異世界転生配信〜はぁ?なんだそれ!ってか異世界転生すら聞いてないぞ!〜(再編)

だらけたい

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43.邪魔にならない一角

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「いい名前ですね」
「でしょ」

 シーナさんに褒められて嬉しくなる。

〉いや、俺達が調べたからつけれた名前であって、レインが考えた名前じゃないからな
〉なんでレインの手柄みたいになってるのよ
〉おかしいだろ!
〉断固抗議する!

《はいはい。ありがとな》

〉うわっ!気持ちのこもってない感謝!
〉絶対感謝してないだろ!
〉もっと気持ちを込めて感謝の言葉を言え!

 ちゃんとありがとうと言ったのにその反応はなんだ!とは思わない。
 だって、リスナー達の言う通りだから。

 とりあえず的な俺の感謝の言葉に対してうるさく言ってくるリスナー達を無視して、俺は妹達と浮き上がると乳母車に移動した。

「曾祖父さま達にも知らせにいきたいけど大丈夫かな?」
「シューアイズ様は出かけていらっしゃいますが、ユファール様はいらっしゃいます」

 曾祖父さんには帰ってきてから教えればいいか。

「じゃあ、曾お祖母さまに妹達の名前を知らせにいきましょう」
「かしこまりました」

 というわけで、フィーシャさんに乳母車を押してもらい、みんなで曾祖母さんのもとへとやってきました。

「おはようございます、曾お祖母さま」
「おはようレイン。みんなしてどうしたの?」
「妹達の名前が決まりましたのでご報告に参りました」
「そう。聞かせてもらえる?」
「はい。まずはノヴァーリスです」

 俺はノヴァーリスと共に浮き上がると曾祖母さんの元へと行った。

「ノヴァーリスちゃん。よろしくね」

 曾祖母さんに抱かれたノヴァーリスはジーと曾祖母さんを見つめてから笑顔になった。

「次にフランシーヌです」

 ノヴァーリスとフランシーヌを交代させる。

「フランシーヌちゃん。よろしくね」

 フランシーヌはキャッキャキャッキャと嬉しそうだ。

「最後にルイリールです」

 フランシーヌとルイリールを交代させる。

「ルイリールちゃん。よろしくね」

 ルイリールは曾祖母さんの手をギュッと握った。

〉三者三様の反応
〉それはやっぱり性格の違いだろうな
〉見た感じだと、ノヴァーリスが慎重でフランシーヌは活発、ルイリールは寡黙ってところか
〉反応からしてそんな感じだろうな

 なぜか曾祖母さんに対する反応を見て妹達の性格診断が始めたリスナー達。

《そんなの成長したらいずれわかるんだから今考えることか?》

〉レインの性格は悪魔ね
〉冷徹
〉バケモノ

 いつも散々な言われようだが、まさか悪魔や冷徹なんて言われるとは。

《よし。喧嘩だな》

〉横暴www
〉粗暴www
〉暴虐www
〉鬼畜www
〉魔王www

《表へ出ろや!リスナーども!》

〉キャ~www
〉レインがキレた~www
〉魔王が怒ったぞ~www
〉逃げろ~www

 ここぞとばかりに煽ってくるリスナー達。

 ならば、こっちは無反応で対抗してやろう。

「みんなにいい名前つけてくれてありがとうね、レイン」

 曾祖母さんに頭を撫でられたことを嬉しく思いつつ、確認しておきたいことがあるので聞くことにした。

「いえ。それで昨日話していた地下室の件なんですけど、訓練場の下に地下室を作ってもいいですか?」

〉訓練場の地下に訓練場作るのか?
〉なんで訓練場の下?
〉自分の部屋の下に作ったほうがよくね?
〉それなのになんで訓練場の地下なんだ?

 俺もそれは考えたし、利便性を考えると当然ながらそうしたほうがいいだろう。

 しかしだ。地下室を作るなんて今回が初めてだし、崩落とかしたら目も当てられない状況になってしまう。

 いや、もちろん崩落しないように頑丈に作るつもりではいるし、ちゃんと安全の確保は最優先で地下室は作るけど。それでも万が一があるしな。

 リスナー達に話しかけているわけじゃないのに誰への言い訳だよ。と一人でツッコミを入れてみる。

〉あれ?
〉反応がない?
〉まさか考え込んでるとか?
〉そんな感じではない気がするが………
〉まさか無視してる?
〉煽りすぎたか?
〉言いすぎたかもしれないわね

 かもじゃねーよ、と言ってやりたかったが我慢。

〉ごめん!レイン!
〉俺達が悪かった!
〉だから無視は止めてくれ!
〉そしてなぜ訓練場の地下に地下室を作るのか教えてくれ!

《仕方ないな~》

 というわけで、自分の部屋の下に地下室を作らない理由を教えてやった。

〉あ~
〉それはイヤだな
〉地下室が崩落してレインが落ちる
〉最悪崩落でレインが潰される可能性もあるわね
〉衝撃映像になりそう
〉でも、自分で作ったなら自業自得じゃね?
〉ってか、レインなら崩落したところで浮いたり転移したり結界で守ったり出来るだろ?
〉そうだよな
〉だったら自分の部屋の下でもよくね~か?

《俺一人なら確かに地下室の崩落にも対応出来ると思うな》

 とはいえ、咄嗟のことにどこまで対応出来るかは不明だが。

〉だろうな
〉だったら自分の部屋の下でもよくね?
〉移動とか面倒だろ?

《でも、俺の部屋には妹達も一緒にいるし、シーナさん達も頻繁にやって来るんだぞ。そんな時に崩落が起きたらどうだ?》

 自分一人でも咄嗟のことに反応出来るかどうかわからないのに、シーナさん達まで助けるとなると絶対にムリと言えるだろう。

〉それこそ目も当てられないな
〉そう考えるといきなり自分の部屋の下に作るのはやめたほうがいいでしょうね
〉でも、訓練場にも人がいるのよ
〉騎士の人達なら崩落に巻き込んでもいいとか言わないわよね?

《そんなこと言うわけないだろ》

 騎士ならいいなんて言ったらどこの鬼畜だよって話になるし、そんなことを言ったらさっきのリスナー達のコメントを否定出来なくなる。

《だから、最初は訓練場の隅の邪魔にならない一角の地下にお試しの地下室を作ってみて、様子見しながら検証しつつゆっくり広げていくつもりさ》

〉それならいいわね
〉ちゃんと考えてるならよし
〉やっぱり安全第一よね
〉当然よね
〉当然だよな

《当たり前だろ》

 安全第一をリスナー達と再確認していると、

「えぇ。大丈夫よ」

 曾祖母さんの了承も得られたのでガイアスさんのほうを見ると、ガイアスさんも頷いてくれた。

「では、今日から地下室作りを始めますね」
「わかりました」
「それは私も見学していいかしら?」

 曾祖母さんの予想外の言葉に少し驚いたが、別に見られて困るようなことは何もないので笑顔で頷いた。

「もちろん。いいですよ」

 そうなると、フィーシャさん達が期待した様子で見てきているので、

「みんなで行きましょうか」

 そう提案するとみんな笑顔で頷いた。
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