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15.戻ってきたドローン
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《ちっ》
忘れてくれればいいものを。
〉舌打ちしたwww
〉そこまで話を変えたかったのかよ!
《うっせー。
のんびり暮らしていきたい俺からしてみれば、この話をこれ以上広げる気はねーんだよ》
のんびりスローライフ。
今決定した俺の目標だ。
〉そうは言っても現状のステータスじゃスローライフなんて夢のまた夢だな
〉勉強とかは手を抜くことは出来ても、ステータスはイジることも出来ないからな
〉ステータスを見られた時点で神童確定!
〉おめでとうレインwww
〉神童レイン誕生だなwww
《神童なんて誕生しねーから》
そのためにもやっぱりステータスはどうにかしないといけないわけで、とりあえず他に見たい場所はないので邪魔になるドローンは消した。
リスナー達が言っている通りステータスをイジって、例えばMPを320から100まで下げるなんてことは出来ないだろう。
だったらどうするか。
そのヒントは漫画やアニメにあるわけで、ステータスをイジれなくとも偽装することは可能だろう。
なので、早速ステータスを呼び出した。
〉おっ、なにをする気だ?
〉なにをするって悪あがきだろ?
〉悪あがきをしても無駄なのに?
〉無駄なことをやるから悪あがきなんだよ
《無駄かどうかはやってみないとわからないだろ》
というわけで、イメージは修正テープで消して新しく数字を書き込む感じで、ステータスのMPを100/100にしてみる。
《よし。成功》
無事にMPを100/100にすることが出来た。
〉うわっ
〉簡単にステータスを偽装しやがった
〉つまんねーな
〉これだから主人公ってヤツは
〉なんでもかんでも簡単にやってのけやがって
〉苦労ってものを知らないと成長できねーぞ
リスナー達がネガティブモードに入ったので放置して、さらにステータスの偽装を続けよう。
種族のハイヒューマンをヒューマンにして、HPはとりあえずそのままで。スキルは錬金以外を、そして称号も全部隠して最終的に偽装後のステータスはこうなった。
名前:レイン
種族:ヒューマン
HP:200/200
MP:100/100
スキル
錬金
《スッキリした》
一応偽装がバレないように偽装の痕跡、があるかはわからないが、それを隠蔽で隠すということもした。
《これで俺も晴れて一般人だな》
どこからどう見ても一般人のステータスになったことに満足していると、
〉ステータス偽装とかしている赤ちゃんが一般人なわけあるか!
〉どうせどこかでボロを出すに決まってる
〉ってかボロを出せ
〉主人公ってのはどんなに頑張ってもスローライフが出来ない存在なんだよ
〉悪あがき乙www
〉先に言っとく。ざまぁwww
ネガティブになられても煽られてもウザいのでリスナー達はやっぱり放置の方向でいこう。
さて、ステータスはどうにか出来たことだし、俺はもう一度ドローンを作った。
〉今度はどこ見に行くつもりだ?
〉特に見たい場所はなかったんじゃないの?
〉まさか!?
〉今度こそ覗きか!?
《覗きじゃねーって》
なんでそっち方面にもっていきたがるかな。あっ、変態だからか。
〉覗きじゃなかったらなんでまたドローン作ったんだよ
〉二度目となったら覗き以外ないだろ!
〉でも、覗きをしてくれると俺達にとっても得になるからしてくれ!
〉のぞーけ!のぞーけ!のぞーけ!
やっぱりわいてきた変態共を確認ついでに少し懲らしめたいが、それ以外の人にも影響が出ることなので注意喚起はしとく。
《ジェットコースターとか怖い映像が苦手なヤツは目をつぶれ》
〉???
〉どういうこと?
〉ホントになにをする気だ?
〉覗きじゃねーのか?
〉えっ?覗きないの?
〉覗けよ!
まだ覗きなんて言っている変態達はもう放置だ。
ってか、変態が多すぎねーか?もう少し自重してくれるとありがたいな。
《一応家の中にあの親達が居ないか確認するために高速で家の中飛び回るぞ。
つまり、高速で連続壁すり抜けを行うということだ》
実際問題俺も少し怖い気はするが、自分でドローンを操作しているから楽しそうと思う部分もあるし、結局はやることに変わりはないわけだ。
〉!!!
〉マジか!
〉それは確かに恐怖映像だな!
〉俺は目をつぶるぞ!
〉そんな映像私は耐えられないわ!
〉ワクワク!
〉どんとこい!
〉アババババ!
