僕は普通で平凡なモブ〜だって執事とメイドが最強なんだから〜

だらけたい

文字の大きさ
36 / 52

36.置いていかれそう

しおりを挟む
「なんのことだい?」

 一瞬は反応したルーファさんだったけど、すぐに何事もなかったようにとぼけながら笑った。

「反応してくせにとぼけるってどうなんだ?」か。

 反応したことを分かられている。それを分かった上でとぼけ続けることを選んだのだろうね。

 もしくは、最悪バレたところでルーファさん達にとって問題ないことなのかもしれないし。

「問題ないなら最初から話せばいいじゃん」って。

 ルーファさん達にとっては問題なくても、それを僕達が知ったことで僕達に危険が降りかかってくるかもしれないから黙っている。そんな理由があるから話さないのじゃないかな。

 まぁ、あくまでも僕の推測でしかないけどね。

「いや、その推測が正解じゃね?」って。

 正解なわけないでしょ。

 僕が言った推測はあくまでも推測でしかないし、正解のように聞こえるのは、それっぽい1番ありえそうな推測を言ったからだよ。

「ルーキーイーター」

 唐突につぶやくションゴン。
 そんなションゴンの言葉に驚いた表情を浮かべるルーファさん達。

「ルーファ達がかなり驚いているけど、ルーキーイーターってなんだよ?」って。

 そう聞かれても僕も初耳なんだけど。

 だからルーファさん達がなんでそこまで驚くのかわからないし。

 しかし、カレン達はションゴンの言葉の意味を理解しているようで、僕に抱きつく力が強くなった。

 つまり、それだけ危ないこということなのだろう。

「ションゴン。ルーキーイーターって?」

 このままではみんなの話に置いていかれそうになるので聞きてみる。

「ルーキーイーター。簡単に言えば、

 初心者狩り。

 だな」

 初心者狩り。

 またイヤな言葉が出てきたね。

「初心者はそのままルーキー、狩りをイーターと言い換えてルーキーイーターか。確かにイヤな言葉だな」か。

 ホントに聞きたくない言葉だよね。

「冒険者登録したばかりの冒険者がここ半年の間に10人近くも不審な失踪をしているのよ」

 ションゴンの言葉を引き継いだカレンの言葉に疑問を持った。

「不審な失踪?」
「街の中で」
「街の外で」
『新人冒険者がこつ然といなくなっている』

 オリフィスが言った街中での失踪が不審に思われるのはわかるけど、リコフィスが言った街の外で不審な失踪とはよくわからなかったりする。

「街の外での失踪って魔物のせいとかだったりしないの?」
「可能性はないことはないが、街の外での新人冒険者の失踪は全てダンジョンの中で起きていて、ルーファさん達みたいな上位の冒険者が探索したけど、魔物の異常発生や特殊個体の存在は確認されなかったし、新人冒険者の遺留品や痕跡すら見つからなかった。だから不審なんだ」

 ションゴンの説明になるほどと納得して頷く。

 確かに、それだと不審な失踪と言われるよね。

「それに、新人冒険者とは言っても失踪しているのは15歳から18歳までの若い年齢の新人冒険者だけ」
「さらに言えば、ここ数ヶ月の間に街中で子供が失踪する事件も起きてるらしい」

 さらにキョウやジュラナイまで付け足しの説明をしてきた。

 なるほどなるほど。そんな事件が多発しているのなら、カレン達がここまで強く僕に抱きついてくるのも納得がいく。

 なんて思いながら静かになったルーファさん達を見ると、ションゴン達の説明にかなり驚いていた。

「君たちはどこまで知っているんだ?」

 なんか僕まで驚きの対象に入っているけど、僕もションゴン達がここまで知っていることに驚きなんだけどね。

「どこまで、と聞かれると困るんだけど、そういう事件が確認されているということは知ってるよ」

 そう返すションゴンにやっぱり驚きを隠せないルーファさん達。

「そして、今日ここにくるまでの間、誰かが俺たちのあとをつけてきていたことも理解している」
『なっ!』

 ジュラナイの言葉にまたまた驚きの声をあげるルーファさん達。

「そうなの!?」

「そうなの!?ってさっきからお前なにも知らないんだな!?」って。

 仕方ないだろ。知らないものは知らないのだから。

「あぁ、ルーファさん達の姿を見るとそそくさと逃げていったけど」

 ションゴンは僕を安心させるように頭をポンポンしてきた。

「それはホントか!?」

 ルーファさんはションゴンに詰め寄った。

「えぇ。本当ですよ」
「相手がどんな人間かはわからないけどな」
「私達を見ていたのは確かですね」

 ションゴン・ジュラナイ・カレンの3人が頷くと、ルーファさんはアイスさん達のところへと戻った。

「疑ってるのかな?」か。

 ルーキーイーターとかの説明をしてたし、それはないと思うね。

 それに、僕からしてみれば、3人が付いてきていた人がいたというのなら、付いてきていた人がいたのは確実だと言えるね。

「そうなのか?」って。

 そうなんだよ。

 龍人族でありシーフのションゴンと虎人族のジュラナイと狐人族のカレン。この3人の索敵力はうちの諜報部も舌を巻くぐらいだからね。

「だから信用出来るってか?」か。

 そういうことだよ。

「はぁ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜

平明神
ファンタジー
 ユーゴ・タカトー。  それは、女神の「推し」になった男。  見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。  彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。  彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。  その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!  女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!  さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?  英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───  なんでもありの異世界アベンジャーズ!  女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕! ※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。 ※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。

処理中です...