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43.無意味なこと
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「それじゃあホントに女なの?」
「そうだってさっきから僕やチョウちゃんも何度も言ってるのだけどね。まだ信じてもらえてないんだ」
まだ疑問に思っているヒマワリちゃんに僕は苦笑するしかなかった。
「チョウちゃんの言葉は信用出来ない」
「なっ!」
「確かに」
それについてはヒマワリちゃんと同意見なので反論する気はない。
さらに言えば、チョウちゃんの証言を証拠として出すなんて無意味なことをしてしまったことを後悔する。
「コウくんまで!」
驚いているチョウちゃんだが、これまでの行いからくる自業自得なので文句を受け付ける気はない。
「というわけで、証拠を見せてほしい」
「証拠?この姿が十分証拠になると思うのだけど?」
僕は胸を強調してみせる。
顔は確かに男っぽく見られるけど、それでも全く女らしさがないわけでもないし、体はしっかりと女と認識出来る体なので、女としての証拠は十分なはずだ。
「確かにその姿は女性だけど、胸なんてパットで盛ればいくらでも、それこそまな板のチョウちゃんでも作れるものだから証拠にはなり得ない」
「ヒマワリ!さっきから私への当てつけが強くない!」
チョウちゃんが抗議の声をあげるも、ヒマワリちゃんはチョウちゃんを気にする様子もなく僕を見続けた。
「確かにパットで盛ればまな板のチョウちゃんでも胸は作れるね」
「コウくんまで!」
チョウちゃんは泣き真似をし始めるけど、ヒマワリちゃんの言ってることは全て正しいことなので無視する。
「それじゃあどうやって僕が女だと証明すればいいのかな?」
僕が今出せる証拠はこれくらいしかない。
一応1番手っ取り早くヒマワリちゃんに僕が女だと理解してもらえる手段は頭の中に思いついているのだけれど、ヒマワリちゃんの方から解決策を提案してくれたほうが納得出来るだろうという考えもあって、丸投げする。
決して自分で思いついた手っ取り早い手段が恥ずかしいとか思っているわけじゃないからね!ホントだからね!
「じゃあ脱いで」
ヒマワリちゃんが提案してきた解決策は、僕が思いついていた解決策と同じだった。
ですよね~。
わかってたよ。そういう解決策が提案されることは。だって脱いでみせたほうが絶対に手っ取り早くて確実だし、男だったら1発でウソをついていることがわかるからね。
「脱ぐの?」
しかし、いくら相手が中学生の少女とはいえ、いきなり脱げと言われて脱ぐのは少し恥ずかしかったりする。
「そう。下着まで全部」
容赦なく言ってくるヒマワリちゃん。
「いや、服を脱ぐのはいいのだけど、下着まで脱ぐのは流石に脱ぎすぎじゃない?そこまでしなくてもわかるよね?」
服を脱いだ時点で女とわかってもらえなければ、僕は質問大会の時と同じように暴れまわるだろう。
「念には念を」
「入れすぎな気がするけどね!」
そこまでする必要なんてどこにもないはずだ。
しかし、ヒマワリちゃんが僕を見る目は本気も本気で、ジリジリと机の上に乗りだしてきた。
「女だと証明するため」
「いや!脱ぐのがイヤだと言ってるわけじゃなくて、下着まで脱ぐ意味がないと言ってるわけだよ!」
僕の言いたいことを理解してくれたのか、ヒマワリちゃんは机に乗り出してくることをやめてソファに座り直したのでひとまずホッとする。
「そうだ。下着まで脱ぐ意味はなかった。でも服は脱いで。早く。今すぐ。ハリーアップ!」
下着まで脱げとは言わなくなったものの勢いは増す一方で、ヒマワリちゃんはノリノリで僕を急かしてきた。
「いや、服を脱ぐのはいいのだけれど、流石にここでは、ね」
「ここには女しかいない。恥ずかしがる理由はどこにもない」
正論で逃げ道を塞いでくるけど、僕も諦めずに粘る。
「見られていることが恥ずかしいのじゃなくて、リビングで脱ぐことが恥ずかしいんだよ」
リビングは普通服を脱ぐような場所でもないし、カーテンをしているとはいえ大きな窓があるので外から見られる可能性がある。そんな場所で服を脱ぐのはやっぱり恥ずかしいモノがあるわけで、
「せめて脱衣所に行かない?」
僕はマトモな提案をしたつもりなのだけど、なぜかヒマワリちゃんには首をかしげられた。
「恥ずかしがる理由はない」
そう言ったヒマワリちゃんはスポポポポーン!と服から下着まで全てを一気に脱ぎ捨てて全裸になった。
「なっ!ヒマワリちゃん!」
驚きながらも素早く反応したサクラちゃんは、宙を舞う服の中から上着を掴むとヒマワリちゃんに無理矢理着せた。
「むぅ。何も恥じることのないのに」
「恥じらいはもってよ!」
サクラちゃんの言う通り、恥じらいはもってもらいたいよね。それに、
「僕のことを男かもしれないって疑っているくせによく恥ずかしげもなく脱げたね」
かなり矛盾した行動のような気もするし、ホントは僕が女だと思っているとしか思えない行動なんだけど。
「私に興奮するロリコンはすぐに警察に突き出すだけ」
確かにそれで解決はしそうだけど、だからってこうもためらうことなく脱ぐのは間違っていると思うのは僕だけだろうか。
「だからって脱ぐのは違うでしょ!」
怒ったサクラちゃんはヒマワリちゃんの頭を叩いた。
「イタい」
文句ありげなヒマワリちゃんはサクラちゃんを軽く睨んだが、睨み返されたのですぐに前を向き直した。
