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37.「お〜?」
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「チョウちゃんがカギ開けないと入れないのだから離れて早くカギを開けてくれない?」
そうしないといつまでたっても家に入ることができないし、ここでこうして立ち続けていなければいけなくなる。
しかし、チョウちゃんは離れようとはしないので、僕がチョウちゃんを睨みつける。
「中に人がいるからインターホンを鳴らせば開けてくれるよ」
チョウちゃんがインターホンを指さすけど、僕はチョウちゃんから目を離せなかった。
「え?」
さっきチョウちゃんはなんて言った?中に人がいる?どういうこと?まさか、もしかして?
「チョウちゃん結婚でもしたの?」
そういう結論にいたった。
3年前のチョウちゃんは独身だったし彼氏もいないと言ってたけど、この3年の間に彼氏を見つけて結婚していたって不思議ではない。
不思議ではないなだけど、そうなると新婚の家に居候させてもらうわけで、気まずいのだけど………。
「アハハ。結婚なんてしてないよ」
チョウちゃんは笑いながら否定してきた。
しかし、結婚していないとなると、中にいる人は誰でチョウちゃんとはどういう関係なのか、という新たなナゾが出てくるわけだけど。
「結婚してないのに中に人が居るってどういうことなの?」
まさか、僕と同じような居候か、それとも同居人がいるってことなのかな?
3階建てになった、というか成長したことで部屋数は増えただろうし、チョウちゃんの性格なら同居人がいてもおかしくはないか。
「まぁ、色々あってね。とりあえずインターホン押してよ」
はぐらかしてくる、か。
つまり、これもチョウちゃんのサプライズの1つというわけか。
そうなると、チョウちゃんからの説明は期待出来ないし、考えてもムダなのでインターホンを押した。すると、少しして、
「は、はい?」
インターホンから聞こえてきたのは戸惑いと疑問が入りまじった少女のような声だった。
そういえば今の僕は前からチョウちゃん、後ろからリンに抱きつかれているという周りから見れば「どうしてそんなことをしているんだ?」や「おかしな人達だ」と思われるような姿なので、インターホンの向こうの少女が戸惑いと疑問を抱くのも無理ないだろう。
「あ、サクラちゃん。ちょっと手が離せないからカギを開けてくれないかな?」
インターホンに向かって笑顔で手を振るチョウちゃんの頭を軽く叩いた。
「いや。手が離せないんじゃなくて手を離そうとしないだけだよね」
「いやいや、手が離せないんだって」
また僕に抱きつきなおしてきたチョウちゃん。
どこからどう見ても手を離そうとしてないだけだろう。
「え、えっと………」
そんなやり取りをしていると、少女、サクラちゃんの戸惑いがさらに強くなっている。
それも仕方ないか。
こうなったらやっぱりチョウちゃんを引きはがしてカギを開けさせたほうがいいのでは?と思ったのだけど、
「頼んだよ~」
チョウちゃんはサクラちゃんの戸惑いなどお構いなしにそう言いきった。
「えっと………。イチョウさーん!」
サクラちゃんはイチョウさんという人を呼びに行ったようで、インターホンが切れた。
「あ、イチョウも帰ってきてたんだ」
チョウちゃんはのんきにそんなことを言ってるけど、サクラちゃんとイチョウさんという知らない人の名前が2人も出てきたので、さらにわけがわからなくなっていた。
「チョウちゃん。さっきのサクラちゃんって少女と、そのサクラちゃんが呼びにいったイチョウさんって誰なの?」
同居人のうちの1人が少女だということはわかったし、そのこといいことなのだけど、やっぱり説明はほしいわけなんだけど、
「中に入ったらちゃんと紹介するからね」
笑顔ではぐらかしてくるチョウちゃんにイラッとしたので、また両手で顔を挟んだ。
「いや、紹介するのは当然なんだけど、事前にいくらでも説明出来る時間もチャンスもあったよね?」
「フフッ。こんなサプライズのチャンスを私が見逃すと思うかい?」
笑顔でそんなことを言うダメダメなチョウちゃん。しかし、それがチョウちゃんだ、と言われてスゴく納得出来てしまうのがさらにイヤだ。
「思わないけど」
「でしょ?」
笑顔で僕を見てくるチョウちゃん。
やっぱりムカつくので少しだけ力を込める。
「イタッ。イタいからっ」
イタがるチョウちゃんが僕の腕をタップしていると、家の中からドタバタと足音が玄関に向かってきたので力を緩めて手を離す。
「お~?」
ここで手を離されるのは予想外だったのか、チョウちゃんは僕の首に手を回すことが出来ずにそのまま後ろへと倒れていった。
しかし、僕の身長が高いのと、チョウちゃんの身長が低いこと、腰に巻きつけている足を離していなかったこともあってチョウちゃんの頭は地面につくことなく逆さになる形で止まった。
次の瞬間、玄関の扉が勢いよく開いた。
そうしないといつまでたっても家に入ることができないし、ここでこうして立ち続けていなければいけなくなる。
しかし、チョウちゃんは離れようとはしないので、僕がチョウちゃんを睨みつける。
「中に人がいるからインターホンを鳴らせば開けてくれるよ」
チョウちゃんがインターホンを指さすけど、僕はチョウちゃんから目を離せなかった。
「え?」
さっきチョウちゃんはなんて言った?中に人がいる?どういうこと?まさか、もしかして?
