僕は普通で平凡なモブ〜だって執事とメイドが最強なんだから〜

だらけたい

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41.一理ある、か?

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「こいつらだからこそ良かったのかもしれないな」

 カリスナの言葉に怪訝そうな表情をうかべるベルガルさん達。

「彼らだからよかったとはどういうことなんだ?」

 ベルガルさんが疑問をカリスナにぶつけた。

「どういうことだ?」だって。

 さっきから何もわからないと言ってる僕にそれを聞くなんて、バカなの?

「つまり、何もわからないってことか?」って。

 そういうことだよ。

 カリスナとションゴン達は一体何についてアイコンタクトをとったのだろうか?

 ベルガルさんの疑問を受けたカリスナは答えを言うより前にマジメな顔で僕の方を見てきた。

「このことはしっかりと報告させていただきますよ」

 誰に何を報告すると言わなかったのは、僕が領主の息子だということを伏せて冒険者をしていることへのカリスナなりの配慮なのだろう。

 それだったらさっきまでの砕けた口調で言ってほしいとも思うのだけど、そこはカリスナの譲れないところなのかもしれないので文句を言うつもりはない。

「うん。必要な報告だろうからね。僕のほうから報告するよ」

 流石にルーキーイーターに標的にされたなんて大事を父さんはともかく母さんに報告しないわけにはいかない。

「いや、親父の方にも報告しろよ!」って。

 母さんに報告したら勝手に父さんの耳に入るだろうから母さんだけでもいいのだよ。

「いや。それでも直接報告することに意味があるだろ!」か。

 確かにそれは一理ある、か?

「なんで疑問系なんだよ!」って。

 まぁまぁ。
 とりあえず母さんには確実に報告するのだからいいじゃん。それに、報告せずに後でバレたら冒険者を続けさせてもらえないだろうし、余計に心配をかけてしまうだろうからこういうのは早めに報告していたほうがいいだろうね。

「巻き込まれた時点で心配をかけることにはなるだろうな」か。

 そうかもしれないけど、今回の件は向こうから巻き込んできたことだから僕にはどうしようもなかったことだよ。
 それに、カリスナやションゴン達は何か解決策があるみたいだし、すぐに解決するのじゃないかな。

「それならいいんだ。俺から報告するよりルイから報告したほうがいいだろうし、そうしてくれると俺が怒られずに済むからな」

 マジメモードからフッと気を抜いた笑顔に戻ったカリスナ。

 そんなカリスナには悪いけど、多分カリスナは怒られると思うね。

「どうしてそう思うんだ?」か。

 本来ならギルドの人間が騎士団にカリスナを呼びにいった際に、僕達に関わる状況だとわかった時点で父さんにでも報告をするべきなんだよ。

「あ~。確かに」だろ。

 それをせずに事後報告をしている時点でカリスナが怒られるのは確実になってるのだよ。

 急にマジメになったカリスナと僕の会話の意味がわかるはずもないイサナミさん達は首を傾げているが、ベルガルさんは何かわかったような顔をして僕に向かって微笑んできた。

「もしかして、お前の正体バレたんじゃねーの?」か。

 そうかもしれないけど、何も言ってこないのだからいちいちこっちから聞くことでもないでしょ。

「いや、でもバレたらマズくねーか?」って。

 別にバレたところでベルガルさんが誰にも喋らなければ広まることじゃないのだし、今この場で確認したりしないということは、それを下手に広める気はないと思っていいのじゃないか。

「そんな楽観視していいのか?」って。

 いいと思うよ。

「なんでそう言い切れるんだ?」か。

 理由としては簡単で、領主の息子が冒険者として活動していると話題になり、周知の事実になったらどうなると思う?

「どうって騒ぎになるだろ?」だね。

 騒ぎになれば当然ルーキーイーターのような輩が僕を狙ってわんさか集まってくるかもしれない。そうなるとギルドとしては厄介でしょ。

「そりゃあ、な。いくら冒険者が自己責任の職業とはいえ、新人冒険者の子供、それも領主の息子相手だと自己責任とも言い切れないことも出てくるだろうし、そういった事件でお前の身になにかあったらそれこそ冒険者ギルドが潰れる可能性すらあるだろ」だよね。

 つまり、そういった面倒事を抱え込まないためにも、ベルガルさんは僕が領主の息子だと見当がついている状況でも何も言ってこないし、僕の正体を広めることはないと言えるのだよ。

「なるほどな」だろ。

 それに今はルーキーイーターへの対策のほうが先決だしね。それに、聞いてくるとしても、今回の件が片付いた後で、誰にも聞かれない場所とかで聞いてくるだろう。

 だから、僕はベルガルさんに微笑み返してから視線をカリスナへ向けた。

「それで、僕達だからよかったとはどういうことなの?カリスナさん」
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