異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

文字の大きさ
38 / 148

34.体をアップ

しおりを挟む
「レイン様。一つ聞いていいですか?」

 オルフィールさんを抑えながら話を聞いていたガイアスさんが手を上げた。

「なんでしょうか?」
「いえ、魔法のインパクトが大きすぎてスルーしてしまっていたのですが、詠唱どころか魔法名すら唱えずに魔法を使っていますよね」

 ガイアスさんの指摘にみんなが驚きながら俺を見てきた。

〉ついに無詠唱に対するツッコミが来たか!
〉そして、驚いているところをみると、やはり無詠唱はこちらでは普通のことではないということだな
〉普通じゃない無詠唱を普通にしているレインはやっぱりバケモノかwww
〉待ったなしねwww
〉どこからどう見てもバケモノwww
〉疑いようのないバケモノねwww

 バケモノと言われ慣れすぎてなんとも思わなくなったので質問に答えよう。

「そうですね。前世の物語などでは無詠唱で魔法を使うというのが当たり前だったりするので、そのイメージで無詠唱で魔法を使っていましたけど、やっぱり普通じゃないんですか?」
「そうですね」

          ✳

「ガイアスと」
「オルフィールの」
『簡単魔法講座』
「さぁ始まりました。簡単魔法講座の時間です」
「今回の講座で教えるのは魔法の種類と詠唱と魔についてです。
 まず、魔法の種類ですが」

・生活魔法
 クリーンやライトといった生活で役立つ魔法。
 誰にでも使える簡単な魔法。
・攻撃魔法
 その名の通り敵を攻撃するための魔法。
 威力や規模などによって下級・中級・上級・特級などに分類される魔法。
・支援魔法
 回復・強化・弱化などの戦闘時の後方支援魔法。
 これがあるかないかで戦闘のやりやすさが変わる縁の下の力持ち的魔法。
・生産魔法
 錬金・鍛冶・調合などの物を作り出す魔法。
 魔法の腕も必要だが、知識や技術も必要になる魔法。

「この四種類に分類されます」
「なるほど」
「当然ながら、魔法を発動させるには詠唱と魔法名が必要になってきます」
「詠唱と魔法名ですか?」
「はい。例えば□♢◁△♧ですが、『○☆△□◁▽♧♢。□♢◁△♧』のような詠唱と魔法名が必要になります」
「詠唱を省略することはできるのですか?」
「詠唱を省略して魔法名だけで発動されることは可能です。
 しかし、詠唱の省略は難しく、かなりの練習をしなければ習得は出来ません。それに、詠唱を省略すると威力が落ちたり、モノによっては魔法自体が発動しない場合もあるので、生活魔法以外の魔法ではあまり詠唱を省略して使うことはありません」
「そうなんですね。
 では、詠唱を省略する意味はあまりないということですか?」
「そうとはいえません」
「どうしてですか?」
「例えば、とっさに魔法を使わなければならない時にいちいち詠唱をしていられませんよね」
「そうですね」
「なので、威力が落ちてもいいので一個ぐらい魔法名だけで発動出来る魔法を取得しておくと、生存率が上がるのでいいでしょう」
「なるほど。
 しかし、一つ疑問に思ったのですが」
「なんでしょうか」
「魔法名の省略、つまり無詠唱での魔法名の発動は出来るのですか?」
「無詠唱での魔法の発動が出来る人は現在にも過去にもいません。
 もちろん無詠唱で魔法が発動出来るほうがいいので色んな人達が挑戦しているのですが、誰一人として成功した人はいません」
「そうなのですね。わかりやすい説明ありがとうございました」
「いえいえ。では、今回の講義はこれくらいで」
『さようなら~』

          ✳

〉っていきなり教育番組始まったんだけど!
〉どういうこと!?
〉いや、魔法と詠唱については理解出来だけど!
〉唐突な教育番組は理解出来ん!

《今回は俺にもお前達が見ていた教育番組が見えたよ》

 そして俺にもなぜ教育番組風だったのか理解出来なかったな。

〉ってか、魔法詠唱が文字化けしていたのはなんでだ!?
〉俺達には聞き取れない言語だというのか!?
〉異世界の言語だからか!?
〉いや、それならレイン達の言葉も理解出来てないはずだろ!
〉だったらなんでだ!?

