ライブラリー

アオト★★

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★ Library story★

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★ Library story★

今日は休みだから久しぶりに
図書館の前でアイツと待ち合わせ
でもなかなかアイツはこない    時計を見る、
約束の10時を過ぎていた   
ーこれはまた遅刻かなぁ、全くもうー
いつもの事ながら、ため息をつく
外にいると寒いのでわたしは図書館に一人で入った
図書館は暖房がついているのか、それとも人混みのせいか冬なのに
入った途端蒸し暑さを感じた
館内は休日だからなのか混雑していて
受付には本を借りる人、返す人それぞれがいて、行列を作っていた
そしてそれらの対応に、
図書館の職員が追われていた
わたしは、今日は読みたい本があってきたわけじゃない
アイツが大学の課題で必要な参考資料を図書館で探したいっていうから来ただけ、、
それにしてもすごい混雑、、、わたしは受付に並ぶ行列を横目で
見ながら本棚がある方へと足を向けた児童書から大人向けの本や雑誌など
様々なジャンルごとに本棚が並んでいた
わたしの横にいる中年の男性はさっきから
同じ本を手に取り戻したりをくりかえしている様子だった
どうやら本を借りようか悩んでいるみたいだ
また、児童向けの本棚には
子供がたくさんいてなんだか賑やかに騒いでいるみたいだった

若い女性   
「こら、静かにしなさいよ」

子供1
「はぁい」   子供2    「ママ、これ借りたいの」

若い女性
「二冊までにしなさい、そんなに借りても読めないでしょ」
そんな親子の会話が聞こえてきた     くすっ、子供って可愛い
そんな微笑ましい親子の会話を聞きながらわたしは館内をしばらく見て回った

図書館には本当にたくさんの本があるから本が好きな人には天国だと思った
わたしも一通りの本棚の本をアイツが来るまでの時間潰しにみていた
それから暫くしてやっとアイツがきた
それから参考になりそうな資料探しを二人で
して図書館を出た

アイツ
「ごめんごめん、今日は本当にごめんな」

わたし
「もう、何分待たせる気?」(怒)

アイツ
「だから寝坊してさ、本当にごめんな(^_^;)」

わたしは当然怒りながら足早に歩く
アイツは両手を合わせてごめんのポ~ズをした

わたし
「せっかくの休みのデ~トなのに
あんたの大学の課題の手伝いなんてさ
おまけに遅刻なんてひどい」

アイツ
「本当にごめんってば、何か奢るからさ、飯食いに行こうぜ」

わたし
「当然だよ、美味しいものたくさん奢ってよ」

わたしはアイツの腕に手を回して足早に歩き出した
終わり

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