僕は☓っぽいけど○だから☓子校に行くなんて間違ってる!

だらけたい

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76.自信と結果

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「いや。顔見せと宣戦布告に来ただけですから」

 まさかの発言に僕もハルもポカンとしてしまたった。

「え?いや、顔見せに宣戦布告ってどういうこと?なんでそんなに突っかかってくるわけ?僕が何をしたというの?」

 流石に睨みつけられながらそんなことを言われれば、そう問いかけずにはいられなかった。

「なぜ突っかかるかといえば、本来学年首席である私がするはずだった新入生代表挨拶を君がしたことが許せないからだ!」

 堂々と言いきった眼鏡の男子は僕を指さしてきた。

「えっと………。まず名前聞いていいかな?」

 名前がわからないと呼びづらいからね。

「真塗瀬カイだ」
「真塗瀬くん。まず最初に言っておきたいのだけど、僕は入学式の新入生代表挨拶の時に名前を呼ばれるまでホントに何も知らなかったということ。それに新入生代表挨拶をしたくなかったということは理解してね。そしてもし事前に真塗瀬くんが新入生代表挨拶をすることが決まっていてその役目を奪ってしまったのならこの通り謝るよ。ごめんなさい」

 僕は素直に頭を下げた。

「え、いや、謝ってもらう必要はない!私が新入生代表挨拶をすると決まっていたわけではないからな!」

 僕があっさりと素直に謝ったことに驚いた真塗瀬くんが慌てた様子でそう言ってきた。

 なるほど。確かに真塗瀬くんが新入生代表挨拶をすると決まっていたわけではないのなら、僕が謝る必要はないよね。

 というより、

「新入生代表挨拶を真塗瀬くんがすると決まっていたわけじゃないのなら、今こうして突っかかってきていること自体おかしいことだよね」

 下げた頭を上げながら笑顔を向けると、ビクッてした真塗瀬くんが1歩後ずさった。

「いや、確かに決まってはいなかったが、学年首席になれるほどの点数を取っているはずの私が新入生代表挨拶をするのはおかしなことではないはずだ!」

 真塗瀬くんの弁明にはかなりおかしな点があった。

「ねぇ真塗瀬くん。点数を取っている〝はず〟ってことは、入試のテストの結果を先生から教えてもらったわけではないのだよね?」
「た、確かに教えてもらってはないが、私にはそれだけ自信があるのだ!」
「うん。自信があるのは別に悪いことではないよ」
「だだだよな!」
「でも、自信と結果は別物だよね!」
「はい!」

 僕の正論に対してしどろもどろになりながらもなんとか反論してきていた真塗瀬くんだったが、最終的には背筋を伸ばして素直に頷いた。

「はぁ」

 まさかの理不尽な言いがかりをつけてこられただけだったという状況に自然とため息が出た。

 隣で聞いていたハルも苦笑している。

 そして、言いがかりをつけてきた真塗瀬くんだけど、また僕を睨みつけてきていた。

「君は選択する授業を決めているのかい?」
「副教科についてはまだ考えているところだけど、5教科の中からは数学と理科を選ぶよ」

 どういう意図の質問かはわからないけど、別に知られて困るモノでもないし、素直に答えてあげる。

「なら私も数学と理科を選ぼう。そして、私が学年首席を取れるくらいの頭脳があるということを君との勝負に勝つことで証明しようではないか!それまで首を洗って待っているんだな!アッハッハ!」

 勝手に言いがかりをつけてきた上に勝手に勝負することを決め、言いたいことを言ったら最終的には高笑いして去っていった真塗瀬くんの背中を見ながら僕は大きなため息を吐いた。
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