《あいにくと、魔法の詠唱と呪文は俺にも聞き取れなかったぞ》

 リスナー達ほど混乱はしていないが、まさか聞き取れないとは思っていなかったのでどうしたものかとは思っている。

〉だったら魔法のための特殊な言語なのか?
〉そうとしか考えられないだろ
〉くそっ!聞き取れて詠唱出来たなら俺にだって魔法が使えると思ったのに!
〉まさか!これも神さまの対策の一つなのか!
〉さすがにそれはねーだろ
〉魔法の詠唱と呪文がわかったところで俺達には魔力がねーんだから
〉そうよね
〉だったら特殊な言語と考えるほうが無難でしょ

《そんなの覚えるくらいなら俺はこれからも無詠唱でいく》

 そもそもそんな特殊な言語を使わずとも魔法が使えているのだし、無詠唱のほうが効率的なのでいちいち詠唱する必要などないだろう。
 それに、なんか詠唱するって恥ずかしいし。

〉レインが堂々とチート宣言して草
〉魔法言語の勉強拒否してるwww
〉それでも魔法が使えるレインwww
〉やっぱりバケモノだwww

「というわけで、魔法の詠唱を省略出来ても無詠唱で魔法を発動出来る人はいないのです」
「そうなんですか」

《無詠唱が出来ない、か》

 しかし、俺が出来てるので出来ないことはないのでは?でも、俺が無詠唱出来てるのは前世の記憶とかがあるおかげだし、それがないこの世界の人は無詠唱が出来ないとか?

〉どうかしたか?
〉自分がバケモノだとようやく気づいたか?
〉それとも無詠唱が出来ない理由がわかるのか?
〉それとも無詠唱を出来るように出来るのか?
〉っておーい!
〉レイン!

 リスナー達を無視して俺が考えていると、

「レイン」
「はい」

 曾祖父さんが声をかけてきたのでこっちには反応する。

〉おい!
〉レイン!
〉こっちにも反応しろ!
〉ってかこっちのほうがメインだろ!

《お前達のほうがサブだから黙ってろ》

 実際、反応しなくていいなら反応しないくらいリスナー達の相手をするのはサブだ。

〉うわっ!
〉ヒドッ!
〉最低な一言!
〉泣くぞ!

 うるさくなってきたので再度無視する。

「さっき魔法はイメージで使っていると言っていたが、それはつまり、私達もイメージで魔法を使えば無詠唱で魔法が使えるということか?」
「わかりませんが、俺が出来ている以上は可能性はあると思います」
「ふむ」

 曾祖父さんは顎に手をあてて何かを考えだしたが、すぐに顔を上げた。

「とりあえず無詠唱はあとに考えるとして、今は浮遊魔法だ!」

 テンション急上昇からの急接近に少しビックリした。

〉再度きたババ得映像!
〉え~。画面の向こうのババ様は画面から一定の距離をあけ、深呼吸をしながら落ち着いてご覧下さい
〉ハァハァハァ………
〉曾祖父さま、曾祖父さま………
〉カッコいい、カッコいい………
〉ババ様達の興奮が落ち着いてないwww
〉余計に興奮してる気がするwww
〉ヒーヒーフー、ヒーヒーフー………
〉ラマーズ法ってwww
〉映像見てるだけで妊娠してるババ様いて草

「どうやれば私でも浮けるようになる?」
「私も浮いてみたいわね」
「そうだろ」
「えぇ」

 曾祖父さんと曾祖母さんの二人で盛り上がり始めた。

〉曾祖母さんまでノッてきた
〉やっぱりみんな浮きたいんだな
〉みんな非行したいんだな
〉だから漢字!
〉曾祖父さん曾祖母さんまで非行したらもう終わりだろwww

《お前達はどうしても俺を家出させたいのか?》

〉それはそれでオモシロイとは思うかなwww
〉色んな世界を見ることも必要だしなwww
〉そうかもしれないけど赤ちゃんに言う事じゃないだろwww
〉レインを赤ちゃんと呼んでいいのかは謎だけどなwww

《どっからどう見てもれっきとした赤ちゃんだからな》

 それをリスナー達に再確認させるためにもドローンで俺の体をアップにして映した。

〉身体だけはなwww
〉身体だけなwww
〉身体だけだなwww

《解せぬ》
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

男女比1:50の世界に転生したけど、前世の感覚で普通に接してたら幼馴染も姉妹もお嬢様もみんな沼にハマっていった件 ~ダンジョンにも潜ります〜

ベリーブルー
ファンタジー
男女比1:50――この世界で男は、守られ、大切にされ、穏やかに生きることを求められる存在。 だけど蓮は違った。 前世の記憶を持つ彼には、「男だから」という枷がない。女の子にも男の子にも同じように笑いかけ、距離を詰め、気負いなく手を差し伸べる。本人にとってはただの"普通"。でもこの世界では、その普通が劇薬だった。 幼馴染は気づけば目で追っていた。姉は守りたい感情の正体に戸惑い始めた。名家のお嬢様は、初めて「対等」に扱われたことが忘れられなくなった。 そして蓮はと言えば――。 「ダンジョン潜りてえなあ!」 誰も見たことのない深淵にロマンを見出し、周囲の心配をよそに、未知の世界へ飛び込もうとしている。 自覚なき最強のタラシが、命懸けの冒険と恋の沼を同時に生み出す、現代ダンジョンファンタジー。 カクヨムさんの方で先行公開しております。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~

さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。 キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。 弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。 偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。 二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。 現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。 はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...