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第3部
第5章:冥界の王ー005ー
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暗雲が覆う空の下、朗らかな声が上がった。
「いやっすね、えんさん。なんか厨二病というか、噂で聞く光のおっさんの下手なダジャレみたいじゃないですか。みなも呆れてますよ、ほら」
藤平が陽気に賛同を求めて見渡す。
誰も表情を緩めている者はいなかった。むしろ雰囲気は険しくなった感じだ。
笑みを引っ込めざるを得ない藤平であった。
エンマ! と雪南は涙を飛ばして呼ぶ。
「どんなエンマだって、エンマは円眞だろ。ワタシと一緒にいたいと言ってくれた、円眞だ。一緒に死んでもいい、とまで言ってくれたんだ」
「ああ、そうだ。その気持ちに変わりはない。だが気づいてしまった、自分は個人としての立場は許されない、許されるべきではない、世界を統べる位置に立つ者として振る舞わなければならぬのだ」
円眞から閻魔へなった者は右手を掲げた。布告とすべき台詞を高らかに響かせる。
「皆の者、余がこの世の王だ。余の下へくだるがいい」
バカヤロー! と叫びがした。
肩の負傷に構わず立ち上がった夬斗からだ。
「おい、やろうとしている意味、わかってんのかっ」
「解っているつもりだ」
「いいや、解ってないだろ。これはお伽話じゃないんだぞ。世界中から標的にされているエンマが討って出るということは、それだけ敵を呼び込むことになるんだ。冗談じゃすまない危険な賭けなんだぞ、それ」
「ああ、それは承知している。余が王となる、などと宣言すれば、こぞって命を狙ってくるだろう」
だからだ! と閻魔は一際大きい一言を挟んで続ける。
「ここから余は一人でゆく。ラグナロクを発動する」
次の瞬間、刃がかち合った。
鋭い斬撃音は閻魔の首元近くを源としていた。
くっと悔しげな白銀の髪を揺らすマテオだ。
阻まれた短刀だが引き下がりはしない。なお押し込もうと力を込めている。
短剣で受け止めた閻魔はさほど力を入れたようには見えない。けれども短剣を持つ腕を振れば、いともたすく攻撃手を弾き返す。
力負けしたマテオは宙返りを打っては、夬斗の近くへ降り立った。
「ごめん、社長。つい出てきちゃって」
「いや、俺こそ、作戦通りとするには程遠い状況しか作れなかったからな」
夬斗の返しに、ようやくマテオは愁眉を開いた。だが剣呑な雰囲気は揺らがない。閻魔へ向けば、「キサマ」と彼にしては珍しい口調を投げつける。
「おまえだったのか、百年前にラグナロクを起こしたのは」
「違う。だがラグナロクを発動させる力が、余にはある」
瞑き空に稲光りが走り、轟音が後を追ってくる。
嵐は近い。
風が強く吹き出すなか、マテオは無理に押し殺した声で問う。
「閻魔っていう、おまえ。これから何人、殺すつもりだ」
「殺す気はない」
「ふざけるなよ。なら前のラグナロクは、なんだんだってんだ。何百万という人間が無差別に命を失ったんだぞ」
「だからこそ、黒き怪物がいる」
なにを、と言いかけたマテオを閻魔が制して言う。
「かつての『黒き円環』は黒き怪物によって形骸化してある。以前のような厄災が起こらぬよう、すでに策は打たれている」
なにを、とマテオはいつになく感情的に迫る。
「そうならないなんて、おまえが言っているだけじゃないか。僕は信用できない」
「信用に応えるだけの証明をする手立てはない。なぜならラグナロクはそう何度も起こせるものではないからだ」
じゃ、訊くが、と肩を血で濡らした夬斗が割り込んだ。