〉すでに壊れてるヤツいて草
《はいはい。
じゃあいくよ》
リスナー達の騒ぎをよそに、俺はドローンを壁へ向けてからサーチで家の部屋の数を確認する。
一階に8部屋、二階は少し多くて11部屋。ドローンの位置もわかるから行き過ぎて外に出ることはないか。
確認を終えたのでカウントダウンを始める。
《3・2・1・ゴー!》
〉ウォーーー!
〉キャーーー!
〉こぇーーー!
〉たっのしーーー!
〉アババ!
〉ギャーーー!
〉壁!壁!壁!からの右旋回!
〉一瞬風呂場見えた!
ノンストップかつ高速移動での壁すり抜けを始めると、コメントの騒ぎはさらにヒドくなるがドローンを止める気はない。
〉まだ終わらないのかー!
〉って急上昇だと!
〉二階に来たー!
〉今度は急降下!
〉からの急上昇ってどういうことだ!
《ジェットコースターを意識してみた!》
リスナー達の反応を見ながらやっているうちに面白くてなってきたのでさらに動きを激しくしてみる。
〉しなくていいって!
〉って言ってるうちに一回転!
〉連続旋回だと!
〉目がまわる!
《さらにオマケで!》
〉床!天井!壁!
〉床!天井!床!
〉壁!壁!床!天井!
〉って連続すり抜けはダメー!
リスナー達のコメントを楽しみながら家を一周見て回ったが、親の寝室らしき部屋の目星はついたけど、やっぱり親は家には居なかった。
家の中を高速で一周飛び回ったドローンの恐怖映像によってリスナー達の大半がダウンしたみたいで、コメントの書き込みが止まった。かに思えたが、
〉あははははははは!
〉いっやっほー!
〉たっのしーーー!
〉もう一回!もう一回!
〉壁すり抜け怖い壁すり抜け怖い壁すり抜け怖い
〉うぇーーーん!
〉レインがイジメる
〉あぎゃーー!
うん。半々の反応ってところか。
《楽しんだヤツ等はいいとして、怖かったと言ってるヤツ等。だから見るなって言っただろ》
イジメとか言われたが、やる前にしっかりと忠告したんだから自業自得だろう。
〉確かに
〉ちゃんと忠告はあったよな
〉それでも見たのなら自業自得か
〉よそういじょうにこわかった
〉こわかったんだからしかたないよ
〉ままーーー!
〉幼児化多数で草
〉よしよし。怖かったのか。もう一回見ようか
〉あやしてると思いきや再度見せようとしてるしwww
〉とんだドSがいたwww
幼児化だったりドSだったりとコメント欄に騒がしさが戻ってきたのを見つつ、部屋に戻ってきたドローンの見た目をツバメに変えた。
〉おっ?
〉とりさん?
〉ツバメだな
〉あー、つばめさんだー
〉今度は何する気だ?
〉ってか、そろそろ幼児化から返ってこい
〉あい
〉全然戻ってね~www
何をする気だ?か。
《ツバメの見た目にしたんだから、当然外へ行くんだよ》
リアルなツバメをイメージしたからか、ツバメは翼を羽ばたかせながら窓をすり抜けて外と出ていった。
〉おぉ~。これが異世界の風景か~
〉ってただの庭じゃねーか!
《部屋の窓から外に出ただけだから庭に決まってるじゃねーか》
当たり前のことにキレられてもこっちが困る。
〉その通りだなこんちくしょう!
まぁしかし、物足りなさを感じるのは俺も同じなので、徐々に高度をあげていくと、街並みが見えてきた。
〉今度こそおぉ~!
〉アニメなんかでもよく見る異世界の街並みだな
〉中世のヨーロッパ的な街並みだな
〉やっぱりそれぐらいの年代の街並みが定番よね
〉お城が見えるぞ!
〉てことはここは王都か?
〉だろうな
〉城壁だけじゃなくて街を囲む壁もあるな
〉ザ・異世界の街並み
〉改めて異世界だと実感するよな
ホントは街中を飛ばして探索とかしたいのだけど、今回の目的とは違うので高度をさげていき、玄関が見える位置の木に止まった。
〉なんで玄関に戻ってくるんだよ
〉ぶらり街中探索とかしねーのかよ
〉つまんねーな
〉せっかくの初めての外なのにもっと満喫させろよ
《はいはい。それはまた今度な。
今回外に出たのは親が帰ってくるのを確認するのが目的だからな》
というわけで、親が帰ってきたらイヤホンにアラームが鳴るようにした。
《ふぁ~。疲れたから寝る。おやすみ》
忘れてくれればいいものを。
〉舌打ちしたwww
〉そこまで話を変えたかったのかよ!
