
そのおかげか一切迷うことなく、グレイスの待つ、リビングまで辿り着いた。
「ここかな?」
目の前に茶色い扉があった。
ドアノブをギュッと掴んで引くと、透明なテーブルを囲うように、ソファーが並んでいる。
その一つに腰を落ち着かせながら、紅茶を飲む少女が居た。
「グレイスちゃん」
「本当に来たんだな」
紅茶を飲みながら、グレイスは真心をあしらった。
一切目を合わせようとしないので、真心の方から近付く。
まずはなにを話そうか。そう思ったのも一瞬、迷いは無かった。
「今日は霧が濃いね」
「そうだな。だが、龍睡町では普通なんだろ」
「うん。龍睡町は天気が変わりやすいからね」
当り障りのない天気の話題を始めた。
するとグレイスも上手く乗ってくれた。
にこやかな笑みが真心に浮かぶも、グレイスは即座に突き返す。
「それで、なにしに来たんだ?」
「グレイスちゃん、急にいなくなっちゃったから。ちゃんとお礼が言えなかったんだ」
「お礼か……そんなもの必要は無い」
「ダメだよ! 命を懸けて助けてくれたんだよ。お礼くらい言わせて。ありがとう、グレイスちゃん」
「……どう致しまして。これでいいか?」
「いや、ダメだよ。私のこと、突き放そうとしないで」
真心は改めてグレイスに感謝を伝えた。
けれどグレイスは異様にギコちなく、真心から距離を取ろうとする。
そんなグレイスに対して、真心はいつもよりも優しく緩やかに、表情を解きほぐした。
「別にしていないだろ」
「してるよ。だってグレイスちゃん、私と目を合わせてくれないでしょ?」
ここまでグレイスは目を合わせようとしない。
完全にそっぽを向いていて、真心には距離を取られているのが、とても伝わる。
「他意はない」
「あるに決まってる。グレイスちゃん、私のこと嫌い?」
「そんなことは無いが……」
「だったらやっぱり、私と距離を置こうとしているんだよね。魔妖導にこれ以上関わらせないようにってことでしょ?」
真心はグレイスの内側にある感情を読み解く。
グレイスは優しいからこそ、遠ざけようとする。
その予想は大部分が当たっていて、真心は眉を寄せた。
「グレイスちゃん、言ってくれたよね。私のこと、友達だって」
「そんなこと言ったか?」
「昨日。私が気絶した時。トウメイリザードと戦ってくれた時」
「そうだったか? 覚えてないな」
グレイスは全力で嘘を付いた。
完全無表情で。ポーカーフェイスができている。
けれど真心とグレイスは心と心が通じ合っていた仲だ。
そんなもの、一瞬でバレてしまう。
「グレイスちゃん、私はグレイスちゃんのこと、大切な友達だと思ってる。だからね、そうやって遠ざけようとしないでよ」
「……巻き込みたくない」
「そうだよね。私じゃ足手纏いだもんね」
真心はマヤカシに出遭って動けなかった過去がある。
そのせいか、グレイスにはたくさん迷惑を掛けた。
どう思われても仕方ないけれど、それでも距離を取られるのは嫌だった。
「そんなことは無い。だが、私はお前のことを巻き込んで、怪我をさせたくないだけだ」
「グレイスちゃんは優しいね」
「なんとでも言え。私は魔女だ。人間の気持ちなんて知らない。自由に生きる、魔妖導の者だ」
「でも、私の友達でしょ?」
「ふん。どうとでも言え」
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