「エンマはなぜ今、そのラグナロクを起こそうとしているんだ」
「余はまだ完全ではない。能力者にいつ果てるとも知れない寿命を与えた『光の柱』の力が必要なのだ。この世を征服する生命力と能力を得るために」
「だから雪南を捨てるってわけか」
夬斗が頭をかいたが、すぐに「イテテ」と腕を降ろす。思わず取った仕草だが、肩の怪我を考慮に入れていなかった。
思わずといった行動を取ったのは雪南もだった。さっと近づいては、閻魔の袖を掴む。
「円眞、それは本当なのか。ワタシは連れていかないつもりなのか」
「これから余が歩む道は、ただの地獄だ。いつ果てるか知れぬ寿命の下で生きていく辛さは、そこのマテオがよく承知しているだろう。それに夬斗が指摘する通り、能力の有無問わず敵が押し寄せてくるようになる。そんな余のそばに雪南を置いておけない」
そんな……、と涙で訴える雪南の碧い瞳だ。
世界征服を目指す冥界の王だと言う閻魔が目を逸らす。明らかに辛そうな横顔を見せながらである。
「命を脅かされることなど無縁な生活を送って欲しい。雪南は幸福になるべきなのだ」
「また、またなのか、円眞。どこか遠くへ行けって言うのか。もうジジもババもいない、どこにも行くところがないワタシに」
「それでも余は危険な目に遭わせたくない。穏やかに生きていて欲しい。エンマのどちらでもあっても、雪南を愛していることには違いないのだからな」
イヤだ! と雪南が叫んだ。
「円眞は、いっつもそうだ。どうして、どうしてワタシを好きとするなら連れていかない。どうしていつも一人だけで行こうとする。ひどい、酷いぞ」
「うん、同意。口ではいいこと言うくせに、肝心な時は置いていくんだから、エンマと呼ばれるヤツは、どいつもこいつもね」
そう言いながら、すっと雪南の背後に立つ黛莉だ。両手にガトリング銃を構えている。
「いーい。ぶっ殺してでも、行かせないわよ。エンマを」
決意が述べられた直後だ。
黛莉の重火器は激しい音を立てた。
「いやっすね、えんさん。なんか厨二病というか、噂で聞く光のおっさんの下手なダジャレみたいじゃないですか。みなも呆れてますよ、ほら」
藤平が陽気に賛同を求めて見渡す。
誰も表情を緩めている者はいなかった。むしろ雰囲気は険しくなった感じだ。
笑みを引っ込めざるを得ない藤平であった。
エンマ! と雪南は涙を飛ばして呼ぶ。
「どんなエンマだって、エンマは円眞だろ。ワタシと一緒にいたいと言ってくれた、円眞だ。一緒に死んでもいい、とまで言ってくれたんだ」
「ああ、そうだ。その気持ちに変わりはない。だが気づいてしまった、自分は個人としての立場は許されない、許されるべきではない、世界を統べる位置に立つ者として振る舞わなければならぬのだ」
円眞から閻魔へなった者は右手を掲げた。布告とすべき台詞を高らかに響かせる。
「皆の者、余がこの世の王だ。余の下へくだるがいい」
バカヤロー! と叫びがした。
肩の負傷に構わず立ち上がった夬斗からだ。
「おい、やろうとしている意味、わかってんのかっ」
「解っているつもりだ」
「いいや、解ってないだろ。これはお伽話じゃないんだぞ。世界中から標的にされているエンマが討って出るということは、それだけ敵を呼び込むことになるんだ。冗談じゃすまない危険な賭けなんだぞ、それ」
「ああ、それは承知している。余が王となる、などと宣言すれば、こぞって命を狙ってくるだろう」
だからだ! と閻魔は一際大きい一言を挟んで続ける。
「ここから余は一人でゆく。ラグナロクを発動する」
次の瞬間、刃がかち合った。
鋭い斬撃音は閻魔の首元近くを源としていた。
くっと悔しげな白銀の髪を揺らすマテオだ。
阻まれた短刀だが引き下がりはしない。なお押し込もうと力を込めている。