《うっせー。
のんびり暮らしていきたい俺からしてみれば、この話をこれ以上広げる気はねーんだよ》
のんびりスローライフ。
今決定した俺の目標だ。
〉そうは言っても現状のステータスじゃスローライフなんて夢のまた夢だな
〉勉強とかは手を抜くことは出来ても、ステータスはイジることも出来ないからな
〉ステータスを見られた時点で神童確定!
〉おめでとうレインwww
〉神童レイン誕生だなwww
《神童なんて誕生しねーから》
そのためにもやっぱりステータスはどうにかしないといけないわけで、とりあえず他に見たい場所はないので邪魔になるドローンは消した。
リスナー達が言っている通りステータスをイジって、例えばMPを320から100まで下げるなんてことは出来ないだろう。
だったらどうするか。
そのヒントは漫画やアニメにあるわけで、ステータスをイジれなくとも偽装することは可能だろう。
なので、早速ステータスを呼び出した。
〉おっ、なにをする気だ?
〉なにをするって悪あがきだろ?
〉悪あがきをしても無駄なのに?
〉無駄なことをやるから悪あがきなんだよ
《無駄かどうかはやってみないとわからないだろ》
というわけで、イメージは修正テープで消して新しく数字を書き込む感じで、ステータスのMPを100/100にしてみる。
《よし。成功》
無事にMPを100/100にすることが出来た。
〉うわっ
〉簡単にステータスを偽装しやがった
〉つまんねーな
〉これだから主人公ってヤツは
〉なんでもかんでも簡単にやってのけやがって
〉苦労ってものを知らないと成長できねーぞ
リスナー達がネガティブモードに入ったので放置して、さらにステータスの偽装を続けよう。
種族のハイヒューマンをヒューマンにして、HPはとりあえずそのままで。スキルは錬金以外を、そして称号も全部隠して最終的に偽装後のステータスはこうなった。
名前:レイン
種族:ヒューマン
HP:200/200
MP:100/100
スキル
錬金
《スッキリした》
一応偽装がバレないように偽装の痕跡、があるかはわからないが、それを隠蔽で隠すということもした。
《これで俺も晴れて一般人だな》
どこからどう見ても一般人のステータスになったことに満足していると、
〉ステータス偽装とかしている赤ちゃんが一般人なわけあるか!
〉どうせどこかでボロを出すに決まってる
〉ってかボロを出せ
〉主人公ってのはどんなに頑張ってもスローライフが出来ない存在なんだよ
〉悪あがき乙www
〉先に言っとく。ざまぁwww
ネガティブになられても煽られてもウザいのでリスナー達はやっぱり放置の方向でいこう。
さて、ステータスはどうにか出来たことだし、俺はもう一度ドローンを作った。
〉今度はどこ見に行くつもりだ?
〉特に見たい場所はなかったんじゃないの?
〉まさか!?
〉今度こそ覗きか!?
《覗きじゃねーって》
なんでそっち方面にもっていきたがるかな。あっ、変態だからか。
〉覗きじゃなかったらなんでまたドローン作ったんだよ
〉二度目となったら覗き以外ないだろ!
〉でも、覗きをしてくれると俺達にとっても得になるからしてくれ!
〉のぞーけ!のぞーけ!のぞーけ!
やっぱりわいてきた変態共を確認ついでに少し懲らしめたいが、それ以外の人にも影響が出ることなので注意喚起はしとく。
《ジェットコースターとか怖い映像が苦手なヤツは目をつぶれ》
〉???
〉どういうこと?
〉ホントになにをする気だ?
〉覗きじゃねーのか?
〉えっ?覗きないの?
〉覗けよ!
まだ覗きなんて言っている変態達はもう放置だ。
ってか、変態が多すぎねーか?もう少し自重してくれるとありがたいな。
《一応家の中にあの親達が居ないか確認するために高速で家の中飛び回るぞ。
つまり、高速で連続壁すり抜けを行うということだ》
実際問題俺も少し怖い気はするが、自分でドローンを操作しているから楽しそうと思う部分もあるし、結局はやることに変わりはないわけだ。
〉!!!
〉マジか!
〉それは確かに恐怖映像だな!
〉俺は目をつぶるぞ!
〉そんな映像私は耐えられないわ!
〉ワクワク!
〉どんとこい!
〉アババババ!