「チョウちゃん結婚でもしたの?」
そういう結論にいたった。
3年前のチョウちゃんは独身だったし彼氏もいないと言ってたけど、この3年の間に彼氏を見つけて結婚していたって不思議ではない。
不思議ではないなだけど、そうなると新婚の家に居候させてもらうわけで、気まずいのだけど………。
「アハハ。結婚なんてしてないよ」
チョウちゃんは笑いながら否定してきた。
しかし、結婚していないとなると、中にいる人は誰でチョウちゃんとはどういう関係なのか、という新たなナゾが出てくるわけだけど。
「結婚してないのに中に人が居るってどういうことなの?」
まさか、僕と同じような居候か、それとも同居人がいるってことなのかな?
3階建てになった、というか成長したことで部屋数は増えただろうし、チョウちゃんの性格なら同居人がいてもおかしくはないか。
「まぁ、色々あってね。とりあえずインターホン押してよ」
はぐらかしてくる、か。
つまり、これもチョウちゃんのサプライズの1つというわけか。
そうなると、チョウちゃんからの説明は期待出来ないし、考えてもムダなのでインターホンを押した。すると、少しして、
「は、はい?」
インターホンから聞こえてきたのは戸惑いと疑問が入りまじった少女のような声だった。
そういえば今の僕は前からチョウちゃん、後ろからリンに抱きつかれているという周りから見れば「どうしてそんなことをしているんだ?」や「おかしな人達だ」と思われるような姿なので、インターホンの向こうの少女が戸惑いと疑問を抱くのも無理ないだろう。
「あ、サクラちゃん。ちょっと手が離せないからカギを開けてくれないかな?」
インターホンに向かって笑顔で手を振るチョウちゃんの頭を軽く叩いた。
「いや。手が離せないんじゃなくて手を離そうとしないだけだよね」
「いやいや、手が離せないんだって」
また僕に抱きつきなおしてきたチョウちゃん。
どこからどう見ても手を離そうとしてないだけだろう。
「え、えっと………」
そんなやり取りをしていると、少女、サクラちゃんの戸惑いがさらに強くなっている。
それも仕方ないか。
こうなったらやっぱりチョウちゃんを引きはがしてカギを開けさせたほうがいいのでは?と思ったのだけど、
「頼んだよ~」
チョウちゃんはサクラちゃんの戸惑いなどお構いなしにそう言いきった。
「えっと………。イチョウさーん!」
サクラちゃんはイチョウさんという人を呼びに行ったようで、インターホンが切れた。
「あ、イチョウも帰ってきてたんだ」
チョウちゃんはのんきにそんなことを言ってるけど、サクラちゃんとイチョウさんという知らない人の名前が2人も出てきたので、さらにわけがわからなくなっていた。
「チョウちゃん。さっきのサクラちゃんって少女と、そのサクラちゃんが呼びにいったイチョウさんって誰なの?」
同居人のうちの1人が少女だということはわかったし、そのこといいことなのだけど、やっぱり説明はほしいわけなんだけど、
「中に入ったらちゃんと紹介するからね」
笑顔ではぐらかしてくるチョウちゃんにイラッとしたので、また両手で顔を挟んだ。
「いや、紹介するのは当然なんだけど、事前にいくらでも説明出来る時間もチャンスもあったよね?」
「フフッ。こんなサプライズのチャンスを私が見逃すと思うかい?」
笑顔でそんなことを言うダメダメなチョウちゃん。しかし、それがチョウちゃんだ、と言われてスゴく納得出来てしまうのがさらにイヤだ。
「思わないけど」
「でしょ?」
笑顔で僕を見てくるチョウちゃん。
やっぱりムカつくので少しだけ力を込める。
「イタッ。イタいからっ」
イタがるチョウちゃんが僕の腕をタップしていると、家の中からドタバタと足音が玄関に向かってきたので力を緩めて手を離す。
「お~?」
ここで手を離されるのは予想外だったのか、チョウちゃんは僕の首に手を回すことが出来ずにそのまま後ろへと倒れていった。
しかし、僕の身長が高いのと、チョウちゃんの身長が低いこと、腰に巻きつけている足を離していなかったこともあってチョウちゃんの頭は地面につくことなく逆さになる形で止まった。
次の瞬間、玄関の扉が勢いよく開いた。
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