短剣で受け止めた閻魔はさほど力を入れたようには見えない。けれども短剣を持つ腕を振れば、いともたすく攻撃手を弾き返す。
力負けしたマテオは宙返りを打っては、夬斗の近くへ降り立った。
「ごめん、社長。つい出てきちゃって」
「いや、俺こそ、作戦通りとするには程遠い状況しか作れなかったからな」
夬斗の返しに、ようやくマテオは愁眉を開いた。だが剣呑な雰囲気は揺らがない。閻魔へ向けば、「キサマ」と彼にしては珍しい口調を投げつける。
「おまえだったのか、百年前にラグナロクを起こしたのは」
「違う。だがラグナロクを発動させる力が、余にはある」
瞑き空に稲光りが走り、轟音が後を追ってくる。
嵐は近い。
風が強く吹き出すなか、マテオは無理に押し殺した声で問う。
「閻魔っていう、おまえ。これから何人、殺すつもりだ」
「殺す気はない」
「ふざけるなよ。なら前のラグナロクは、なんだんだってんだ。何百万という人間が無差別に命を失ったんだぞ」
「だからこそ、黒き怪物がいる」
なにを、と言いかけたマテオを閻魔が制して言う。
「かつての『黒き円環』は黒き怪物によって形骸化してある。以前のような厄災が起こらぬよう、すでに策は打たれている」
なにを、とマテオはいつになく感情的に迫る。
「そうならないなんて、おまえが言っているだけじゃないか。僕は信用できない」
「信用に応えるだけの証明をする手立てはない。なぜならラグナロクはそう何度も起こせるものではないからだ」
じゃ、訊くが、と肩を血で濡らした夬斗が割り込んだ。
「エンマはなぜ今、そのラグナロクを起こそうとしているんだ」
「余はまだ完全ではない。能力者にいつ果てるとも知れない寿命を与えた『光の柱』の力が必要なのだ。この世を征服する生命力と能力を得るために」
「だから雪南を捨てるってわけか」
夬斗が頭をかいたが、すぐに「イテテ」と腕を降ろす。思わず取った仕草だが、肩の怪我を考慮に入れていなかった。
思わずといった行動を取ったのは雪南もだった。さっと近づいては、閻魔の袖を掴む。
「円眞、それは本当なのか。ワタシは連れていかないつもりなのか」
「これから余が歩む道は、ただの地獄だ。いつ果てるか知れぬ寿命の下で生きていく辛さは、そこのマテオがよく承知しているだろう。それに夬斗が指摘する通り、能力の有無問わず敵が押し寄せてくるようになる。そんな余のそばに雪南を置いておけない」
そんな……、と涙で訴える雪南の碧い瞳だ。
世界征服を目指す冥界の王だと言う閻魔が目を逸らす。明らかに辛そうな横顔を見せながらである。
「命を脅かされることなど無縁な生活を送って欲しい。雪南は幸福になるべきなのだ」
「また、またなのか、円眞。どこか遠くへ行けって言うのか。もうジジもババもいない、どこにも行くところがないワタシに」
「それでも余は危険な目に遭わせたくない。穏やかに生きていて欲しい。エンマのどちらでもあっても、雪南を愛していることには違いないのだからな」
イヤだ! と雪南が叫んだ。
「円眞は、いっつもそうだ。どうして、どうしてワタシを好きとするなら連れていかない。どうしていつも一人だけで行こうとする。ひどい、酷いぞ」
「うん、同意。口ではいいこと言うくせに、肝心な時は置いていくんだから、エンマと呼ばれるヤツは、どいつもこいつもね」
そう言いながら、すっと雪南の背後に立つ黛莉だ。両手にガトリング銃を構えている。
「いーい。ぶっ殺してでも、行かせないわよ。エンマを」
決意が述べられた直後だ。
黛莉の重火器は激しい音を立てた。
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