〉すでに壊れてるヤツいて草
《はいはい。
じゃあいくよ》
リスナー達の騒ぎをよそに、俺はドローンを壁へ向けてからサーチで家の部屋の数を確認する。
一階に8部屋、二階は少し多くて11部屋。ドローンの位置もわかるから行き過ぎて外に出ることはないか。
確認を終えたのでカウントダウンを始める。
《3・2・1・ゴー!》
〉ウォーーー!
〉キャーーー!
〉こぇーーー!
〉たっのしーーー!
〉アババ!
〉ギャーーー!
〉壁!壁!壁!からの右旋回!
〉一瞬風呂場見えた!
ノンストップかつ高速移動での壁すり抜けを始めると、コメントの騒ぎはさらにヒドくなるがドローンを止める気はない。
〉まだ終わらないのかー!
〉って急上昇だと!
〉二階に来たー!
〉今度は急降下!
〉からの急上昇ってどういうことだ!
《ジェットコースターを意識してみた!》
リスナー達の反応を見ながらやっているうちに面白くてなってきたのでさらに動きを激しくしてみる。
〉しなくていいって!
〉って言ってるうちに一回転!
〉連続旋回だと!
〉目がまわる!
《さらにオマケで!》
〉床!天井!壁!
〉床!天井!床!
〉壁!壁!床!天井!
〉って連続すり抜けはダメー!
リスナー達のコメントを楽しみながら家を一周見て回ったが、親の寝室らしき部屋の目星はついたけど、やっぱり親は家には居なかった。
家の中を高速で一周飛び回ったドローンの恐怖映像によってリスナー達の大半がダウンしたみたいで、コメントの書き込みが止まった。かに思えたが、
〉あははははははは!
〉いっやっほー!
〉たっのしーーー!
〉もう一回!もう一回!
〉壁すり抜け怖い壁すり抜け怖い壁すり抜け怖い
〉うぇーーーん!
〉レインがイジメる
〉あぎゃーー!
うん。半々の反応ってところか。
《楽しんだヤツ等はいいとして、怖かったと言ってるヤツ等。だから見るなって言っただろ》
イジメとか言われたが、やる前にしっかりと忠告したんだから自業自得だろう。
〉確かに
〉ちゃんと忠告はあったよな
〉それでも見たのなら自業自得か
〉よそういじょうにこわかった
〉こわかったんだからしかたないよ
〉ままーーー!
〉幼児化多数で草
〉よしよし。怖かったのか。もう一回見ようか
〉あやしてると思いきや再度見せようとしてるしwww
〉とんだドSがいたwww
幼児化だったりドSだったりとコメント欄に騒がしさが戻ってきたのを見つつ、部屋に戻ってきたドローンの見た目をツバメに変えた。
〉おっ?
〉とりさん?
〉ツバメだな
〉あー、つばめさんだー
〉今度は何する気だ?
〉ってか、そろそろ幼児化から返ってこい
〉あい
〉全然戻ってね~www
何をする気だ?か。
《ツバメの見た目にしたんだから、当然外へ行くんだよ》
リアルなツバメをイメージしたからか、ツバメは翼を羽ばたかせながら窓をすり抜けて外と出ていった。
〉おぉ~。これが異世界の風景か~
〉ってただの庭じゃねーか!
《部屋の窓から外に出ただけだから庭に決まってるじゃねーか》
当たり前のことにキレられてもこっちが困る。
〉その通りだなこんちくしょう!
まぁしかし、物足りなさを感じるのは俺も同じなので、徐々に高度をあげていくと、街並みが見えてきた。
〉今度こそおぉ~!
〉アニメなんかでもよく見る異世界の街並みだな
〉中世のヨーロッパ的な街並みだな
〉やっぱりそれぐらいの年代の街並みが定番よね
〉お城が見えるぞ!
〉てことはここは王都か?
〉だろうな
〉城壁だけじゃなくて街を囲む壁もあるな
〉ザ・異世界の街並み
〉改めて異世界だと実感するよな
ホントは街中を飛ばして探索とかしたいのだけど、今回の目的とは違うので高度をさげていき、玄関が見える位置の木に止まった。
〉なんで玄関に戻ってくるんだよ
〉ぶらり街中探索とかしねーのかよ
〉つまんねーな
〉せっかくの初めての外なのにもっと満喫させろよ
《はいはい。それはまた今度な。
今回外に出たのは親が帰ってくるのを確認するのが目的だからな》
というわけで、親が帰ってきたらイヤホンにアラームが鳴るようにした。
《ふぁ~。疲れたから寝る。おやすみ》
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