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42.かなり広い
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「それで、僕達だからよかったとはどういうことなの?カリスナさん」
まずはその言葉の意味が知りたかったのでカリスナに視線を向けると、カリスナはフッと微笑んだ。
「うちに連絡に来たギルド職員から聞いた話だと、今回こいつらがルーキーイーターの標的になった可能性があるとわかったのは、こいつらがルーキーイーターの存在を知っていて、ダンジョンに行く道中でついてくる人の存在に気づいたからだと聞いているが、間違いないな?」
状況を整理しながら話したカリスナはルーファさんに確認を取るように視線を向けた。
その視線を受けたルーファさんは頷いた。
「あぁ。ルイ達の後を付いてきた奴は私達の姿を確認するなり逃げたらしく、シファの索敵範囲にも入らなかったから私達は気づいてなかったからな」
ルーファさんがそう答えると、苦笑したシファさんはお手上げとばかりに両手をあげた。
その答えを聞いたカリスナはうんうんと頷いた。
「だったらもうアルカティブの面々は理解していると思うが、ションゴンとカレンとジュラナイの索敵範囲はかなり広い。それこそ、俺でも舌を巻くほどにな」
そんなカリスナの言葉にルーファさん達は頷いているが、ベルガルさんは微笑んでいるだけ、イサナミさんは黙ったまま何も言わず、フィーナさんは信じられないといった表情を浮かべていた。
そんなフィーナさんの表情を見て少し楽しそうにしているカリスナ。
いや、そんな楽しいことかな?
まぁ、フィーナさんは気づいてないし、ツッコんでいないというかツッコむ余裕がないだけなのだろうけど、フィーナさんが何も言わないので放置しよう。
「まぁ、ねえちゃんがそういう表情になるのはわからなくもない。実際にその目で見ないと理解出来ないことだろうからな」
それはそうだろう。
索敵能力なんてホントに相手がいるかどうか確認して初めてわかることだからね。
「カリスナは騎士団の訓練でそれを見ていて、ルーファ達はさっきのダンジョン前での会話で理解したってわけか」か。
まぁ、10歳11歳の子供がそんなに広く索敵出来るなんて、確かに自分の目で見ないと理解しにくい話ではあるよね。
「それはつまり、今の時点で理解しているベルガルとイサナミは異常だと」か。
どうだろうね。
ベルガルさんは微笑んでいるだけだし、イサナミさんは何も言ってないだけだから理解してるのかな?
「理解しているからベルガルは微笑んでいるんだろうし、イサナミは何も言わないんだろ?」か。
確かにそうとも言えるかもね。
もしそうだとしたら、ベルガルさんは僕の正体に気づいているふしがあるからションゴン達がなんでそんなことを出来るか理解していそうだし、イサナミさんはルーファさん達がションゴン達の言葉を信じているから信じているって感じがするから異常とまでは言えないと思うね。
「さらに言えば、そんな3人の索敵というより探索能力が最大限発揮される条件が1つあってな」
ニヤッとしながら人差し指を立てるカリスナ。
いや、ここで笑われても、ね。
「笑ってないで早く言ってください」
イサナミさんがバッサリと斬り捨てる。
ほら、やっぱり笑う必要なかったじゃん。
まぁ、カリスナが何を言いたいかはわかるけど。
「これはわかるんだな」って。
あぁ。これはわかるよ。
「さっきまで散々わからないって言ってたくせに~」か。
さっきまではホントにわからなかったからわからないと言っていただけだからね。
それに、流石に自分に関わることなんだからわかるよ。
「お前に関わること?」か。
そうだよ。ションゴン・カレン・ジュラナイの3人の探索能力が最大限発揮される条件とは、
「ルイを探す時なんだよ」
まずはその言葉の意味が知りたかったのでカリスナに視線を向けると、カリスナはフッと微笑んだ。
「うちに連絡に来たギルド職員から聞いた話だと、今回こいつらがルーキーイーターの標的になった可能性があるとわかったのは、こいつらがルーキーイーターの存在を知っていて、ダンジョンに行く道中でついてくる人の存在に気づいたからだと聞いているが、間違いないな?」
状況を整理しながら話したカリスナはルーファさんに確認を取るように視線を向けた。
その視線を受けたルーファさんは頷いた。
「あぁ。ルイ達の後を付いてきた奴は私達の姿を確認するなり逃げたらしく、シファの索敵範囲にも入らなかったから私達は気づいてなかったからな」
ルーファさんがそう答えると、苦笑したシファさんはお手上げとばかりに両手をあげた。
その答えを聞いたカリスナはうんうんと頷いた。
「だったらもうアルカティブの面々は理解していると思うが、ションゴンとカレンとジュラナイの索敵範囲はかなり広い。それこそ、俺でも舌を巻くほどにな」
そんなカリスナの言葉にルーファさん達は頷いているが、ベルガルさんは微笑んでいるだけ、イサナミさんは黙ったまま何も言わず、フィーナさんは信じられないといった表情を浮かべていた。
そんなフィーナさんの表情を見て少し楽しそうにしているカリスナ。
いや、そんな楽しいことかな?
まぁ、フィーナさんは気づいてないし、ツッコんでいないというかツッコむ余裕がないだけなのだろうけど、フィーナさんが何も言わないので放置しよう。
「まぁ、ねえちゃんがそういう表情になるのはわからなくもない。実際にその目で見ないと理解出来ないことだろうからな」
それはそうだろう。
索敵能力なんてホントに相手がいるかどうか確認して初めてわかることだからね。
「カリスナは騎士団の訓練でそれを見ていて、ルーファ達はさっきのダンジョン前での会話で理解したってわけか」か。
まぁ、10歳11歳の子供がそんなに広く索敵出来るなんて、確かに自分の目で見ないと理解しにくい話ではあるよね。
「それはつまり、今の時点で理解しているベルガルとイサナミは異常だと」か。
どうだろうね。
ベルガルさんは微笑んでいるだけだし、イサナミさんは何も言ってないだけだから理解してるのかな?
「理解しているからベルガルは微笑んでいるんだろうし、イサナミは何も言わないんだろ?」か。
確かにそうとも言えるかもね。
もしそうだとしたら、ベルガルさんは僕の正体に気づいているふしがあるからションゴン達がなんでそんなことを出来るか理解していそうだし、イサナミさんはルーファさん達がションゴン達の言葉を信じているから信じているって感じがするから異常とまでは言えないと思うね。
「さらに言えば、そんな3人の索敵というより探索能力が最大限発揮される条件が1つあってな」
ニヤッとしながら人差し指を立てるカリスナ。
いや、ここで笑われても、ね。
「笑ってないで早く言ってください」
イサナミさんがバッサリと斬り捨てる。
ほら、やっぱり笑う必要なかったじゃん。
まぁ、カリスナが何を言いたいかはわかるけど。
「これはわかるんだな」って。
あぁ。これはわかるよ。
「さっきまで散々わからないって言ってたくせに~」か。
さっきまではホントにわからなかったからわからないと言っていただけだからね。
それに、流石に自分に関わることなんだからわかるよ。
「お前に関わること?」か。
そうだよ。ションゴン・カレン・ジュラナイの3人の探索能力が最大限発揮される条件とは、
「ルイを探す時なんだよ」
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