「それじゃあ、みんなでお風呂にでも入らない?」
「そうだってさっきから僕やチョウちゃんも何度も言ってるのだけどね。まだ信じてもらえてないんだ」
まだ疑問に思っているヒマワリちゃんに僕は苦笑するしかなかった。
「チョウちゃんの言葉は信用出来ない」
「なっ!」
「確かに」
それについてはヒマワリちゃんと同意見なので反論する気はない。
さらに言えば、チョウちゃんの証言を証拠として出すなんて無意味なことをしてしまったことを後悔する。
「コウくんまで!」
驚いているチョウちゃんだが、これまでの行いからくる自業自得なので文句を受け付ける気はない。
「というわけで、証拠を見せてほしい」
「証拠?この姿が十分証拠になると思うのだけど?」
僕は胸を強調してみせる。
顔は確かに男っぽく見られるけど、それでも全く女らしさがないわけでもないし、体はしっかりと女と認識出来る体なので、女としての証拠は十分なはずだ。
「確かにその姿は女性だけど、胸なんてパットで盛ればいくらでも、それこそまな板のチョウちゃんでも作れるものだから証拠にはなり得ない」
「ヒマワリ!さっきから私への当てつけが強くない!」
チョウちゃんが抗議の声をあげるも、ヒマワリちゃんはチョウちゃんを気にする様子もなく僕を見続けた。
「確かにパットで盛ればまな板のチョウちゃんでも胸は作れるね」
「コウくんまで!」
チョウちゃんは泣き真似をし始めるけど、ヒマワリちゃんの言ってることは全て正しいことなので無視する。
「それじゃあどうやって僕が女だと証明すればいいのかな?」
僕が今出せる証拠はこれくらいしかない。
一応1番手っ取り早くヒマワリちゃんに僕が女だと理解してもらえる手段は頭の中に思いついているのだけれど、ヒマワリちゃんの方から解決策を提案してくれたほうが納得出来るだろうという考えもあって、丸投げする。
決して自分で思いついた手っ取り早い手段が恥ずかしいとか思っているわけじゃないからね!ホントだからね!
「じゃあ脱いで」
ヒマワリちゃんが提案してきた解決策は、僕が思いついていた解決策と同じだった。
ですよね~。
わかってたよ。そういう解決策が提案されることは。だって脱いでみせたほうが絶対に手っ取り早くて確実だし、男だったら1発でウソをついていることがわかるからね。
「脱ぐの?」
しかし、いくら相手が中学生の少女とはいえ、いきなり脱げと言われて脱ぐのは少し恥ずかしかったりする。
「そう。下着まで全部」
容赦なく言ってくるヒマワリちゃん。
「いや、服を脱ぐのはいいのだけど、下着まで脱ぐのは流石に脱ぎすぎじゃない?そこまでしなくてもわかるよね?」
服を脱いだ時点で女とわかってもらえなければ、僕は質問大会の時と同じように暴れまわるだろう。
「念には念を」
「入れすぎな気がするけどね!」
そこまでする必要なんてどこにもないはずだ。
しかし、ヒマワリちゃんが僕を見る目は本気も本気で、ジリジリと机の上に乗りだしてきた。
「女だと証明するため」
「いや!脱ぐのがイヤだと言ってるわけじゃなくて、下着まで脱ぐ意味がないと言ってるわけだよ!」
僕の言いたいことを理解してくれたのか、ヒマワリちゃんは机に乗り出してくることをやめてソファに座り直したのでひとまずホッとする。
「そうだ。下着まで脱ぐ意味はなかった。でも服は脱いで。早く。今すぐ。ハリーアップ!」
下着まで脱げとは言わなくなったものの勢いは増す一方で、ヒマワリちゃんはノリノリで僕を急かしてきた。
「いや、服を脱ぐのはいいのだけれど、流石にここでは、ね」
「ここには女しかいない。恥ずかしがる理由はどこにもない」
正論で逃げ道を塞いでくるけど、僕も諦めずに粘る。
「見られていることが恥ずかしいのじゃなくて、リビングで脱ぐことが恥ずかしいんだよ」
リビングは普通服を脱ぐような場所でもないし、カーテンをしているとはいえ大きな窓があるので外から見られる可能性がある。そんな場所で服を脱ぐのはやっぱり恥ずかしいモノがあるわけで、
「せめて脱衣所に行かない?」
僕はマトモな提案をしたつもりなのだけど、なぜかヒマワリちゃんには首をかしげられた。
「恥ずかしがる理由はない」
そう言ったヒマワリちゃんはスポポポポーン!と服から下着まで全てを一気に脱ぎ捨てて全裸になった。
「なっ!ヒマワリちゃん!」
驚きながらも素早く反応したサクラちゃんは、宙を舞う服の中から上着を掴むとヒマワリちゃんに無理矢理着せた。
「むぅ。何も恥じることのないのに」
「恥じらいはもってよ!」
サクラちゃんの言う通り、恥じらいはもってもらいたいよね。それに、
「僕のことを男かもしれないって疑っているくせによく恥ずかしげもなく脱げたね」
かなり矛盾した行動のような気もするし、ホントは僕が女だと思っているとしか思えない行動なんだけど。
「私に興奮するロリコンはすぐに警察に突き出すだけ」
確かにそれで解決はしそうだけど、だからってこうもためらうことなく脱ぐのは間違っていると思うのは僕だけだろうか。
「だからって脱ぐのは違うでしょ!」
怒ったサクラちゃんはヒマワリちゃんの頭を叩いた。
「イタい」
文句ありげなヒマワリちゃんはサクラちゃんを軽く睨んだが、睨み返されたのですぐに前を向き直した。
「それじゃあ、みんなでお風呂にでも入らない?」
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